決戦!神祖竜vsリリス
また遅れてしまいました……。
応援ありがとうございます!
書き間違いを修正しました。
またまた功一が転移した頃。
リリスはというと――
「ん~……どうやら人造竜のようですね~……。人が造ったかどうかは~わかりませんけどね~。」
――結構早い段階で相手の正体を見破っていた。
というのもリリスは使い魔三人の中で一番魔力の扱いに長けているのだ。そのためどこからか魔力が補充されていることも、神祖竜が生命体ではないことにも気付いた、のだが――
「まあ~、それがわかっても~出来ることはあまり無いのですけどね~。」
――それに対する手段が少なかった。
「う~ん、まずは~動けないようにしてしまいましょうか~。」
『グルルルゥゥ……ガアァァゥウ!!』
「次元星盾。
完全不滅の束縛。」
『ギャオッ!?グガアァァァァア!!!!!』
リリスが使える魔法の中では上の中程度の魔法だが、そんなこと神祖竜には関係ない。突然現れた盾に阻まれ、更に地面から出てきた鎖に体を貫かれ(・・・)縛り付けられる。
『ガアァ!!ギュアアァァァ!!!!』
「無駄ですよ~。その鎖はですね~マスターが唯一破れなかった(・・・・・・)ものなんですよ~。それでも勝てないですけどね~。」
(どこのどいつが魔力を送っているかわかりませんが~、面倒なことをしてくれますね~。これ~、ヒルダはかなり苦戦しているでしょうね~……カルマは余裕で始末しているでしょうけど~。)
「むぅ……早く終わらせてマスターに会うためにも~、この魔力供給をどうにか止めないといけませんね~……。」
リリスは生命力を注ぐ魔法を使えば神祖竜を倒すことが出来ると理解しているが、生憎そんな魔法は持っていなかった。
第一、自分の生命力を注ぐ魔法など普通は使わないどころか習得すらしないのだ。
故にリリスはただの回復魔法しか手持ちになかった。
……他の人からしてみれば最高位の魔法ではあるが。
『ギィァァア!グォォォオン!!』
「五月蝿いですね~……
静粛。」
『…………!………………!!』
「これで静かになりましたね~。ギャアギャア騒がしくて考え事も出来ませんでしたよ~。」
この魔法は下位ではあるが、リリスが使うと対象から一切音が出なくなるのだ。ちなみに、普通は静かになるだけである。
(さて~、どうやって供給を止めましょうか~?……神祖竜は大したことないのに~、魔力を送っている奴がかなり高位の存在ですね~。さすがに神格は持っていないようですが~、その一歩手前くらいの力はありますね~。)
「まぁ~、アタシの方が格は上なので~面倒なだけで問題は無いんですけどね~。」
『……!…………………!!!!』
「そうですね~……まずはこれでしょうか~?
魔力蒸散。」
『……っ!!?!?』
「あらら~?意外と効いてますね~?……お次はこれです~
魔力断絶。」
『…………っ!……、…………』
「おやおや~?ぐったりしてしまいました~……こんな魔法でやられない程度の強さはあると思っていたのですが~。」
リリスはこう言ってはいるが、内心ではどうせまた生き返ると思っているため、警戒を怠ることはしなかった。
そしてそれは正しい行動だった。
「……!?っ!!」
―――ズガアァァァァァアン!!!!
なんとリリスの足下から神祖竜の尾が飛び出てきたのだ。
実は神祖竜はこのままでは拙いと動物的本能で理解し、なんとかして状況を変えようと集中し考えていたのだ。それがリリスにはぐったりしたように見えたのだが。
「なんで動け……一度死にましたね~?」
『………………!!!!!』
「聞いてもわかりませんね~……あの鎖は結構魔力を使うのに~、なに解除してくれてんですか~?」
そう言うリリスから暗く、昏く、冥い魔力が放出される。
その魔力は辺りを瞬く間に覆っていく。10秒もすると周囲は夜のような(・・・・・)光景になっていた。
「アタシは~、早くマスターのところに帰りたいんですよ~、だから~…………邪魔するなよ。」
いきなり口調が変わったリリスから功一に勝るとも劣らない濃密な殺気が滲み出す。
その殺気は凄まじく、物理的な破壊力を伴い神祖竜に襲い掛かる。
『……!?…………!?』
「私の手を煩わせるなよ。三下風情がいつまで生きている?
“固有領域”
原初の闇夜
“万物、その重みに平伏せ。”
落ちる星空
“残る者無く、残す者無く、存在しえず、存在させず。”
無への回帰。」
どうやら本気の本気になったらしいリリスは、自分自身で(・・・・・)禁呪指定している(・・・・・・・・)魔法を使った。
“固有領域”は使用者が最も力が出せる環境へ周囲を強制的に変える魔法。
《フォースカテラ》は星の重力を集め、対象に叩きつける魔法。
《レニエンテーション》は対象の細胞からそれを構成する分子、原子まで消し去り存在を(・・・)消す魔法。
ただ《レニエンテーション》は制御が難しく、相手を固定する必要があるのだが。
『…………っ!!……、……!』
「無駄だ。今使った魔法は魔力さえも消し去る。お前はもう消えるんだよ。
……静粛解除。」
『……!グル、グルァァァ……!』
「その戦意だけは大したものだな。だが、私を本気にさせるべきではなかったな。そうすれば少しだけ長く生きられただろうに。」
そう嘯くリリス。
その目の前では、消滅していく神祖竜がどうにか出来ないか足掻くが――
「残念だが《オリクネスナイト》の中じゃ、お前は何も出来ない。ここは私の世界だからな。」
――そんなことをリリスがさせるわけがなかった。
『ギュアァァァァァァ…………』
「……ふぅ、終わったか……。」
少し経って神祖竜は完全に消え去った。なんだかんだ言って全力を出したリリスは疲れたように、息を吐いた。
「……すぅ~~……はぁ~~……さて~、帰りますか~。カルマはもうマスターの手伝いをしているでしょうしね~。」
こうして、リリスと神祖竜の戦いは周囲の土地に爪跡を残し、終わったのであった。
ホントに名前だけで魔法はほいほい使えないんですよ?使い魔達がおかしいのです。
次回はカルマ回。
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