season11 True heroines always show up late
このお話しは
第三章であまり副隊長の戦闘を
描けなかったので
副隊長達も戦える見せ場を作りました。
相手がかなり悪いんだけどね、、。
ちなみに今回は最後まで気を抜かずに
楽しんでください。
小説として読む人は気にしなくていーよ!!
台本として読む人は気を抜かないでね!!
では、楽しんで!!
N1
前回までの千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜は
第二監獄にて
鬼人化したマンディを
ジジとの絶妙なコンビネーションと
圧倒的な力で撃破したツバキ。
第四監獄では
リナリアはアセヴィと対峙し
アセヴィの対鞘花特殊魔装兵器
亡憎之縄に苦戦を強いられていた。
そして、驚愕の過去を披露したジュダスは
ラナンキュラスを
天空山に伝わる
不思議な術で追い詰めるも
後、一歩の所で第一監獄の看守長
ダチュラがジュダスに襲いかかる。
しかし、ダチュラの真の正体はなんと
行方不明になった
三刃花隊隊長 ジニア•サラザール•ロペスであった。
ジニア
「なーんつって」
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N1
作者 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season11
True heroines always show up late
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ラナンキュラス
「なっ、、、ジニア!!!」
N1
ジュダスの術により
動けなくなったラナンキュラスは
十字架に磔られた様な格好で
固まったままジニアを見ていた。
ジニア
「なんやねんラナン
しばらく見ぃひん間に
敵地でも趣味全開やんけ!!」
ラナンキュラス
「、、ジニア、、、勘弁してくれ、、
それを言いふらすのやめてくれないかい?
僕にそんな趣味はない、、」
N1
ラナンキュラスはそういうと
呆れた様に笑った。
ジニア
「冗談やんけ!!
空気感で分かるやろ!!」
N1
ジニアは笑いながら
人差し指をクルクルと回し始めた。
ジニア
『照刃 三十七•砂漠十字ノ錫杖』
N1
サラサラと砂が枝の様に細く短い十字の杖を作りだし
ジニアはそれをラナンキュラスの傷の上で滑らせると
なぞった箇所の傷が塞がっていった。
ラナンキュラス
「グッ、、ありがとう、、ジニア、、」
ジニア
「次はちょっと痛いで」
ラナンキュラス
「ちょっ、、ジニーー」
ジニア
『剋刃 四十四•断絶断壁』
N1
そう言うとジニアの手のひらに
突然、光の壁と梵字の様な文字が無数に浮かび
ラナンキュラスは
5メートルほど吹き飛んでしまった。
剋刃 四十四•断絶断壁とは
三十九番以下の刃術を
弾く障壁である。
ラナンキュラス
「ガハッ」
ジニア
「よっしゃ。
ほな、もう動けるやろ」
ラナンキュラス
「グッ、、、ジニア、、、
いくら傷を塞いだからって、、
もっと他のやり方は
無かったの、、かい?」
ジニア
「助けてもろて
なにゆーとんねん!!!
ありがとうございます やろ!!
ほら!ゆーてみぃ!!!」
ラナンキュラス
「フッ、、元気そうで、、何よりーー」
ジュダス
「イージス!!!!!!!」
N1
ジュダスの声に反応し
ジュダスの自立型対鞘花特殊魔装兵器
不倒不苦痛が
ラナンキュラスへと向かっていった。
ラナンキュラス
「しつこい、、男は嫌われるよ?」
『雷迅虞斬!!!!』
N1
バリバリと雷が迸る。
ラナンキュラス
「やっぱり、、硬いね!!!!」
ジュダス
「ぅぉおおおおお!!!!」
N1
不倒不苦痛と
ぶつかるラナンキュラスに向かって
ジュダスが走り出した。
ジニア
『滅刃二十一 •砂刃大天』
N1
ジニアは細い砂の竜巻を起こし
ジュダスの両肩を貫いた。
ジュダス
「グアッッツ」
N1
しかし、ジュダスは足で踏ん張り
貫かれたままラナンキュラスへと
ゆっくり向かっていく。
ジニア
「ほぉ、、思てた通り
再生しよんねやな、、、」
ラナンキュラス
「グッ、、」
N1
ラナンキュラスと不倒不苦痛は
またもや高速でのバトルを繰り広げた。
ジニア
「ジュダスやっけ?
あんま無理せん方がええで。
治る傷も治らんよぉなるからな」
ジュダス
「ウグッ、、黙れ!!!ダチュラ!!!!」
ジニア
「誰がイケメンお化けや!!!
ゆーたやろ?調べたーゆーて。
、、、ちょー兄ちゃん、話ししよーや。」
ジュダス
「お前、、と、、話す!!ことなど!!!
何もない!!!」
ジニア
「聞いとった方がえーんちゃう?
