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千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜 台本版  作者: REN'sJackson
零章 Characters Side Story 番外篇
39/176

Suise's Side Story2 「The Raise you up」2/2

遂に完結!!!オワタ٩( ᐛ )و

オカマパーリィナイッッ!!

俺の右腕もオワタ《《0=(゜〇゜)=0》》

書き終わってすぐに5章のVol.2を

書いたんですが長年の腱鞘炎が

爆発してしまいましたー!笑

みんなも気を付けようね!!

さて、スイセズサイドストーリーですが

ヘンリーがスイセ達によって

みるみる変わって行きます。

俺もスイセ達に魔法をかけて欲しいぜ!!

では、楽しんで!!





N

前回までのSuise's(スイセズ) Side Story(サイドストーリー)

The() Raise(ライズ) you up (ユーアップ)


ポセドニアの一件から数週間後

海王軍団長であるトギリが鞘花(ショウカ)となり

お祝いムード一色 (イッショク)のラミオラス帝国。

もちろん、スイセの住むアラーナでもお祭り騒ぎだった。

そんなアラーナでは

セレブ御用達 (ゴヨウタツ)の10階建ショッピングモール

"neeKO (ニーケーオー)"がバーゲンセールを行なっていた。

ミラクルライフスタイリスト兼

ウルトラクリエイティブデザイナー兼

スーパーファッションアドバイザー兼

十鬼槍(ジッキソウ)黒百合部隊 隊長でもあるスイセは

バーゲンセールという名の戦場へ舞い降りると

瞬く間に目当ての物を手に入れていった。

そして、 宴も酣 (エンモタケナワ)その帰りギワに冴えない男

ヘンリー=ローカスと出会う。

ゴリラ専門の動物園"猿ノ楽園(モンキーポッド)"で

働いていたヘンリーは

その日、仕事と恋人を同時に失い絶望のフチに立っていた。

過去の事を走馬灯の様に思い出しながら

生きる気力を失くしたヘンリーは

neeKO (ニーケーオー)のビルから飛び降りてしまった。

しかし、スイセ達の尽力により間一髪カンイッパツ

助け出す事に成功する。

そのままヘンリーをお持ち帰りしたスイセ達だったが

生きる希望を見出せずにいるヘンリーを

不憫フビンに思った4人は

ゴマ占いの結果も相まって一肌脱ヒトハダヌぐ事を決意。

そして、ヘンリーに プロデュース(魔法)をかけると約束した。



ジェシカニーパ

「アンタを...アタシが...変えるって事ね。」


ヘンリー

「僕の事を...SJさんが?

アハハ...まるでおとぎ話の世界ですね」


ジェシカニーパ

「そうね。事実は小説より奇なり。よ。

これも何かの縁だわ。ゴマさんがそう言ってるの。

一度、命を救ってやったんだ。

生まれ変わったつもりで人生をやり直せって事ね。」




スイセ

((服もダサいし))


スイレ

((髪型もダサいし))


スイレン

((身体ガリガリだし))


ジェシカニーパ

「まぁ良く見たら素材は悪く無いし

何とかなりそうね。」


ヘンリー

「それって」



ジェシカニーパ

「そうよ!!"アタシ達"がアンタに

プロデュースして(魔法をかけて) あげる!!」



ヘンリー

「...プロデュース(魔法)ですか...」



ジェシカニーパ

「言っとくけどアンタがこれから乗るカボチャの馬車は

超特急の高速魔進(マシン)よ。」



ヘンリー

「はい!!!」



ジェシカニーパ

「覚悟はいい?チェリーボーイ。

いいえ...」
















ジェシカニーパ

「シンデレラボーイ」



挿絵(By みてみん)



N

----------------------------

作者 REN’sJackson



千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

番外篇Suise's(スイセズ) Side Story(サイドストーリー)

The() Raise(ライズ) you up (ユーアップ)】2/2


挿絵(By みてみん)





※音楽ある場合鳴り止むまで待つ

----------------------------


ジェシカニーパ

「はい!!そうと決まれば

早速プランを決めていきたいんだけど...

不眠は美の大敵!!!!」


スイセ

((そうよ!!アタシ達の肌荒れは世界の不況よ!!))


スイレ

((人間の脳は電化製品と変わらない!

電源切って休ませないと頭がバグっちゃうわよ!))


スイレン

((もう寝ないとね!!...そう言えばどうするのよ!!!

ヘンリーをどこに寝かせるの!?))


N

するとジェシカニーパは悩んだ末に

おもむろに口を開いた。


ジェシカニーパ

「シンデレラボーイ。もう夜も遅いわ。

とりあえずアタシのベッドに来なさい。」


ヘンリー

「え!?」


スイレ

((アンタ何言ってんのよ!!))


スイセ

((嫌よ!!まだ心の準備が...出来てる!!))


スイレン

((出来てんのかーい!!!))


ヘンリー

「そ、それは...あの...その...」


スイレ

((見てよ!明らかに動揺してるじゃない!!

まるで子鹿よ!!!!!))


スイセ

((本当だ...ガクガク震えてる。

あら...痙攣ケイレン?))


スイレン

((それもそれで失礼しちゃうけど!!

とにかく落ち着いてジェシー!!))


ジェシカニーパ

「フフッ。とって喰おうってわけじゃ無いわよ。

喰われるのはアタシ!!あ、違った!!

その大蛇に丸呑みにされたい!!あ、違う違う!!

いやだからその!!一発ね、あ、一晩ちゃんと休んで

5回戦くらいアタシ達OKだから!!じゃなかった!!」


ヘンリー

「SJさん!?

僕にはニコールっていう心に決めた人がいるんです!!」


スイレ

((とって喰う気まんまんね!!))


スイセ

((煩悩ボンノウ丸出しじゃないの!!))


スイレン

((気づいてる!?

一発から一晩に変わって5回戦とか言ってるから!!))


ジェシカニーパ

「じょ、冗談よ!!

ほら、ゲストルームあるから心配しないで!!

あ!シャワー浴びて来てね❤︎パンッ(ケツを叩く音)


N

そう言ってヘンリーのケツを叩いた。


ヘンリー

「ヒィッ!!!」


ジェシカニーパ

「あら?なかなか良いお尻!!」


スイレ

((いやだぁ!!触りたい!!))


スイレン

((アタシも!!))


スイセ

((アタシも!!))


N

すると4人は目にも止まらぬ速さで入れ替わった。


スイセ

「あら本当。パンッ(ケツを叩く音)


ヘンリー

「ヒィッ!!」


スイレン

「本当だわんパンッ(ケツを叩く音)


ヘンリー

「ヒェーー!!」


スイレ

「なかなかよ!!パンッ(ケツを叩く音)


ヘンリー

「シャ...シャワー浴びてきます!!!!」


ジェシカニーパ

「そこ出たら左ねぇ!!」


N

ヘンリーは小走りで

シャワールームに向かっていくと

ジェシカニーパは遠くから叫んだ。


ジェシカニーパ

「シャンプーとかトリートメントとか

洗顔、ボディソープとか色々20種類あるけど

好きなの使っていいわよーー!!」


スイレ

((ワキもゴシゴシ洗ってくるのよーー!!))


スイレン

((ちゃんと皮めくって洗いなさいよーー!!))


スイセ

((タオルとパジャマは出しておくわねーー!!))


スイレン

((あ、ノゾく?))


スイレ

((賛成!!なんか適当に言い訳付けましょ!!))


スイセ

((シャンプー切れちゃったとか!?))


ジェシカニーパ

「シャンプーだけで6種類あるのに!?」


スイレン

((シャワーの使い方教えたらどう?))


ジェシカニーパ

「うちのシャワー自動感知よ!?

しかも8方向から出るけど!?」


スイレ

((どうせ脱衣所にパジャマ置いていくんだから

そのままついでにノゾけばいいのよ!!))


ジェシカニーパ

「そうね!!!いざ出陣!!!」


N

ーー2分後ーー

脱衣所前にて


ジェシカニーパ

「シンデレラボーイ?

パジャマ置いとーーーー。あれ?」


スイセ

((あら?どうしたのよ?))


ジェシカニーパ

「あら?おかしいわね...」


スイレン

((早く開けなさいよ!!))


ジェシカニーパ

「グッ...内側から鍵かけてやがる!!!!」


スイレ

((チッ!!勘のいいガキは嫌いだよ!!!!))



N

ーー30分後ーー

ヘンリーも寝静まりスイセの寝室にて。

超高級シルク素材で出来たサラサラのシーツに身を包んで

天井に映し出された星を眺めていた。


スイセ

「はぁー。今日も色々あったわねぇ。」


スイレ

((ありまくりのヤりまクリスティよ。))


スイセ

「なんかシンデレラボーイ見てるとねぇ」


スイレ

((ゾクゾクしちゃう?))


スイレン

((そうゾクゾクしちゃう。ってしないわよ!!))


ジェシカニーパ

((あ、靴ベラ座めっけ!!))


スイセ

「ちょっと昔の事思い出しちゃってねぇ」


スイレ

((だから助けたの??))


スイレン

((ほんっとお節介なオカマねアンタって))


ジェシカニーパ

((あら?ヤカン大三角形めっけ!!))


スイセ

「運が無いというか...

非力だった頃の自分を見てるようでね」


スイレ

((なるほどねぇ。だからアタシ達も

ほっとけない気がしたのね。))


スイレン

((相変わらずセシーったら優しいんだから))


ジェシカニーパ

((やだぁ!!親指座めっけ!!!!))


スイレ (遮る様に)

((ちょっと、アンタさっきからうるさいんだけど!!

しかも何よ!親指座って!!

そんな星座ないでしょうが!!!))


ジェシカニーパ

((いいじゃないの!!親指は人類に貢献してるじゃない!

だからアタシが星座にしてあげたのよ!!!

アンタ親指のことなんとも思ってないの!?

親指無かったら物だって掴めないんだからね!?))


スイレ

((どんな理屈なのよそれ!!!

まだウェストポーチ座とかにしなさいよ!!))


スイレン

((センスないわよそれ。

リップグロス赤座とかにしましょ!))


スイセ

「いい加減にして!!!!

あの星もあの星とあの星で

梅雨の大ハムストリングス座にしましょ!!」


スイレ

((大腿二頭筋ダイタイニトウキン...))


スイレン

((半腱様筋ハンケンヨウキン...))


ジェシカニーパ

((半膜様筋ハンマクヨウキン...))


スイセ

「そうよ!!太腿フトモモこそ正義!!

