表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/150

魔法合成


 さて、いくら怪我人と言ってもやる事がある。

 飯だ。飯を作らなければ始まらない。


 ということで今日のメニューはカレーチャーハンだ。

 ハナからの希望だった。まぁチャーハンは楽でいいからいいか。

 味付けはもちろんカレー粉。白米もあるし楽でいい。


 という訳でハナの部屋に向かい、さて料理をしようと気合を入れたところ、何やら見慣れぬ機械が置いてあった。

 何じゃこりゃ。

 形としては普通の合成する奴に似てるが、何が違うんだろう。


 キャベツをザクザク切っていたら、ハナが採掘作業から帰ってきた。

 せっかくなので聞いてみよう。


「おかえりんこ」

「ただいまんこ!」

「今日はチャーハンだから期待してていいぞ」

「おぉー」

「ところで、その機械なんだ?」

「ん?これ?魔法合成する機械。ほんとは前から買ってたんだけど、使えなかったからしまっておいたんだ」

「へー」


 魔法の合成か。

 興味はあるな。

 そういえばコータにかっこいい魔法使わせてやるって言ってたけど、これが関係してるのか?


「使い方は分かるのか?」

「まーね。ちょっと作ってみていい?」

「あぁ」


 ハナは《ファイア》を2枚、《スパーク》を1枚バインダーから取り出した。


「あれ?スパーク?」

「第三階層から出るようになったの。スパークとロック。雷と岩ね」

「へー」


 スパーク自体はお店で見た事あったが、ファイアで十分な威力だったので買ってなかったなぁ。

 ハナの話によると、どうやら魔法合成に使えるカードや組み合わせがかなり制限されるらしい。

 例えば《ファイア》と《ファイア》、《フリーズ》と《フリーズ》で組み合わせても何も起きないのだとか。


「で、今回は何を作ってるんだ?」

「《フラッシュボム》よ。そろそろ1枚欲しくなってきたし」

「あーアレか」


 ハナ曰く、魔法合成の成功率は激しく低いそうだ。

 フラッシュボムの合成でもハナがやって5割。合成の成功率が上がっているハナでそれだ。巷では3~4割ぐらいか?

 元のカードの値段を考えると、フラッシュボムが5000アモルしたのも納得できる気がする。

 ちなみに失敗したら遠慮なく元のカードは破壊だそうだ。


「それと、凄い時間がかかるのよねー」

「時間?どれぐらい?」

「1回の合成で10時間ってとこかな」

「あー」


 そう考えると《フラッシュボム》を売ってくれたお店はかなり良心的だったなぁ。




 チャーハンをハナと二人で食べていると、ハナが相談してきた。

 ちなみにコータはつみれの食べ過ぎでお腹いっぱいだそうで、コボルドのところに遊びに行っている。


「ねぇねぇ、物は相談なんだけどさ……」

「どうした?」

「魔法の本格的な研究をしたいんだけど、いいかな?」

「今までもしてたんじゃないか?」

「違うのよ。お金が凄いいっぱいかかる方法でやりたいの」

「あー……」


 要は魔法カードの完成したものを町で大量に買い、それを元に更に合成したいのか。

 フラッシュボムはかなり強力な魔法カードだ。

 それを元に3枚ぐらい使って新しいカードを制作すれば、かなりの威力が出るだろう。

 だが、それにはさらに厳しい確率の壁が待っている可能性がある。


「お前の予想では、どれぐらいの金が必要なんだ?」

「安くて10万アモル。高ければその10倍、いやもっとかも」

「うーん」


 正直戦争で大量に金が手に入った俺たちには使い道もあまりない。

 100万アモルかー。出せなくはない額なんだよなぁ。

 しかしぽんと出すのも何というか……。

 ……まぁいいか。


「今度町に行った時、まとめて買うか。いいよ、乗った」

「ありがとう!あんたのそういうあんま考えない太っ腹な所、好きよ」

「ほめられてねぇ!」


 正直二度と売れない高級ブランドバッグを買うような気分だ。

 しかしまぁ、俺も白米で遠出させてもらった事だし、これぐらいは飲んでいいかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