Part III 紡ぐ糸切り、そして再会の果てに
敵キャラ続々と出しすぎて
若干、後悔してます。REN'sJacksonです。
もう別の漫画じゃね?っていうぐらい
だれ感が凄いけど書いてて
ちょー楽しかった。
あれ?味方側が敵みたくなってて
見返したら笑いました笑
必ず、前の話を読んでくれないと
訳わからないので
お願いしますよ!
ではでは楽しんでね!
クーワ▶︎▶︎▶︎N
N
作者名 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
海底都市 ポセドニア
Part III 紡ぐ糸切り、そして再会の果てに
N
時は遡り一時間前
ラミオラス帝国 移動用巨大潜水 魔進"ζNEPTUNE"にて
4人の男が司令室のモニターを眺めていた。
スイセ
「嘘でしょ??ちょっと見てよあれ!
頭狂ってるわ!!」
マリガルド
「ギャーギャー言ってんじゃねーよ」
スイセ
「ギャーギャー言ってないじゃない!!
むしろキャーキャーって黄色い声援を
上げてんのよ!!」
マリガルド
「つか、なんで声援上げてんだよ」
スイセ
「だって見てよーん
水深 五千メートルに
出てきてんのよ??
狂ってるわ!!
いや、むしろ愛おしい!!!」
マリガルド
「なんでだよ。頭お花畑か」
スイセ
「お花畑!!???
つまんない例えねーー!!
つまんない男だと前から思ってたけど
マリ坊はギャグのセンスもつまんないのねー!!」
マリガルド
「てめぇ!!
マリ坊って言うんじゃねぇって
言ってんだろーが!!このカマ野郎が!!」
スイセ
「え?なんて??
この釜やろうか??
あんた普段から釜持ち歩いてんの??
ウケるんですけどぉーー
むしろコワーーーイ!
なに?なに??あんたって
昔は釜部???釜部なの?
ブフッ!!!ダサすぎてもはやハレンチ!!」
マリガルド
「わけわかんねーこと言ってんじゃねーよ!」
スイセ
「はぁー。からかい過ぎたわ。
ちょっと真面目に聞きなさい。マリガルド」
マリガルド
「あ''ァ???」
スイセ
「あんたって、、つまんない男ね!!
ブフッ!!!!」
マリガルド
「殺す」
スイセ
「イヤーん!!
べべちゃーん助けてぇーーー」
ラベンド
「はい?あのすみません
音楽聴いてたんで
もっかいお願いします。」
N
スイセはラベンドの頭をはたいた。
スイセ
「パシッッ
ちょっと!!あんた!!
音楽ばっか聴いてないで
モニター見なさいよ!!」
ラベンド
「え?すみません!もう一度」
スイセ
「嘘でしょ!?
もっかいお願いしますって
言ってからなんでイヤホンまた付けてんの?
普通ハズすわよね?ハズすわよね?
なにこれ?デジャブ?デジャブなの!??」
N
ラベンドは申し訳なさそうに
イヤホンを外して
直接、端末から音楽を流した。
スイセ
「え?そういう問題!?!?!?」
マリガルド
「つべこべ言ってんじゃねーよ!!
てめぇの隊でもねーだろうが」
スイセ
「ちょっと!?
あんたんとこってそんな自由なの??
え?コメの国?コメの国なの??
あんたこそ釜野郎じゃない!!」
ラベンド
「米だけに釜、、美味い」
スイセ
「べべちゃん面白ーい!!
マリ坊も見習いなさい。
ねー!ギリちゃん??」
トギリ
「メンドクセぇから巻き込むな」
スイセ
「もう!!可愛い❤︎!!
その 整ったスマーティーな お 髭も
クールなとこもチュキ!!んーーーバッ❤︎」
N
スイセの投げキッスを
軽く避けると
トギリはモニター横にあるボタンを押した。
トギリ
「全隊につぐ
ナーベルク帝国の潜水艦から出てきたのは
四刃花隊隊長だ。
四刃花隊は戦闘特化だと聞いている。
ただちに捕獲し鞘を奪う。
KARE8射撃用意!
