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戦利品

 赤い玉を倒した後は、あまりにもあっけなかった。

 まずドラゴンが声もない悲鳴を上げ、光の粉をまき散らしながら消えた。

 次にツタ使い、しっぽツタ、その他のモンスターへと次々に光となって消えた。

 俺たちがジャックしていたしっぽツタが消えた瞬間はちょっと悲しかった。

 あいつには、《幻惑》があったとはいえお世話になったからな。


 割とどうでもいいことだが、メーシャのドヤ顔が凄かった。

 まぁ今回役立たないかと思いきやいいとこ取りだったからな。

 しかし『おでこ』の文字がシュールすぎて、いまいち台無しになってしまっている。


 周囲は普通の地面が広がるばかり。今まで大量にあったツタは、見る影もない。

 まるでここにアイヴィードラゴンがいた事が嘘のように思えてきた。

 ただ一つ、何か地面に大きな袋に詰められた何かがある事以外は。


「やったなあんちゃん!流石ウチが見込んだ男や!」

「いやぁそれほどでもあるな!」


 ター君に乗ったカロリーナが、バッサバッサと降りてきた。

 先ほどまでずっともう一体のしっぽツタと戦っていたせいか、ター君の体にいくらか傷が出来ていた。

 しかしター君はさして気にしている様子はない。流石カロリーナのお供と言ったところか。


「ほんで、調味料は出たんかいな」

「何かあそこにそれっぽいのが落ちてるから、もしかしたらそうかも」

「ほな、行くで!メーちゃん!」


 カロリーナはター君に乗ったまま、勢いをつけてその袋の近くまで滑空していった。

 いいなぁ、あれ。便利そうだ。

 ちなみにハナ達はゆっくりこちらに歩いてきている。

 あれ?何か茶色いでっかい獣がいる。

 あぁ、キララか。レベル10になったんだな、良かったな。

 あんな敵を倒したんだから、そりゃ10にもなるか。


 カロリーナが袋を手に取った。

 まるで業務用と言ったところか。

 かなりの量の粉が入っている。

 あれが全部調味料なのか?

 そうか、大量の冒険者で挑んだ時、ある程度各々に分けられるぐらいじゃないといけないからな。

 市場に流すものもいると考えると、むしろ少ないのか?


「あんちゃん、これは……」

「あぁ、調味料だろう」

「開けるか?」

「いや、雨が降ってるし、粉だから散っちゃうかもしれない。一度メーシャのダンジョンに戻ろう」

「了解や」


 俺とメーシャはター君に乗せてもらい、ハナ達と合流した。

 コータはポケットに入れるが、へきへきとキララはそうはいかない。

 コータには、2匹の護衛をお願いした。

 まぁ10分ぐらいでメーシャのダンジョンにつくんだけどね。


「何だろーねーこれ」


 ハナがウキウキしながら袋を持っている。

 俺の予想が正しければ、これはかなり当たりの部類だろう。

 生姜とか来られたら泣いているところだ。


「俺は大体検討ついてるけどね」

「ほー、あんちゃんは分かるんか」

「俺の予想が正しければ、今日はパーティーだな」

「あたしはあんたの恋人だかんね!大盛りだかんね!」

「ばーか、大盛りどころかお代わりし放題だぜ!」





 そんな会話をしていると、いつの間にかメーシャのダンジョンまで到達した。

 とりあえずマスタールームまで戻ると、3匹のお供を呼び寄せる。

 何も無かった事を確認すると、ポチとタマがマスタールームに顔を出した。


「お疲れ様です」

「あぁ、今日はいいものが取れた」

「調味料ですか」

「何なのかまだ確定してないけどな」

「ねーねー、開けよう!開けよう!」


 コータもテンションが上がっている。

 こいつも俺たちと一緒に育ったせいか、魚とか普通に食うしな。


 大きな容器に一度移す。

 粉が舞ってしまわないように慎重にだ。

 周囲にある独特なにおいが充満する。


「あんた、これってまさか」

「あんちゃん、アレやな?」

「やっぱりそうだ、これはカレー粉だ」


 今夜の晩飯は、カレーパーティーで決定だー!



最近話しの進みが遅かったので少し反省してます

ということで、今日は一気に話を進めたいと思います

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