それが、、兄ちゃんの為やで。」
ジュダス
「話すこと、、など、、ない!!!!」
N1
すると轟音が辺りに響く
ラナンキュラス
『雷迎招雷!!!』
N1
第三監獄に
ひしめく雷雲が次々と
雷迎招雷の雷の球体に
集まっていく。
そして、不倒不苦痛は
雷に貫き続かれ
足を止めていた。
ジニア
「はぁ。ホンマ難儀な奴やのぉ、、、
ラナン、この先の戦い。分かっとるやろ?」
N1
すると、ラナンキュラスはバチッと
雷速でジニアのそばまで来た。
ラナンキュラス
「ぁあ。」
ジニア
「ここは俺に任せて葡萄染麒麟をしもとけ。
ちょっとでも刃汽を回復しとった方がええ。」
ラナンキュラス
「いいのかい?ジニア」
ジニア
「なんでココにおるか
お前見て分からん奴おらんやろ。」
ラナンキュラス
「ありがとう。。ジニア」
ジニア
「ヒーローは遅れて来るもんやもんな!!!」
ラナンキュラス
「フフッ、、そうだね!!!
じゃぁ、、最後に」
N1
そう言うとラナンキュラスは
葡萄染麒麟を
不倒不苦痛に向けて
更に強烈な雷撃を放った。
ラナンキュラス
『天雷』
N1
ラナンキュラスは雷の光線を放ち
不倒不苦痛を貫いた。
紫色の雷が激しく迸ると
第三監獄に穴を開けた。
ジニア
「おーおーおー。やりすぎやろ!!
崩れてまうて!!」
ラナンキュラス
「最後にちょっとしたプレゼントさ。」
N1
そう言うとラナンキュラスは
ジニアの後ろに下がり葡萄染麒麟を身体に納めた。
ラナンキュラス
「戻っておいで。葡萄染麒麟」
ジニア
「はぁ。。ほんで。。
あの双子がゆーこと聞かへんのは兄 譲りやな。」
N1
ジニアはため息をつくと
ジュダスを流し目で見ながら言った。
ジュダス
「なん、、だと、、」
N1
そしてジュダスを貫いていた
砂刃大天を解いた。
ジュダス
「ウグッ」
ジニア
「ほな、行くで。」
N1
そう言うとジニアは自身の胸に手を置き
静かに口上を唱えた。
すると、辺り一面の建物や瓦礫が
次々と砂へと還っていく。
ジニア
『『天輪•邪絶 骸の産声
渇き飢えしは舌無き呼声
反魂せよ•執着せよ
砂城の業に再び踊れ!!!
『『金剛砕刃 金色木乃伊!!!!』』
N1
ジニアの身体を覆う様に砂嵐が巻き起こり
煌めく金色の刀身で
ジニアは砂嵐を切り裂いた。
ジニア
『砂塵百大天』
N1
ジニアは金色木乃伊を
地面に刺すと、うねる様に百本の細い砂の竜巻が
ジュダスの身体を一気に貫いた。
ジュダス
「グアッッ」
ジニア
「そんだけちゃうで。
廻れ。パチン」
N1
砂の竜巻は貫いたまま
更に高速回転した。
ジュダス
「アガゴゴゴゴゴゴガガゴカ」
ジニア
「不倒不苦痛は
最強の盾。それは間違いあらへん
ほんでもって
自分の傷を治すなんてチートやんけ。
せやかて痛みが無いわけあらへん。
なぁ兄ちゃん。」
ジュダス
「アガゴゴゴゴゴゴガガゴカ」
ジニア
「どや?そのめっさ痛いん一生続くで?」
N1
そう言うとジニアは
苦痛に叫ぶジュダスを見上げながら
静かに言葉を続けた。
ジニア
「死にたくても死ねんのは、、恐ろしいやろ?」
ジュダス
「アガゴゴゴゴゴゴガガゴカ」
ジニア
「もっかいゆーたろか?」
ジュダス
「アガゴゴゴゴゴゴガガゴカ」
ジニア
「話ししよや。」
N1
ーーチョウランサイドーー
チョウランはアキレイと別れ
第一監獄を抜け
火ノ炉決闘場を
断鴉の翼で駆け抜けていた。
チョウラン
「アキレイ隊長、、
本当に強かったな、、、
ほとんど一人で倒しちゃったよ、、、
リナリアを探せ!!!
俺はこっちへいく!!!って言ってたけど
アキレイ隊長、、、物凄い方向音痴だからな、、
大丈夫かな、、、」
N1
すると突然チョウランの上に
何かが降ってきた。
チョウラン
「イッテエエエエエ!!!」
ジジ
「おっ、ピンポイントじゃねーか義忠!!
じゃぁな!!」
チョウラン
「え!?ジジさん???????
って!!上に乗らないで!!!下さい!!!」
ジジ
「ぁ"あ"!?卸問屋の息子が
この六大貴族ルシファンブルク家の当主である
ジジ様に文句があんのか?ぁ"あ"??
潰すぞ。家ごと。」
N1
そう言って鬼の様な形相でチョウランを睨んだ。
チョウラン
「コェーー!!!!!!!!!!!!
そのいっさい乱れない前髪もコエー!!」
ジジ
「なんか言ったか?」
チョウラン
「何でもないです!!!!
どうぞ僕の背中で快適な空の旅を!!!」
ジジ
「おお。話が分かんじゃねぇか。
俺はまだ忘れてねーからな!!!
テメェのロイヤルストレートフラッシュ!!!!!」
チョウラン
「根に持ってたぁーー!!!!!!!!!」
ジジ
「どんなイカさましたか知らねーが
有り金、全部持って行きやがって!!」
チョウラン
「その節は御馳走様でした!!」
ジジ
「パン!!