本艦も装填!!!放て!」
N
ラミオラス帝国の一斉射撃が始まった。
すると突然 海中にいくつもの激しい渦が
巻き起こりζNEPTUNEと
KARE8は渦に飲み込まれてしまった。
マリガルド
「な、なんだなんだ!!」
スイセ
「海底火山???」
ラベンド
「ヴッ、、音楽止まった、、」
トギリ
「、、、来たか。
ったく。メンドクセェな。。。」
マリガルド▶︎▶︎▶︎N
N
ーークーワサイドーー
クーワ
「クフフッ
デッドかアライブか、、
見せてくださーーい」
N
男はそう言うと自身の胸に手を当てて
歌うように口上を唱えた。
すると海底に爆発的な渦が巻き起こる。
辺りの岩を削り砂を巻き上げると
粉々に引き裂かれた。
クーワ
『『天輪•残響•千手の瞳
血飛沫く咽喉 壊れた人形
劈け遥かに高らかに
賭けるものなど何も無い
唄え 祈りを •謳え!! その死を!!
『『蒼天叫刃•青藍人魚』』
N
クーワは青々しいその刀を
クルクルとバトンの様に回し円を描きはじめた
クーワ
『風粼巖』
N
すると幾千もの人魚をかたどった
風が次々と召喚されて
KARE8と魚雷を破壊していく。
ーートギリサイドーー
クーワ▶︎▶︎▶︎N
スイセ
「な、何よあの威力!!!
一個旅団の突入じゃない!!」
マリガルド
「嘘だろ、、鋼鉄のKARE8を
人魚が食いちぎってやがる、、」
ラベンド
「それに、、一体一体の人魚の威力が凄まじい、、
見てください、、あの人魚達、、嗤ってます、、、」
スイセ
「気味が悪いわ、、」
マリガルド
「あれをどーにかしねーとヤベーぞ」
トギリ
「チッ メンドクセェな、、ハズレ引いちまったか、、
ありゃぁ、、千刃花"最狂の男"
四刃花隊隊長のクーワだ」
スイセ
「ウッソ!!
死刃花隊の死神クーワ??」
マリガルド
「黙ってろ!!
トギリ!!本艦にも来るぞ!!
KARE8を出すか!」
トギリ
「やめとけ。見たろ。
あの威力には敵わねぇ。勿体ねーから
こっちで応戦するしかねーな。
あの技を見る限り、奴はキメにかかってきてる。
ってことは要するに時間がねぇーってことだ。」
ラベンド
「そうですね。僕に任せてください!」
N
ラベンドは司令室の座席に座ると
手元のスイッチを入れて
ハンドルを握り両耳にイヤホンを指した。
スイセ
「こんな時もするの!!??」
マリガルド
「黙って見とけ。
ラベンドは集中するときには
音楽を聴くんだよ」
スイセ
「え?さっきも!?」
マリガルド
「あれは違げぇよ」
スイセ
「なによそれ!」
トギリ
「、、来るぜ」
N
ラベンドは
ハンドルとキーボードを
目にも止まらぬ速さで動かした。
するとζNEPTUNEは
人魚を上手くかわしながら
急上昇した。
トギリ▶︎▶︎▶︎N
ーークーワサイドーー
クーワ
「あれ?逃げるですかーー?
と言うよりも風粼巖からは
逃げられませんよーーー」
N
クーワは 指揮棒を振る様に
刀を振るった。
ーートギリサイドーー
クーワ▶︎▶︎▶︎N
ラベンド
「この人魚しつこいです、、、
他のナーベルクの潜水艦なんて
構ってられません、、、
あの鞘花ぶっ殺します。
よしっ
ζNEPTUNE"調整"
射程距離範囲クリア。
海震三叉砲発射」
N
ζNEPTUNEの
前頭部分から海が揺れるほどの
凄まじい三つの光線が発射された。
マリガルド
「おい、それ使ったら
一時的に電力供給が!!」
ラベンド
「で、でも、、これしか、、」
トギリ
「マズイな、、
おいお前ら2小隊ごとに分かれるぞ。
1分で部下を引き連れて
γALEEとΣEIREに
乗り込め!」
マリガルド▶︎▶︎▶︎N
N
ーークーワサイドーー
クーワ
「あらーー?」
N
風粼巖と海震三叉砲が
ぶつかり合い海底では見たことのない程の大爆発が起こった。
N
ーーγALEEサイドーー
スイセ
「いやーーーん!!!
真っ暗あぁあ!!!
エンジンもぶっ壊れぇえ!!!
