私がゴブリンになったわけ
とりあえずの投稿だけです。
僕――いや、私は社会人2年目のピチピチの24歳。
そのピチピチな肉体は名も言わぬ肉塊になり果てた訳だ。
原因はトラックによる事故ではなく…トラックが単独事故を起こして突っ込んだ先に有った電柱が折れて頭に直撃したという運の悪さだ。
だが私はツイていたらしい。
何しろトラック事故に巻き込まれるともれなく異世界に転生できるらしいからだ!
事故後に目を開けるとそこは神様――と思われる少年が居た。
「はぁ…またか…」
いきなり人の顔を見てため息はあんまりでは無いだろうか。
「あの…ここって…?」
「ん!」
私の前に突き出された1枚の書類…中は日本語で書かれていた。
注釈すると…
・あなたは死にました。
・異世界に転生するかこのまま消滅するか選びなさい
・転生先の種族は選べません。
・チートはねぇよ
異世界転生だー!やったー!チートでウハウハだー!
と喜んだ私の気持ちを返して欲しい。
「まったく…何でこんなに転生者が多いんだよ、流行りとはいえ多すぎだっつーの…」
神様、相当やさぐれている。
「なんか…すいません…」
「で?転生するの?しないの?」
「えーと…消滅するとどうなるんですか?」
「どうもこうも無ぇよ、消えて終わり。『無』ってやつだよ」
「じゃあ転生でお願いします」
「……本当にいいの?種族も選べないしチートも無いよ?」
「消えてなくなるよりマシかなーって…」
「はぁ…まぁいいや…」
そういって神様は指で何かくるくると光の円を描くと私の体が淡い光に包まれ末端から消えていく。
「がんばってねー」
「あ、ありがとうございまし――」
言い切る前に私の体は完全に消えていた。
~ ~ ~
次に私が見た世界は薄暗く肌寒い…それだけだった。
目もろくに見えず満足に動かせる体も無いが思考だけはそのまま出来た。
「あ゛~ あ゛~」
声を出すことは出来たが喋ることは出来ない…これはもしかしなくても赤子だな。
少なくとも人と同じような種族に生まれた事は幸いだ。
ただ、母親…と思われる人…?の肌が緑色をしていなければもっと幸いだった。
そう…私はゴブリンとして生を受けたのだ。
どうせならスライムとかドラゴンとかに生まれたかった…。
メモのようなものなので続きは期待しないでください。