御馳走様でしたじゃねぇーよ!!!!」
チョウラン
「あっ!危ない!!!!
落ちちゃいますよ!!!」
ジジ
「落としてみろや。」
チョウラン
「え、、、いや、、落としません、、」
ジジ
「おい。」
チョウラン
「は、はい!!」
ジジ
「茶ァ 出せ。」
チョウラン
「え!?!?
ジジさん!!!!知ってます?
たしかに快適な空の旅をって
言いましたけど、、そこ僕の背中ですからね!?
いつもジジさんが乗ってる様な
ファーストクラスじゃないんですからね?
背中ですよ!?せ、な、か!!!!!」
ジジ
「背中に乗ってたら茶は出ないのか?
あん?誰が言ってんだよ。そんなこと。」
チョウラン
「無茶苦茶だぁー!!!!!!!!!!
あっ。無茶苦茶だけに
いま、茶ァ 出しましたよ。」
ジジ
「殺すぞ。」
チョウラン
「嫌だァァア!!!!!!!!!」
N1
ーーリナリアサイドーーー
リナリア
「ウグッ、、キャァァ!!!」
アセヴィ
「ほうら!!!もっと!!!
もっと!!!!もっと!!!!!!!
聞かせてよぉぉぉおおお!!
リナリアちゃんの、、スクリーム!!!!」
N1
リナリアはアセヴィの対鞘花特殊魔装兵器
亡憎之縄の能力により
両腕を縛り上げられ身体を傷つけられていた。
アセヴィ
「ここは、、どう?ねえ?」
リナリア
「アガッ」
アセヴィ
「ここは??」
リナリア
「ガッッ」
アセヴィ
「ここなんて、、どうかしら?」
リナリア
「いやぁぁぁあ!!!!!」
アセヴィ
「ウフフッツ
ウフフッツ
アハハハハッ!!!!!!!!」
N1
アセヴィは極寒の中
亡憎之縄で
椅子を模して足を組みながら
自身の身体をナイフで傷つけていた。
すると傷ついた先から
その傷はゆっくりと消えて
リナリアの身体にじんわりと
浮かび上がっていた。
リナリア
「この、、、クソババァ、、、」
アセヴィ
「本当!!お口が悪い子!!!
その口を裂いてあげましょうか?
それとも大切な指かしら?
それとも眼球かしら??
いや、、、やっぱり、、、、その顔ね」
N1
そう言うとアセヴィは
ゆっくりと、、自分の顔を
ナイフで傷つけていく。
リナリア
「ウグッ、、グッいやぁぁぁあ!!!!!」
アセヴィ
「その顔、、、羨ましいわぁーん。
綺麗な、、、お顔、、恵まれた家柄と
確かな地位、、、、ウフフッ
本当、、、絵に描いたようなお姫様ね、、
少し、、昔話をしてあげる。」
リナリア
「興味、、、ないわ、、、」
アセヴィ
「昔、昔、、ある所に
貧しい家がありました。
父は女を作り家を飛び出し
母は酒に溺れては子供6人を殴り蹴り犯しました。
外へも出してもらえず1番下の子は
日の光も見たことありませんでした。
ある日、また酔って帰って来た母は
子供達をいつものように殴ると
酒を頭からかけました。
そして母は突然、、火をつけたのです。
痛みにもだえる子供を見ながら母は笑っていました。
熱いよ、、熱いよ、、泣き叫ぶ声が
部屋中に響いていました。
子供達は必死に消そうと、もがきましたが
母は酒をかけ続けました。
すると1番上の娘が弟妹達を
次々と割れた酒瓶で刺し殺しました。
苦しむ姿を見ていられなかったのです。
その光景を見た母は恐ろしくなったのか
逃げ出しました。
しかし、娘が投げつけた酒瓶が
足に刺さり転んでしまいました。
恐怖が刻まれたその顔に
娘は酒をかけて
じっくりコトコトジワジワ焼き殺しましたとさ。
お、し、ま、い。」
リナリア
「まるでグリム童話ね、、、」
アセヴィ
「あら?リナリアちゃんグリム童話好きなの?
奇遇ね!!!!あ、た、し、も好き!!
友達になれそうね!!あたしーーー」
リナリア
『序幕!!•世界で一番美しい魔女の魔の手!!』
アセヴィ
「グッ!!何!?
