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第4の殺人(24日目)

とりあえず…コウとアオイとは日々携帯で連絡を取り合う日々。

特にコウにはエドガーの事も話してある。


まあ学校まで割れててその学校の生徒会役員までやってるわけだから、さすがに犯人てありえんしな。


それ別にしても…奴が犯人だったら俺諦めて死ぬね。

あの超お人好し馬鹿が犯人ってそのくらいありえねー。


まあ…コウの方も犯人らしき人物ってなんとなく当たりがついてきたらしく、エドガーについてはあまり警戒もしていない。

ただ、エドガーから情報が漏れる可能性もあるから、それだけ注意しろとは言われてる。


その他は現行犯で捕らえないと犯人逮捕できないらしい大人の事情のせいで、犯人の側から動かれない限りはどうしようもない。


俺らは日々レベル上げにいそしみ、ミッションを進め、なんとか魔王退治のミッションまで受けられる様になった。

んで昨日一回情報集めがてら行ってみたけど敗退。

倒すまでにはもう少しレベルがいるかもだ。



まあお姫様の蘇生魔法のおかげでデスペナはかなり抑えられてるし、今日はまたサクっと経験値稼いで補填して、あと2~3レベルあげて再チャレンジかねぇ…。


そんな事を考えながら飯食ってたらメール。

エドガーからだ。


俺は大急ぎで残りをかき込んで自室に戻るとメールを開いた。


『やあ、ユート。

今まで色々聞かせてくれてありがとう。

おかげでようやく犯人が割れたよ。

んで、すぐ糾弾したいところなんだけど、

実はそうと知らずに犯人と行動を共に

してる人がいるんだ。

追いつめられた犯人がその人物に危害加えない

とも限らないから、とりあえず先にその人物に....

事情を話して距離を取る様に忠告して、距離を

取ったのを確認したあと、主催にとりあえず

連絡をいれると共に、みんながいるところで

僕の推理を披露しようと思う。

まあ楽しみにしていてくれ。

それでは夜にまた。

エドガー@芳賀耕助』


おお~ついにわかったんだ!

これでようやく犯人が捕まってアオイとリアルで会えるかもっ!

もう俺の頭の中はそれ一色。

とりあえずそれをアオイに知らせる事にする。


「もしもし、アオイ?

朗報だよっ」

興奮を抑えきれない俺にちょっと驚いた様にアオイは

「なんかすごぃ嬉しそうだけど、どうしたの?ユート」

と聞いてきた。

「もうアオイが怯えて暮らさなくても良くなるかも知れないっ」


もう俺ちょっと気が昂りすぎててやばい事口走んないように、そこで一呼吸置いた。

そして続ける。


「エドガーが…犯人がわかったから今日みんなの前で発表するって」

「エドガーが?」

きょとんとした感じで聞き返すアオイ。

可愛いなぁ…。


「でもなんでエドガーがそんな事言ってるのユートが知ってるの?」

と、まあ最もな質問がさらにきて、俺は説明を始めた。


「ああ、実はね、エドガーってとにかく集められる限りの情報を集めて、そこから意味ある情報とない情報を取捨するって形で推理を進めてたらしいんだ。

で、俺らの事も知りたいってことで、俺に聞いてきてたから。

もちろん携番とかリアルの人物像に結びつくような情報は教えてないけどね、一応事後でごめんね、なりすましメールがあった事とかは事件に関係ありそうだから伝えておいた。」

ちょっと事後はまずかったかなと思ったけどアオイはあっさり

「うん、それはいいよ」

と、許してくれて

「それで?」

と先を促す。

それにちょっとホッとする俺。


「で、俺には色々情報もらったからって先にね、メールくれる気になったらしくてね。

あ、そだ、それそのまま転送するね。」

まあ口で説明するより自分で読んでもらった方が早いかとアオイにエドガーのメールを転送した。


「これってなりすましとかじゃないよね?」

しばらく読んでたのか無言で、開口一番がこれ。

まあ…一度ひっかかってるからね。


でもまあなんとなくアオイらしい反応に俺は思わず吹き出して

「ないないっ!

