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会いたくて

作者: 遠山 灯
掲載日:2025/11/06


ーーー隠れ鬼って、かくれんぼで見つけたら逃げて良いルールなんだよーーー




ポツポツと大粒の雨が降り始めた春先。

折り畳み傘を差すか、暗くて人通りがないが駅までの道がかなりショートカットできる狭い路地に入るか

葉月ゆずるは早足で考えていた。

「どうせ、傘を差してもすぐ仕舞わないとだし、こっちの道に行くか」と狭い路地を選んだ。


(最悪だ、、、)

狭い路地にはヤンキーが4人たむろしていた。

案の定話しかけられた。


「お姉さん、こんな道あぶないよー、ヤッちゃわれるよー」


ゆずるは自分の行いを悔いながら、無視をして通り過ぎようとした。


「お姉さん!ロックオン!」とリーダー格風の男が言った瞬間ヤンキーたちが追いかけてきた。

(やばい、やばい!あと数メートルでこの道からは出られる!)急ぎながらゆずるは全力で走った。

ようやく出口が見えたとき、出口から人が歩いてきた。


「えっ?なに?追いかけられてんの?」


後ろからヤンキーたちが

「朝日!そいつ捕まえろ!」と声を上げた。

朝日と呼ばれたその男はゆずるの体を走ってくるまま受け止め、後ろを向き走り出した。


「朝日!なにやってんだ!俺たちの獲物だぞ!」


「ちげぇよ、このオネーサン俺の友達だから勘弁して!」

朝日と呼ばれた男はそのまま、ゆずるを抱えて駅まで走った。


「あの、ありがとございました、本当に助かりました」ゆずるは震える足に力を入れながら男にお礼を言った。


「ゆずだろ?お前」


「えっ?そうです、、、どこかで、、、?」


「ふっ、どこだろうな、思い出せ、あとスマホ教えろ」

ゆずるは言われるままスマホを差し出した。

LINEの名前は新道朝日。

(しんどう、あさひ、、、)


「あっ!あの!小学校のときよく遊んでた朝日?あの、あの!久しぶり、助けてくれてありがとう」


ゆずるはしっかり思い出した。

小学校の時、ゆずるは少しだけ沖縄に住んでいた、東京の学校に転校をするまで遊んでくれていた男の子だった。


「それにしてもよく私だってわかったね」


「小学校のとき隠れ鬼よくやったろ、お前見つかるとなぜか鬼の俺のほうに走ってくるんだよ、その時の顔と全く一緒だった」

朝日はふっと思い出し笑いをした。


「あれ、そうだっけ?とりあえず見つけた!って声がしたほうに体が瞬発的に行っちゃってた記憶はあるなー」


「あ!私もう行かなきゃ!このお礼は後日必ずさせて!」


「おー、とりあえずLINEしといてー」

駅でそのまま2人は別れた。

(新道朝日、、、好きだったなぁ、、、)

朝日はゆずるの初恋の人だった。


「ちがう、ちがう行かなきゃ!」

ゆずるは当初の目的だった、就活説明会へ足を急いだ。

(19時からだから18時には着きそう!)



【翌朝】

(やばい!大学1限からだった!!)

ゆずるは飛び起きて大学に向かった。

バスを待つ最中にふと昨日のことを思い出した。

(昨日は連絡できなかったなぁ、いましちゃう?

でもなぁ、朝早いし、ヤンキーだったし、お昼くらいにしとこ、、、)

大学に着くと前を歩いていた、ゆずるは友達のさくらと挨拶をした。


「さくらー、おはよー、寝坊したー、眉毛だけー」


「ゆず、おはよ!ほんとだ!眉毛だけ描いてきただけでも天才!」


「昨日就活のセミナー行こうとしたらヤンキーに絡まれて全力ダッシュ、おかけで筋肉痛、、、」


「えっ!ここにいるから大丈夫なんだろうけど、色々無事?」


「無事!ありがとう!昔馴染みが助けてくれてさ、初恋の人なの」


「えっ!?なに、詳しく聞かせて」

ゆずるは幼い頃沖縄に少し住んでいたこと、朝日とよくやった隠れ鬼の話をした。


「なにそれー、運命でしかないー、早く連絡しなよー!」

さくらはゆずるをせっついた。


「うん、でもあっちヤンキーだったし、ヤンキーって起きるの遅そうじゃん、お昼に連絡しようと思って」


「そっか、そっかそっか!ゆずも大学3年にして春かぁ」


「そういうつもりじゃないよー、ただお礼をするだけ」

またまたぁーとさくらに絡まれながら1限目に向かった。

(あーなんで3年生なのに1限があるのー、それに次は4限で結構空いちゃってるー、こんな時間の組み方絶対次はしない!)