刃術も組み合わせないで
技を放った!?!??」
N1
しかし、上空から降り注ぐ氷の矢に
アセヴィはかすりもしなかった。
アセヴィ
「残念、、外れちゃったわね、、
あら、、、」
N1
リナリアは亡憎之縄をほどき
アセヴィのこめかみに弓を向けていた。
リナリア
『悲劇•氷劇と氷撃!!』
N1
超近距離でリナリアは氷の矢を
アセヴィに向かって放った。
激しい氷の渦が巻き起こり
アセヴィの身体ごと吹き飛ばした。
リナリア
「はぁ、、はぁ、、
冷気過ぎの舞踏会の発動範囲内では
刃術の詠唱を無視して技を放てるのよ、、、、
紅蓮地獄も相まって
今の私は、、、強いわよ、、お、ば、さ、ん」
アセヴィ
「ウフフッ、、、気持ちいいわーん
気持ち良くて、、とろけそう、、、、」
リナリア
「嘘でしょ、、まだ生きてるの?」
アセヴィ
「刃術の詠唱無視するなんて
あなた、、凄いじゃない、、、
氷雪系は未知の刃術
刃術の中でも数が圧倒的に少ない。
だけど、、強力な技ばかり、、
そして、、扱える人もほんの一握り、、
なんでか知ってる?」
リナリア
「さっきの話しより興味があるわね、、」
N1
ーージジサイドーー
チョウラン
「え!?!?ツバキ隊長も
先に行っちゃったんですか!?!?」
ジジ
「ぁあ。」
チョウラン
「なんでですか??」
ジジ
「別れた方がいいからに決まってんだろ。」
チョウラン
「で、僕のとこに飛ばしたんですか??」
ジジ
「ぁあ。」
チョウラン
「え!?なんで僕!?!?」
ジジ
「いく方向が同じだったからだよ。」
チョウラン
「え、僕はとりあえず、、
第三監獄にーーイッデ!!!!
何で殴るんですか!!!!!!!!!!!!」
ジジ
「馬鹿野郎。
俺たちがいくのはその先だ。」
チョウラン
「いや、アキレイ隊長と
話して決めたんですけど、、」
ジジ
「おい、知らねーのか?」
チョウラン
「え?」
N1
ーージニアサイドーー
砂の竜巻に貫かれながら
ジュダスは血反吐を吐いていた。
ジュダス
「アガッッッッ、、
ふざけんな、、、話すことなんて、、、
ねーんだよ!!!
ぅぉぉお!!!!!!
パンッッッ!!
『唵!!亀羅硬尼!!薩婆訶!!』
N1
するとジュダスの身体から蒸気が溢れ出す。
ラナンキュラス
「ジニア!!!その技は身体を硬質化するんだ!!」
ジニア
「嘘やん!?メチャクチャなやっちゃな!!!」
N1
ジュダスは硬質化した手で
砂の竜巻を切り裂いていった。
ジュダス
「グアッ、、、ハァ、、ハァ、、、
人の身体、、パンケーキみてぇにパンパンパンパン
穴だらけにしやがって、、」
N1
するとジュダスの身体の傷が
煙を出しながらジュクジュクと塞がっていく
ラナンキュラス
「まるで、ゾンビだろ?」
ジニア
「活きのいいゾンビやんけ!!
せやけどコッチはピッチピチの木乃伊やねんぞ!!
行くで!!金色木乃伊!!」
『大砂海!!』
N1
突如、ジニアの頭上に何万トンもあるであろう
砂が出現するとジュダスとイージスに降り注いだ。
ジュダス
「な、、なんだ!!!これは!!!」
N1
ジュダスは一瞬で砂に飲み込まれていった。
ラナンキュラス
「これなら、、身動きも取れないね。
ひとたまりもないよ。」
ジニア
「せやな。俺の得意技や。
イケてるやろ!!」
ラナンキュラス
「フフッ金色木乃伊の技に
得意も不得意もないだろ?」
ジニア
「俺のいっちゃん好きな技や!!」
ラナンキュラス
「フフッ。そう言うことか。
僕の雷迅虞斬と一緒だね。
あっ、そんな事いうとまた、葡萄染麒麟が
不貞腐れちゃうな。」
ジニア
「なんそれ面倒。
金色木乃伊なんか
めっさ喋るで!!よう口乾かへんな!?」
N1
ジニアは金色木乃伊にそう言うと
ゲラゲラと笑った。
ラナンキュラス
「君にそっくりじゃないか。」
ジニア
「せやねん。血液型も一緒やねん。
ってんな訳あるか!!!」
ラナンキュラス
「相変わらず面白いね、、ジニアは。
そう言えば第一監獄の看守長は
どうしたんだい?」
ジニア
「そんなん殺したに決まっとるやろ。」
ラナンキュラス
「殺した?
ジニア、、第一監獄の看守長が
1番強いんじゃないのかい?」
ジニア
「誰がそんな事ゆーとんねん。
この冥府大監獄にはな、、
序列があんねん。」
N1
ーーチョウランサイドーー
ジジ
「第一監獄から
第四監獄の四監獄の四看守長は
それぞれ大罪人だ。
1番ヤベェって言われてんのが」
N1
ーーラナンキュラスサイドーー
ラナンキュラス
「まさか、、、そこには一体誰が、、」
N1
ーーチョウランサイドーー
チョウラン
「え!?本当ですか!?!?」
ジジ
「ぁあ。間違いねぇ。」
チョウラン
「もしかして、、ジジさん、」
N1
ーーラナンキュラスサイドーー
ラナンキュラス
「冥府大監獄は
数が大きい程、監獄の厳しさが増すのか、、
ってことは、、!!!」
ジニア
「せやで、1番アカンのは
第四監獄看守長
序列1位 アセヴィ•シェイ•アンドロメダ」
N1
ーーチョウランサイドーー
チョウラン
「第四監獄、、
紅蓮地獄、、、」
ジジ
「だから俺はリナリアを助けにいく。」
N1
ーーラナンキュラスサイドーー
ラナンキュラス
「そんな!!僕が今から行ってーー」
ジニア
「ぁあーー待て待て待て。
アホか。お前にはジギタリアスがおんねんやろ。
俺が何もせんで
こっちに来とると思とんのか?
