第一話『変態は旅に出る』
新しく書き始めました。
よろしくお願いします。
それとふたなり×男の娘はボーイズラブなのかガールズラブなのかそれともノーマルラブなのかすごく分類に困ります誰か助けてください。
私、娜儺莫那納拿拏愛は紛れもない変態であると思いますわ。
ゴシックロリータな私の外見も特殊性癖が成した結果と言っても過言ではないでしょう。
世間ては私の様な容姿をしている方々を男の娘と呼ぶらしいですが一緒芥にされるのは甚だ遺憾に感じます。私は彼ら同性愛者とは違うのです。かと言って、彼らの中で少数派なのか多数派なのかは存じ上げませんが異性愛者の方々とも違うのです。
かと言って、そもそもが人間が性対象ではないわけでもないのです。
私の賢弟はどうやらその傾向があるようですが、私は近所の犬に発情することもありませんし、人のような獣に発情することもないのです。失礼、嘘をつきました。一応発情をすることはあります。特定条件下ですが。
世の中には幼児にしか興味がない方々がおられるようですが私は違います。成長を感じさせる胸や尻に興味はありませんしキツそうな女性器に興奮しませんし純真な心に興奮しません。失礼、こちらも嘘です。特定条件下で興奮します。
私は何を隠そう両性具有愛者なのです。
おっぱい、お○んこ、おち○こ。
この三点セットがなければ私は興奮しません。
学校でラッキースケベと呼ばれる皆様方が怨嗟の対象とされる現象に遭遇することはあります、お嬢様方が私の方に階段から足を滑らせ落ちてきたり教室に入るとお嬢様方が愛を囁きその先へと向かっている場面に遭遇したり……と。
しかし私は興奮しません。
後者のペニ○ンに反応しなかったのかと問われれば解答に困りますが。結局そこの流れで済ましたわけですし。まぁ、結局は興奮しないというのは嘘です。ここで少し女性に対しての情事へ光明が見えましたし。
しかし問題がありました。
結局は愛を育むことは不可能だったのです。
真性でなければすぐに飽きてしまったのです。
ニューハーフの方々も試してみました。
できませんでした。
私は困りました。
長男である私が女性に興奮しないどころか悩んだ表情で女装を始めたことに困惑したお祖父様やお父様は私の悩みを聞き涙を流しました。優しい優しいお母様はご自分のお体を私に捧げようとするほどにお悩みになられておられでした。私の自慢の賢弟は
「お兄様、跡継ぎは私にお任せください。お兄様は自分の生きたいように生きてくれればいいのです、お兄様は歴代の一族の中でも指折りの力をお持ちですが、私がなんとかしてみせます。お兄様はお兄様の生きたいようにしてくださればいいのです」
と優しく語りかけてくださいました。
しかし、私は悩みを解決する方法を発見しました。
お祖父様、お父様、お母様、私の自慢の賢弟創。
私は必ずや異世界で己の伴侶を見つけてみせましょう。
この世で権力を手に入れ探すことは事実難しいでしょう。
しかし異世界ならどうでしょう。
人ならざる者と結婚したと言われる初代党首様の遺したこの文献によればこの秘術を使えば初代様の奥方を見つけた異世界へと旅立てるそうです。
異世界で成り上がり権力を手に入れ必ずや両性具有の伴侶を見つけてみせます。
いざゆかん!異世界へ!
そう思い私は魔法陣の中へ足を踏み入れました。
「総一朗殿のお孫さんではないですか、拿拏愛様、どうされましたかな?」
あれ?間違えた……?
振り返るとそこには鬼がいました。
筋骨隆々、牛の様なお顔、立派な一本角。
見間違うはずがありません。お祖父様の式神『牛鬼』様です。
どうやら異世界渡航は成功いたしましたが、少々問題が発生したようです。
「ここはどこですか牛鬼様」
「私達鬼属の隠れ里です。人が来るのは200年と少しぶりですが……。ああ、貴方は才能がお有りでしたね。そういうことですか」
なるほど、先代の方々にも何人かこちらに来られたお方がおられるのですか。
「あ!拿拏愛様だ~!」
「む、屍鬼ですか」
屍鬼は私の従える鬼です。
私達娜儺莫那納家の人間は鬼を従え邪を払う種族なのです。
お祖父様の従える牛鬼も強いですが私の屍鬼のほうが強いらしいのです。
「拿拏愛様~、とうとうこっちに来ちゃったんですね?」
「む?屍鬼は私がこちらに来ることを知っておられたのですか?」
どういうことでしょうか。いえ、屍鬼は何かを知っているのかもしれませんね。なんてったって彼女は初代様のころからおられる最古参の鬼ということですし。
「拿拏愛様、一つ教えてあげましょう。娜儺莫那納家の力を持つ人間はとんでも性癖しかいません」
「……わけわかんねぇ」
「地がでてますよ拿拏愛様」
おや、私としたことが。
しかしさらりと初めて知ることを聞かされたのですが……。