ゆずるは去年の春の自分を少しだけ恨んだ。


【お昼】

2限の授業があったさくらと待ち合わせをして学校のカフェテリアでお昼を食べることにした。


「ゆず、連絡したの?」


「いや、食べたら考えるの、3限ないし」


「私も無いんだ!この次4限に出ておわり!」


「じゃあ文面一緒に考えてー」

ゆずるは学食をゆっくりたべることとした。


「あれだよね、お礼からだよね

こないだはありがとう。いつお礼できますか?

とかで良いかな?」


「そだねー、初手は荒い感じで行こう」

するとすぐに既読がついた。


「やばい!既読早い!抜け出そう抜け出そう!」

ゆずるはすぐにスマホを消した。

(起きてたんだ、既読早いんだ!)


「返信きたよ!

連絡ありがとう、すぐが良いけど3.4日あとでも良い?

だって!3.4日あとって結構すぐじゃない?」


「えーなんか良い人そう!今週末とかにしたら?」


「うん!今週の土曜日に会えないか聞いてみる!」

ゆずるは週末の提案をした。またすぐ既読がついて返信が来た。


「良いって!会えそうー!さくらありがとう、さくらいなかったら理由つけて今日も送ってなかったかも」


「ゆずのその何にでもお礼言えるところ私だいすきー!」

4限はふたりとも同じ授業だったので一緒に時間潰しをした。


【土曜日】

(やばい、11:00駅集合なのに、6:00に目が覚めてしまった)


「時間かけて準備しよー」

ゆずるはゆっくり時間をかけてメイクをし、朝ごはんもしっかり食べた。


「行ってきますー、夕飯はいるかわからないから無かったらなんか買ってきて食べるからー」

ゆずるは母親に伝え、家を出た。

(あー、うれしいな、たのしみだな)


「ゆず!おはよう!時間通りだ!」


「朝日おはよ!」とゆずるが顔をあげた瞬間

見えたのはあざだらけの顔。


「えっ!?大丈夫!?なにごと?」

いやー、と気まずそうな顔をする朝日。


「アレだよなー、若いからすぐ治ると思ったんだけどやっば治んなかったわ、早く会いたくて3.4日とか言ったけど無理だったわ」

(えっもしかしてこないだの友達にやられた?わたしのせい?)


「もしかして、、、」


「ちがうよ、ゆずは関係ない、あるんだよ、抜けられないように力を持って示すっていうの」


「えっえっなにそれ、こわすぎ、それはお友達なの?」


「ね、ちょっと間違えたかも」

(本当は動物園に行ってカフェの予定だったけどこれはアザ男を連れていけない気がする)


「今日ね、お昼たべてね、えと水族館に行こうと思ってて」


「ワリィ、こんな顔だから気使わせたか?この駅だったら動物園だったんだろ?」


「バレてた、、、?でも私たちにとって水族館は大切な場所だよ!行ってみよう!」


【水族館】

「思ったより空いててよかった」


「ゆず!こっちに珊瑚礁あるぞ!はやくはやく!」

(すごい、喜んでる、水族館正解だった、、、!)


「いいなー、沖縄の海みたいで綺麗な水だ」


「小学校の遠足で水族館行ったよねー」


「ゆずがタイマー係になって時間の読み方不安だからってずっと俺の手握ってたな」


「すごい!よく覚えてるね」


「ゆずのことなら全部思い出せるよ」


「朝日はどうして東京に来たの?」


「うーん、おれんちビンボーだっただろ?、、、小学生じゃあんまわからんか、母親だけだったし、おばあも一緒に住んでたし。だから早く家出て稼いで金送るんだってとりあえず東京に来てみたけど、このザマだよ」


「そうだったんだ、優しいね」


「あと、2割くらいゆずに会えるかもって思いながら来たよ」


「えっ、、、?私のことなんて忘れてると思ってた」

(手紙書いてねって住所書いた紙渡したのに1回も来なかったし、、、)


「そうだ、、、あの日、ゆずが東京に行った日に手紙くれたろ、俺だけに。あの紙俺ポケットにしまったんだよ、その後に、ほら、俺ら流の見送り方したら全部水に浸かってドライヤーですぐ乾かしたんだけど、もしかしたらゆずの住所とか書いてたかもって、みんなに聞いたけど俺以外誰も貰ってなくて、本当に絶望した」


「そうだったの、手紙来ないからどうでもいいやつだお思われてたのかと思ってたよ」


「本当にそんなことない今も昔もゆずは俺の中ではただ1人の大切な子だよ」

(なにそれ!なにそれ!なにそれ!)


