11.落ち着いてきた気持ちと、鳴るお腹
ゲームの設定をまとめる中で、私の中にある疑問が形になり始めた気がした。
この設定を生かすことは一生ないかもしれないけれど、もしかすると現状の自己分析って意味では有効だったかもしれない。
少なくともいろんな情報が一気に増えた後から不安定だった私の気持ちは落ち着きを取り戻してきた。
そしてお腹がすいてきたので今一度何が作れるか考える。
カップ麺とかは最後に手を出したほうがいいと思うので、昨日も食べたけれどパスタを湯で始める。
一緒にブロッコリーも茹でて解凍すれば余計な食器を汚さないで済む。
あとはシーフードミックスを少々いれてオリーブオイルと塩コショウで味を調えた。
レトルトパスタソースもあるけれど、別にそこまでしなくていいと思った。
海鮮の香りが空腹を刺激して、乾いていた口の中が湿ってくる。
もう日も落ちてきていて完全に夕飯の時間。
お昼にも思ったけれど温かいものって精神の回復にいいかもしれない。
食後にシャワーを浴びよう。
一度しっかり体を温めて汗を流せば気持ちもリフレッシュすると思う。
「ふぅ、やっとおいしかったって言える気がする。ご馳走様」
昼の残り野菜の炒め物よりはちゃんと味のする料理だった。
塩と胡椒とオリーブオイルだけの簡単オイルパスタだけれど、味がしたってことはメンタル的な部分で回復してきたと思ったほうがよさそう。
シャワールームを開けると干してあった洗濯物がそのままだった。
「そういえば取り込んでなかった。まず、たたまないとか」
乾いた制服とかパーカーをたたむ。
いつもやってたことをやることで何となく心の重さが減ってきている気もする。
たたみ終わってシャワーを長めに浴び、頭から洗っていく。
また一度長く深呼吸をする。
「ふぅー……、さっぱりした」
髪を乾かしながら鏡に映る自分を見ると、別に顔色も悪くないし今にも死にそうって感じでもない。
「わたし、心配しすぎ?それとも考えなさすぎ?」
小首をかしげてみるといつものかわいい私が見える。
まぁどっちかは分からないけれど、とりあえず私はまだ生きてるわけだから、いつも通りの生活を送るべきだよね。
もし自衛隊とかニュースサイトに書いてあった国連軍が機能してるならそのうち指示があるでしょう。
それを聞き逃さないように生活するのが重要だよね。
体も温まり、お腹も満たされた私はようやくウサギを抱きながらだけれど安心して眠りに落ちていった。