揺れるぅうう!!!!!オェエ"ッ
シヌわぁぁ!!!あたしシヌゥゥウッ!!
あんたたち!!
あたしが死んだら
姉さんを 偲ぶ会を
やりなさいよォォォオ!!!」
N
部下達は一斉にハイと叫んだ。
トギリ
「死ぬ間際もうるせーのかよ」
クーワ▶︎▶︎▶︎N
N
ーーΣEIREサイドーー
マリガルド
「おいラベンド!!!
無理に舵きんじゃねーよ!!」
N
マリガルドの声は虚しく
イヤホンを付けていたラベンドは
クーワが爆発に流されていく方向に
向かっていた。
マリガルド
「バカ野郎!!
岩場にぶつかっーーー」
N
γALEEとΣEIREは
機体の損傷を激しく受けながら
海底都市ポセドニアへと突入していった。
ーートギリサイドーー
トギリ
「イテテテ、、、
ったくメンドクセェな、、あん?
何を外で騒いでんだよ、、、」
スイセ
「アタシはね!!
どちらかと言えば
オカマ畑よ!!!!!
ちょっとさっきからなんなのよ!!
お花畑じゃなくてぇ!!
オカマ畑よ!!!!」
N
外に出ると部下を激しく
叱るスイセが
その筋肉隆々な 太腕を見せびらかしていた。
トギリ
((関わらないでおこう))
スイセ
「ちょっとぉ!!ギリちゃーん!!
聞いてよ!!
凄い綺麗な場所にいたのよ!あたし!!
大きな川が流れて!!
組合の友達がたくさんいてぇ!
久しぶりに会って話したら
こっちに来るな!って言うの!
あのオカマほんっっと失礼しちゃうわ!
それでね!あたしもう怒っちゃって!!!
このバカ女!!って言って川を逆流したら
ここに着いたの!!!
そしたらそこはお花畑って言われたのよ!」
トギリ
「死にかけてんじゃねーか。
三途の川って逆流出来んのかよ」
スイセ
「したわよ!!!!
必死で泳いだわ!!バタフライで!!!」
トギリ
「バタフライかよ。
余裕だなおい。」
スイセ
「あっそうそう!!
コイツらなんだと思う?? パパン
なんかウジャウジャいるから
殺したんだけどぉー」
N
スイセはそう言うと
部下達はウロコとフジツボだらけの死体を
持ってきた。
トギリ
「なんだこりゃ、、、
気味悪りぃな。捨てとけ。」
スイセ
「すっごい硬くてぇギンギンなのよ!!
口ほどにも無かったけどね!」
トギリ
「あんま騒ぐな
ここに来た目的分かってんだろ?」
スイセ
「分かってるわよ!!
ダンジョン攻略でしよー?」
トギリ
「ぁあ。メンドクセェ事に
千刃花とタイミングが
合っちまった。争奪戦になるぞ。」
スイセ
「別にいいじゃない?
報告受けたでしょ?双子の悪魔ちゃんの。
あの未熟な二人で余裕なのよ??
あたしたちならもっと余裕よ。」
トギリ
「未熟なのは妹の方だけだ。
それに今回は あのクーワがいる。
うちの国では死神って呼ばれてんのは
知ってんだろ?
油断はしない方がいいさ。」
スイセ
「心配しないで前回みたいに
途中でいなくなる様な
ヘマはしないわよ。」
トギリ
「ぁあ。」
スイセ
「あのおじいちゃん
強制解除すると分かったら
自害するんだもの。
お陰でダンジョン化するもんだから
見つけるのも大変だったんだからね!」
トギリ
「、、、ぁあ。そうだな。
メンドクセェけど
邪魔な奴らは蹴散らせ」
スイセ
「んもぉぉ!ギリちゃんたら
甘々スウィーティーボーイマイリトルラバーなんだからぁん!
