シーン15
ボク達は一日めいいっぱい海水浴を楽しんだ。
明るく活動的そうなエターナさんがほとんど留守番で、反対に物静かそうなアインさんが積極的にボク達と一緒に遊んだのが意外だったかな?
後は旅館に一泊して明日には帰るだけかと思ってたんだけど……。
「よし! ではお約束の肝試しを始めるぞ!」
……って冬子姉ぇが言い出して、ボク達五人は旅館の近くの林の前に連れて来られた。 まあ、お約束と言うか定番と言うか……間違ってもいないとは思うけど。
「ルールは簡単だ、この小道を進んだ先に小さな祠があるからそこに行き戻って斬るだけだ」
そう言って冬子姉ぇがポケットから長方形の黄色い紙を取り出した、何やら赤と黒の文字が書かれれいるけど、明らかに日本語じゃないので読めない。
「祠のとこにこのお札を置いてあるから、到着したという証拠にこれを取ってくるんだぞ?」
「お札って……それってあれだろ? キョンシーのおでこに張ってあるやつじゃないか……」
「お札はお札だぞ、晴夜?」
どこかで見た事ある気がしてたけど……言われてみればそうだ。
「でも冬子お姉ちゃん、肝試しなら二人一組みなんでしょ? 千秋たちは五人だけど……?」
「私と千秋、立夏と春香で組み、晴夜は一人で行ってもらうつもりだ」
「……は?」
キョトンとなるせーやに冬子姉ぇは「ん? 怖いのか? 男だろう?」って挑発的な顔で言うと、「そんなわけないだろ!」と少しムキになって返す。
「まあ、私が残ってお前達だけで組み合わせを決めてもいいのだが……それはそれで不満が出るだろうしな?」
ボク達を見渡しながら意味深な笑みを浮かべる、この場合は冬子姉ぇを仲間外れにするって意味よりも誰がせーやと組むかって事なんだよな……多分。
「……ったく、分かったよ」
仕方ないって風に言いながら懐中電灯を受け取って歩いて行くせーやはどっちの意味でとったんだろう……少し気になった。
「冬子さん……大丈夫なんですか一人で?」
「心配ない春香、比較的歩き易い一本道だし危険はない……危険はな?」
春香ちゃんの質問に意地の悪そう笑みを浮かべる、これは絶対に何か企んでるなって思った時だった……。
「……どわぁあああああっ!!!?」
……っていうせーや声が響いたのは……。




