第8話 初めての教会、緊張しました
休日。
宿屋って、意外と休日が少ない。
でもブラックってわけじゃない。
住み込みで一部屋借りられて、
三食付き。
……太るけど。
言っておきますけど、
私、ウエスト五十八はキープしてますから。
たぶん。
「……ここかぁ」
街の中央にある教会の前で、私は立ち止まった。
石造りの建物は思ったより大きくて、
ちょっと近寄りがたい。
(どうしたらいいんだろ……)
玄関前で、もじもじしていると――
「どうされましたか?」
声をかけられた。
同じくらいの年齢の女性で、
教会の服を着ている。
「あ、えっと……」
私は少し緊張しながら答える。
「自分の……レベルとかを、知りたくて」
「なるほど」
彼女はにこっと笑った。
「ステータスチェックですね。
こちらへどうぞ」
「銅貨一枚かかりますが、よろしいですか?」
「はい」
銅貨を渡すと、教会の中へ案内された。
中は静かで、ひんやりしている。
正面には、大きな女神像。
(わ……本物の教会だ……)
祭壇の中央には、
平たい板のような――水晶?
「ここに、手を当ててください」
神父さんが静かに告げる。
「智と権能の女神、アストール様」
「この者のステータスを、お示しください」
――その瞬間。
水晶が、七色の光を放った。
「……っ!」
女性と神父さんが、同時に息を呑む。
「……土魔法、SSS……?」
「……な、なんだこれは……」
「見たことが……ない……」
(え? そんなに変?)
表示された内容を、私はのぞき込む。
【基礎ステータス】
レベル1
体力 F
敏捷 E
魔力 S
知力 F
魅力 A
「……ちょっと」
思わず声が出た。
「知力Fって何なのよ!
私、別に馬鹿じゃないし!」
【保有スキル】
・魅惑の笑顔 A
「……まぁ、これはいいか」
(世の中、笑顔なのよ)
【固有スキル】
・土魔法 SSS
【派生スキル】
・ゴーレム召喚
・地面交換(なにこれ?)
・岩盤障壁(防御系かな?)
・岩盤浴(……めっちゃ良いかも)
・地形変更(意味不明)
・最強震度(いや、いらないけど!?)
「…………」
神父さんが、固まっていた。
「あ、あの……神父さん?」
反応がない。
「神父さん……?」
顔を見ると、完全に放心状態だ。
「あわわ……」
女性も慌てている。
「だ、大丈夫ですかぁー!」
私は思わず、神父さんを揺さぶった。
(え……私、何かやっちゃいました?)
こんなエピソード欲しいとかあれば、アドバイスよろしくお願いします。