あれが梅雨の大ハムストリングスよ!!!!」


スイレ・スイレン・ジェシカニーパ

((パチパチパチパチ(拍手)))


ジェシカニーパ

((流石だわセシー!!男の太腿フトモモオカマに最高!!))


スイレ

((悔しいけどエモい!!いや!!エロい!!!))


スイレン

((で?どの男の太腿フトモモなのよーん??))


スイセ

「それはぁ...言えないわよーん!!」


スイレン

((アンタまさかダンデライじゃないわよね?敵よ!?))


スイレ

((でもダンデライってぇえ

マレに見るイケメンじゃないの!!))


スイセ

「なんか似てるのよねぇ...」


ジェシカニーパ

((余計な事思い出してんじゃないよ。

イニシエのオカマが言ってたじゃない。

ノンケに恋するオカマはゲイが無い。ってね。))


スイセ

「それもそうね。

ん?そんな格言あったかしら?」


スイレン

((ジェシー?違うわよ。それを言うなら

ケツに入らずんば棒はたたずよ。))


スイレ

((どっちでもいいわ!!!))


スイセ

「そうね。寝ましょ!!」



N

一方、ゲストルーム

ヘンリーがいるベッドにて


ヘンリー (心の声)

((う、うるさいなーー))


N

ーー翌日ーー

スイセ達は起床するとヘンリーがいるゲストルームへ

朝食のスムージーを持って向かった。


スイセ

「グッモーニン!!小鳥さん!!

グッモーニン!!シンデレラボーイ!!」


スイレ

((あら?))


スイレン

((あらら?))


ジェシカニーパ

((いないじゃない!!!))


スイセ

「え!?シンデレラボーイ!?

ただちに出てきなさい!!!

アタシは逃げも隠れもしないわよ!!」


スイレ

((そりゃそうよ!!アタシ達の家だからね!!))


N

すると後ろで水を流す音がした。


スイレン

((トイレ行ってたのね!!

あ、うち座りション推奨だって言った!?))


ジェシカニーパ

((心配しなくていいわよ。

座りション以外の選択肢を選んだら

電撃流れるから!!!))


スイレン

((あ、そう言えばそうだったわね!!

マリ坊とかギリちゃんが

ハミ散らかすから改造したんだった!!))


スイレ

((アタシ思ったんだけど...

それって最中に流れたらもっと悲惨な事にならない?))


スイセ・スイレン・ジェシカニーパ

((ッッッ!!!!))


ヘンリー

「イテテテ...お、おはようございます。」


スイセ

「お、おはようシンデレラボーイ?

あらやだ少しツラそうだけど何かあったの??」


ヘンリー

「なんか身体が痺れちゃって」


スイセ

「そ、そうなの?それで...ちゃんと...その...

綺麗に出来たんでしょうね!?!?」


ヘンリー

「え!?も、もちろんですよ!!!!!!」


スイセ

「ふぅーー。良かった!!

そうだシンデレラボーイ!!はいこれ!!

・バナナ……1本

・牛乳……100cc

・ヨーグルト……50cc

・はちみつ……大さじ1杯

・レモン汁……小さじ1杯

・ナッツ1粒

で作ったバナナスムージー飲む?」


ジェシカニーパ

((飲ませる圧が凄い!!!))


スイレ

((飲まないという選択肢を与える気のないプレゼン!))


スイレン

((アタシが考案した!!おバナナスムージーよ!!

飲まないなんて言ったら

胃に穴でも開けてねじ込むわよ!))


ヘンリー

「あ、ありがとうございます」


N

ヘンリーは渡されたスムージーをゴクゴクと飲んだ。


スイセ

「どう??」


ヘンリー

「美味しいです!!!

口あたりがまろやかでナッツの風味が鼻に抜けます!!」



スイセ

「良かった。」


スイレン

((当たり前でしょ?))


スイレ

((本当美味しそうに飲むわねぇ))


ジェシカニーパ

((きっと彼のバナナも美味しいに違いないわね))


スイセ

「そうね。

きっとアンタのバナナも美味しいに違いないわね。」


ヘンリー

「へ!?何言ってるんですか!?」


スイレ

((アンタ何言ってんの!?

連想ゲームにしてもド下ネタすぎるわよ!!))


スイセ

「あらやだー!!アタシのバナナの話しよ!!」


スイレン

((もっとダメじゃない!!))


ジェシカニーパ

((本当アンタってバカね!))


スイレ・スイレン

((誰のせいよ!!!))


N

するとヘンリーは笑い出した。


ヘンリー

「アハハハ!!本当SJさんって面白いですね!!

なんか...久しぶりに笑いました。

僕を助けてくれたり、ご飯ご馳走してくれたり

泊まらせてくれたり...。至れり尽くせりですね。

ありがとうございます。」


スイセ

「いいの。気にしないで。

じゃぁ早速なんだけどこっち来てもらっていい?」


ヘンリー

「え?あ...はい。」


N

するとスイセはリビングへ向かっていった。


ヘンリー

「なんか...改めて見ると凄い高級なモノばかりですね。」


N

そう言ってヘンリーは部屋を見渡した。

豪華絢爛ゴウカケンランなシャンデリアに

様々なアンティーク。色とりどりのフルーツの山に

高級でフワフワな絨毯。

そして、自身の肖像画とボロボロのファッション誌が

額縁ガクブチの中に入れられ飾られてあった。


スイセ

「はいはいチュウモーーク!!!

シンデレラボーイはそこのイスを持ってきて!パチン(指を鳴らす音)


N

スイセは指を鳴らすと

緑色のレーザーが飛び出しジーッと音を立てながら

ヘンリーをスキャンした。


ヘンリー

「ちょっ!!ちょっと!!!なんですかこれは!!」


スイセ

「動いたら遺伝子書き換えられるわよー」


ヘンリー

「えーー!!!」


スイレ

((この技術ティン坊が

タダで作ってくれたのよねぇ!))


ジェシカニーパ

((そりゃあ作るでしょうよ。

ウチをバー代わりにして仕事しに来るんだから!!))


スイレン

((鍵かけても入ってくるのよねぇ!!

ウチのセキュリティまじでビッチよ!!ガバガバ!!))


スイレ

((あれ不思議なのよねぇ...

どうやって鍵開けてるのかしら))


ジェシカニーパ・スイレン

((さぁーーー?))



スイセ

「はい完了っと!!」


N

すると空中にブォンッと音を立て

空間拡張されたデジタルPCが浮かび上がった。

そのキーボードを操作すると

スキャンしたヘンリーが3Dモデリングされ

空間拡張として出現した。


ヘンリー

「僕が...浮いてる!!す、すごい」


N

スイセはサングラスをかけると

手でヘンリーのモデリングを

拡大したり縮小したりしていた。


スイセ

「はい、お座り」


ヘンリー

「...すごい技術です。まるで映画みたいだ」


N

すでにスイセが言う前にヘンリーは

腰が抜けてイスに座っていた。


スイセ

「驚くのはこれからよ!!」


ヘンリー

「え!?」


するとスイセは一息で言い切った。


スイセ

「"イケてるマッチョメーン素敵なダンディマイラバー大作戦"が

始まるんだから!!」


ヘンリー

「イケてる...なんですか?」


スイセ (遮る様に)

「ここで素敵な講師をお呼びしていまーす!」


ジェシカニーパ・スイレ・スイレン

((はーい!!!))



スイセ

「アタシ達も本気だってこと見せてあげるのよ。

ミュージック!!ギブミッ!!」


N

するとミラーボールが

どこからともなく現れて照明が落ちると音楽が鳴り響いた。

そして下からクルッと回転しながらポージングを決め

空間拡張で実体化したジェシカニーパ達が登場した。




ジェシカニーパ

「ゴマ占いと審美眼!!両目視力は5.0!!

握った男魂ダンコン数あれど

()けて来た弾丸は星の数!!

マイソウルカラーはセレブリティピンク!!

長女SJでぇええす!!」


スイレ

「ステテコマヤコン、ステテコマヤコン!!

アタシのメイクで美しくなぁあれ❤︎

どんなブスも小綺麗なブスにある程度変えて見せます。

マイソウルカラーはスタイリーレッド!!

次女SJでええええす!!」



スイレン

「体内から湧き上がるフェロモン!!

骨から整えてソウロウ!!

どんな遅漏チロウもアタシとやりゃぁ早漏ソウロウ!!

マイソウルカラーはビューティーグリーン!!

処女バージンSJでえええす!!」


スイセ

「ポージング!!ロンドンブリッジズフォーリンラブ!!

心と身体のパーソナルトレーナー!!

マイソウルカラーはファッションブルー!!

末っ子SJでぇええす!!」


スイセ

「4人合わせて...せーのっ!」


スイレ・スイセ・スイレン・ジェシカニーパ

「「Lady.S.J(レディーエスジェイ)でぇええす!!」」


ヘンリー

「パンダ!!レルーナ!!セネガ!!

ントッーーーヘブシッッ (殴られる)


ジェシカニーパ

「誰がゴリラだって!?あ"ん!?」


ヘンリー

「い...痛い!!空間拡張じゃないんですか!?

アベシッッ (殴られる)


スイレ

「ちょっとイチモツでかいからって

調子に乗るんじゃないよ!!!あ"ん!?」


ヘンリー

「ど、どうなってるんですか!?これってパウパパウッ (殴られる)


スイレン

「その巨大ナマズひんいて

neeKO (ニーケーオー)のビルの前に飾ってやろうか!?あ"ん!?」


ヘンリー

「ご、ごめんなさい!!つ、つい!!懐かしくてヒデブッ(殴られる)


スイセ

「昨日の今日で懐かしさあってたまるかい!!!」


ヘンリー

「ヒィーーーーッ!!!」


N

説明しよう!!

この時スイセは一般人ではトラえられない速度で

空間拡張したジェシカニーパ達の動きに合わせて

殴っては元の位置に戻ったのである。

ーー数分後ーーー



スイセ

「はぁーん。ストレッチおーわりっ!!」


ヘンリー

「ずびばぜんでじだ」


スイレ

「いいのよん。誰にだって間違いはあるものよ!」


ジェシカニーパ

「アタシ達アラーナで

1番寛大な生き物だから気にしないわよ!!」


ヘンリー

「それよりも驚いたんですが

SJさんクラスのお金持ちは

こんな最新機器持ってるんですねぇ

顔は同じだけど別人格みたいです!!」


スイセ

「うるさいでしょ?

オマケで付いてきたオカマ機能なのよ。

本当、電源落としても勝手にしゃべるのよ!!」


ヘンリー

「電源落としても!?