「ありがとう、私も朝日のことずっと好きだったよ」


「えっ?彼女になってくれるってこと?ゆずが?俺の?」


「待って、えっ大切な子って好きって意味だよね?」


「当たり前だろ、ゆず以外に好きな女できなくて、東京でもすれ違う人のことずっと見てた」


「そっかぁ、えー、嬉しいありがとう、これからは不審者みたいだから他の人の顔あんまり見ちゃダメよ?」


「おう!ゆずしか見てねぇ!」

ゆずるは朝日の小指にそっと自分の小指をかけた、朝日はそれに気づいた瞬間強く手を重ね合わせた。


「俺な、こないだの奴らと縁切ろうと思って、いや切ったんだよね」


「えっ大丈夫なの?」


「マジでボコられた、だからこの顔、まぁ実家も遠いって言ってるしアパートもちょうど更新かってタイミングだったから引っ越すよ」


「そうなんだ、朝日って今何してるの?」


「今は、路上で歌いながら、あとはバイトでなんとか、仕送りとかできるレベルじゃないけどな、家賃と飯代で全部消える」


「そっかー、、、えっ?朝日、歌ってるの?すごい!すごい!今度カラオケ行こうね!!」


「おー、引かれると思ってた、ゆずはやっぱりゆずだった、ゆずのそういうところが好きだよ」


「えー!嬉しい!」


【帰り道】

「送ってくれてありがとう、どうする?親いるけど?」


「マジ?久しぶりに会いたい!先ゆずだけ家入ってタイミング良い時に呼んで!1時間くらい全然待てる」


「流石にそんなに待たせないよー」

大きい一軒家だなと朝日が家をまじまじと見ていると


「パパっ!ちょっと!

「朝日!朝日!久しぶり!まさかうちの娘をもらってくれるなんて!」


「パパ、付き合ったって言っただけでしょ!やめて!」


「朝日君久しぶり〜、本当に朝日君?やだー目が変わらない、かっこよくなって〜ゆずをよろしくね」

(歓迎してくれて嬉しいけど!!恥ずかしすぎる!)


「ゆずるさんのお父さん、お母さんお久しぶりです。

先日久しぶりにたまたま再会できて、本日お付き合いをさせていただけることになりました。こんな顔ですみません、ご心配おかけすることは無いように精一杯ゆずるさんを大切にします。」


「相変わらず、朝日君の元の性格とお母様とお祖母様の育て方がすばらしいわね、夕飯は?ゆずが買ってくるって言ってたからゆずの分すらないの」


「食べてきたよー、今日は挨拶だけするって」


「そうか!いつでも来いよ朝日!もう俺はお前の父ちゃんだ、親父と呼んでくれ!」


「パパ、本当にやめて!」

そのあとはしばらく玄関で話したあとゆずがちょっとその辺まで送ってくると朝日を外に連れ出した。


「ごめんねー、圧が強くて、特にパパ」


「いや、昔も父親のいない俺にキャッチボールとか魚釣りとか教えてくれたの親父さんだったから嬉しかった」


「そう言ってもらえて、よかった、いつでも来てねって言ってたね」


「な、ゆずんちの近くちょっと家賃高いよなー、でもこの辺でアパート探してみるかな」


「うん!嬉しい!4駅くらい歩けるよ!」


「嬉しいけどダメー、こないだのこともあるしあんまり暗がり歩かないようにな、あとはこれ本当は朝一番で渡そうと思ってた」


「えっ?防犯ブザー!久しぶりに見た!くれるの?ありがとう!!」


「おう、すぐ鳴らせよ!じゃあこれ握りしめて家に戻りな、今日は色々ありがとう、これからもヨロシクな」


「うん!こちらこそ、不束者ですが」


【翌週月曜日】

大学の食堂でさくらに会う。

「ゆず!おはよ!!土曜日はどうなったの??」


「うん、付き合うことになったー」


「えっ!?詳しく!!!ゆず、すごい好きが出てたもんね、嬉しい!嬉しい!」


「嘘っ、そんなに出してないよ!」

事の経緯をさくらに説明する。


「あーん、素敵すぎる、シンガーソングライターってやつ?まだ私たち若いもんね、全然アリー!」


「うん、たまにバンドにも参加するって言ってた昨日はお互いに質問攻めだった」


「バンド!すごーい、今度一緒に見に行こうよ!」


「えっ1人だと心細かったからかなり強い味方!助かる!!」


【ゆずる初めて路上ライブに行く】

「ゆず!来てくれてありがとう!今準備してたんだ、一応許可とか必要だからさここは21時までの予定」


「許可とかあるんだ!全然知らなかった!こちら友達のさくら、一緒の大学なの、今日は付き添ってくれたんだ!」


「初めまして新道朝日です、ゆずるのことでこれから何かあるか無いかわからないですが、よろしくお願いします」

しっかり頭を下げる朝日にさくらがびっくりする。


「えっ朝日さんやめてください!こちらこそよろしくお願いします、今日楽しみにしてますね」


『何年経っても一緒さ、大事なものは変わらない、君と出会ったあの夏を、死ぬまで忘れはしないだろう、やたらと夢を語っては、立ち向かうふりして逃げてた。あの頃の僕の姿は君にどう見えたかい?———』


