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暴風雨と雷鳴で

作者: MANA

9月上旬の残暑がきびしい時期。


都心のマンションのある部屋に、若い女性が独りで暮らしていた。


仮名で里香(りか)


職業は翻訳家で、大手の出版社から


海外の著名な作家たちの作品を翻訳して、


出版の世界では一目置かれる存在だった。


頭脳はきわめて明晰で、翻訳のほかに、いくつかの新聞や週刊誌にコラムを連載していた。


そんな里香の「お困り」は・・


おシモ・・


膀胱炎を繰り返すうちに、


トイレまでがまんできないことが多くなった。


尿意を感じたとたんに・・


レディースクリニック等で受診すると、


完治は難しいとしても、ある程度は改善するかもしれない。


ただ・・


こういう件で受診は、恥ずかしい・・


結局、ふつうの下着をはくのをあきらめ、


毎日おむつを当てるようになった。


出版社へ打ち合わせに行くときも。


さて、9月上旬のある日。


チョ~大型の台風が、里香の住む地域を直撃。


彼女は高層マンションの上のほうに住んでいたが、


観測史上最大の暴風雨で、


建物は時々ゆれた。


そのたびに・・


里香は「キャ~」


叫ぶたびに、おしっこをもらした。


おむつに少量ずつ。

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