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シーン9


 天辺まで登った太陽の下、少女同士は対峙している……

 黒髪の少女の背後には彼の幼なじみである少念と少女達が、茶色い少女の側には銀髪の女性とメイド服姿の猫娘が立っている。 晴夜の答えを言う前に春香に話をさせてほしいという要望に、最初は戸惑った四季だったものの、何かに気が付いた様子のアインが耳打ちされた後には、納得した様子になる。

「……四季ちゃん、わたしは四季ちゃんに酷い事言っちゃった……」

「うん……覚えてるよ」

 緊張した様子で言葉を紡ぐ春香に、穏やか表情のまま頷く。

「それから……その……四季ちゃんが……」

「うん……僕はその後に死んじゃった。 でもね、それは春香ちゃんのせいじゃないんだよ」

 春香も分かっているだろう、あの時、この時坂邸での告白の時にアインがいたことを……つまりは四季もあの場にいたという事をだ。 それでも、彼女は四季と顔を向かい合わせて謝りたいのだ。

「ごめんなさい……四季ちゃん」

 そして、四季もまた自分の口から言わなければ、本当の意味で終わらないのだと分かっている。 何故なら、自分という存在が……星空 四季の心の一部がこうしてこの場にいてしまったのだから。

 あるいは、春香にこの言葉を伝えるためにも自分が存在した理由なのかも知れないとも思えた。

「うん……許してあげるよ、春香ちゃん」

 上からの物言いだったかも知れないが、他の言い方も思いつかなかったのが四季である。 しかし、大事なのは言い方ではなく自分の気持ちが伝わるかであり、春香であれば必ず伝わると信じている。

 優しい顔の四季をしばらく見つめていた春香は……。

「ありがとう、四季ちゃん……」

 ……と、嬉しそうな笑顔を浮かべながら言ったのだった。



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