メチャメチャ怒ってる野獣さんを
向かわせたに決まってるやん」
ラナンキュラス
「だれを、、、、、」
N1
ーーリナリアサイドーー
アセヴィ
「刃術はねぇ、、
鞘の技を真似た術なのよ?
という事は?」
リナリア
「どういう事よ、、、、」
アセヴィ
「何故、、少ないか分からないかしら?」
リナリア
「再現できなかったんでしょ。難しいから。」
アセヴィ
「あなた、お兄さんが鞘花のくせに
何も知らないのねぇ。」
リナリア
「鞘花であろうと無かろうと
そんな事関係ないわよ。」
アセヴィ
「そもそも鞘の技をどう模倣したと思うの?」
リナリア
「鞘花が教えてあげたんでしょ。
技を見せたりして。」
アセヴィ
「うーん。正解よ。
でも、全員が全員教えたわけじゃないの。
昔の鞘花にも
人類の敵とも言うべき鞘花が
何人かいたのよ。
そう。この時代のようにね。
そして、氷雪系の刃術は
人類ではない側の人間だった。
広まる事も研鑽される事もなかった。
だから強力な技だけど、未知数が大半をしめてる。
ってことは、、、氷雪系の刃術は
未完成な上に不完全。」
リナリア
「何が言いたいの、、、」
アセヴィ
「ウフフツッ、、言ったでしょ?
未完成な上に不完全って。
あんたなんて、たかが知れてるってことよ!!」
『乱攻!!•緊縛初夜ノ淫夢!!』
N1
アセヴィは亡憎之縄を
しならせて、怒涛の乱撃を放った。
リナリア
((早い!!!!))
アセヴィ
「ほら!!ほら!!ほら!!ほら!!!!
もっと!!!もっと!!!皮フがえぐれるほど
卑猥な声で泣きなさい!!!
リナリアちゃーーん!!!!!!」
リナリア
「アガッッグァァァアッッッ」
アセヴィ
「ぁあん!!!良いわ!!!良いわ!!
エロとグロ!!グロとエロ!!!
そのシンフォニーこそ亡憎之縄!!!
一方的な、、か、い、か、ん!!!!」
N1
アセヴィはあえてリナリアの急所を外して
ムチの連撃を放っていた。
アセヴィ
「アハハッアハハッアハハッ!!!
ん!?、、何だこれは!!!!!
亡憎之縄が当たっていない!?
これは、、なんだ!!!!」
チョウラン
「全自動防御壁起動•••」
『鴉合ノ衆』
アセヴィ
「黒い、、砂?、、
今は調教中よ。どいて!!!!!!」
ジジ
「調教??
ジジ様がてめーを調教してやるよ。
このメス豚が。」
アセヴィ
「え?」
ジジ
「装填!!!」
『地獄の沙汰は光線次第』
アセヴィ
「アギィッッッ」
N1
シュンッと音を立てながら
アセヴィの脇腹に紫電迸る光線を浴びせた。
アセヴィは光線に包まれ雪の中へと消えていった。
ジジ
「リナリア、、大丈夫か?」
リナリア
「、、、、ジジ」
チョウラン
「、、僕もいますよー!リナリアさーん」
リナリア
「、、、と、、チョウラン」
チョウラン
「え!?僕おまけ!?!?!?
ヘックシュン!!
やっぱり寒いですよぉお!!
効いてます?この刃術!!」
ジジ
「止まれば寒いのは変わんねーよ。
動け。馬車馬の様にな!!」
チョウラン
「えー!!!」
リナリア
「はぁ。なんで、、あんた達がいんのよ、、」
ジジ
「そりゃあ、、、、
お前がいるからだろ。」
リナリア
「何よ、、それ。」
チョウラン
「リナリアさんが第四監獄に
いるからってジジさんがイデッッッ!!!
また殴られたぁぁ!!!」
ジジ
「戦いに集中しろ。来るぜ」
N1
アセヴィは雪の中、よろよろと立ち上がると
ジジを見て微笑んだ。
ジジ
「やっぱりこの程度じゃ死なねーか。。」
アセヴィ
「気持ちいい、、攻撃、、、、
久しぶりに、、効いたわぁん、、
あなた、、一刃花隊副隊長、、
ルシファンブルク家の当主ね、、、、
綺麗な女の子、、、あたしの好みよぉ!!!」
N1
すると、ジジは額に血管を浮かばせながら
アセヴィを睨んだ。
ジジ
「おい、豚。
俺様になんつった?」
チョウラン
「ジ、、ジジジジ、、ジジさん?」
リナリア
「禁句よ、、それ、、」
アセヴィ
「あら?よく聞いたら
男の子ね、、、、でも、、綺麗なお顔、、
マーティン家もルシファンブルク家も
容姿に恵まれて、、、羨ましいわぁ、、、、」
チョウラン
「本当!!!羨ましい!!!!」
アセヴィ
「ん、、誰なの??ゴミは黙ってて」
チョウラン
「ゴミ!?!?
僕はゴミじゃないぞ!!!!
実家は卸問屋!!
趣味は課金!!!!