(初手で心持って行かれた、すごいきれいな声)

「ねぇ、朝日さんすごいキレイな歌声だね」


「うん、すごい!すごい!」

ちらほら足が止まる。

(朝日の路上ライブはお金を集めないらしい、まだ人様からお金をもらえるような人間じゃないからという事らしいが、こんなにきれいな声をもっているならみんなお金を投げてくれそうだけど)


「ゆず!終わったよ、おいで!さくらさんもこんな時間まで申し訳ないっす、何か温かいものおごります」


「いや、ほんとに無料でこんな素敵な歌声を聴かせていただけてこちらがおごらせてください」


「わたしも!わたしも!感動した!温かいお茶買ってくるね!!」

2人はバタバタと近くのコンビニに入って行った。

そんなゆずるを朝日は温かい目で見ていた。


【はじめてのケンカ?】

季節は流れもうすぐクリスマス。


「ゆづクリスマスなにする?どっか食べに行くでもいいし、俺んちでパーティするでといいし」


「そうだねー、朝日んちはいつも行ってるからどっか食べたい!割り勘ね!」


「いいよ、ゆずと過ごせる初めてのクリスマスなんだ、俺に出させてよ」


「私に払うお金があるなら実家に送ってあげなよー」


「なんだよ、俺バイトしかしてねぇけどあいつらと遊んでた時間をゆずとバイトに回してたら結構増えただからな、まだ片手くらいだけど親に送ってるわ」


「えっ知らなかった、朝日頑張ってたんだなぁ、偉い偉い」


「、、、で?何食べたい?」

「圧倒的肉!」


「わかった、場所は俺が決めても良い?2人で決めたい?予約は俺がするから」


「2人で決めたーい、聞いてくれてありがとうねー」


「おっけ、じゃあこのあと俺んちのこたつに入りながらスマホでポチポチしようぜ」


「コンビニでアイス買ってこー、今日からクリスマスまでのコンビニのアイスは全部おごるぜ!」


「ゆずこそ無理すんなよ、大学行って勉強してんのにバイトもしてるんだからさ、自分のために使ってくれ」


「私はねー、朝日のために何かするのが好きなのさ」


「それは俺も同じだよ」

2人で手を握りしめながらコンビニに向かった。


「やっぱりこたつでアイスは最高だねぇ」


「俺ハーゲンダッツにしてもらったのにゆずはガリガリくんでよかったのか?」


「ガリガリくんこそこたつアイス界隈では最高なんだよー」

こたつに寝転がりながら器用にアイスを食べるゆずるが愛おしくて朝日は頬を綻ばせた。


「そうだ!今日は今後の私たちのストーリーを考えにきたのもある!待ってねノートノート」

おもむろにゆずるは器用にこたつから出る事なくリュックからノートとペンを出した。


「私たちのストーリー?」


「そうだよー、お互いの発言でケンカになることもあるからねー」


「おっ?初めのケンカだ、やってやろうじゃねーか」


「はい、質問1 感情の共有ができていない時、私は直接言うべきか否か」


「感情の共有?俺が沖縄時代の友達と出掛けてゆずはなんも予定がなくて、さみしいーってLINEしてくること?」


「すごいね、めっちゃそれすぎる」


「そうだなー、こっちの用事はどうしようとないことだけど寂しいなら寂しいって言ってもらったほうがフィードバックがやりやすいかな、何も言われなかったら安心してしまうかもしれない。何も言われずに嫌な気持ちを重ねていって突然ゆずがいなくなるのは絶対嫌だし、言ってもらえている信頼感っていうのもあるかな」


「おー、話し合いのできる彼氏!すばらしすぎる!じゃあこのまま寂しいーって言う女でいまーす」


「質問2 お互いへの期待度ですねー、私はね朝日バイトがんばってるし夜は路上で歌ったりライブハウスで歌ったりしてすごいなーって思ってるよ、でもさ私は今就活してて私が大学を卒業しても朝日はこのままの生活をしていくのかずっと気になってたの」


「今日はグイグイですね、たしかにこれは価値観のすり合わせにもなって良いね、そうだなぁ、考えていたのは25になって売れなかったらきっぱり諦める、そして就職する。俺さ、母親とおばあのことはずっと心配だから、仕送りしたいんだ。音楽はやめても、音楽を好きでいたい気持ちは変わらないと思うけど、ゆずと生きるためには現実も見なきゃいけないだろ?」


