高校編1
夏休み過ぎて、高校へ登校する昨夜、自分はいつもの通り家の近くのレストランで食事をしてると、隣の隣の机を無意識に見ると、中学時代のクラスメートが目に入った。
えっ?って思って、また挨拶をしなきゃいけないのかと、面倒くさくて、手洗いに行くふりをして、相手に近づいたら、彼女も僕のことを意識し始めて、さっきと同じように楽しく食事してる表情がなくなって、まずは誰しもこういう場でする顔で僕を見ていた。驚きが三秒続いた後、彼女から声をかけられた。
「加藤くん。。。だよね。」
「はい!」
僕は慌てて顔を背けて答えた。落ち着いて彼女を見ながらさりげなく話を始めた。
「鶴川さんは何をしてますか」
「何って、食事に決まってるんじゃないですか。相変わらず面白いこと言うね加藤くんは。」
「ごめんなさい、あはは。。。」
やべぇーと思いつつ、気まずくて死にそうだし、ここで早く退散しよう。。。
「じゃー、僕用事あるので、先に失礼します。。。」
「待って、加藤くん、お話があるの。」
えええええええっ!どういうこと、お顔赤いですよ。勘弁してください、こんな大勢人の前に恥をかけたくありませんから。
「何ですか。」と無意識に返事をした。
「あのね、実はね、加藤くんのこと。。。好きだったの!」
へぇーって何だと?何?好き?ぼ。。僕のことが?
「あの、何を言ってますか、鶴川さん、好きって。」
「本気です、中学の時はずっと好きだったの、告白したかったけど、加藤くんが怖い顔してたから、怖がっちゃって。。。」
えええーまさか、あの成績優秀メガネで超絶可愛い鶴川さんは僕なんかが好き?しかも客の前で。。。無理無理、やばくないっすか、これ。。。
「えっと、ちょっと待ってください、周りに変だと思われますよ。」
「もしかして、ダメ?加藤くん私のことが嫌なの?ショックです。。。」
泣きそうになった鶴川さんを見て、これだな、女の子を泣かせたっていう流れ。
「えっと、じゃなくて、むしろ好き過ぎて、思いつかないっていうか、とにかく、今はダメです、メールどうですか、後で詳しく聞きますから。」
「はい、ごめんなさい、ご迷惑かけちゃって。。。」
「いいえ、大丈夫です、では、これで失礼しますね。」
「はい」
急いでレストランから出てきた、なんて日だ。明日が登校なのに、その前日で美人に告白されて、めちゃくちゃだな、日常なのに。