蹴散らすんじゃなくて
こ、ろ、す、の、よ」
トギリ▶︎▶︎▶︎N
N
ーーマリガルドサイドーー
マリガルド
「んの野郎、、
帰ってきたらぶっ殺してやる、、
大体なんなんだよ。
この死体みたいな魚人に
浮いてる魚、ダンジョン内は
青白いし息は出来るしよぉ、、
鞘ってのはバケモンだな、、
海底にこんなところ作っちまうなんてよ。」
N
マリガルドは少し高いところに
登って周りを見渡した。
マリガルド
「おい!!オメーら
とりあえずラベンドはほっといて
左の神殿いくぞ!きっと、、獲物がいるぜ。
狩の時間だ!!!」
N
ーーラベンドサイドーー
男は音楽を聴きながら
一人で行動していた。
ラベンド
((ど、どーしよう。
みんなと離れちゃったよ、、、
あんなに口パクパクするから
きっとクーワを追えって言ってるんだよね。。
はぁ、、どうしよう、、
僕一人で行くのかぁ。。
はぁ、、
っていうか何なんのココ、、
全然真っ暗じゃん。なにも見えないんだけど。
とにかくクーワを探さないと、、、))
N
ラベンドはそろりそろりと
暗闇の中、遺跡の壁をつたいながら
進んでいった。
すると急激に眩しい光がさす。
ラベンド
「出口だ!!うわっ眩しい!!
イテッ!!」
N
誰かとぶつかってしまったラベンドは
ゆっくり目を開けると
そこには千刃花隊士が
3人いた。
千刃花隊士達は
声をあげようとした瞬間
すでに首が地面に落ちていた。
ラベンド
「はぁーー危なかった。
ヨッと、、取った首はここに並べて置いたら
外観とマッチしていーかなーちょっとここずらして
よしっ!!フェスの観覧的な感じ出たかな?
これでオッケーかな!!
あっー 血で汚れちゃったよ!
水ないかなー。空にはありそうだけど
この中ってどうなんだろう。。
あっでもこの調子で殺して
首並べてたら
クーワが、出てくるだろうなー。
そしたら良いエサになるね!
じゃんじゃん隊士たちを殺そっと。
後で役に立つしね!」
N
ラベンドは黄色いフードを深く被り
近くの遺跡の壁にもたれかけながら
近付いてくる隊士たちの首を次々に
跳ねていった。
ラベンド
「もっとダンサブルな音楽に変えたら
テンションも上がるかなーー」
N
ラベンドが音楽を変えた瞬間に
持たれていた壁が一気に崩れた。
ラベンド
((うわっ!!!
何こいつら!!どっから!!))
N
腐った肉をぶら下げて
ウロコだらけの化け物20体が一斉に襲いかかってきた。
ラベンド
((キモすぎ、、るんだよ!!!))
N
ラベンドは素早く首を叩き落とそうとするも
いつも以上に力を入れなければ
落とすことができなった。
ラベンド
((硬い、、な、、、
少し、、調整するか、、))
N
更に手に力を込めると
斬れ味は荒いが確実に切り落とすことができた。
ーー5分後ーー
マリガルド▶︎▶︎▶︎N
ラベンド
「はぁー終わった。
ちょっと首落ちちゃったじゃないか。
また並べ、、てっと、、
ちょっと場所足りないなーーどうしよう。
そうだ!!!
もっとノリ良いやつに
音楽変えたら思いつくかな!
どれにしようかなー。
えーっとぉ、、おっ、、これこれ♩♪
ん?」
N
突然 火の玉が無数に飛んできた。
ラベンド
「刃術!?
あっぶねー!!」
N
急いで離れると
すでに囲まれていた。
そしてその一番奥には
背丈の高いリーゼントの男と
クーワがいた。
ラベンド
((いたーーー!!
ラッキーボーナス!!!))
N
ラベンドは一気に走り抜けようとするが
一人一人がラベンドの前を阻んでいく
ラベンド
((え。。しゃらくさいなー。
さっきの魚人の方がよっぽど強いよ。
っていうか
なんで一人ずつかかってくんの??))
N
ラベンドはイヤホンで音楽を
聴いている為、隊士たちの顔を見ると
怒っているのは分かるが
何を言ってるかまでは聞こえなかった。
ラベンド
((みんな面白い形の武器で
攻撃してくるけど正直、遅くて
相手になんないんだよな。
クーワまで遠いし。))
N
ラベンドはユラユラと
音楽に乗りながら
刃を素手で受け止めて
応戦していく。
ラベンド
((なんかヤバそうなのが来た、、
あのリーゼント何すんだろ。って
はやっ!!!って
えー!!爆発したんですけど!!!
ちょっとヤバイな!!
もしかして、、副隊長??))