エドガーとも暗号入れてやりとりしてるから。

ちゃんと本人だよっ。」

と答えた。


それでアオイもホッとしたらしくなんと彼女の方から

「ね、安全になったら一度みんなで会ってみたいねっ。」

なんて言いだしてくれた。


俺は皆でじゃなくてもいいんだけどな~。

まあでも、そうだね、と返してさらに

「でも一応ゲームが終わってからかな。

それまでは第二第三の殺人犯が現れないとも限らないしね」

と付け足す。


ここで下手に警戒心もたれちゃ元も子もないしな。


とは言っても…アオイにはそう言ったものの内心は夢広がりまくりですよ?


その後一応コウにもエドガーのメールの事を報告して、ウキウキしながら20時丁度にインする。


エドガーはよこいっ!

アオイもやっぱりすぐ来てパーティーに誘って二人でエドガーを待つ。


…こない…。


そうこうしてるうちにコウとお姫様も来て全員集合。

こうなるとまあ…レベル上げいくしかないわけで…


『まあ…インしたら全員にメッセージ送って広場にでも集めるんじゃないかな?』

とアオイにウィス後、気を取り直していつものようにレベルあげにいそしむ。


…遅い…

マジ来ない…。


なんと…エドガーは24時前になっても現れなかった。

がっかりする俺とアオイ。


アオイなんて狩り場からの帰り道、ショックのあまりかボ~っとしてて敵の群れに突っ込んで危うく死にかけた。

コウは意外と平静かな…。

たぶんあまり他人に期待してないのかもしれない。


そして24時になってログアウト。

放心…そして意味もなくテレビを付けてみると…


うあああ!!!

ニュース速報で高校生がまた殺されてる!しかも…芳賀耕助ってエドガーじゃん!!!


あわててコウにはメール送って、アオイには電話。


「アオイ……今…テレビ見れる?○チャンネル」

自分自身動揺したまま、アオイに言うと、おそらくアオイもテレビ見たらしい


「犯人に……殺されたの?」

怯えたような声。


「だと…思う」

としか答えられない俺。


「ユート…さっきのエドガーとのメールの話…他に誰かにした?」

というさらなる質問に

「いや…コウとアオイにだけだよ」

と答えて考え込む。


またちょっと失敗…かな…。

無駄にアオイの不安あおったかも…。


何か明るいネタ…なんてあるはずもない。


てか…俺にとっても初めてのある程度身近な人間の死で…やっぱりリアルで死を見てないから若干現実感がないってのはあるけど、ショックはショックで…考えが今いちまとまらない…。


でもアオイはなんとかしてあげないと…なまじ昨日の時点でかなり希望が見えてきてただけにショックは大きいだろうし…。


どうする、悠人…


「証拠がない…エドガーがそう思った根拠もわからない。

だけど…一つだけわかった事があるよ、アオイ」

なんとか言葉を絞り出す俺。


「エドガーは犯人の側にいる人間に忠告するって言ったよね」

「…うん」

「って事は……犯人は複数で行動している人間だよ…」


最悪な状況ではないというのをそれでも伝えてあげないと…少なくとも少しは犯人に近づいたはずだし…


「俺達以外でさ、複数で行動してるのって一組だけだよ」

「まさか……」

「うん…もしエドガーの言ってた事が真実だとしたら犯人は……」

「アゾット?!」

あの優男が…とはちょっと信じられない気もするけど、エドガーがそれで殺されたとすると、エドガーの推理は正しかったということだよな。


でもそこでアオイはもっともな質問を投げかけてきた。


「でも…さ、この前ユートも言ってたけど…プリーストがどうやって魔王にとどめさすの?」

そうだよなぁ…

「どう考えても…さ、ウォリアーのイヴに持って行かれるよな」

「うん…」

「途中までは利用できるとしても…さ、魔王戦になったらもう無理だよな。」

「あ…でもさ、魔王戦になったら回復やめてイヴちゃん死なせておいて、自分がとどめってどう?」

「魔王ってどのくらいで倒せるかわからないんだよ?

自分が倒せる以上の残りHPだったら終わるよ?

現に二人でやって敗退してるわけだしさ…。

一度そういう態度取ったらもう疑われちゃうから、何度も試す事もできないしさ…」

「そう…だよねぇ…」


ぜんっぜんそのあたりがわかんね。

でもエドガーが犯人として見てたのがアゾットなのはガチだよな。

とりあえず…アゾットを警戒か…。



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