<IF番外編>何でもするって言ったよね?<第二回>
ハナの何でもするという発言を、ここまで使っていなかった場合のIF番外編です。
本編ではありませんのでご注意下さい。
ハナが初めて殺人に手を染めた夜、俺はハナの事がとても気になった。
俺のように強いトラウマにはならなくとも、夢に出てくるぐらいはあるかもしれない。
ハナはいつもは気丈に振る舞っているが、そういうところは俺以上に繊細な時がある。
「なぁ、ハナ」
「なぁに?」
「今夜は添い寝でもしてやろうか?」
「……なんでよ」
「いや、そうした方がいいかなって思ってさ」
「……いらない」
「言うと思った。そこで強行手段に出る」
ハナの顔が本格的にハァ?という感じになっているが気にしない。
「お前、この前何でも言う事を一回聞くって言ったよな?それを使わせてもらう」
「……あーそんなのあったねー」
「ズバリ、【ハナが一晩、思い切り甘える】というお願いだ」
「ほほう、じゃあ好き勝手してもいいと?」
「もちろん」
まぁ一線超える事は恐らく無いと思う。
こいつが今何を考えてるのか分からないが、それで悪夢を切り抜けてくれるなら安いものだ。
「じゃあ、とりあえず添い寝はしてもらうから先ベッドに入ってて」
「お、おう……」
添い寝ぐらいかなと思っていたが、とりあえずと言っている以上もっと何かさせるのだろうか。
いつも添い寝は背中合わせだったが……。
「まず、三つの事守って。絶対にそっちから手を出さない。可能な限りこっちを向く。余計な事は話さない」
「おう」
「じゃあ、腕枕して。腕枕」
左腕を枕の上に伸ばすと、ハナがすごすごとベッドに入って来てちょこんと頭を乗っける。
これは……ヤバいな。
「ふふっあんたが好き勝手やれって言ったんだからね?」
ハナは手で俺の頬をスリスリすると、顔を近づけて唇を重ねた。
思わず顔が赤くなる。目を逸らそうとしたが、ハナに無理矢理修正される。
「だーめ、こっち見て。私の許可なく目ぇ逸らさないで」
そう言うと俺に体を密着させ、俺の左腕を自分の腰に持っていく。
ほぼ抱き寄せる形だ。
そしてもう一度重ねる唇。やばい、これはやばい。
というか完全に足絡められてるんだけど、息子がどんな状態になってるかハナに丸バレだ。
「お前、何かすごいエロいな」
「えへへっあんたが好き勝手しろって言ったんでしょ?」
思わず手を腰から下の方へ動かそうとするが、ハナにガードされる。
「だーめ、アンタはこれから朝までずっと焦らしのまんまよ」
えっ
「いやー、そういう困った顔を見たくなっちゃってさ」
そう言いながら唇を重ね、今度は舌を絡めてくる。
ちょっと必死な顔になってたらしい。それをまた笑われた。
何だこのドSな痴女は。非常に最高だが手を出せない以上地獄でしかない。
くそーこれは一晩って約束だからな。
夜が明けたら手を出すなていうのは無効になるはずだ。
それから俺とハナは夜明けまでその体制のままいちゃつき続けた。
キスの回数は二十を超えてから覚えていない。
夜明けと共に手を出そうとしたが、コボルド達との待ち合わせが夜明けだったのを思い出し泣く泣くベッドから出た。
俺の幼馴染は、いつの間にこんなドSな痴女になってしまったんだ……。
俺の息子はあまりに元気過ぎで虚しくなってくる
何かこいつすげーツヤツヤしてる。何か吸い取られた気分だ。。
俺はそんな事を嘆きながら、眠気に耐えてコボルド達と合流する為に自らを転送した。
一瞬ありがとねと言う言葉が聞こえたような気がした
こんな回ですが、ここで第二章は終了となります
この回はもちろん本編とは関係ないです
寸止めの理由?ノクターンじゃないからね。仕方ないね
大分切りが良いところなので、宜しければ評価や感想等で意見を頂けるとありがたいです