そ、それは凄い」


N

訳の分からない理由でヘンリーを丸め込むと

スイレンは静かに口を開いた。


スイレン

「じゃぁ本題に入るわね。

それで殴った感触はどうだった!?」


スイセ

「そうねぇ。スキャン通りの数値ね。

筋組織キンソシキも骨格も肌の弾力も毛質も

モデリング通りよ。」


スイレン

「さすがはティン坊。足は臭いけど腕は確かね。」


ジェシカニーパ

「おまけに金も無い男だけど!!」


スイレ

「それでシンデレラボーイを

どっからイジればいいの?」


N

するとジェシカニーパはまじまじとヘンリーと

3Dモデリングを見ていた。


ジェシカニーパ

「まず忘れないで欲しいんだけど

アンタはどうなりたいの?」


ヘンリー

「え?それは...」


スイレン

「そうね。運がなくて幸も薄い。

彼女にも振られてるわけだし。」


スイセ

「アタシ達は人を美しくするプロよ。

それも 宇宙一(ギャラクシアン) 1流のね。」


スイレ

プロデュース (魔法)とは言ったものの

その効力はアンタしだいよ。」


ジェシカニーパ

「シンデレラボーイ。アンタの覚悟を知りたいのよ。

こちとら本気ですたい!!!!」


スイレン

「そうよー!!わざわざ4人揃えたんだからぁ!!」


スイセ

「聞かせてくれる?

アンタ...生まれ変わりたいの!?ヘンリー!!」


スイレン

「ヘンリー!!」


スイレ

「ヘンリー!!」


ジェシカニーパ

「ヘンリー!!」


ヘンリー

「僕は...僕は!!!

生まれ変わって...ニコールを取り戻したい!!

負け犬みたいな人生から!!!抜け出したい!!

もう二度と...死にたいなんて考えたくない!!!

だから...だから!!お願いしますSJさん!!!

僕に プロデュース (魔法)をかけてくれませんか!?」


N

その真っ直ぐな瞳は

スイセ達4人の心に深く突き刺さった。


スイレ

「乗った!!」


スイセ

「乗った!!」


スイレン

「乗った!!」


ジェシカニーパ

「乗った!!」


ヘンリー

「ありが...とう...ございます。」


スイセ

「タイムリミットは...」


スイレ

「1週間ね。」


スイセ

「そう。1週間でどこまで出来るかが勝負ね。」


ヘンリー

「どう言う事ですか!?」


スイレン

「ヘンリー。アンタの事はラミオラスのデータバンクで

見せてもらったわよ。つまんない経歴ケイレキ反吐ヘドが出たわ!!」


ジェシカニーパ

「口座は残り200オラス。小学生か!!」


ヘンリー

「ど、ど、どうやって調べたんですかー!!」


スイセ

「大した事じゃない!!忘れて!」


ヘンリー

「えーー!?」


スイレ

「1週間後にneeKO (ニーケーオー)

ファッションショーがある。

有名なセレブがツドう美のパーリィ。」


スイレン

「どうやらニコールが主催してるみたいなの。

って何でアンタみたいな男とneeKO (ニーケーオー)の社長令嬢が

付き合えたのよ!?

最近の酒には幻覚剤でも入ってんのかしら!?」


ジェシカニーパ

「女は最高の XXX (カイカン)を一生忘れないものよ!!

あんな化け物に飲み込まれたら...ぁぁん!!たまんない!」


スイセ

「ほらほら落ち着いてアンタ達。

今はそんな事どうでもいいのよ。

ヘンリー?アタシのコネを使って

neeKO (ニーケーオー)主催のファッションショーに

アンタを出す事になったの。

ちょうど朝早く電話が来てねぇ」


N

ーー時は(サカノボ)り早朝に鳴り響くPinphone (パイナフォン)ーー


スイレ・スイセ・スイレン・ジェシカニーパ

「グガーーーーグガーーーー 」


N

プルプルプル プルプルプル


スイレ・スイセ・スイレン・ジェシカニーパ

「グガーーーーグガーーーー 」


N

プルプルプル プルプルプル


スイセ

「んもぅ...誰よ...こんな朝に。

ファァァ(あくびをかく)...Lady.S.J(レディーエスジェイ)よー。

あらぁ、久しぶりねぇロジーちゃん。じゃあ切るわねぇ」


N

電話口の相手は有名ファッション雑誌AZALeA(アザレア)の編集長

ローゼル=バラライカだった。

スイセはすぐにPinphone (パイナフォン)を切ったが

すぐに着信が鳴り響いた。


スイレン

((誰よ...ほらセシー。うるさいから出なさいよ))


スイセ

「ロジーちゃんよ」


ジェシカニーパ

((じゃぁ出なくていいわね))


スイレ

((一応用件聞いといたら??お金の話かもしれないし。

でも、眠いからいいわね))


N

しかしPinphone (パイナフォン)は鳴り止まなかった。


スイセ

「ちょっとロジーちゃん!?今何時だと思ってんのよ!!

え!?朝の8時!?嘘でしょ!?」


N

スイセは飛び起きてカーテンを開いた。

しかし朝日が昇りかけていた。


スイセ

「あのねロジーちゃん!!

まだ太陽がこんにちわして無いんですけど!?

え!?こっちは8時だって!?

え!?そうなの!?」


N

スイセは自身の部屋の時計を見た。


スイセ

「まだ5時よ!!

昇らない太陽は無いって!?やかましいわ!!切るわよ!!

んもぉ!!何よ!!!!!

ロジーちゃんまだ壊れた時計してるの!?

いくらアタシからプレゼントしたからってねぇ!!

壊れたら捨てるか修理してよ!!」


スイレン

((セシー!!眠れないんですけど!?))


ジェシカニーパ

((レニー!!アンタが出ろって言ったんなら

アンタが出なさいよ!!!))


スイレ

(( グガーーーー (イビキをかく)))


ジェシカニーパ

((このアバズレ!!))


スイセ

「はぁ...目が覚めちゃったじゃない。

それで何の用事かしら??

うん...うん。へぇ。ちょっと待って。

ウチの自社ビル!?neeKO (ニーケーオー)って

ロジーちゃんの一族がやってるの!?

うん。それで??姪っ子が主催するから

ゲストで顔だけでも出して欲しいって!?

そんな関係者しかいないからって

顔だけ出すって言ってもねぇ!!

アタシのファンなの?その子。

お花だけ出すわよ。その子の名前は?

オッケー。ニコールね。ふーん。可愛い名前...

ニコール=バラララララライカ!?」


スイレン

((え!?ちょっと!!その子シンデレラボーイの!!))


スイレ

((チャンスじゃない!!!そのパーリィ行かなきゃ!))


ジェシカニーパ

((レニーの言う通りよ!!って起きてんのかーい!!))


スイレ

((アタシ良い事思いついちゃった!!

かっこよくなったヘンリーを

そのファッションショーに出したら

ニコールにもきっと届くんじゃないかしら!?))


スイレン

((キレッキレね!レニー!!ナイスアイデア!!))


スイセ

「そ、そう姪っ子ちゃんねぇ。

ちょっとお願いあるんだけど...いい?」



N

ーーそして現在ーー


スイセ

「って事なの。」


ヘンリー

「無理ですよ!!人前でそんな!!

ファッションショーなんて!!!無理ですって!!」


スイレン

「大丈夫よーん!!

アタシ達がズッコンバッコン鍛えるから❤︎」


スイレ

「あらぁ?本気なんでしょ?良い機会じゃないの。

見せつけやるのよ!!!そのニコールって子に!!

生まれ変わったアンタをね!!!!」


ジェシカニーパ

「アンタの身長は175 cm(センチ)

まぁモデルの身長にして最低だけどそこは何とかなるわ。

アタシの見立てだと体重は49 kg(キロ)ね。ちょっと見てて。」


N

ジェシカニーパはヘンリーの3Dモデリングを

実寸大に拡大しゆっくり回した。


ジェシカニーパ

「今から今どき女子に人気の細マッチョバディに

モデリングを変えて見せてあげる。」


N

空中で指を動かしながら

3Dモデリングの体型を変化させていった。


ジェシカニーパ

「今どき女子は細マッチョが好きなの。

胸板は適度。腕の血管が少し見えてお尻はプリッと。

まさにシャツとジーンズが似合う男の典型よ。

いいヘンリー。この身長の理想体重は55.1 kg(キロ)

筋肉量は21 kg(キロ)は欲しいわね。体脂肪は11パーセント

胸囲83.9 cm(センチ)ウエストは66 cm(センチ)ヒップは83 cm(センチ)二の腕は25 cm(センチ)

太腿フトモモは51.1 cm(センチ)ふくらはぎ35.4 cm(センチ)

股下は77.4 cm(センチ)ね。こんな感じかしら??」


スイレ

「さすがは審美眼!!このモデリングなら文句ないわね!」


ヘンリー

「1週間でそこまでは無理ですよぉお!!!」


スイレン

「確かに地獄ね。」


スイセ

「でもヘンリー。言ったでしょ。

プロデュース (魔法)かけてあげるって。

アタシ達が変えてあげるわよ。」


スイレン

「その短いか長いかどっちつかずの足も

アタシの魔法の手技(シュコシュコハンド)

スッキリ爽快!!足も長くしてあげるわ!!

筋トレの疲れも骨身から癒やしてあげられるし!!

ご飯も任せて!!」


スイセ

「肉体づくりなら任せなさい!!

最速最短で理想へと

ホップステップ!!フライアウェイ!!フゥーーー!!」


スイレ

「そのうざったい髪もアタシが

チョキチョキンコして

その丸メガネも二度と使えない様に

ぶっ壊してあげるから!」


ヘンリー

「はい!!お手柔らかに...お願いします。」


スイレ

「それじゃぁneeKO (ニーケーオー)の8階にある

フィットネススタジオに行くわよ!」


スイレン

「1週間ロジーちゃんに頼んで貸し切ったから

乱交パーリィだって出来るんだから!!」


ジェシカニーパ

「9階のグルメフロアの一室も貸し切ったから

料理食べ放題よ!!」


スイセ

「目指すはファッションショー!!

Lady.S.J(レディーエスジェイ)総合プロデュース

"イケてるマッチョメーン

素敵なダンディマイラバー大作戦"!

開始よ!!!!!!」



N

そこから怒涛の1週間が始まった。

ーーDAY1ーー

neeKO (ニーケーオー)8階フィットネススタジオにて

スイセ地獄のラミオラス式スクワット


スイセ

「102回!!103回!!」


ヘンリー

「ウグッ!!グッ!!!

SJさん...も、もう僕...

足の親指...だけで立って...スクワットは...」


スイセ

「口答えをするんじゃないよ!!!

