途方にくれて…
「戦闘スキルっぽいのが1つもないって、こんな自然溢れる所でどないせいっちゅーねん!」
折角落ち着けたのもつかの間、相変わらず理不尽な現状に変わりがないことに憤りを抑えられず、龍弥は頭をかきむしりながら寝転がった。
(新たな人生…。となると、やっぱりあの時死んじゃったって事かぁ~。…でもこうして新たな命を貰ったのに、スタートが若干のハードモードって。どーしよーかな…)
何故かは分からないが別世界とはいえ、新たな人生を歩めるのは嬉しいのだが、如何せん今の状況に不安しか覚えられない。
どーしたものかと晴れ渡る空を見ながら、考えがまとまらない頭をリセットするかのように好きなアニソンを口ずさんだ。
《た○い空を~鳥に○って翔びー○い~遥か○くー○望を目指して~♪》
歌い始めると、自然と心が落ち着いてきて穏やかな気持ちになっていった。
1番を歌い、いざ2番もと思い続きを歌おうとした時、近くに気配を感じた龍弥は感じた方へと視線を向けた。
すると視線の先に見つけたのは、こちらをじっと見つめる1羽の大きな鷹のような鳥だった。
「随分と大きなと…り?うん?4足??」
MEGU姉が好きなんです!(°∀°)