呉家の蝶蘭だ!!!」
アセヴィ
「やっぱりゴミじゃない。」
チョウラン
「いや、だから呉家だって!!」
アセヴィ
「ゴミよ!!!!」
『乱攻!!•緊縛初夜ノ淫夢!!』
N1
アセヴィはまたもや乱撃を振るった。
アセヴィ
「縛り上げて、、グチョグチョにしてあげる!!」
ジジ
「リナリア、、顔、、ケガしてんじゃねーか。」
『照刃 三十八•泡盛』
N1
ジジはそう言うとリナリアの頬に手を当てた。
すると、ブクブクと泡が立ち始め
リナリアの身体を包んでいく。
リナリア
「ありがとう。ジジ。」
ジジ
「効き目は抜群だが酒に酔う。
まぁここは寒いからちょうどいいな」
リナリア
「本当、あんたとお酒を飲むと
ロクなことが起きないわね。」
ジジ
「どうだかな。
ロクな事が起きんのは今からだぜ」
アセヴィ
「何よ!!!コレ!!!!!
黒いガラスが!!!邪魔ばっかり!!!
焦らさないで、、よ!!!!!!」
チョウラン
「これが僕の能力、、断鴉!!
そのエロッ、、いや、、そのエッ、、いや、、
そのオッ、、、パ、、、いや、、」
リナリア
「チョウラン!!しっかりしなさい!!!」
チョウラン
「ハッ!!!すみません!!!
僕の断鴉は
そのエロくてエッチなオッパイも通しません!!」
ジジ
「おい!!!全部言ってんじゃねぇか!!!!」
リナリア
「チョウラン、、しっかり言えって
言ったわけじゃないの、、、」
アセヴィ
「なるほど、、」
チョウラン
「納得したぁーー!!!!」
N1
すると一旦、アセヴィは攻撃をやめた。
しかし、そのスキをリナリアとジジは
見逃さなかった。
リナリアとジジは左右に分かれ高く飛ぶと
それを見たチョウランは
階段の様にガラスを密集させて足場を作った。
ジジ
『剋刃 二十一 鏡乱八面葬』
「開けぇえ!!!!」
『地獄の沙汰は門次第!!!』
N1
ジジは嘲獸機関銃を
アセヴィに向かって撃つと
その周囲に幾つもの小さなマトが出現した。
ジジ
「リナリア!!」
リナリア
「分かってるって!!」
N1
するとリナリアとジジは
その小さなマトに向かって技を放った。
リナリア
『悲劇•氷劇と氷撃!!』
ジジ
『地獄の沙汰は弾次第!!!』
N1
氷の矢と雷の砲弾が
地獄の沙汰は門次第を
くぐると2人の攻撃は増幅され
更に加速するとアセヴィを吹き飛ばした。
アセヴィ
「アガッガッッッ」
N1
轟音と共にアセヴィは膝から崩れ落ちた。
ジジ
「地獄の沙汰は門次第は
威力を増幅させるだけじゃねぇ
通過したもんに雷属性を付加出来る。
てめーら対鞘花特殊魔装兵器の適合者は
並の攻撃じゃビクともしねーからな。」
リナリア
「そうみたいね。。。」
ジジ
「地獄の門をくぐって死にな。
アセヴィ•シェイ•アンドロメダ」
間
チョウラン
「2人ともすごい!!!
刃術の二重詠唱も無しに!?
あっ!リナリアさんは冷気過ぎの舞踏会か!!
え?でもジジさんの地獄の沙汰は弾次第は??」
ジジ
「一回、装填すりゃ弾が切れるまで撃てんだよ。」
チョウラン
「実戦向きぃぃい!!!」
ジジ
「いちいち、うるせーな。」
リナリア
「見てジジ!!!!」
ジジ
「チッ」
チョウラン
「嘘だろ、、あんな凄い技を喰らっても、、、
立ち上がるなんて、、、」
アセヴィ
「ウフフッッッ、、ウフフッッッ!!!
ぁあん!!!!!
いいわん!!いいわん!!!!!
副隊長だと思って油断してたけど、、
攻撃力が凄まじい、、創意工夫し、凝らしてる!!
そして何よりもエクスタシィ!!!!!!!
ぁあん!!!もう、、早く、、
顔の皮をペリペリ、、はがしたい、、、
でも、、飽きた、、」
N1
アセヴィは身体中から血を流しながら
冷めた目つきでリナリア達を見て叫んだ。
アセヴィ
「はーい。余興はおしまい、、よ!!!」
ジジ
「何して来やがるつもりだ。」
チョウラン
「攻撃は通しませんよ。」
リナリア
「待って、、」
N1
するとドドドドと足元が激しく揺れ始める。
チョウラン
「まさか、、、
マズいです!!
