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プロローグ1
趣味です。
読む人いないと思いますが。
~~~side???~~~
森の中。不自然に木が、草が消えた、直径50メートル程度の広場。
しかし周囲に異変はない。つまりこの広場は、人為的なものだと推測できた。
この異常な空間に二人の男女がいた。
男は、苦虫を噛み潰したような表情。しかしその瞳は、怒りの炎で満ちていた。
女は、何かを決意したかのような表情。だがその瞳は不安で揺れていた。
「何故、貴女がこんな森の奥にいるのですか?見たところ、お一人のようですが?」
男の声は、怒りの色が濃かった。
「そのような些事、貴方なら理解しているはずです。私がここに来た理由も、ね。」
だが女は全く動じない。
「……はぁ、降参だ。どうやら逃げ道もないようだしな。ただし、俺の正体をあいつら(・・・・)には言わないこと。ちゃんと許可を取ること。この二つが条件だ。」
男の口調が礼儀を欠いたものになる。
それに対し、女はとても嬉しそうに、
「っ!はい!」
しかし、してやったりと、満面の笑顔で返事をするのであった。
~~~side out~~~