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第31話 ゴーレムが結婚?

アステリア第二王女と会ってから数日後。

王女から使者がやって来た。


どうやら――

ゴーレム用の武器が完成したらしい。


外に出ると、迎えの馬車が待っていた。

護衛として同行するのは、女戦士ルナリア。

かなり大柄で、私より五十センチは背が高そうだ。


「エミリア様。本日の護衛は、私が務めます」


王宮に到着すると、アステリアが外で待っていた。

その背後には――大量の武器。


「え……?

 これ、二百本以上ありそうなんだけど……」


「どれが合うかわからなかったからね。

 さ、早くゴーレム出して!」


「え、ええ……」


「ゴーレム召喚!」


ムクムク……


――パパパパァーン

――パパパパァーン


……え?


「なにこれ!? 結婚式!?」


ゴーレムたちが、私の前に二列で整列している。

(いつも並ばないのに!)


最後尾から、二体のゴーレムが前へ。


神父役は……四十四号?


(あれ? この子、女の子じゃなかった?)


「わーわー!」

「わーわー!」


どうやら、式は終わったらしい。


アステリア第二王女は、腹を抱えて笑っていた。


「ふふっ……最高ね」



しばらくして、全員が落ち着いた。


「じゃあ、武器の贈呈よ。

 好きなのを選んで」


杖が意外と人気だった。

剣、槍、弓、短剣――

それぞれ気に入った武器を選び、

ゴーレムたちは体内へ取り込んでいく。


必要な時に、出すのだろう。


……あれ?


「武器、全部なくなってる……」


「いいのよ。

 じゃあ、行きましょう」



馬車で森へ向かう。


「エミリア。

 ここでゴーレムを出しておきましょう。

 その方が安心でしょ?」


「うん。そうする」


こうして――

三人と百体は、森の中へ。


『こちら五十五号。先行偵察中。

 敵、ウォーウルフ十三。

 倒しますか?』


「え、待って――」


『五十一号、五十二号が勝手に倒しました』


……もう倒したの?


『こちら飛行部隊十三号。

 二時方向にゴブリンの集落を発見』


「さぁ、行くわよエミリア!」


「え!? ちょっと待って!」


「どうしたの?」


「怖い怖い怖い……!」


「もう……

 ルナリア、お願いできる?」


「はい。お任せください」


「僕も~」

「僕も~」


何体かのゴーレムがついて行った。


アステリアが、静かに言う。


「エミリア。

 いい? あなたは強いの。

 自信を持っていいのよ」


「……うん」


「もう、仕方ないわねぇ」



「敵~」

「オーク~」

「倒す~?」

「エミリアの番~」

「エミリア~」

「土魔法~」


「い、いやぁぁぁぁ!!」

 前回の記憶を鮮明に思い出した。


その瞬間――

エミリアの周囲から、無数の尖った石が出現した。


一瞬。


オークたちは、跡形もなく肉塊になった。


当の本人は、

目を閉じて震えたままだったが。


アステリア

(……なんて魔法なのよ。

 こんなの、ただの魔力の無駄遣いじゃない)


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