第20話 見た目だけでも魔法使いになりたいの
いらっしゃいませー!
(この人……確か女神エミリア様では?)
本日はどのようなご用件で?
えっとですねぇ。
わたし、魔法使いになりたくて。
それっぽい服と、杖が欲しいんです。
(魔法使いになりたい?
もうなってるどころか、土魔法の女神だよね?
どうすんだこれ……)
はい、それでしたら、こちらの杖はいかがでしょう。
先端部にエメラルドを埋め込んだ逸品です。
(これ使わせたら、絶対ヤバいやつだろ……
でも売っていいのか?聞いてないし……)
へぇー、いいですね。
いくらですか?
はい、金貨四枚になります。
高いですー。
そこまでお金ないので……服の方はどうでしょう?
とんがり帽子のやつが欲しいんです。
緑色のがいいかなって。
それでしたら、こちらはいかがでしょう。
緑に白を混ぜた、森をイメージした新作です。
金貨一枚になります。
わぁー、いいですね!
それにします!
ありがとうございます。
(……魔力値これ上がるけど、俺の責任じゃないよな?
聞いてないし……)
◆ ◆ ◆
【騎士団・魔力監査室】
室長!
魔力値が上昇しました!
誰のだ?
は!エミリア殿です!
……なに?
いくらになった。
はっ。
魔力ランクがSからSSへ上昇。
現在の魔力量は……187,538です。
……もう、宮廷魔法使いを遥かに超えているな。
すぐに騎士団長へ伝令を出せ。
は!
◆ ◆ ◆
るんるん♪
上機嫌で帰路につくエミリア。
帰ったらすぐ着替えよう。
楽しみ〜。
……キャッ!
可愛すぎ〜!
この三角帽子の折れ具合、最高!
スカートちょっと短いけど……
魔法使いって、こういうイメージだよね。
高校の時と同じくらいだし、まぁいっか。
なんか、杖より弓のほうがかっこいいかも。
でも私、弓は引けないんだよねぇ。
……やっぱり、見た目から入るのも大事よね。
(なお、この服一式が
王国の安全保障レベルを一段階引き上げたことを
本人はまだ知らない)
今日はここまでです。ごめんなさい。
朝からずっと書いてて。疲れました。
あくまでこちらは不定期ですので、よろしくお願いします。




