少年少女の冒険
少年たちが交代で眠っていると、ある少年がふと遠くに何か落ちているのを発見する。
彼がそれを取りに行くと、それは市場で売っている発光する装置だった。
まあ、俺が白い玉置いたんだけどね。
彼はそれを拾うと、仲間に見せた。
奴隷だったから知らない道具だったのか。
とはいえこれだけの人数、装置について知識がある者もいた。
装置は起動され、今自分たちがいる洞窟がかなり深くまで続いている事を知った。
眠っていた者もポツリポツリと起き始めた。
そのうち中を探索しようという流れに。
一人、また一人と志願する少年が。
やがてその人数は増え続け、結局全員で奥を見る事に。
一人ぼっちはさみしいもんな。
やがて少年たちの前に池が現れたりするが特にモンスターは現れない。
カエルはほとんど第二階層に移しちゃったからね。仕方ないね。
少年たちがさらに足を進めると、脇に貼り紙が。
ちなみに英語で『ここに秘密基地あるよ!』と書いてある。
少年たちがダンジョンの奥に行くかどうかでモタモタしてた間にフマウン側から冒険者が来て、先にこの張り紙を見られそうになったので声もなく消えて頂いたのは秘密だ。
さて、動揺しながらその秘密基地とやらの中に入る少年少女。
場所はちょうど仕掛け部屋の反対にした。
旧コボルドの居住スペースや、水攻めに使ったスペースは戦争の際に知られてしまった為、こっそり用意しておいた場所を流用した。
さて少年たちが不審な感情を抱きながら入った中には、一式の生活用品。そして多くの武器カードが置かれている。
困惑する少年たち。そこで俺の出番だ!
「よし、ハナ。行ってくる」
「了解、はい、これカンペね」
「おぉう、ありがとう」
「それとコレ着てってね」
「お、おう……」
準備を完了させた俺は、転送によって少年たちの前に姿を現す。
ハナが時々着ているマントをわざとらしくヒラヒラさせる。
ふっふっふ、何という謎の男。
「グンリロ、ペター、コイイワカ!」
ハナの読んだカンペを読み上げる。
あれ?コレでいいんじゃねえの?
「カバーマ、サレオジマ!」
あれ?全然伝わってる気配ないんですけど。
どういうことだ?
「おいこら、何か全然伝わってる気配ないんだが」
「あ、私ホーガン語分かります」
「……へ?」
一人の少女が名乗り出た。
通信機から聞こえるのはハナの爆笑する声。
真っ赤になってゆく俺の顔。
……ちくしょーめ!




