編入
うっす。
気合いで書きました。
「あーーー今日テストなのにノー勉だ!!留年しちまうよ!」
俺は魔法魔術タプフェルゲルの学生の鴻之台臨だ。
そして、俺は今日テストのなのにも関わらず、昨日何もせずに寝てしまい
留年の危機に陥っている。
「本当は昨日勉強するはずだったのに寝てしまったー終わったー。」
前期、後期と両方とも欠点を取っているため学年末で欠点を取れば留年。
今の状況は崖から落ちそうなのにニコニコしているバカと同じだ。
多分。
学校に行く時間になった。死へのカウントダウンが始まっている感じだ。
うちの学校のテストは
実技200点、筆記300点の計500点のテストを行なっている。
欠点は100点未満なのだ。
実技ができれば、欠点は免れられるし、
実技がダメでも筆記で取れれば普通に欠点を取ることはない。
だが、俺は違う!
実技がまるでできないから0点以外ありえない!
筆記だってノー勉だから合ってて記号問題くらいだろう。
学校到着、重い足で教室へ向かう。
「俺今回のテストやべーよ!ノー勉だぜ!」
「俺も俺も!ずっと寝てた。」
勉強してない自慢大会が開催されている。その大会の参加者は
実技満点、筆記満点の猛者たちだ。
なにが勉強してないだ。
なにがノー勉だ。
ふざけるな!
「臨くん、勉強した?私寝ちゃってさ留年しちゃうかも。」
「全く勉強してないんだが。」
「だろうね。ふふふ。」
こいつ(古先琴音)は俺と同じく留年にリーチがかかってる。
まあ、こいつは進級がかかってるからさすがに勉強してきただろう。
さらば、琴音。
俺は先に逝ってくるぜ。
「はじめ!」
ついに試験が始まった。
まずは筆記試験。
ガチで難しい。
オワッタ。
「では、授業で習ったそれぞれ異なる魔法を20個使ってください。」
絶望の実技試験
いや
一番簡単な魔法ができれば、まだ可能性はある。
「ファイヤ!」
あれでない。
オワッタ。
「これで全ての試験科目が終わりました。では、解散。」
完全に異なる意味でテストを終えた。
留年すると学校側から呼び出されるらしい。
それまで震えて寝てろってことかよ。
「臨くん!どうだった?」
「あー終わったよ。」
「私なんとかなりそうだよ!実は勉強してたんだ。」
彼女は間違いなく人生でもっとも今輝きに満ちていた。
それほどの自信なんだろう。
「でもね、私臨くんがいなくなってほしくない!
だからこのテストいっしょに乗り越えよう!」
「ありがとう。」
「じゃあねー」
「うん。」
すごく嬉しかった。こんな優しいやつだったんだな。
俺は彼女に惚れてしまったかもしれないな。
数日後、一羽の梟が手紙をくわえてやってきた。
俺へ。
その手紙を読んでみると
「学校に来い。」
あまりにも酷くないか?一言だけって。
俺は留年が確定したのだろう。
まあ当たり前か。
そして俺が学校に到着。
そこには涙を流している琴音がいた。
「なんでお前がいるんだよ。」
「テストで名前を書き忘れちゃってさ、まさかとは思ったけど…。」
「お前ら校長室まで来い。」
魔法で脳に直接言ってるのか。テレパシーというやつか。
「お主たちは残念ながら留年じゃ。
だがなお前たちにいい話がある。」
「いい話?」
「そういい話じゃ。最近できたヒィルサファーという剣士剣術学校があるのだがな、そこは学生が足らなく困ってるらいしいじゃ。だからなそこの学校に編入して
進級してもらいたいんじゃがどうだ?悪い話ではないだろう。」
「編入?」
「私編入します!」
「よし決まりじゃな。臨殿はどうする?」
「編入します。」
何も考えずに編入することになってしまった。
親にも迷惑かけたくないししょうがないよな。
「臨くんと同じ学校でよかったよ!」
「うん。俺も嬉しい。」
「嬉しいんだーかわいいね。」
「どこがだよ!」
「そいうとこ。ふふふ。」
明日から剣士剣術学校に通うのかー。まあいいか。