プロローグ3
展開が遅くてすみません……
大体決まっているのに書くと長くなる……不思議ですね(涙)
光で視界が塗りつぶされた――
(なっ!校長の頭にこんな威力が!?)
こいつは校長先生をなんだと思っているのだろうか?
(――なんてバカなこと考えてる場合じゃないな……)
光が溢れてから数秒、だがこの数秒がこの高校にいる全ての人の人生を、ねじ曲げることになった。
(見たところ床が光って――)
功一は原因であろう床を見た。
そこには現代日本では有り得ないものが浮かび上がり、輝いていた。
(――召喚魔法陣だと!?しかもこの規模!!クソッ!キャンセルし――出来ない!?ってこれ、破られる前提の――)
この日、職員・生徒合わせて611人が行方不明になり、周辺地域では大混乱が起こった――
(やられたっ!!これじゃあ、正体隠してまで高校にいた意味がないじゃないか!)
功一は、あれが術者のもとに強制転移させるものだと知っていた(・・・・・)。故に対処法も知っていたが、それは対策が練られていて防がれてしまった。
それにあの魔法陣はかなり特別で、二度と日本に帰れないことにも気づいていた。
(せめて……せめて、呼び出した奴から会長たち(・・・・)を守らないと!)
功一は瞬時に守ろうと思っている(・・・・・)人たちを探した。
そして次に、自分たちを呼び出したであろう人物へ目を向けた。
そこには総勢100名ほどの鎧騎士に囲まれた、少女と白髪の目立つ男性がいた。
(こりゃ当たりか?悪神系に召喚されたら最悪だったが……)
「おぉ……!リリアルよ、よくぞやってくれた!」
「ふぅ、なんとか成功しましたね……八門が七つも壊れていますが……それよりも、父上。」
「そ、そうだったな。」
親子らしい二人は成功を喜んでいたが、こちらへ向くと一つ咳払いをして日本語で呼びかけてきた。
「ゴホン……異界の使徒の方々!突然の召喚、許して欲しい!」
(当たり……だな。何を要求するか知らんが、全員が危険にさらされる、なんてことは少ないだろうし。もしもの時は逃げるなり、殺すなりすりゃいいか。)
「とりあえず、今回の召喚についての説明をしたい。このような場での説明は、儂の望むことではない。故に場を移したい。儂について来てくれ。」
(たしかに、ここは野外だしな。600人は厳しかったのか?……あと何気に拡声の魔法を使ってるな。系統は風か音か、はたまた振動か。この世界の魔法体系も調べないとな……)
結局、誰も声を発しないまま、ちょっと偉そうな50歳くらいの男性について行く召喚組。
功一はさりげなく、美優に近づいた。美優は先頭近くを歩いていて功一に気がつくと、全く動揺していないのを見て、どこかホッとしたようである。
歩いている途中、美優が話しかける。
「た、田中クン?これって何のイベント?あっ、もしかして校長の話が長過ぎて幻覚を――」
……内容は現実逃避だったが。
そしてこちらも校長先生をなんだと思っているのだろうか?
「イベントや幻覚なら問題ありません……が、これは現実です。先ほどの人の言葉から、俺たちは日本、いえ地球ではない他の世界に呼び出されたようですね。」
自分の推察を話す功一。
どうやらこいつは、万が一の場合、つまり帰還方法の存在があると困るからと、一応正体を隠しておくようだ。
そんな、中身が混乱と隠し事しかない会話を続けることしばらく。いきなりクソでかい神殿のような建物に到着した。
「……デカいな、おい。」
それも仕方ない反応だ。ある目的の為に東京ドームより大きな建物になってしまっていたからだ。
どうやら設置方の転移陣があったらしく(功一は気づいていたが)いきなり現れた建築物に騒然となる。
だがついて行くしかないわけで。
結局また不安で黙ってしまった召喚組一同は、パーティー会場のような広々とした部屋に案内され絶句する。
(ほぉ……こりゃまた豪勢な。こんなだと後が怖いな……)
そこには大量の料理が準備してあった。日本でならプチ贅沢レベルの料理だが、それが1000人前もあると圧巻だった。
(もっと召喚する予定だったのか、多めに作ったのか……前者だと面倒だな。)
「では、改めて歓迎する!使徒の方々!まずは自己紹介といこうか!」
時間があったら書いているので、1日に複数投稿しています。
プロローグ1に戻るまではスピード重視で、それ以降は書き貯めて日に1~2話になる予定です。