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ゲス顔


 駆け出しの冒険者には、一つの大きな壁がある。

 それは戦闘レベル5の壁だ。


 戦闘レベル5に満たない冒険者はスキルを持たない。

 その為、スキル持ちの冒険者に混じってモンスターを狩るのが普通だそうだ。

 しかしその場合、スキルを持っていない冒険者はかなり立場が弱い。

 一緒にクエストを受けてもスキル持ちがほとんど報酬を持っていくそうだ。

 戦闘レベル5までは苦労する。それは人間のルールに等しい。


 その点、この少年たちはある意味恵まれてる。

 初めての戦闘でちゃんとした武器を持ち、スキル持ちのリーダーがいて、相手は武器を持っていないモンスターだ。

 一見スパルタに見えるが、この世界では優しい方だ。


 リザードマンと対峙した少年たちは始めこそ怯んでいたものの、リーダーの掛け声と共に何とか付いて行った。

 リーダーの少年が《ロックオン》で矢を撃つ。

 リザードマンはそれを《ハイジャンプ》で避けてゆく。

 残った少年たちはリザードマンが逃げそうな方向を塞いでゆき、リザードマンを追いつめてゆく。


 やがて《ハイジャンプ》に合わせて一人の少年が槍で突き、足を貫く。

 機動力を奪われたリザードマンを集団で殴る蹴るの暴行。

 結果だけ見れば楽勝だった。

 だが、精神的に参った少年の一人が嘔吐してしまった為、今回の修行はこれで終了だ。


 しかし実際のモンスターと戦わせたのは正解だった。

 少年たちは確実に自信がついた顔つきをしていた。

 それを見ると何だかこちらまで嬉しくなる。

 まぁ彼らがどんなにきたえても、リボルバーは避けられないんだけどな!

 俺が避けられなかったのは俺のせいじゃないよな!



 夕方になると勉強の時間だ。

 戦闘レベルを上げると体得できるスキルはどういうものがあるのかを学んでもらう。

 相手は格上かもしれない。知識はあった方がいい。


 夕方から座学にしたのは他にも理由がある。

 フマウンから灯りを設置し隊がやってくるからだ。

 このチームについては司令塔君に説明してある。

 まぁ人数的にも実力的にも、少年たちには無理なんだが。

 一応念の為、絶対に手を出さないようにと指示をしている。


 この灯りの設置作業が終わるまでの数日。

 その間に少年たちを鍛えあげる。

 何だかワクワクしてくるな。


 いやぁ楽しいな。

 これはいい暇つぶしを見つけたものだ。

 間違いない。俺は今凄い悪い顔をしているだろう。

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