「うん、、、すごいね、ちゃんと考えてるんだね」


「ま、今はまだ“がんばってる最中”だからな。でもゆずがいるから、サボる理由が一個もなくなった」


「え、、、なにそれ、ずるいこと言うー」


「ずるくてもいいだろ、ゆずは俺の原動力なんだから」


ゆずるは照れくさそうに頬を赤らめて、ノートにこう書き足した。


“朝日は夢を見ながら、現実を見据える人。私はその両方を支える人でありたい。”


「質問3! 将来、一緒に暮らすならどんな部屋がいい?」


「お、ついに未来トークだな」


「そうだよ。夢見てもいいじゃん、まだ大学生なんだし」


「じゃあ……狭くていいから、風通しが良くて、朝がちゃんと差す部屋。ギターとパソコン置けるくらいのスペースがあれば十分。あと、ゆずの勉強机もな」


「えっ、一緒に住む設定なの?勝手に進めたなー」


「だって、未来だろ?俺はその未来にゆずがいないのは想像できねぇ」


ゆずるはまた頬を染めながら、アイスの棒をくるくると回した。


「、、、朝日、ほんと、ずるいんだから」


「ずるいって言いながら笑ってるの、反則だぞ」


その日、ノートには3つの質問と、それぞれの答えが並んでいた。

ページの隅に、ゆずるが落書きのように書き添えた一文があった。


“ふたりで未来を描くこと。それ自体がすでに幸せ。”




【クリスマス】

駅前のイルミネーションが、吐く息を白く照らしていた。

予約していた小さな洋食店に着くと、朝日は少し落ち着かない様子だった。


「なに緊張してんの?お店の人より背筋伸びてるよ」


「いや、、、今日さ渡したいものがあるんだ」


席について料理が並んだあと、朝日はポケットから小さな箱を出した。

箱の中には、シルバーのペアリング。


「えっ、これって、、、?」


「指輪。ゆずの名前が“葉月ゆずる”だから、夏のモチーフにした。俺のは太陽、ゆずのは小さな波模様。俺、歌でも言ったけど、“変わらないもの”が好きなんだ。形にしたかった」


「、、、うそ、泣いちゃう、、、」


「泣くなよ、ハッピーなプレゼントなんだから」


「だって、うれしいんだもん」

ゆずるは指輪を受け取り、朝日の手にそっと指を重ねた。

小指同士で誓い合ったあの日と同じ仕草で。


「朝日、ありがとう。私、どんな未来でも朝日と一緒にいたい」


「おう。じゃあ約束な。俺たちの未来、必ず幸せにする」



【春・路上ライブ】

季節が巡って、桜が咲き始める頃。

朝日は路上ライブをしていた。

通りすがる人が立ち止まり、少しずつ人の輪ができていた。


『誰かのために生きるって、案外悪くないね

 君が笑うたび、世界が明るく見えるから』


ゆずるはその輪の後ろから見守っていた。

さくらが隣で小声で言った。


「ゆず、なんか泣いてる?」


「、、、うん。うれし泣き」


「ほんとにドラマみたいだね、2人」


ライブが終わると、朝日がこちらに気づいた。

嬉しそうに手を振る。

その瞬間、マイクを持ったまま言った。


「――この曲は、俺の初恋で、今もずっと支えてくれてる人に捧げます。ゆず、ありがとう」


観客から拍手が起きた。

ゆずるは顔を真っ赤にして俯いたが、心の奥で確信した。

(この人となら、ずっと笑っていられる)


【2年後】

「じゃーん、就職祝いに作った特製ハンバーグ!」

「お、すげぇ!ゆず、もうプロの味だな」


朝日は音楽活動を続けながら、映像制作の会社に就職していた。

ゆずるは大学を卒業し、出版社で働き始めた。

ふたりは少し広めのアパートで同棲をしている。


仕事帰り、夜風を浴びながらベランダで並んで缶コーヒーを飲むのが、ふたりの日課だった。


「ねぇ、朝日」


「ん?」


「夢、追いかけてよかった?」


「もちろん。夢は今も続いてるしな。こうして、ゆずと暮らしてるのも俺の夢のひとつだし」


「……ずるいって、また言っちゃうよ?」


「いいじゃん、俺らの合言葉みたいなもんだろ」


ふたりは笑い合い、夜の風に髪を揺らした。

東京の空は相変わらず騒がしいけれど、今だけは穏やかだった。



【エピローグ】

数年後。

ライブハウスの小さなステージで、朝日は歌っていた。

後ろの壁には「新道朝日 ワンマンライブ」と書かれた看板。

チケットは完売。

会場の隅に、ゆずるとさくら、そしてゆずるの両親の姿がある。


『見つけたら逃げてもいい、ってルールがあった

 でも俺は君を見つけて、もう逃げるのをやめた

 隠れ鬼は終わり、今はただのふたり』


歌の最後の一節が終わると、観客が一斉に拍手を送った。

朝日は照れくさそうに笑い、ゆずるを見つめた。

ゆずるも涙をこぼしながら笑った。


(“隠れ鬼”はもう終わったんだね。

 今は、見つけ合えたままでいいんだよね)


