第三話 スキル(仮)
さあ、進化を目指そう。
進化には何が必要だろうか。
よくある設定で言えば、経験値をためる、条件を満たす、アイテムを使うなどがあるだろうが。
わからんな。
とりあえず聞いてみるか。
(進化条件は?)
返事はない。
”情報開示”、使えそうで使えないなぁ。
愚痴っていても仕方がない。
行動あるのみ。
出来そうなことから始めよう。
とりあえず手頃な獲物を仕留めてみるか。
そうと決まれば、まず自分の力を把握しよう。
目の前にある岩を爪で引っ掻いてみる。
表面にやや傷が入ったものの、その程度だ。
(腕、細いしなぁ…)
爪もちょっと痛い。
これはやめた方が良さそうだ。
次は噛み付いてみる。
大きな岩は砕けないが、薄い岩ならパキッと割れた。
ある程度の威力はありそうだ。
だが口の中が砂利だらけ。
それなら体当たりはどうか。
岩に向かって突進してみる。
体に慣れていないせいか足元がおぼつかない。
ゴツッ─────
鱗のおかげで頭は痛くないが、衝撃で頭がクラクラする。
岩には傷ひとつない。
却下。
あとは何だ?
自分の体を見回し、人間の頃にはなかった部分を見つける。
鱗に覆われ長く伸びた尻尾。
これを振り回せばなかなか強そうかも?
試してみよう。
そう思ったとき、あることに気づいた。
(動かし方が分からん…)
そりゃそうだ。
こんなもの今までなかった。
尻に力を入れれば良いのか?
試行錯誤すること数十分。
(こうか?いや…こうか?)
思ったように動かない尻尾を闇雲に振っていると、突然思いもしない軌道を見せた。
─────パンッ
小さな岩が砕ける。
中々の威力だ。
これならある程度戦えそうな気がしてきた。
調子に乗って尻尾を振り回すと、さっきまでの苦労が嘘のように自由自在に尻尾が飛び回る。
(まさか、必殺技でもゲットしちゃったか?)
期待を胸にステータスを確認する。
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【名前】なし
【性別】♂
【年齢】0歳
【種族】ドラゴントカゲモドキ
No.1 かみつき
No.3 しっぽをふる New
【ステータス】
体力:G- 攻撃:G 防御:G-
敏捷:G+ 精神:S 魔力:G-
【称号】
◼創造主の加護
No.1 念話
No.2 ステータス閲覧
No.3 情報開示
◼捕食者
No.1 気配察知
No.2 補食
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(しっぽをふる…期待した俺が馬鹿でした。)
…まぁ確かに今割った”岩”と思っている物も、人からしたら砂粒みたいなものだろう。
仕方ないっちゃぁ仕方ないんだが。
そして分かったことがある。
”しっぽをふる”など、仮にこれらをスキルと呼ぼう。
この世界ではスキルを覚えれば、その行動を上手く行えるようになるようだ。
そしてNo.2が飛んだ。
本来は順番に覚えるのか?
今のところ分かるのは、種族ごとにスキルが設定されており、練習すれば使えるようになる、そんなところかな。
さて、攻撃手段も分かったことだし奴を仕留めに行こうか。
………嫌だけど。