訓練中は女王様マムとお呼び!!!」


N

スイセはロウソクとムチを振り回わすと

ヘンリーの背中をバシッと叩いた。


ヘンリー

「アガッ!!!イエッサー!!女王様マム!!」


スイセ

「遅いんだよ!!この種馬タネウマが!!

立派なのは下だけかい!!??」


ヘンリー

「ヒッヒッヒヒーーン!!!」


N

スイセは容赦なくロウソクを垂らしていく


ヘンリー

「アチッ!!ちょっ!!それは!!その!!あの!!」


スイセ

「ラストスパートよ!!

ほら追い込み!!行くよ!!」


ヘンリー

「イエッサーー!!!!」


スイセ

「体幹♪鍛えてゴッリゴリ♪ハイ!!」


ヘンリー

「体幹♪鍛えてゴッリゴリ♪」


スイセ

「セクシーバディを目指そうよ♪ハイ!!」


ヘンリー

「セクシーバディを目指そうよ♪」


スイセ

「体幹♪鍛えてゴッリゴリ♪ハイ!!」


ヘンリー

「体幹♪鍛えてゴッリゴリ♪」


スイセ

「セクシーバディを目指そうよ♪ハイ!!」


ヘンリー

「セクシーバディを目指そうよ♪」



スイセ

「可愛いニコールニッコニコ♪

今夜も誰かに抱かれてる♪ハイ!!」


ヘンリー(泣きながら)

「こ、今夜も誰かに抱かれてる!!」


スイレ

((今夜も!?も!?

ちょっと!!やめてあげて!))


スイレン

((泣いちゃったじゃない!!))


ジェシカニーパ

((甘いわよ!セシー!!やっちゃいな!!))


スイセ

「ちょっと豚野郎!!誰が勝手に泣くの許可したのよ!!

追加2000回!!!!」


ヘンリー

「イエッサー!!女王様マム!!」


N

ーーDAY2ーー

スイレによる超激痛脱毛処理ダンシング


スイレ

「ヘンリー。今日は疲れたでしょ。

でもまだまだ終わらないわ!!!

そのヒゲ!!!散らかったヒゲ!!!

テュルンテュルンにしてあげるわ!!

むしろ全身!!!あらゆる毛をね!!

OラインもVラインも Iラインも!!

全てこのドッグスタイルにかかってるのよ!!」


ヘンリー

「え!?そこもですか!?

結構ですよ!!!!!っていうか首輪って要りますか!?」


スイレ

「アンタに選択権が...ある訳ないでしょうが!!!!

アンタの密林に潜む 魔獣生物 (ドラゴン)

眠りから起こす時が来たのよ!!!」


ヘンリー

「そ、そんなぁ!!!

だからこんな格好なんですね!!!」


スイレ

「そうよ。偉いわシンデレラボーイ。

アタシの言う通りブーメランパンツを履いてきたわね。

ソーッッグッドッッッ!!!!」


N

そういうとスイレは力強く親指を立てた。


ヘンリー

「ちょっ、ちょっと恥ずかしいんですけど...」


スイレ

「ヘンリー。

まずアタシのテンションからよ!」


ジェシカニーパ

((そこから!!?!?))


スイレン

((あのパンツ。ウチの新作じゃない!!))


スイセ

((ひと目見て分かったわ!

パンツにキノコ柄!素敵!!))


N

するとスイレは四つん這いになるヘンリーを

容赦なくバリカンで毛を剃っていった。


ヘンリー

「そ、そこは!!」


スイセ

((キャーーーー!!自堕落ジダラクな蛇さんこんにちわ!!))


スイレ

「じっとして!!血ぃ見るわよ!!!」


スイレン

((大きな栗が木の下で笑ってる!!!))


ヘンリー

「は、はい。」


ジェシカニーパ

((世紀の大発見よ!!

アソコに!!失われた秘宝が眠っていたなんて!!」


N

そしてスイレは剃り終わると

脱毛ワックスをヘンリーに塗り始めた。


スイレ

「メイーーーンディィイッシュ!!!」


ヘンリー

「こ、これは...まさか一気に...」


スイレ

「当たり前でしょ?ほら行くわよ」


ヘンリー

「ちょっちょっと心の準備がその...あの...」


スイレ(遮る様に)

「男は...泣かないッ!!」


ヘンリー

「イダッッ!!!」


スイレ

「男は...気取らないッ!!」


ヘンリー

「痛っ!!」


N

そして突然スイレは踊り始めると

脱毛ワックスを剥がし始めた。


ヘンリー(次のセリフまで)

「痛ッ!!イデデッッ!!」


スイレ

「ジャン!!ジャン!!ジャンゴー!!

密林ジャンゴー!!!

パ!!パ!!パイナポー!!パイナン!!パイナポー!!

腕!!ヒゲ!!ワキ!!ヒゲ!!ヒゲ!!

すね毛!!Vライン!!

肩!!耳!!胸毛!!ヒゲ!!密林Iライン!!オー!!

鼻毛!!鼻毛!!ギャランドュ!!

悔しいけれどギャランドュ!!ハァッン!!」


ヘンリー

「も、もう無理で...す」


スイレ

「あら綺麗じゃない。

やっぱりヒゲない方がいいわねぇ。」


スイレン

((意外に可愛い顔してるのね。

ご馳走様!!))


スイセ

((メガネが無い方がいいわね!!

ご馳走様!!!))


ジェシカニーパ

((後で監視カメラ買い取るわよ!!いただきます!!))


ヘンリー

「イタタタッッ」


スイレ

「今日はこの軟膏ナンコウ付けて寝るのよ。

じゃないと痛みがヒドイってもんじゃ無いわ!!

でもその先に待っているのは天国!!

全身を包む毛はいわばシガラミ!!!

解き放たれるのよ!!!!

そしてご馳走様でした!!!」


N

ーーDAY3ーー

スイレンによる整形級骨格変動術


スイレン

「そろそろ骨から整えていきましょうか。

準備はいい??シンデレラボーイ?」


ヘンリー

「な、何をするんですか!!」


スイレン

「ちょっと背中見せてねぇ!!」


ヘンリー

「うわぁああ!!!」


N

するとスイレンは中指と人差し指で

身体全身のツボを高速で突いた。


スイレン

「テテイテイテイ

テイテイテイテイテイ!!!テイァッ!!!」


スイセ

((早い!!!))


スイレ

((見て!!その反動で骨が動いてる!!!))


ジェシカニーパ

((圧巻ね。こんな真似アタシ達じゃあ出来ない!!))



ヘンリー

「ヌォオオッ!!!

なんだこれ!!骨と筋肉が勝手に動く!!!」


スイレン

「トドメよ!!!!!!オンドリャァァア!!」


ヘンリー

「や、やめぇぇえてぇえ!!!」


スイセ

((ラリアット!?!?))


スイレ

((あらら、ヘンリーが1回転しちゃった。))


ジェシカニーパ

((よく見なさい。頸椎ケイツイのズレを治したのよ))


ヘンリー

「ガハッ!!」


スイレン

「からのぉおお!!!!」


スイセ

((コブラツイスト!?!?!?))


ヘンリー

「ウググッッ」


スイレ

((一体これはどうなってるの!?!?))


ジェシカニーパ

((打撃からのシメ技!?!?

やだ!!ヘンリー白目向いてる!!))


スイレン

「仕上げはこれよ!!!!テイァッ!!!」


ヘンリー

「ガハッ」


スイセ

((蹴り上げた!?!?どうする気なの!?))


スイレ

((レンリー!!受け止めてえぇ!!!))


ジェシカニーパ

((そんなに天井高く無いから

ぶつかってすぐ落下してるわよ!?!?))


ヘンリー

「ギャァァア!!!!」


スイセ・スイレン・ジェシカニーパ

((レンリー!!!!!!))


N

するとスイレンはまるで羽をフワリと包み込む様に

ヘンリーを抱きしめた。


ヘンリー

「グフッ」


スイレン

「よく頑張ったわね。ヘンリー。

最後は聖母スイレンの愛で包んで終わりよ」


スイレ

((やかましいわ!!!))


N

ーーDAY4ーー

ジェシカニーパによる異性を落とす声の出し方


ジェシカニーパ

「いい?女に限らず人間ってのはね

良い声に弱いのよ?」


ヘンリー

「良い声?良い声ってなんですかねぇ...」


ジェシカニーパ

「声を出しながら胸に手を当てて見て」


ヘンリー

「あ、はい。あーーーーーー」


スイセ・スイレ・スイレン

((あーーーー!!))


ジェシカニーパ

「振動は伝わるかしら??」


ヘンリー

「うーん。よく分からないです。」


ジェシカニーパ

「声は音なの。低音を響かせるのがコツなの。

今のヘンリーは喉で響かせてる。

音の高さを調整して胸で1番鳴る所を探してみて?」


ヘンリー

「胸に響く所...あーーー。...うーん。」


スイセ・スイレ・スイレン

((あーーーー!!))


ジェシカニーパ(だんだんイライラと)

「ヘンリー。変に声を変える必要はないの。

リラックスして息を吸って」


スイセ・スイレ・スイレン

((スーハッスーハッスハスハスハ!!!))


ヘンリー

「スーーーハーースーーーハーー。ゴホンッ

あーーーーーーー」


スイセ・スイレ・スイレン

((ギィヤァァーーーーーーーー!!))


ジェシカニーパ(だんだんイライラと)

「そうそう。今の感じーーーってうるさいわね!!

何でやってんのよ!!黙ってなさいよ!!!!!!」


ヘンリー

「え!?声出せって言うから...出したのに..」


ジェシカニーパ

「ち、違うのよ!シンデレラボーイ!!

今のはアンタに言ってた訳じゃなくてねぇ!!」


スイセ

((何よ!!アタシの美声を

見本にしてあげようとしてんのに!!))


スイレ

((この姿で声が聞こえる訳ないでしょ!!

アタシぐらい美声になると聞こえるけどね!!))


スイレン

((美声??近所で工事が始まったかと思ったわ))


ジェシカニーパ

「ゴホンッッ。」


ヘンリー

「SJさん?」


ジェシカニーパ

「ちょっと豚の声が聞こえた気がしちゃってね!!」


スイセ・スイレ・スイレン

((誰が豚よ!!!))