ふたりの視線が重なり、ステージの光の中で静かに頷いた。


――春先の雨の日、あの路地で始まった物語は、

いま確かに「幸せ」という名前の場所に辿り着いていた。








【声にしなかった夜】


その日は、朝日からの連絡が来なかった。


昼に一通、


「今日はちょっと遅くなる」

それだけ。


ゆずるは「了解」と返したあと、スマホを伏せた。

既読がついたのを確認してから、なぜか胸がざわついた。


(遅くなる、って何時だろう)


聞けばいいのに、聞けなかった。

“重い”って思われたらどうしよう。

“信じてない”って思われたらどうしよう。


夜九時。

十時。

十一時。


洗い物は終わっている。

テレビも消した。

部屋は静かで、時計の音だけがやけに大きい。


(隠れ鬼なら、今どっちだろう)


見つける側?

それとも、隠れてる側?


スマホを握りしめる。

画面は暗いまま。


――昔はさ。

見つかったら、逃げてよかった。


でも今は、逃げる理由がわからない。


鍵の音がして、ドアが開いた。


「……ゆず?」


朝日が立っていた。

少し疲れた顔。

息を整えながら、ゆずるを見る。


「遅くなってごめん。ライブハウスで急に代役頼まれてさ」


「あ、うん……」


声が、思ったより小さく出た。


朝日は一瞬、靴を脱ぐ手を止めた。


「……なにかあった?」


ゆずるは首を振る。

でも、目を逸らした。


「なにも、ないよ」


嘘だった。


「……なにもない顔じゃねぇ」


朝日は近づいて、ゆずるの前にしゃがむ。

目線を合わせる。


「寂しかった?」


その一言で、胸の奥がほどけた。


「……ちょっとだけ」


「そっか」


それ以上、言い訳もしない。

ただ、手を伸ばしてゆずるの指を包む。


「言ってくれよ。遅くなる時は、もっとちゃんと連絡する」


「私も……聞けばよかった」


「聞いていいんだよ。俺ら、もう逃げなくていいだろ?」


ゆずるは小さく頷いた。


「……うん。隠れ鬼、終わったもんね」


朝日は少し笑って、額をゆずるの額に軽く当てる。


「見つけるのは俺の役目だ。でも、不安は半分こな」


ゆずるはようやく息を吐いた。


外では、遠くで電車の音。

部屋の空気が、ゆっくり元に戻っていく。


その夜、ノートに一行だけ書き足した。


“不安は、声にすると小さくなる。”


そしてその隣に、こうも書いた。


“逃げなかった夜は、ちゃんと朝になる。”





【奪われる想像】


最初に違和感を覚えたのは、

ゆずるがスマホを見て、少しだけ笑った瞬間だった。


それは朝日が知らない笑い方だった。


「……誰?」


「え?」


ゆずるは一瞬きょとんとしてから、スマホを伏せる。


「あ、ゼミの先輩。佐伯さん」


その名前を聞いた瞬間、

胸の奥で、なにかが静かに軋んだ。


「ふーん」


朝日はそれ以上聞かなかった。

聞かなかった、というより――聞けなかった。


(ゼミの先輩。

 大学。

 スーツ。

 ちゃんとした大人)


自分が持っていないものばかり、頭に浮かぶ。


その日の夕方、朝日は駅前でゆずを待っていた。

約束の時間より少し早く着いて、

ギターケースを足元に置いたまま、ぼんやり人の流れを見ていた。


そこに、二人が現れた。


ゆずると、男。


スーツ姿。

背が高くて、姿勢がいい。

話しながら、自然に距離が近い。


――近い。


(……近すぎだろ)


ゆずが笑う。

朝日が知っている、あの柔らかい笑顔。


知らない男に向けられているだけで、

胸の奥が熱くなった。


「ゆず」


名前を呼ぶと、ゆずがこちらに気づいた。


「あ、朝日!」


その声に救われた気がしたのも束の間、

男が朝日を見る。


「はじめまして。佐伯です。ゆずさんのゼミの先輩」


「あ……どうも、新道です」


差し出された手を、反射的に握る。

力が強い。

余裕がある。


(なんだよ、その余裕)