初期計算範囲外です!!!」
リナリア
「あの唇には触れちゃダメ!!」
ジジ
「跳べ!!!!!」
アセヴィ
「遅い!!!!!!」
N1
ドーンと轟音と共に
亡憎之縄が
下から突き出てくると
ジジ達を縛り上げた。
ジジ
「グッ」
チョウラン
「アッ」
リナリア
「アガッ」
アセヴィ
「何で、、私があなた達の攻撃を
喰らい続けたと思う?」
N1
アセヴィはそう言うと亡憎之縄の唇を
チュポッとジジ達の身体に吸い付けた。
ジジ
「気持ち、、ワリィこと、、すんなよ、、」
チョウラン
「えーー!!何が起こるのーー!!!」
リナリア
「序幕!!•世界で一番ーー」
アセヴィ
『接吻』
N1
アセヴィがそう言うと
ジワジワとアセヴィの傷が
ジジとリナリア、チョウランに浮かび上がっていく。
ジジ
「なんだよ、、これ、、
グァァァア!!!!!!!」
チョウラン
「グァァァア!!!!」
リナリア
「グハッッッ!!!」
アセヴィ
「ぁあ、、、
私の身体の傷、、消えちゃった、、、
また、、付けないと、、
顔の傷が目立つわね。。
ねぇ、、私と遊びましょうよ。
ジジくんリナリアちゃん。
3人で今晩だけ、、、」
ジジ
「誰が、、てめー何かと、、」
リナリア
「そんな趣味は無い、、のよ、、」
チョウラン
「僕は、、入ってないから
放してもらえ、、ますよね?」
アセヴィ
「うるさい」
N1
アセヴィはナイフで
シュッと自分の身体を傷つけた。
そして、ジジ達にも傷が浮かび
傷が全て移るとアセヴィの身体の傷は消えた。
痛みに悶えるジジ達を見て
アセヴィは恍惚とした表情で見ている。
アセヴィ
「ぁあ!!!いいわ!!!!!
もっと聞かせて!!スクリーム!!!!」
N1
するとアセヴィは亡憎之縄に
そっとキスをした。
ジジ
「何、、する気だ、、」
アセヴィ
「みんなで逝くの。」
リナリア
「ふざけんな、、」
アセヴィ
『電触手と接吻!!!』
リナリア
「何よこれ!!!」
N1
アセヴィが亡憎之縄を
ムチの様に振るうと
何本もの触手が束になり
電気を帯びた一つの巨大な触手へと変化した。
チョウラン
「この大きさ、、鴉合ノ衆でも
受け止められません!!」
リナリア
「まずい!!!このままじゃ!!!」
ジジ
「チッ」
アセヴィ
「良い子ちゃん達!!!!
痺れて死になさい!!!!」
『昇天と情念!!!』
N1
そして、電触手と接吻が
放電しながらジジ達に向かっていった。
先に亡憎之縄を伝って
電撃が迸り、3人は
強烈な電撃を喰らった。
ジジ•リナリア•チョウラン
「ガガガガガガ」
N1
するとポタポタと水滴が落ちて来る。
アセヴィの動きが急に止まった。
そして同時に、電撃が止まると
シューッと煙をあげ、気を失いそうになる3人
もはや声さえもあげられなかった。
更に電触手と接吻は
止まる気配を見せず勢いよくジジ達に迫っていく。
しかし、アセヴィは異様な刃汽を察し
周りを警戒していた。
アセヴィ
「何、、、雪、、いや、、水?
ここは、、紅蓮地獄、、極寒の地よ、、
まさか、、温度が上がった、、、
この電撃くらいじゃ、、、有り得ない、、
なんなの、、一体。
それに、、この刃汽量、、、」
N1
すると突然、どこからともなく
現れた龍がアセヴィと電触手と接吻を呑み込んだ。
アセヴィ
「アバババババ」
N1
なんと、そこに立っていたのは
N1
キキョウだった。
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N1
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season11
True heroines always show up late(完)
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おまけ
配役変更一覧
ジニア▶︎▶︎▶︎ソープワイト
ジュダス▶︎▶︎▶︎サラセニア
ラナンキュラス▶︎▶︎▶︎N2
N2
ーー1時間前ーー
ここは煉獄 冥府大監獄
最下層終園にある会議室
そこには資料を見ながら
不適に微笑みを浮かべる男と
奇抜な風貌に緑髪を尖らせながら
モニターを見る男がいた。
ソープワイト♂
サラセニア♂
ソープワイト
「ヌフフッ、面白いじゃあないか。サラセニア」
サラセニア
「君主!!
お気に召していただき
私めは感激!!!涙々の極み!!!!」
N2
恍惚とした表情で
ソープワイトを見つめるサラセニアは
胸を締め付けながらよがっていた。
ソープワイト
「女子供 無差別に16人殺した元警官
テンパード街道の連続殺人鬼マンディには
警邏部隊のツバキとジジをぶつける。
なんとも、皮肉じゃあないか。」
サラセニア
「皮肉めいた因縁に神のおぼしめしを
感じた所存でございます。」
ソープワイト
「自らも実母に監禁され実母もろとも6人を殺し
その後、容姿の良い女性を23人監禁し殺害した
アンドロメダ家監禁事件
そこに、育ちも容姿も良いリナリアをぶつけるとは。」
サラセニア
「お楽しみになられると思います。」
ソープワイト
「それで?ジュダスというバカは
何故、ラナンキュラスなんだね?」
サラセニア
「君主、、
ジュダスはサフィニア
ペチュニア の兄でございます。」
ソープワイト
「ほぅ、、、双子に兄がいたと
前に報告されてはいたが
奴がそうだったのか。。。
しかも、、10年前は元ラミオラス軍兵士
登録してる名前は、
名乗ったものとは違うが?
