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ライラとの甘い生活(1)

「スイッチがたくさんある~。お風呂も自動。うらやましい~」

「さわぐな。うるさい」

「これが、日本のガールズの住みかか。いい匂いがする」

「変態!」



私たちを助けてくれた女の子が来てくれた。


家で女の子の話を聞いた。


「私は、16歳。名前は『ライラ』。異世界から来たの。あっ、ちなみに彼氏はいないわ」


どうも異世界のガールって、オープンなのね。


「ん?」

「どうしたの」

「ううん。なんでもない」


ライラ・・・どこかで聞いたような。いや。気のせいだろう。








私の貸したピンクのしましまパジャマを着る、お風呂上がりのポカポカのライラと、食卓で向かい合ってオムライスを食べていたら、


私の十八番(おはこ)半熟オムライスに、


「これでもか!」


と、ケチャップをかけまくるライラ。


「あーあー、そんなにかけたらケチャップの味しか、しなくなっちゃうじゃない~」

「何を言うか。7対3のバランスが絶妙なのよ」


ケチャップを取り上げたら、つかみ合いになった。

そして、私は、見てしまった。


・・・ライラの頭から、犬耳が生えているのを・・・。


「ライラ。それは?!」

「見たなー」


ライラの顔が狂気に変わった。


「ヤバイ!」







マルチーズになったライラは、私を襲わず、そのままの姿で会話を続ける。


「私は、あなたに恩返しをするために来たの」


要約するとこうだ。


回想シーン



「あら、かわいい。どうしたの。捨てられてしまったのね」


ある日、段ボールに入った捨て犬を見つけた私。


「あら、首輪のところにネームプレートがあるわ」


見れば、「ライラ」という名前だけは読めた。


私は家に連れ帰り、飼うことにした。

でもかなり衰弱していて亡くなってしまった。




そのときのマルチーズが、今、まさに私の目の前にいる。


「それでライラ?」






回顧かいこを終え、目の前のマルチーズを見る。


「あのときの、マルチーズ?」

「そう、その節はありがとう」


マルチーズもといライラは、喜び勇んで私の前をグルグル回っている。

あれから3箇月かげつ・・・。

マルチーズは死んだのだ。


・・・ということは、今、私の目に前にいるのは、


「幽霊・・・ひっ、え~い。お助けー」

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