「今日、面接練習付き合ってたんだよね。

ゆずさん、ほんと真面目で優秀ですよ」


「……そうですか」


褒められてるのはゆずなのに、

なぜか胸がざらつく。


「朝日、佐伯さんね、すごく分かりやすく教えてくれて」


「へぇ」


短く返した自分の声が、思ったより低くて、

ゆずが一瞬こちらを見る。


佐伯は空気を察したように笑った。


「じゃあ、俺はこの辺で。

彼氏さん、ゆずさん大事にしてくださいね」


「……言われなくても」


口に出してから、

(ガキだな)

と自分で思った。


佐伯が去ったあと、

三人だった空間に、二人分の沈黙が残った。


「……朝日?」


「ん」


「なんか、機嫌悪い?」


「別に」


嘘だった。


歩き出しても、言葉が出てこない。

ゆずが気を遣って、少しだけ歩幅を合わせる。


「佐伯さんのこと、気になる?」


朝日は足を止めた。


「……距離、近かった」


「人混みだったし」


「肩、当たってた」


「それ言ったら駅前全部アウトだよ」


それでも、止まらない。


「……ああいう男、苦手」


「どういう男?」


「余裕あって、ちゃんとしてて、

 ゆずの世界に自然に入り込める男」


ゆずが驚いた顔をする。


「朝日、そんなふうに考えてたの?」


「考えるだろ」


声が少し強くなる。


「俺、大学行ってねぇし。

スーツも着ないし。

不安定な生活しててさ」


ゆずが何か言おうとしたけど、

朝日は止まらなかった。


「ゆずが社会に出て、

ああいう“ちゃんとした人”と並ぶようになったら、

俺、横に立っていいのか分かんなくなる」


沈黙。


街の音だけが、やけに大きい。


「……取られる気がした?」


ゆずの声は、静かだった。


「……した」


正直に言った瞬間、

胸が少し軽くなった。


「佐伯さんみたいな人に」


ゆずはしばらく黙ってから、

ゆっくり息を吸った。


「朝日」


「ん」


「私ね、佐伯さんのこと“尊敬”してるだけ」


「……」


「でも、好きなのは朝日」


真っ直ぐな目で言われて、

逃げ場がなくなる。


「私、朝日と一緒にいる時が一番自分らしい」


朝日は目を逸らした。


「……でもさ」


「うん」


「俺、嫉妬して、情けなくて、

自分でも嫌になる」


ゆずは一歩近づいて、

朝日の袖をつまんだ。


「それでいいよ」


「……え?」


「嫉妬するくらい、大事に思ってくれてるってことでしょ」


そう言って、少し笑う。


「朝日が隠れたら、私が見つける番」


その言葉に、胸がぎゅっとなる。


「……ずるい」


「知ってる」


ゆずは小指を絡めた。


「でもね、私が選んだ鬼は朝日だけ」


朝日はゆっくり息を吐いた。


「……取られねぇ?」


「取られない」


「逃げねぇ?」


「逃げない」


朝日は、ぎゅっと小指に力を込めた。


「……じゃあ、俺も逃げない」


夜風が二人の間を抜ける。

街の灯りが、少しだけ柔らかく見えた。


(見つけたら、逃げてよかった)

(でも、今は――)


朝日は思った。


(奪われる想像より、

 手を離す方が、ずっと怖い)