N

ーーDAY5ーー

スイセによるエロティックファッションコーデ


スイセ

「今日はneeKO (ニーケーオー)の5階のファッションフロアで

アンタに会う服を見繕ミツクロってあげるわ!!」


ヘンリー

「い、良いんですか!?だってここの服は

全てが高級品ですよ!?」


スイセ

「そんな事アンタが気にする必要なんて無いの。」


ヘンリー

「SJさんって一体何者なんですか!?」


スイセ

「ただのLady.S.J(レディーエスジェイ)よ。

さっ!!行くわよぉお!!!」


N

neeKO (ニーケーオー)に到着しファッションフロアに着くや否や

スイセはヘンリーにありったけの服を着させた。


スイセ

「これ!!ハイッ!!これ!!

うーん!!違う!!!うん!!これいいわね!!」


ヘンリー

「目が回っちゃいますよぉおお!!!!」


スイセ

「凹たれんじゃないよ!!!

ファッションとは時間と感性の勝負よ!!」


スイレ

((気合いの入り方が違うわねぇ))


スイレン

((見てよ。店員がドブを見る目で見てくるわ!!))


ジェシカニーパ

((当たり前よ。試着室使わないんだもの))


N

ーー数時間後ーー


スイセ・ヘンリー (息を切らしながら)

「ゼーハッゼーハッゼーハッゼーハッ」


ヘンリー(息を切らしながら)

「SJ...さん...どうですか!?」


スイセ (息を切らしながら)

「ここには...無い!!!」


スイレ

((無いのかーい!!!))


スイレン

((あんだけ外で着替えさせておいて!?))


ジェシカニーパ

((そうだろうと思ってたわよ。アタシ。))


ヘンリー

「ほ、本当に無いんですか!?!?」


スイセ

「やっぱりアタシが仕立ててあげるしか無いわね!!

帰宅するわよ!!!!!!」


ヘンリー

「仕立てるって...まさか!!」


スイセ

「作るのよ!!!!!!」


N

スイセとヘンリーは自宅に戻ると

空間拡張装置を起動させ

スイセは空間に服のデザインを描き始めた。

ついでに実体化したジェシカニーパ達は

そのスイセの様子を見ていた。


スイセ

「ウリャウリャウリャウリャウリャ!!!」


ヘンリー

「早い!!!一つ完成させるのに2分もかかってない!」


スイレン

「そりゃあそうよ。あの子は小さい頃から

何枚も何枚もデザインしてきたのよ?」


スイレ

「小さい頃はねぇ。紙も鉛筆も無かったから

地面に枝を使って描いてたそうよ。」


ヘンリー

「地面にですか?子供が遊ぶみたいな?」


ジェシカニーパ

「そうそう。

ねぇヘンリー。マバーホって知ってる?」


ヘンリー

「マバーホってあのゴミと異臭の町ですか!?」


ジェシカニーパ

「そうよ。」


スイレ

「そこはねぇナーベルク帝国中のゴミが集められるのよ。

そして、分別されないゴミの無法投棄ムホウトウキ

唯一、認められた町。

町って言ってもゴミが溜まりすぎて

帝国が主導で大陸から切り離された島だけどね。

地図にも乗ってないのよ。」


ジェシカニーパ

「そこで、生まれた者は戸籍だって持てない。

ナーベルクが生んだ格差社会。正にそれは闇の部分ね。」


スイレン

「驚いた?あの子は、ぁあ見えても

マバーホでゴミを漁って暮らしてたのよ?

でもあの子は笑顔を絶やさなかった。」


スイレ

「誰よりも優しかった。」


ジェシカニーパ

「そして、何よりもファッションが好きだった」








配役変更

----------------------------



スイセ▶︎▶︎▶︎幼少期スイセ兼任

ジェシカニーパ▶︎▶︎▶︎マメラ兼任

ヘンリー▶︎▶︎▶︎サンパ兼任

スイレン▶︎▶︎▶︎N




----------------------------




N

ーー数年前ナーベルク海域

ゴミと異臭の町マバーホにてーー

ゴミと日光の化学反応により常に煙が立ち昇り

常に火事が起きていた。そんな視界が霞む中で

ボロボロの服に異臭を放つ幼いスイセは

少し年上の友達と今日もゴミを漁っていた。 


サンパ

「まぁた女もん探してんだろ?お前変な奴だよなー!

身体はデッカい上に声低いし!!

スイセの身体どうなってんだよ!!」


幼少期スイセ

「はぁ...無視無視。

今日は帆船(ハンセン)がゴミを捨てに来たわよね?

なんか落ちてるかしらぁ」


サンパ

「なんで俺より身長デケェんだよ!!

バケモンかよ!!」


幼少期スイセ

「お黙り!!アンタが寝てる時に

口の中にいれてゴロゴロしてやるから覚悟しな!!」


サンパ

「や、やめろよぉ!!」


N

サンパは股間を押さえて後ずさりした。


マメラ

「はいはい。本当いつもいつもうるさいなー。

向こうで2人で言い合ってなよ!!

その間に僕が先に良いもん見つけるからさ!!」


幼少期スイセ

「ちょっと待ちなさいよぉ!!!

ドレス見つけたらアタシんのよ!!!」


サンパ

「オメェぐらいだろ!!そんなの欲しいのは!!」


マメラ

「交渉次第だね!!」


幼少期スイセ

「まぁこの守銭奴シュセンド!!」


N

マバーホには大人はいなかった。

何故なら、大人になる前に

みんな病気で死んでしまうからだ。


サンパ

「ゴホッゴホッゴホッ

今日はいちだんと煙がひでぇや!!」


幼少期スイセ

「この前のマスク貸してあげるから!ほら!」


N

スイセはカビの生えたボロボロのマスクをサンパに渡した。


マメラ

「ゴホッゴホッゴホッ

ご飯...あるかなー。」


N

3人はゴミをかき分けて前へと進んでいく。


サンパ

「お!!今日は大量だな!!生ごみの日か!!」


マメラ

「やったぁ!!!ここより臭くなかったら食べれるな!」


サンパ

「そうだな!!!お!!カビたジャム!!

チーズもあるぞ!!!!」


マメラ

「こっちには鳥の骨!!!」


幼少期スイセ

「ちょっと2人ともそれはダメよ!!

帆船(ハンセン)が来たんだからもっとマシなのあるわよ!

薬とか無いの!?!?あと、ブーツとか化粧品!!」


サンパ

「薬もブーツも化粧品も腹にたまんねえよ!!」


幼少期スイセ

「薬は2人に必要でしょ!?

ブーツと化粧品はアタシに必要なのよ!!」


マメラ

「あ!!これこれ!!先にみーつけた!!」


サンパ

「お!帆船(ハンセン)のか!?!?

きっと貴族の船だよな!?

普通に美味しい食いもんあるし!!」


N

スイセ達の言う帆船(ハンセン)はゴミ袋ではなく

少し丈夫な麻布アサヌノ

入っているため分かりやすかった。

その中には飲みかけの酒や水

食べかけの食料やたまに薬が入っており

それが何袋にも分けられていた。


マメラ

「最近よく来てくれるね!!なんかあったのかな?」


サンパ

「もったいねぇーよな!こんなまだ食べられるのによ!」


幼少期スイセ

「文句言うならマメラの分貰っちゃおうかしら!」


マメラ

「いやだよ!!」


サンパ

「お!!スイセ!!見てみろよ!!

綺麗な女の人と男の人の写真が

スッゲェ載ってるぞ!!」


N

サンパが手にしていたのは

ファッション誌だった。


幼少期スイセ

「うわぁー!!!何よこれ!!

海の向こうってこんなに素敵な人達がいるの!?!?」


マメラ

「やめときなよ。マバーホの人間は

大陸に行っちゃいけないってルールだろ?」


サンパ

「そう教わったよな??」


N

しかしスイセはそんな言葉も目もくれずに

そのファッション誌を穴が開くほど眺めていた。


幼少期スイセ

「アタシが求めていたのは...これよ!!」


サンパ・マメラ

「ハァ!?」


N

それから来る日も来る日も生ごみを漁る時も

片手にはファッション誌を握っていた。

そして、あくる日の夜


マメラ

「おーい。スイセ何してんの??」


サンパ

「何描いてんだ??」


幼少期スイセ

「違うわよ。見てこれ!」


N

ゴミをかき分けて地面をさらした所に

枝を使って描いた服の数々があった。


マメラ

「すごいねスイセ!!カッコイイじゃん!!」


サンパ

「これなんて言う服なんだ!?」


幼少期スイセ

「分からないけどキノコだらけのシャツ!!」


サンパ

「なんでキノコ!?」


幼少期スイセ

「マバーホに沢山あるから描いてみただけよ!」


マメラ

「服にキノコって何かカビみたいだね!!」


幼少期スイセ

「リッチな人がそんな服着てたら逆に面白くない!?」


サンパ

「お前の感性よくわかんねぇわ」


幼少期スイセ

「いいのよ。分からなくっても

スーパーでトレビアン!!

そしてエロティックなアタシのハイファッションは

着る人ぞ着るオートクチュールなのよ!!」


マメラ

「なんか難しい事言ってるけど

あの雑誌に書いてあったの!?

ねぇ!スイセ字が読めるの!?」


幼少期スイセ

「なんとなくだけど!!」


サンパ

「すげ〜!!ファッション誌って奴は

字も教えてくれんのかよ!!」


幼少期スイセ

「女のカンって奴ね!」


サンパ

カンすげ〜!!」


幼少期スイセ

「アタシ決めたの!!

いつか服を作って自分のブランドを立ち上げる!!

アンタ達だっていつまでも

こんな服着てられないでしょ!?」


マメラ

「それ...夢って奴!?

夢が出来たの!?スイセ!!

すごいじゃん!!!」


サンパ

「夢なんか見たって俺達は...」


幼少期スイセ

「大陸に行ったらきっと、こんなもんじゃないわ!!

まだまだ知らない事が沢山ある!!

だから!!アタシ達はマバーホを出なくちゃ!!

ほら、見て!!この品揃え!!!

全部アタシが考えたのよ!?」


N

そう言ってスイセは自身がデザインした服の絵を

両手を広げて見せた。


マメラ

「スイセ!!僕この服がいいな!!」


幼少期スイセ

「今なら穴の空いた長靴と交換できますよ!!」


マメラ

「じゃぁコッチは!?」


幼少期スイセ

「そちらは使い終わったホッカイロ3個と交換致します。」


サンパ

「これカッコいいな。妻へのプレゼントにしよう。」


幼少期スイセ

「お目が高い旦那様!!