これは一体どういうことかね?」
サラセニア
「はい、、君主
恐らくは虚偽報告かと思われます。」
ソープワイト
「なるほど、、突然現れた理由、、
ヌッフフ、。なるほど、、面白いね。
奴に良いものを見せてやろうじゃあないか。」
サラセニア
「ぁあ!!!君主よ!!
なんともまぁ喜劇!!そして悲劇であろうか!!
さすがは君主!!!」
ソープワイト
「ラナンキュラスとぶつけたのは良い余興だよ。」
サラセニア
「おっしゃる通りでございます。」
ソープワイト
「用が済んだら殺せ。」
サラセニア
「ハッ。仰せのままに。」
ソープワイト
「それで、、第一監獄には
なぜ、どこの馬の骨とも分からない
副隊長代理などを送ったのかね?」
サラセニア
「君主!!
ダチュラは、、若い男が、、好みが故に
16人殺し強姦した男!!
チョウランはぴったりのエモノかと!!!
そして、それこそが
私めの慈愛でございます!!」
ソープワイト
「ヌフフッ
サラセニア、、お前は私に似て慈悲深い」
サラセニア
「君主!!もったいなき
お言葉にこのサラセニア!!!
胸を締め付けられる思い!!!そして愛!!
我が君主よ!!!神よ!!!」
ソープワイト
「して、、そのダチュラはどこにいるんだね?」
N2
眉を潜めたサラセニアは
モニターの下にあるボタンを
何度か押したが第一監獄には
ダチュラの姿は無かった。
サラセニア
「、、、1番遠い故
向かってる最中かと、、」
N2
ーーそしてマンディとの決着がつく20分前ーー
サラセニアは額から
血を流していた。
ソープワイト
「このっ!!!バカが!!!!
何故!!!!!
キキョウを!!!逃がした!!!!!」
サラセニア
「アガッッ!!!アグッッ!!!」
N2
ソープワイトはサラセニアの腹を
何度も何度も踏み潰していた。
ソープワイト
「このッッッ私を!!!
バカにしているのかね!!!!」
サラセニア
「も、申し訳、、ありません、、く、、
君主、、、、」
N2
そして、ソープワイトは
モニターを指差していた。
ソープワイト
「これは一体何かね!!!!」
N2
そこにはジニアがキキョウを連れて
第零監獄を駆け抜けていく映像が流れていた。
ジニアは途中 仕掛けた監視カメラに気づいては
変顔をしているので余計にソープワイトは
腹が立っていた。
ソープワイト
「サラセニア!!!!
第一監獄のダチュラは
どこにッッッ!!!いるんだね!!!!」
サラセニア
「アガッガ、、君主、、
おそらく、、ダチュラは、、殺されているかと、、」
ソープワイト
「いつから入れ替わっていたのか分かるかね?」
サラセニア
「君主、、ジニアは
隠密部隊の隊長、、、
故に、、剋刃刃術の天才、、
更に鞘の力を使われては、、」
ソープワイト
「、、フン。
剋刃においては
あのラナンキュラスより上だと聞いている。
全く、、コソコソ嗅ぎ回るハイエナめ、、
サラセニア!!!!!」
サラセニア
「ハッ!!!」」
ソープワイト
「コーヒーを」
サラセニア
「パチン
君主がコーヒーを所望です!!」
N2
サラセニアは
顔の血をぬぐいながら
ゆっくりと立ち上がった。
サラセニア
「君主、、
この失態、、すぐに挽回致します!!」
N2
そして、サラセニアは部屋の時計を眺めた。
ソープワイト
「フン。
サラセニア。
覚えているかね?120年前の事件を」
サラセニア
「君主が幼い私めに
聞かせてくれました故」
ソープワイト
「ヌフフッ。身の毛もよだつ
今世紀最大の事件だったよ、、
歴史的に見ても
到底、詳細を開示する事は出来ない。
表向きは未解決事件として処理された。
だからこそ人々は興味を持ち
様々な憶測を語り、小説、映像化された。」
サラセニア
「君主のおっしゃる通りでございます。」
N2
すると、またもや
サラセニアが部屋の時計を眺めた。
サラセニア
「君主、、そろそろです。」
ソープワイト
「ヌフフッッッ。
呪われた村と化したアルカドーネ
村人80人が不可解な死を遂げた。
サラセニア、、確かに冥府大監獄の全権は
お前にある。
が。
それはあくまでも
奴が眠りについている間の話し。
ヌフフッッッ
ヌフフッッッッッッ
ヌフフッッッ!!!!
さぁ、、、目覚めるぞ!!!!
ラミオラス史上最狂の天使!!!!!!
エリカ!!!!!!!!!!!」
N1▶︎▶︎▶︎エリカ
エリカ
「おはよう」
(完)
エリカ様、、、
色んな人の考察を貰いました笑
少し、世界感が違うのは
時代が違ったからですね。
しかも120年間眠ってた!?
あと、エリカの挿絵怖くない?
俺、書き終わってしばらくして
見てみたら怖すぎて直視できませんでした。
あの瞳よ。あの瞳。
寝起きあの顔とかガンギマリガルド。
PS.関西弁監修 じんたん
ジニアの関西弁は毎回かなり
直されます。
ありがとうじんたん!!
では次回もまた、見てくれよな!!
ジャンケンポンッ!!
ウフフッッッ。