「娜儺莫那納家初代はそれはもうとんでも性癖で、ええ。ナイスバディとはいえ筋骨隆々で体調は10mは超えるお姉様に『一目惚れした』などといってこちらの世界に押しかけて求婚するほどのどぎつい性癖だった」
「敬語はいいですよ屍鬼」
「あ、そう?名前忘れたけど初代はド変態でさー、ねぇちゃんボコボコにして求婚するもんだからねぇちゃんビビっちゃって。んでこっちに行きは切れ切れでこっちに来たんだけど、二年もしない内に向こうで時空魔法を完成させてこっちに来たんだよね」
「いまいち要領がつかめないので最初からお話していただけませんか?」
初代の性癖は巨人萌ですか?特殊性癖の類でしょうか……?でも初代の奥方は病弱な美しいお方だったと記憶しているのですが……。
「んっとねー。鬼族とか龍族はさー、畏れを糧にしてんだよね。わかる?『強い』とか『こういうもの』っていうのが結構種族としての強さに直結するんだよね」
「んー、まぁわかります。集団無意識のお話ですね」
「よくわかんないけど拿拏愛がそう思うならそうなんだと思う。んで、他世界、拿拏愛の世界だな。他世界を見つけたねぇちゃんを筆頭に龍族とかも一緒にそっちに畏れを稼ぎに行ったんだよね」
なるほど、だんだん話が読めてきました。初代が退治したといわれる巨大な鬼が屍鬼の言う『ねぇちゃん』なのでしょう。
「んで行ってしばらく暴れてたんだけどさー、お前んとこの初代にねぇちゃんボコボコにされたんだよね。しかも笑いながら」
なるほど。初代は巨人萌のドSですか……これはキツイわ。
「ねぇちゃんビビってこっちに命鹹がら逃げてきたんだけど。見つかったんだよね」
「それはご愁傷様ですね……」
「まぁ、あとは拿拏愛の想像通りだと思うよ。ねぇちゃんは調教されて、しかもねぇちゃんは鬼族の頭だから契約させられて。んで今に至る」
「あれ?でも初代の奥方は」
「ああ、あれ式神だったとおもうぜ。覚えてないけど」
「はぁ……」
特殊性癖は呪いの類なのでしょうか。そのために先代様は術式を遺したのでしょうか。よくわかりませんわね。それとこちらでも召喚使役はできるのか不明ですし。
正直不安ですわ……。
「さてと、拿拏愛様」
「なんでしょう牛鬼様」
「今から人里に飛ばします、式神程度は使えますから頑張ってください。召喚はこちらでは召喚魔法のスキルを取得すれば使えますが屍鬼様はSSSランクの魔物です。使役するとなれば召喚魔法のスキルが200レベルを超えなければまず召喚できません。そして鬼族は基本的にAランク以下は存在しません。Aランクの魔物を召喚するにはスキルレベルが80必要です。
貴方の召喚魔法の適性は鬼族に特化していますが幸いにも非生命体に対して適正があるのでなんとかなるでしょう。
貴方の性癖は両性具有ということですしかなり難しいですから冒険者にり迷宮を攻略し名声を得る以外に置き先を迎えることはほぼ不可能でしょう。
幸い各種魔法も使えますし貴方の【能力】を持ってすればすぐに冒険者としても頭角を表すことでしょうし、サンプルは非常に少ないですが娜儺莫那納家の中でこちらに来た方々は全員不老でしたのでなんとかなるでしょう。きっと。
屍鬼様を呼び出せば迷宮攻略は楽になるでしょうけどあの迷宮には忌々しいことにランク制限がありますので今までのように鬼に頼り切るのはほぼ不可能だとお思いください。
それと注意しておきますが貴方が精霊族の里に行くとめんどくさいことになると思います。やめておいたほうがいいでしょう。少なくとも召喚魔法スキルのレベルが80になれば大丈夫です」
なになになにわけわかんないんだけど、スキルレベル?なにそれ。ランク制限?迷宮?魔法?剣と魔法のファンタジー世界かよ!そりゃ鬼とかいるけどどういうことだよ!人里に飛ばす?頼れない?
「ちゃんと説明してくれ!」
「私達は人里と離れすぎているので少し情報が疎いので人間に教えてもらったほうがいいでしょう」
「待て!」
「では、検討を祈ります」
そうして私は人里に転移させられました。
『記憶喪失の迷子です。助けてやってください。by鬼族』
と大きく書かれた手紙を背中にはられて。
牛鬼絶対殺す。
英雄転生の方と並行で、隔日で代わりばんこに更新できるのが理想。理想。
英雄転生の方も同じなのですが、少し毛並みの違う作品を書いていきたいです。
『目指せ書籍化』と不才のみですが目標を高く設定し二作品とも頑張って行くのでこちらを読んだら英雄転生を読んでくださると嬉しいです。
それではみなさんブックマーク等々よろしくお願いします。
これは一話目ですが、随時感想を募集しております。
モチベーションを維持するのが苦手な人間ですが頑張っていくので英雄転生の方もよろしくお願いします。
では最後に定型文。
増えろブクマ!増えろポイント!