だから、離さなかった。





【触れなくても、もう離れない夜】


部屋の明かりは、いつもより少し暗かった。

こたつは片づけられて、代わりに小さな間接照明だけが点いている。


「……なんか、緊張するね」


ゆずるがそう言うと、朝日は小さく笑った。


「俺も」


それだけで、空気が少しやわらぐ。


今日は、帰らなくていい夜だった。

そう決めただけなのに、心臓の音がやけにうるさい。


ソファに並んで座っているのに、

肩が触れそうで、触れない距離。


「ねぇ、朝日」


「ん?」


「さっきから、手……」


朝日は一瞬、固まる。


「……握っていい?」


「うん」


その返事を待っていたみたいに、

朝日はゆっくり、慎重に、ゆずるの手を取った。


強くない。

でも、離れない。


「……あったかい」


「ゆずのほうが」


そのまま、言葉が途切れる。

沈黙が気まずくない夜。


ゆずるは、そっと朝日の肩にもたれた。

朝日は驚いたけれど、逃げなかった。

少しして、ためらいながら腕を回す。


「……重くない?」


「全然」


むしろ、胸がいっぱいだった。


近い。

近すぎるくらい。


でも、怖くない。


「朝日」


「ん」


「今日ね、不安とか、考えちゃうかと思ってた」


「……俺も」


「でも、今は」


ゆずるは、朝日の服を少しだけつかむ。


「今は、安心してる」


その言葉で、朝日は息を吸った。


「……俺もだよ」


朝日は、ゆずるの髪に顔を埋める。

シャンプーの匂い。

覚えてしまいそうな、匂い。


「ゆず」


「なに?」


「大事にする」


それは、誓いみたいな声だった。


ゆずるは、ゆっくり顔を上げる。

視線が合う。

逃げ場はないけど、逃げたい気持ちもない。


「……キス、していい?」


「……うん」


触れる前に、ほんの一瞬、間があった。

その間に、たくさんの気持ちが詰まっていた。


触れた唇は、想像よりずっとやさしかった。


急がない。

確かめるみたいに。


ゆずるは目を閉じて、

朝日は、そっと離れる。


「……緊張した?」


「うん」


「俺も」


二人して、少し笑う。


そのあと、ベッドに並んで横になる。

触れているのは、手と肩だけ。


それで、十分だった。


暗い天井を見ながら、ゆずるが言う。


「ねぇ」


「ん?」


「今日、初めて思った」


「なに?」


「この人となら、夜も怖くないって」


朝日は、ゆずるの手をきゅっと握る。


「……一人にしない」


「うん」


しばらくして、呼吸が揃ってくる。

ゆずるの声が、眠そうになる。


「……朝日」


「起きてる」


「好き」


その一言で、胸がいっぱいになる。


「……俺も。

今までで、一番」


部屋の中は静かで、

夜は、ちゃんと優しかった。


何かを急がなくても、

もう、ふたりは同じ場所にいた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


最初に目が覚めたのは、朝日だった。


カーテンの隙間から、やわらかい光が差し込んでいる。

時計を見ると、まだ少し早い時間。


(……起きてるの、俺だけか)


隣を見る。


ゆずるは、まだ眠っていた。

髪が少し乱れていて、呼吸は規則正しい。

いつもより無防備な顔。


朝日は、息を殺した。


(かわいい、とか言ったら絶対起きる)


ゆずるの手が、布団の上に出ている。

無意識に、朝日の袖を少し掴んでいた。


(……寝てても離さないんだな)


胸の奥が、じんわりあたたかくなる。


朝日は、そっと布団を直そうとして――

その動きで、ゆずるが小さく身じろぎした。


「……あさひ……?」


半分寝ている声。


「起こした?ごめん」


「……ううん……」


ゆずるは目を閉じたまま、

朝日の方に少しだけ近づく。


「……朝?」


「まだ早い」


「……そっか……」


そのまま、また眠りに落ちそうになる。


朝日は、どうしていいか分からなくなった。

起きたい。

でも、この距離が惜しい。


しばらくして、ゆずるがゆっくり目を開けた。


「あ……」


状況を理解するのに、数秒。

それから、顔が一気に赤くなる。


「……おはよう」


「お、おはよう」


視線が合って、すぐ逸れる。


「……その……」


「……うん」


「……昨日……」


「……うん」


二人とも、肝心な言葉を言えない。


沈黙。


耐えきれなくなったゆずるが、布団を引き上げる。


「……顔洗ってくる!」


「え、あ、うん!」


ばたばたと洗面所に消える背中。


朝日は、天井を見つめた。


(なにこの破壊力……)


数分後。


「……朝日」


少し距離を保った声。


「……私、今すごく顔熱いから見ないで」


「見るなって言われると見たくなる」


「見ないで!」


「ごめん!」


キッチンで、ゆずるがコップに水を注ぐ。

朝日は、ぎこちなく後ろに立つ。


「……コーヒー飲む?」


「……うん」


「ブラックでいい?」


「……うん」


昨日まで何度もあったやり取りなのに、

今日はやけに特別だ。


コーヒーを渡す時、指が触れる。


「っ……」


「ご、ごめん」


「……私も」


二人して、また黙る。


しばらくして、ゆずるがぽつりと言った。


「……朝日」


「ん」


「昨日の夜さ」


「……うん」


「……怖くなかった」


朝日は、少し驚いて、

それから、ゆっくり笑った。


「……俺も」


「……変だね」


「うん。でも、いい変」


ゆずるは、マグカップを両手で包みながら言う。


「ねぇ」


「なに?」


「今日、どこも行かなくていい日だよね」


「……うん」


「じゃあさ」


一瞬、言葉を探してから。


「朝ごはん、一緒に作ろ」


朝日は、胸の奥がぎゅっとなるのを感じた。


「……おう」


「焦げてもいい?」


「全然」


「失敗しても?」


「笑えばいい」


ゆずるは、少し照れた笑顔を見せる。


「……こういう朝、初めて」


朝日は、静かに言った。


「……俺も」


カーテン越しの光が、少し強くなる。

何かが変わったわけじゃない。


でも、

確かに、昨日とは違う朝だった。


触れなくても、

言葉が少なくても、

もう、同じ場所にいる。


そんな朝。



わたくし、本当に好きなバンドがありまして、心救われておりまして。少しだけ使わせていただきました。

これを読んだいただいたどなた様へかこの曲が届きますように。

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