第37話 なぜ?ドラゴンの卵がここにあるの?
丞相
「しかし、どうしますかな。陛下。このドラゴンの卵……属性は“土”ですぞ」
ハインリッヒ王
「……あの、儂のことを
“ハイル……ぷっ……ハイルちゃん……ぷっ”
などと申すエミリア殿に頼めというのか?」
丞相
「はっ……失礼……っ……
しかし、ハインちゃん…ぷっ…いやぁ参りましたな。家族達も笑いを堪えるのに必死でしたぞ。まぁー私は余裕でしたが。ハインちゃん…ぷっ。」
ハインリッヒ王
「何を笑っておる!ベルドリッチ侯爵!
次はお主も“ベルちゃん”じゃ!覚悟せい!」
──しかしな。
「一つは、エミリア殿に任せねばなるまい。
リスク管理というやつじゃ」
「付き人がおったな……確か……
おお、カイルじゃ!あれを呼べ!」
⸻
こうして。
なぜか、ドラゴンの卵が
私の部屋に置かれている。
……ちょっと待って。
「ねぇ、カイル……
これ、どうするのよ……?」
カイル
「そう言われてもな……断れんだろ。国王命令だぞ」
「まぁ……いいけど」
私は卵にそっと手を当てた。
「毎日、ちゃんと魔力込めて様子見るから」
⸻
「あ、それとね」
私は思い出したように言った。
「養殖池の仕切り板とネット、
ちょっと汚れてきてるからさ」
「クリーンの魔法、かけといて」
カイル
「ああ……わかったよ……」
稚魚は、水魔法が得意なアステリアに頼んで、
きちんとエリア分けしてある。
どれも、すくすく育ってる。
(この前の清流……
イワナとか、アユとか、ヤマメとか、いそうよね)
竿は竹でいい。
針はドワーフさんに頼めばいい。
問題は――糸。
「できるだけ透明で……」
「……あ」
「お父さん、言ってた」
──テグス。
思い出せ。
『昔はな、蛾の幼虫の分泌液で作ってたんだぞ』
『なにそれキモッ!』
……無理。
懐かしいな。
夏休みの初め。
小さい頃、キャンプに行って、
渓流釣りしたっけ。
……メモしなきゃ。
⸻
「ねぇ〜カイル〜♡」
「……なんだよ。嫌な予感しかしないぞ」
「お願いがあるの♡」
「今度のは、簡単なの」
「蛾の幼虫を捕まえてきて」
「それでね、その分泌液で糸を作って欲しいの」
「簡単でしょ?」
カイル
「どこがだよ!!」
「いいか、よく聞け!
俺は騎士だ!!」
「うん、知ってるけど」
「他に頼れる人がいなくて♡」
カイル
「…………」
「……まぁ……やってみる」
(ちょろい)
いつもありがとうございます!何かネタがあれば一話作りますので、入れてくだされば、描きます。
ブクマと評価よろしくお願いします。




