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決戦!神祖竜vs功一(?)

今回、功一の正体が!?……大したものではないです。あまり期待しすぎると危険です。

応援ありがとうございます!

 

「じゃあ、征ってくる。」



 転移。そう呟き、迷宮から500mほど離れた場所に出現する功一達()



「「………………。」」



 何故かついてきたリリアル。

 二人の間に嫌な沈黙が流れる。



「……あ、あのね!」


「……なんだ?手短にな。」


「ぅ……こ、功一はさ、神祖竜の問題が終わったらどうするの?」


「あん?…………気になることがあるから“世界の大穴”には行きたいし、他の国も見てみたいし……まぁ、旅かな。」


「……!それってもう帰って――」


『――ギュアアアアァァァァァァァ!!!!』


「!!……この話はまた後でな!もうついて来んなよ!!」



 そう言って凄い速さで走っていく。その姿はあっと言う間に見えなくなってしまった。



「……功一……私は…………。」



 悲しそうなリリアルを残して。






『ガァァァア!グオォォォォオ!!』


「あ、あいつは……」



 功一は離れた場所から神祖竜を観察していた。別に強襲してもよかったのだが、神祖竜の見た目に戸惑ってしまったのだ。



「ブ〇ーアイズ・〇ワイトドラゴンじゃねぇか!!!!」



 そう。遊〇王の海〇が切り札として愛用していたモンスターにそっくりだった。



「なんで!?モロまんまじゃん!……………………はぁ……ツッコミは後だな。今はあれをドゥローレンまで引っ張って行くべきだし。…………なんか疲れた……。」



 戦う前からげっそりしてしまった功一は、一旦見た目については忘れて行動に移すことにした。



「さてと、三人くらい喰われちまったし頑張るか!――転移。」



 そして神祖竜の頭の下に出現すると、それを全力で蹴り上げた。



―――ガスッッッ!!!!……ズズゥゥゥン…………



「……堅いな。頭を吹き飛ばすつもりだったんだが……。しかも気を失っている様子もなし。こりゃあ回復「お前、坊主か!?」……あぁ?」



 何故か呼びかけてくる声がして振り向いてしまう。



「やっぱりか!……俺のこと覚えてるか?」


「…………あぁ、めり込みのおっさんか。なんでここに居るんだ?邪魔だからどっか行け。」



 そう、あの懐かしきおっさん、カインズがいた。

 実はもともとこの迷宮の近くまで来ていたのだが、神祖竜の咆哮を聞いて急ぎこの場へ駆けつけたのだ。



「め、めり込み……俺にはカインズって名前があるんだが……あと、あの時は悪かったな。もう邪魔はしねぇよ。俺も戦うぜ。」



 冷たくあしらわれたのに神祖竜とは違う意味でタフなおっさんである。

 だが、当然功一には邪魔なだけなので――



「おっさんが居ることが邪魔なんだよ。第一、おっさんが参戦したところで、この場の平均年齢が少し上がるだけで何の力にもならん。」


 ――おっさんの気持ちなど考慮せずバッサリ切る。なお、功一はカインズに対して何とも思っていない。



「ホントにお前はキツいな!!……別に俺のことは気にせず……!?っおい!後ろ!!」


「!……ガハッ!!?!?」



―――ドゴッ!……バキバキバキバキィッ!……ドオォォォン!!



 功一は背後に転移してきた神祖竜に尾で吹っ飛ばされて、木々をなぎ倒し、岩に叩きつけられてしまった。



「坊主!!!!」


『『ギュアアアアアアァァァァァァァ!!!!』』


「クソッ!なんなんだこの竜は!なんで二匹(・・)いる!?」


 

 神祖竜は何故か二匹いた。

 功一が油断して振り向き意識をカインズに割いてしまったその瞬間、神祖竜は他の国の神祖竜を呼んだのだ。念話で。

 だが使い魔達が戦っている神祖竜はそれに応えられなかった。当然だ。逃げられるほど甘い相手ではなかったのだから。


 実は戦っている四匹全てが他の神祖竜を呼んでいたのだが、応えられるのがドゥローレンの神祖竜しかいなかった。

 しかし呼ばれたドゥローレンの神祖竜も戦っている相手の生命力やら、固有領域やら、魂を削る力やらに近づきたくなかった。

 故に、クライスの神祖竜の呼びかけに応じてここに転移してきたのだ。



「くっ……これはやばいぞ……。あの坊主だって簡単にやられ――」


「――存在偽装エクフラシスが解除されちまったじゃねぇか。どうしてくれんだ白トカゲ。」


「へ?」


『『グルァ?』』



 何故か吹き飛ばされたはずの功一がカインズの横にいつの間にか立っていた。

 カインズも神祖竜もポカンとしてしまっている。



「……はっ!?いやいやお前坊主だよな?まるで別人に見えるんだが?」



 功一は全身を真っ黒の装備で固めて、これまた黒のロングコートを羽織り、腰ほどまである髪は後ろで一つにまとめていた。



「だから《エクフラシス》が……存在を(・・・)偽る魔法がさっきの攻撃で解除されたんだって言っただろ。」

 

「いや、意味がわからねぇ。ちゃんと――」


「――転送。“地竜の住処”跡。」



―――キュン…………



「ったく、うるさいっつーの。感謝しろよなー、この場から無事に逃がしてやったんだからさ。」


『『………………。』』



 神祖竜ですら沈黙した。

 重い空気の中、そんなことは気にせずに功一は自分のステータスを確認していた。



―――――――――――――――――――


名前:タチバナ キツ

Lv:1(1)


体力:―――

魔力:―――


物攻:―――

物防:―――

魔攻:―――

魔防:―――


敏捷:―――

運 :F


―――――――――――――――――――



(やっぱりか……相変わらず読みにくい名前だ。ステータスも測りきれなくなったか?運が変わらないのが悲しいが……。)



 功一、いや、キツのステータスは表記されなくなっていた。運だけは変わっていないが。


 存在偽装エクフラシスは文字通り存在を偽り装う。効果は、簡単に言うと他の存在に成り代われるのだ。

 これを使ってキツは“功一”という人間になっていたのである。



「……はぁ、これって一度解除されるとかけ直すのに時間かかるんだよなぁ……。」


『『グルルルゥゥ……』』


「ん?……あぁ、忘れてたわ。……ふぅ……じゃあ始めますか!」


『ガアァァァア!!!!』

『ギュァァァア!!!!』



 こうして本格的にキツと神祖竜の戦いが始まった。



急に名前が変わり、皆様は作者に言いたいことが沢山あるかもしれませんが、これは今後の展開の為に必要なので変える気はありません。

どうか生暖かい目で見守って下さいm(_ _)m


評価ありがとうございます!いきなりアクセス数が増えてニヤニヤしてしまいました(笑)


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