そちらイチオシの商品となっておりますの!!」


サンパ

「じゃあこのスーツももらおうか!!」


幼少期スイセ

「まぁ!!そちらでしたら1オラスと交換致します!!」


マメラ

「1オラス!?!?高いなぁ」


N

それから3人は毎晩毎晩

スイセのデザインした服の絵を見て

夢を膨らませていた。

数ヶ月後、スイセはゴミの山から布を必死に集めて

ボロボロのスーツを1着作っていた。




マメラ

「もうすぐ完成だね!すごいよスイセ!!」


サンパ

「ちょっと...汚ねぇけどな!!」


幼少期スイセ

「うるさいわね!!!

少しずつ手直しすんのよ!!!」


マメラ

「それで...これは僕が着るのかい!?」


サンパ

「お、おい!俺が先に頼んだんだぞー!」


マメラ

「お金払ってないだろ!?」


サンパ

「それはマメラもだろ!?」


幼少期スイセ

「落ち着いて2人共

ちゃんと作ってあげるから。」


N

しかし、その幸せも束の間だった。




サンパ

「スイセ!!!大丈夫か!!」


幼少期スイセ

「サンパ!!!!!待って!!向こうにマメラが!!」



N

ここはゴミと異臭の町マバーホ

生ゴミと日光の化学反応で火事が絶えなかった。

しかし、目の前に起きているのは普段のボヤと違い

正に火災だった。


サンパ

「来るな!!!」


幼少期スイセ

「でもマメラが!!!」


N

マメラはベニヤ板で作ったスイセ達の寝床に

閉じ込められていた。


マメラ

「僕!!大丈夫...ゴホッゴホッゴホッ!!だから!!」


幼少期スイセ

「ウソよ!!!」


サンパ

「...マメラ!!」


幼少期スイセ

「何でわざわざ戻ったのよ!!!」


サンパ

「あそこには...

お前の大切な物があるからだろ。

マメラはお前の為に」


幼少期スイセ

「そんな!!!そんな事しなくて良かったのに!!」


マメラ

「ゴホッゴホッゴホッ!!早く...逃げて!!」


N

火は勢いを増し類を見ないほど燃え広がっていた。


サンパ

「クソ!!!!」


N

そしてサンパは飛び込んでいった。


幼少期スイセ

「サンパ!!!やめて!!!」


サンパ

「ウォオオオオオ!!!

マメラ!!!今行くからな!!!」


マメラ

「来ちゃ...ダメ...だ!!!!」


幼少期スイセ

「行かないで!!!」


N

しかしベニヤ板で作った小屋は

ガラガラと音を立てて崩れてしまった。


幼少期スイセ

「サンパァァア!!!マメラァァア!!!!」


N

この時、スイセは足がすくみ動けなかった。

ただ、ただ見るしか出来なかった。


幼少期スイセ

「そんな...そんな!!!

スーツなんて...また作ればいいじゃないの!!!!

ファッション誌だって!!大陸に行けば買える!!

アンタ達が死んでまで欲しくないわよ!!!!」


N

しかし、無情にも燃え広がる火の手


幼少期スイセ

「動け!!!動けスイセ!!!!!

アンタが!!助けに行くのよ!!!!行くのよ!!

2人とも死んじゃうじゃない!!!!!」


N

しかし、スイセは動けなかった。


幼少期スイセ

「そんな...アタシ...アタシ」



N

すると誰かに肩をつかまれた。





















配役変更一覧

----------------------------


N▶︎▶︎▶︎トギリ♂


挿絵(By みてみん)


スイレ▶︎▶︎▶︎ジギタリアス♂


挿絵(By みてみん)


※スイレン▶︎▶︎▶︎Nは続投

元のNはトギリ


----------------------------




トギリ

「それでいいんだよ。」


ジギタリアス

「野郎共!!!!タップリと海水をぶっかけてやれ!」




幼少期スイセ

「...え?」



N

そこに現れたのは数十名の兵士と

やる気のなさそうな若い青年。

そしてパイプをふかしながら

火に突っ込んでいく大男だった。


ジギタリアス

「ガッハッハッハッ!!!」


トギリ

「見てろ。」


ジギタリアス

「ゾォオオリャ!!!!!」



N

そしてジギタリアスは2人を連れ出した。


ジギタリアス

「医療班!!!この坊主の手当てを!!」


N

ジギタリアスは1人を医療班に受け渡し

もう1人をスイセの横にそっと置いた。


幼少期スイセ

「なんで!?助けてくれるなら2人共お願いよ!!」


ジギタリアス

「...それは出来ねぇって奴だ。嬢ちゃん」


幼少期スイセ

「なんで...よ...」


トギリ

「チッ。間に合わなかったってこったろ。」


幼少期スイセ

「そんな...」


N

スイセは横たわる1人を見た。
















幼少期スイセ(泣きながら)

「マメラ...マメラ!!!!!!!」


N

スイセは泣き崩れるとマメラを抱きしめた。


幼少期スイセ(泣きながら)

「そんな...嘘よ!!!嘘よ!!!!!」


トギリ

「見てみろ。なんか握ってやがる。...布切れか?」


N

トギリが指差したのはスイセが作ったスーツの一部だった。



幼少期スイセ(泣きながら)

「アンタ...こんなモノの為に...スーツなんて...

良かったのに...どうしてよ...どうして!!!」


トギリ

「相当大切だったんだろうよ。

死んでも握って離さねーんだからな」


ジギタリアス

「もう少し遅かったら全域に広がってたな」


トギリ

「ジギタリアスのおっさんの気まぐれに助けられたな」


N

そう言ってトギリはスイセの震える肩にそっと手を置いた。


ジギタリアス

「火は鎮火した。これで安心だ。」


幼少期スイセ

「なにが...安心よ!!!」


N

すると、医療班の1人がスイセを呼んでいた。


ジギタリアス

「待ちな嬢ちゃん。アイツの身体も大部分はヤケドだ。

痛み止めをぶち込んだが満足な治療はここじゃ出来ねぇ。

病院に運ぶ前にもうモタねぇだろう。

その覚悟で聞いてやんな。」


幼少期スイセ(泣きながら)

「そんな」


N

スイセは医療班に呼ばれるまま船に案内された。

そして、その船こそ毎週やってくる帆船(ハンセン)だった。


トギリ

「チッ。良いのかよおっさん。

ここはナーベルク領だ。

海域だけでも危険なのに踏みいったのがバレたら

戦争が激化するぜ?」


ジギタリアス

「坊主。じゃぁ見殺せって事か?」


トギリ

「いいや。そう言う意味じゃねぇよ。

すぐに船を出せって言ってんだ。

おい、お前らこの遺体も船に運べ。」


ジギタリアス

「フンッ。生意気な事言うようになったじゃねぇかよ。」


トギリ

「どーだかな。」


N

ーー海王水軍トリトン

小型帆船(ハンセン)カリュブデス・モーゲン号の医務室にてーー



幼少期スイセ(泣きながら)

「サンパ!!!!」


N

そこには全身火傷を負った包帯だらけのサンパがいた。

焼けた皮膚をピンセットで除去する度に

サンパの顔は少しユガんでいた。



トギリ

「悪いが船は出す。

ラミオラス領の港に着いたら降ろしてやるから」


ジギタリアス

「お仲間もそこで丁重にトムラうから安心しな。」



N

すると弱々しい声でサンパが口を開いた。



サンパ

「スイ...セ...ワリィ...これしか...無理だった」


N

身体を動かせないサンパは目でジギタリアスに合図すると

ジギタリアスは燃えかけたファッション誌を手渡した。


サンパ

「大切...だったろ?」


幼少期スイセ(泣きながら)

「アンタ...何してん...のよ!!!」


サンパ

「夢...聞いて...たから...これ...だけは...

でも...でも...マメラは...俺が行った...時には

ゴホッゴホッゴホッゴホッ」


幼少期スイセ(泣きながら)

「もう...喋らないで。

港に...着いたら...病院あるから!!

ね!?そうでしょ!!!!」


N

その瞬間、ジギタリアスとトギリは目を伏せた。


幼少期スイセ(泣きながら)

「なんとか言いなさいよ!!!!」


トギリ

「今は聞いてやれ。」


ジギタリアス

「後悔したくねぇならな」


サンパ

「ありがとう...助けてくれ...て

最期にこうやって...スイセに...」


幼少期スイセ(泣きながら)

「最期って何よ!!!!!

勝手に決めないで!!!!!

アタシが作ったスーツ!!着るんでしょ!!!

死んだら許さないから!!!!」


サンパ (泣きながら)

「スーツ...着たかった...なぁ。

カッコ良かった...もんな...」


幼少期スイセ(泣きながら)

「着させてあげるから!!!

頑張りなさいよ!!!!!」


サンパ(泣きながら)

「スイセ...ポケット見てく...れよ」


幼少期スイセ(泣きながら)

「ポケット?」


N

しかし、服がヒフに張り付いて触る事が出来なかった。


ジギタリアス

「俺がとってやらぁ」


N

ジギタリアスはゆっくり肌を傷つけないように

服のポケットを開いた。


幼少期スイセ(泣きながら)

「アンタ...これ...」


サンパ (泣きながら)

「ハハッ...約束だ...ろ?」


幼少期スイセ(泣きながら)

「いらないって...いらないのに!!

お金なんて!!いらないって!!!!」


N

そこにあったのは

クシャクシャに丸められた1オラスサツだった。


トギリ

「受けとれ。」


幼少期スイセ(泣きながら)

「いらないわよ...」


トギリ

「チッ。めんどくせぇな。

コイツの気持ち分かんねえのかよ!!」


幼少期スイセ(泣きながら)

「分かんないわよ!!」


ジギタリアス

「今は受け取ってやんな。

コイツの願いなら尚更ナオサラだ。

こんな姿になってもお前に言うってこたぁ

それだけ大切なんだろうよ」


サンパ(泣きながら)

「お前の...夢は...俺たちの...夢だ。」


幼少期スイセ (泣きながら)

「...うん。」


サンパ (泣きながら)

「作って...くれ...よ...な。

最高...の...スーツ...」


N

サンパはそう言うとゆっくりと息を吐いて

動かなくなった。




幼少期スイセ (泣きながら)

「...作る...作るから...それまで...待っててよ...

必ず...叶える...から」









※音楽がある場合鳴り止むまで待つ


配役変更一覧

----------------------------


幼少期スイセ▶︎▶︎▶︎スイセ

マメラ▶︎▶︎▶︎ジェシカニーパ

サンパ▶︎▶︎▶︎ヘンリー

N▶︎▶︎▶︎スイレン

ジギタリアス▶︎▶︎▶︎スイレ

トギリ▶︎▶︎▶︎N


----------------------------



N

ーーそして現在ーー


スイレ

「まぁ...そんな事があったのよ。」


ジェシカニーパ

「その後ギリちゃんとジギおじちゃまの船で

色んな所に行ったみたいよ?」


ヘンリー(息を切らしながら)

「それが...ファッションの原点ですか」


スイレ

「ってそんな事アタシ達勝手に話して良かったの!?」


ジェシカニーパ

「大丈夫よ。どうせ服飾フクショクやってる時は

周りで爆発が起きても気づかないわよ。」


スイレン

「本当!!涙無しでは語れない!!

