事の起こりはいつも突然に…
初 投 稿 !
つたない文章とは思いますが、楽しんでいただけたら幸いです(。-人-。)
「はぁ~。また駄目だったか…。」
仕事から帰ってきて、届いていた郵便物の確認をして大きなため息とともに落胆の声を呟いた。
内堀龍弥、24歳。歌手を目指し、目下夢を叶えるために様々なオーディションを受けているが、未だその夢は叶っていない。
「…落ち込んでても仕方ない!気持ちがブルーの時こそしっかりご飯食べよう!」
駄目だった結果に挫けないよう、自分自身を鼓舞するために、メインとしての食材を求め家を出る。
時刻は19時。仕事帰りの人や、飲んで浮かれてる人達がいる街中をいつも行くスーパーに向かい歩いていく。
「やっぱり肉だな。こういう時はステーキに限る!」
メニューも決め意気揚々と歩いていた龍弥に、物凄い速さで駆けていた一人の男が後ろからぶつかった。
「うわっ。…ってぇ~」
ぶつかられ転んでしまった龍弥に目もくれず、男は走り去ってしまう。
ぶつかった男に文句を言おうと前を向き立ち上がろうとした時、
「きゃ――――!!」
龍弥の後ろから女性の悲鳴が聞こえてきた。
と、同時に自分の身体に違和感を覚える。
(あれ?力がはいらない…?)
そう疑問に思った時、龍弥の意識は途絶えるのだった…。