N
ダンデライの猛攻は 苛烈を極めたが
ラベンドには 一太刀も浴びせられなかった。
ラベンド
((あの威力受け止めたらちょっとまずいな、、
この後クーワが控えてるしな、、それに、、
わざわざディスプレイした
首コレクションにあの二人は全く動じてないし、、
でも、ここに二人の隊長格がいるってことは
二人いっぺんに始末できるって事か。。
いいね。))
N
ラベンドは遺跡上段へと高く飛び上がった。
ラベンド
「ウズウズしてきた、、音量最大!!」
『『咲け•肉芽 !!』』
機械音
ーー声紋認証 完了ーー
ーーー対鞘花特殊魔装兵器ーーー
ーーー起動しますーーー
ラベンド
『『哭け•豪糸断弾』』
N
ラベンドの10本の指から
見えない糸が吹き出すと辺り一面に糸が広がった。
しかし、クーワやダンデライは
ラベンドが解放したことさえも気付いていない。
それほどまでに細く見えないのが
豪糸断弾の特徴である。
ーーそして現在ーー
クーワ
「クフフッ
僕が解放しただけで血まみれですかー」
ラベンド
「グッ、、うるさい、、」
ラベンド
((解放でコレとかやべぇー!!
んでイヤホンどっかいったーーー!!))
クーワ
「喋れるですねー」
N
ラベンドがポロンと指を動かすと
クーワの頬に傷が出来た。
クーワ
「なんです、、これ、、
面白そうですねぇーー」
ラベンド
「こんなものじゃありませんよ。」
『糸跳』
N
ラベンドは足で糸を弾くと
一瞬でクーワの背後に回った。
ラベンド
「ね?」
クーワ
「あーーさっきの速さは
これでしたね」
N
ラベンドは糸でクーワを
攻撃するも刀に弾かれてしまった。
更に怒涛の攻撃で
クーワを攻撃するも一切の後ずさりすることなく
刀で斬り返して来た。
無数の糸の刃がクーワを
傷つけるが本人は意に介さず
怯む事もなかった。
ラベンド
((こっちの方が沢山切ってるのに
なんでこの人はそれでも
笑いながら切り掛かってくるんだ!!!))
クーワ
「クフフッ 手刀と
見間違えたのは糸でしたかーーー
謎解きみたいでワクワクしそうですねー」
ラベンド
「ワクワクするんですね、、」
ラベンド
((コワァッ!!!))
N
二人は長く斬り合いと切り合いをしていくが
徐々にラベンドが押されていく。
ラベンド
「ゥグッ!!ガハッ」
クーワ
「クフフッ」
ラベンド
『糸跳』
N
クーワは更に刀を振り下ろすが
ラベンドは一瞬で遠くに離れてしまった。
クーワ
「あーれ?」
ラベンド
「お前と近距離戦闘するほど
僕はバカじゃないんです!!!
この豪糸断弾は
中距離戦を最も得意とするんですよ。
だから近づかなくても充分に殺せます!」
クーワ
「そーですかー
期待してますねーー」
ラベンド
((期待ってなんですかーそれ!!))
N
ラベンドはポロンポロンと
複雑に指を動かすと
糸が棘のようにまとまり
無数の槍がクーワに襲いかかる。
ラベンド
『奏爪槍雨!!』
クーワ
「クフフッ
いーですねー」
N
クーワはなんの迷いもなく
糸の攻撃をまともに受けた。
糸の槍に身体を貫かれても
平然と刀で槍を叩き落としていった。
ラベンド
「身体を、、貫かれて、、る、、のに、、
痛みを、、感じないのか、、」
ラベンド
(怖すぎですよ!!この人!!)
クーワ
「痛み?なんですかー?」
N
そう言いながら
ズボッと糸の槍を引き抜いた。
ラベンド
「なるほど、、」
ラベンド
((最狂ってそっちー!!??))
クーワ
「僕あまり鞘の力を
使いたくないんですー
斬り合いがしたいんですよねー
でもぉーーー
遠くにいるとつまらないですよー
でしょ?青藍人魚」
N
クーワがそういうと
突然ラベンドの後ろから突風が
吹き抜けた。
ラベンド
「!!これは!!なん、、んて、!風、、だ、、
豪糸断弾!!」
N
ラベンドが叫ぶと
糸が伸びてラベンドの身体が
飛ばされないように身体中に巻きついたが
突風は吹き止まなかった。
そして
クーワ
「迎えに来ましたよ」
ラベンド
「はっ、、いつのまにっ」
ラベンド
((鬼人化も間に合わない!!))