あれから雑用しながら乗組員のツナ磨きに玉転がし!!

色んな事させられちゃって!!!」


スイレ

「それアンタの妄想だから!!」


スイレン

「えーー!!男だらけの船に美女が乗ったら

そうあってほしいわよ!!!!」


ジェシカニーパ

「残念ながら体つきはジギおじちゃまの次に

たくましく育ったもんだから最前線で戦ってたわよ!」



ヘンリー(息を切らしながら)

「アハハハ...でしょうね。」


N

すると、スイセが叫んだ。


スイセ

「コレよ!!!!ファッションショーで

シンデレラボーイが着るやつ!!!!」


N

空間拡張で描いた服で

リビングは埋め尽くされていたが

その中でも一際目立つ服があった。


ヘンリー(息を切らしながら)

「カッコいい...僕が...着ていいんですか!?」


スイセ

「アンタ以外に誰が着るのよ!!!

アタシ達が着たら呼吸しただけで張り裂けるわ!!

当日までに仕上げてみせるから待ってな!」



ヘンリー (息を切らしながら)

「はい!!それで...

あの...いつまで空気イスしていれば...いいですか!?」



N

ーーDAY6ーー

スイレによる開店!!カリスマヘアサロンレニーバーバー



スイレ

「今日も筋トレお疲れ様ンサ!!

随分と身体も見違えて来たわね!!!

今日はそのダサい髪型とグッバイよーん!!」


N

スイセ自宅のバスルームは12畳ほどの広さがあり

ヘンリーはそこに連れてこられた。


スイレ

「アタシねぇ、見た目通り

超一流のヘアメイクアーティストなの。

シンデレラボーイに合う

セクシーなヘアスタイルにして見せるわ!!

さて、ご要望はある??そう!無いのね!

じゃ!切る!!!!はい!!前髪!!」


ヘンリー

「え!?待ってくださいよ!!!」


スイレ

「待たない!!」


ヘンリー

「ヌォッ!!危な!!

急にハサミで切りつけて来ないでくださいよ!!」


スイレ

「スキアリ!!!」


ヘンリー

「ウゴッ!!」


N

スイレはヘンリーに膝カックンをして

特殊なイスに座らせると鎖で縛った。


ヘンリー

「鎖!?」


スイレ

「後で分かるわよ!!」


ヘンリー

「な、何をされるんーー」


スイレ(遮る様に)

「失礼しまーーす!!」


N

ザバッとエプロンをかけると

戸惑うヘンリーには目もくれず髪を切り始めた。


スイレ

「チョキチョキチョキン

チョキチョキチョキン!

えり足!!もみあげチョキチョキチョキン!!

アタシが伝説カリスマメイキャップ!!

どんだけ切ってもエンまで切れずぅ!!

レニーに任せな!!カリスマハンサム!!

チョキチョキチョキン

チョキチョキチョキン!

えり足!!もみあげチョキチョキチョキン!!」


ジェシカニーパ

((明らかにセリフが8割!!手が2割!!))


スイレン

((それほぼ切ってないじゃない!!))


スイセ

((でも見て!しっかり髪は落ちてる!!

まさか!!早すぎて逆にスローに見えるやつ!!?))


スイレ

「ふうー!じゃっ。流しまーーす!!」


N

スイレがそう言うとイスが倒れ

シャンプー台が下から出現した。


スイレ

「今日のシャンプーは

恋する乙女の香りでぇえす!!!

少しスルメイカ入りまーす!!」


ヘンリー

「え!?どっち!?!?

イカなんですか!?乙女なんですか!?」


スイレ

「紙一重よ!!」


N

ヘドロの様なドロをダラダラと流すと

あっという間に泡がたった。


スイレ

「恋する乙女はイカくさいもんよ。

いいえ!!恋とイカは切っても切り離せない!!

アブられるほど香ばしく!!!

しゃぶり始めたら止まんない!!!」


スイセ

((一説によると一目惚れは性欲だって言うしね))


スイレン

((抱きたいか抱かれたいか))


ジェシカニーパ

((イキたいかイカされたいか!!!))


ヘンリー

「なるほど!!!そういう事ですね!!!」



スイレ

「何訳わかんない事言ってんのよ。

乾かしまーーす!!!!ヨイショっと」


N

そう言うと1メートルはあろうドライヤー取り出した。


ヘンリー

「そ、それドライヤーですか!!?!?

なんか違う気がするんですけど...バズーカでーー」


スイレ (遮る様に)

「ファイア!!!!」


ヘンリー (やられる)

「ダァァァァァァア!!!」


N

台風級の温風がヘンリーを一瞬で撃ち抜いたが

鎖で固定されていた為

吹き飛ばなかった。


スイレ

「はい!一瞬で乾いた!!」


ヘンリー

「ゴホッゴホッゴホッ...も、もう嫌だ...」



N

ーーDAY7ーー

最終日。ファッションショー当日

neeKO (ニーケーオー)フィットネスジムにて

スイセによるファビュラスポージングレッスンが行われていた。



スイセ

「起立!礼!!ポージング!!ハイ!!」


ヘンリー

「起立!礼!!ポージング!!」


スイセ

「違う!!今日はセレブリティでも

ファッション界の重鎮の為でも無い!!

ヘンリー!!ニコールの為にアンタは歩くの!!

生まれ変わったアンタを見せつけるのよ!!

もう一回!!リズムに合わせてポーズをかえるの!!

左右に...腰をスライド!!ワンツー!!

回してセンター!!スリーエンフォーー!!

ヘンリーー!!行くわよ!!!!!!

隣のジジイにボンバイイエ!!ハイ!!」


ヘンリー

「隣のジジイにボンバイイエ!!」


スイセ

「テコキ!!テコテコ!!

コキスギワロタ!!ハイ!!」


ヘンリー

「テコキ!!テコテコ!!コキスギワロタ!!」


スイセ

「スピード上げるわよ!!

スイセスイセの

ススイのスーイスイ!!」


ヘンリー

「スイセスイセの

ススイのスーイスイ!!」


スイセ

「スイセスイセの胸筋キョウキンモッコリ!!

ヒジ!!蛇!!オマンモス!!

トーテムポールにスットコドッコイ!!」


ヘンリー

「スイセスイセの胸筋キョウキンモッコリ!!

ヒジ!!蛇!!オマンモス!!

トーテムポールにスットコドッコイ!!」


スイセ

「やるわね。シンデレラボーイ。」


ヘンリー(息を切らしながら)

「はい...ありがとうございます。」


スイセ

「この1週間毎日8時間のレッスン。

よく耐えたわね。」


ヘンリー

「こちらこそ。ありがとうございます。」


スイセ

「本当に見違えたわ。姿勢も良い。顔付きも良い。

自信に満ち溢れてるわ。まるで別人よ!!」


スイレ

((そうねぇ。特に髪型が素敵!!

ほぼ!!アタシのおかげだけど))


スイレン

((そうねぇ。特に顔付きが素敵よね!!

ほぼ!!アタシのおかげよね))


ジェシカニーパ

((そうねぇ。特にハキハキしてる声が素敵よ!!

ほぼ!!アタシのおかげよね))


スイレ

((ジェシー、レンリーありがとう。

やっぱりアタシのおかげね!!))


スイレン

((ウフフ。ゴリラにおさげが髪型とか

ほざいてんじゃないわよ。))


ジェシカニーパ

((フフッ。アフロにゴリラがよく言うわよ。

どのツラ下げて言ってるのかしら?

アタシのおかげよ!!!))


スイレ

((アタシのおかげですぅぅ!!!))


スイレン

((アタシに決まってんでしょ!!!))


ジェシカニーパ

((もうやめて!!!そもそもアタシが

ヘンリーを助けたんだからね!!

どう考えてもアタシのおかげでしょ!?))


スイレン

((アンタはゴマでも黙って振ってなさいよ!!))


ジェシカニーパ

((アンタ!!ゴマさんの悪口言ったら許さないわよ!))


スイセ

「うるさいわね!!

黙ってられないの!?」


ヘンリー

「へ!?」


スイセ

「あ、違うのよヘンリー!!!

アタシ凄く耳が良くて3階のゴリラに言ったのよ」


ヘンリー

「ここ...8階ですよ!?」


スイセ

「そ、そうよねぇー。本当地獄耳でしょうがないわーん!」


スイレ

((もう、隠しておくの無理なんじゃ無い??))


スイレン

((そもそも空間拡張した時ぐらいから

怪しさ満点よね))


ジェシカニーパ

((そうね。でも。

夢もそろそろ覚める時よ。))


スイセ

「さっ。シンデレラボーイ!!

完成したスーツ持って来たから着てみなさい。」


ヘンリー

「あのスーツが...遂に!!」


スイセ

「これが!!アタシが仕立てた最高のスーツよ!!」



N

そう言うとスイセは奥の部屋から

丹精を込めて作ったスイセオリジナルスーツを持ってきた。



スイセ

「ほら、着てみなさい。

これに勝るスーツはこの世には無いわよ?」


ヘンリー

「うわぁ!!凄い!!!!!

これ...いいんですか!?!?

終わったら...ちゃんと返しますから!!」



スイセ

「フフッ。いいって言ったでしょ?

アンタにあげるわ。」


ヘンリー

「本当に...いいでんすか??」


スイセ

「ぇえ。お代はもう貰ってるから」


ジェシカニーパ・スイレ・スイレン

((...セシー))


ヘンリー

「ありがとうございます。

僕なんかの為に...わざわざ作ってくれて。

僕なんかの為に...優しくしてくれて」


スイセ

「シーーっ。僕なんかの為に。って言っちゃダメよ。

シンデレラボーイの為にやってあげたかったの。」


ヘンリー

「SJ...さん...僕...僕」


N

するとヘンリーの目から涙が溢れ出した。


スイセ

「ちょっとイヤだぁ!!

どうしたのよ急に!!!!」


ヘンリー (泣きながら)

「す、すみません。なんか涙が止まらなくて...

こんなに...優しくしてもらった事...僕...無くて...

SJさんは...僕の命の恩人です...この御恩は...

生涯...忘れません!!!!」


スイセ(泣きながら)

「んもう!!アタシまで...やだ!

