200文字小説集 vol.2 ドライブ・マイ・カー(200文字小説) 作者: 日下部良介 掲載日:2019/04/12 今日ほど幸せな日はない。 海辺に向かって車を走らせている僕は超ご機嫌だ。 カーステレオからはビートルズのドライブ・マイ・カーが軽やかなビートを刻んで流れてくる。 潮の香りが漂い始める。 助手席には憧れの彼女。 何度もアタックして、ようやく射止めた彼女のハート。 彼女の髪を温かい海の空気が包み込む。 彼女が僕の車の助手席に座っている。 その横顔はダイヤモンドより輝いている。 車はポンコツだけど、僕の心はピッカピカだ。