クーワ
「自分で動けなくするなんて
それはそれでワクワクしましたー
クフフッ」
ラベンド
『奏爪ーー』
ラベンド
((間に合わない!!))
クーワ
「is dead 」
N
大きく振りかぶり
クーワは空中で刀を振り下ろした。が。
クーワ
「、、、遊びたいですかー?」
ラベンド
「え、、、、」
スイセ▶︎▶︎▶︎N
N
クーワの刀を素手で受け止める者がいた。
マリガルド
「勝手にどっか行ってんじゃねーよ。
バカ野郎」
N
ーーー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ーーー
海底都市 ポセドニア
Part III 紡ぐ糸切り、そして再会の果てに (完)
N
おまけ
クーワ▶︎▶︎▶︎N
N
ここはラミオラス帝国より
東に位置するサルバドル共和国にある
シャレン 渓谷
トギリ
「なぁ。じーさん
いい加減にしろって。」
スイセ
「そーよーん!!
ギッチギチに
縛られてるんだから
大人しくしなさーい!」
じーさん ※声劇の場合 マリガルド役 兼任
「ハァ、、ハァ、、ゴボッ」
トギリ
「チッ、、メンドクセェな」
スイセ
「ギリちゃん正気??
正気なの?そんな沙汰 見たことなーい!!」
トギリ
「うるせーな。
強制解除すんだろ?
死んだら困んだろうが。
解放させねーと」
N
トギリは吐血したのを見て
背中をさすっていた。
じーさん
「ハァ、、ハァ、、おのれ、、ふれ、るな、
ラミオラス帝国、、、風情が、、」
スイセ
「おじいちゃんが抵抗するからよー!!
大人しくしてれば良かったのに!!
おバカさん!!」
じーさん
「おのれらに渡すものか、、、
その鞘は代々、、秘密裏に
親子孫へと受け継いできたのだ、、、」
トギリ
「ぁあ。知ってるよ。
じーさん。その鞘が
大切なんだろ?」
スイセ
「あたし達にとってもぉ
大切なのよー!!
ごめんなさいねー」
じーさん
「ゴボォ!!!」
スイセ
「イヤん!!ちょっと!!!
何すんのよ!クソジジイ!!!!」
トギリ
「やめろ。」
N
殴ろうとするスイセをトギリは
静止させた。
スイセ
「もう!!
洗ってくるわ!!!
いくわよ!!!あんた達!!
服とって来て!」
N
そう言って
スイセは部下達を連れて
近場の湖へと向かった。
じーさん
「おのれ、、この鞘を使って
何する気じゃ、、」
トギリ
「知らねーよ。そんなもん。
興味もねーよ。」
じーさん
「なんじゃと、、ガハッ」
トギリ
「チッ ホラ、、下向け!
ったく大体、そんな歳食ってんのに
なんで早く家族に継承しなかったんだよ」
じーさん
「息子は、、死んだのじゃ!!
おのれのように、、傲慢で
覇気のない奴じゃったが、、
おのれらラミオラス帝国に、、
殺されたっ、、我が、、
たった、、一人の息子を、、ガハッ」
トギリ
「、、、。もう長くねぇな。病気か?」
じーさん
「おのれには、、関係、、ない!!」
トギリ
「そうでもないぜ。」
じーさん
「グハッッ!!お、、の、、れ、、」
N
トギリは一瞬で胸を深く貫いた。
じーさん
「ガハッ!!フフフッグハハハッッ!、
こ、ろ、し、、てしまったら
鞘は、、手に入らぬ、、愚かもの、、め」
トギリ
「言ったろ?
知ってるって。」
じーさん
「な、に、、まさか、、」
トギリ
「よろしく伝えといてくれ」
じーさん
「おま、、え、はトギ、、」
N
トギリに
手を伸ばしたその瞬間
パリンという音がすると共に
まばゆい光が渓谷を包んだ。
トギリ
「ごめんな。
リンドウじいちゃん」
(完)
話し進んでないやないかーいw
と思いながら読んだあなた。
この回はすごく大事なので
覚えておいてね!
さて、次回の千刃花は
入り乱れるバトル!!
厨二溢れたらいーなー!
そろそろ活躍してよレンゲイ!!の三本です!