ツケマ7枚落ちちゃうじゃないのよ!!」


スイレ(泣きながら) スイレン (泣きながら) ジェシカニーパ(泣きながら)

((ヘンリィィィイ!!!!))


ヘンリー(泣きながら)

「生まれ変わった...僕を...ニコールに見せます!!!」


スイセ (泣きながら)

「うん。そうね!!!」


ジェシカニーパ

((セシー。そろそろ))


スイセ

「ほら!後30分で本番よ!!

着たら景気付けに一杯やるわよ!!」


ヘンリー

「はい!!」


N

そう言うとヘンリーはスーツにソデを通した。


ヘンリー

「これは...」


スイセ

「ヘンリーの為に仕立てたスーツは

全てのステータスを上げる魔法のドレスよ。

今のアンタにはそれを着る資格がある。」


N

スイセはそう言うとバチバチと

雷撃が(ホトバシ)る様に弾けるシャンパンを手渡した。


スイセ

「はい。」


ヘンリー

「こ、これは...」


スイセ

魔法使いの一撃(サンダーボルト)よ。

今日この日...何を飲もうか考えたんだけど

雷の夜にアタシ達出会ったじゃない??

だから...おとぎ話しの結末も

そんなシャンパンがいいかなーって!」


ヘンリー

「ありがとう...ございます。」


スイセ

「ヘンリーに」


スイレ・スイレン・ジェシカニーパ

((ヘンリーに!!))


ヘンリー

「SJさんに!!」


ヘンリー・スイレ・スイセ・スイレン・ジェシカニーパ

「「カンパーーーーーーイ!!!」」



N

そして、ヘンリーとスイセはグラスをチーンっとぶつけた。


ヘンリー

魔法使いの一撃(サンダーボルト)。ですか。

SJさんらしいですね!!ゴクゴクゴクゴク(飲む音)

プハーーーーーッ!!!強烈ですね!!!!

炭酸が強いですけどスッキリして飲みやすいです!!」


スイセ

「あらあらそんな一気に飲むもんじゃないわよ?

どう?気分は?」


ヘンリー

「最高です!!!」


スイセ

「そ。良かった。

今日は上手くいくといいわね。」


ヘンリー

「はい!!!」



※音楽がある場合終わるまで待つ


N

そして、neeKO (ニーケーオー)地下1階

シークレットフロア

ここでは表向きではない秘密のパーティーが

時折、開かれる。

そして、今日はneeKO (ニーケーオー)が主催する

ファッションショーが行われていた。

司会者がマイクで盛り上げる会場は

爆音で流れるダンサブルな音楽に派手な照明で照らされ

下からライトアップされた大きな花道を

トップモデル達が

堂々と新作の服を身に纏い歩いていた。

そのセンターにはバラライカ一族が座り

そのすぐ後ろには帝国の要人や著名人が並んでいた。

スイセ達は2階の1番奥でショーを眺めていた。


スイセ

「どれがニコールかしら?」


スイレン

((ハゲ散らかしたおっさんのすぐ横じゃない??))


スイレ

((あらやだ、ヘンリーを首にした社長よね!?

その隣の女??顔ちっさ!!!

アタシの拳より小さいわよ!!!))


ジェシカニーパ

((アンタの拳がデカすぎんのよ))


スイレ

((ぶん殴るわよ!?))


スイセ

「へぇ。悔しいけど可愛いわね。

マーティンの所の小娘ぐらいかしら?」


ジェシカニーパ

((やめてよ!

あんな庶民が見るようなDECOPOM(デコポン)モデルと

一緒にするのは可哀想よ!!))


スイレン

((ほら、見て!!メンズの番よ!!))


N

メンズモデル達が雄々しく登場した。


スイセ

「こっち向いてぇえ!!」


スイレ

((いやーん!!!素敵!!抱いて!!))


スイレン

((首スジたまんなぁぁい!!!!))


ジェシカニーパ

((メチャクチャにしてぇええええ!!!))



一通りメンズモデル達が歩き終わり

遂にヘンリーが登場した。


挿絵(By みてみん)



すると、場内がざわついた。

カメラのフラッシュが一斉に光り声援が飛ぶ。

このモデルは誰かと噂し関係者達がPinphone (パイナフォン)

電話をかけ始めた。



スイセ

「凄い声援ね」


スイレン

((当たり前でしょ?アタシ達が作り上げたのよ?))


スイレ

((1週間前のチェリーボーイはもういないのね。))


ジェシカニーパ

((最高で最強の プロデュース (魔法)よ。))


スイセ(寂しげな声で)

「そうね。」


スイレ

((セシー?大丈夫?))


スイレン

((気持ちは...分かるわ))


ジェシカニーパ

((最後まで見届けましょ))



N

するとヘンリーは花道の先頭まで来ると立ち止まった。


スイレ

((ん?どうしたのかしら?))


スイセ

「何しでかすつもりよ!!」


N

司会者からマイクを手渡されると

ヘンリーはゆっくり話し始めた。


ヘンリー

「「皆さん。初めまして。

私の名前はヘンリー=ローカスです。」」


N

すると会場内は更にざわついた。


ヘンリー

「「1週間前までneeKO (ニーケーオー)の3階で

飼育員として働いていました。

そんな私が今ここに立っている事を

誰よりも驚いています。

この1週間は人生の中で最も幸せで満たされた時間でした。

普通ならば体験が出来無いような

魔法の日々を過ごしました。

私は全てが中途半端で夢を見る事も諦め

愛する人を知らぬ間に傷つけていました。

信じてもらえるか分かりませんが

雷がトドロくある晩。

私は1人の魔法使いと出会いました。

その魔法使いは絶望に打ちひしがれた私に言いました。

"死んだ所で今のままのアンタじゃ

生まれ変わったって何も変わらない"と

見ず知らずの私に手を差し伸べてくれたのです。

そして私に生きる希望と前へ進む勇気を与えてくれました。

だからこうして今ここにいます。」」


スイセ

「...ヘンリー」


スイレ

((...かっこいいわね彼))


スイレン

((1週間前とは別人よ))


ジェシカニーパ

((もう、アタシ達の手から離れたのね))


N

するとヘンリーはヒザマズいた。


ヘンリー

「「ニコール=バラライカ!!!

僕は君に!!もう一度この想いを伝える為に!!

生まれ変わったんだ!!!!

僕にもう一度だけチャンスをくれないか!?

ニコール。僕は!!世界中の誰よりも愛してる!!

今までの僕は振られて当然だった。

でも今は違う!!どうかもう一度だけーー」」


N

するとニコールはヘンリーの言葉を遮って

ヘンリーに抱きつくとヘンリーはニコールを抱き上げた。

そして、その瞬間。会場内は一気に湧き上がり

歓声と拍手が鳴り響いた。


スイレ・スイセ・スイレン・ジェシカニーパ

((パチパチパチ(大きな拍手)))


スイセ

「おめでとうヘンリー!!!」


スイレン

((やったわね!!シンデレラボーイ!!))


スイレ

((もう泣かせちゃダメよぉ!!))


ジェシカニーパ

((アンタは最高よ!!!))


ヘンリー

「「アハハハ!!ニコールありがとう。ありがとう!!

みんなも!ありがとう!!!」」


N

ヘンリーとニコールは熱いキスを交わすと

照明は2人だけを照らした。

するとヘンリーはニコールを抱きしめながら言った。


ヘンリー

「「みんな!!ここで紹介したい人がいるんだ!!!

このスーツを作ってくれて僕の命を救ってくれた恩人!!

そして僕の最大の友を!!!紹介しよう!!!」」


N

しかしヘンリーは言葉に詰まってしまった。


ヘンリー

「「あれ?...おかしいな。

大丈夫だニコール。君にも是非ゼヒ会って欲しくて...

紹介しよう!!!!!この人が...あれ...思い出せない。

何でだろう...どうして...確かに僕...

あの人のおかげで...ここにいるはずなのに...何でだ...

名前が出てこない...」」


N

会場がどよめく中

スイセ達はファッションショーを後にした。



スイレン

((これで...良かったの?))


スイセ

「いいのよ。」


スイレ

((魔女の一撃(サンダーボルト)ねぇ。

別名...抹消マッショウの激薬。

刃汽(ジンキ)が低い者が飲むと

目の前にいる人物の名前や顔、そして関わった出来事さえも

忘れさせる事が出来る。))


ジェシカニーパ

((彼は知りすぎた。

アタシ達の正体を知られたら彼自身が危険だわ。

あの子を守るためよ。))


スイセ

「分かってる。普通に暮らせるなら1番それが幸せよね」


スイレン

((...寂しいわね。))


スイレ

((騒がしい1週間だったわ。でも...楽しかった。))


スイセ

「うん。」



ジェシカニーパ

((知ってるでしょ?魔法はいつか解けるもの。

永遠にかけ続けられる魔法なんてそもそも無いのよ。

魔法はファンタジー。魔術はテクノロジー。

理に叶わない現実は修正されてリセットされる。))


スイセ

「彼が幸せなら...それでいいわね。」


スイレン

((そうね。))


スイレ

((アタシ達はアタシ達の世界に帰りましょ))












N

ーー数日後ーー


スイセ

「今日も!!ショッピング!!」


スイレ

((スワッピング!!))


スイレン

((ダンシング!!))


ジェシカニーパ

((ルッキングナイスガイ!!!!))


N

スイセはneeKO (ニーケーオー)にいた。

そう、目的は

前日に発表されたヘンリーとニコールの婚約発表と

そのお祝いのためのセールだった。


スイセ

「ドキナドキナドキナ!!!」


スイレ

((オカマ通りまぁあす!!!))


スイレン

((セシー!!4時の方向にイケメンの大群!!))


ジェシカニーパ

((1年分は食べるのに困らないわね!!捕獲!!))


スイセ

「大漁ね!!スイセちゃん飛び込みまーす!!」


スイレ

((待って!!もし美女が道端に落ちてたら

イケメンは拾うわよね!!?!?))


ジェシカニーパ

((ウ○コなら踏まれるわよ!!))


スイセ

「いやーん!もっと踏んで!!!

って誰がウ○コよ!!!!!!」


スイレ

((名案!!セシー!! 仰々 (ギョウギョウ)しくコケなさい!!

お姫様のピンチに駆けつけるメンズこそ本物よ!!))


スイセ

「この人混みの中でコケたら

ウ○コより悲惨な目に遭うわよ!!」


スイレン

((そうだ!ついでに猿ノ楽園(モンキーポッド)行かない!?

シンデレラボーイ復帰したんでしょ?))


スイレ

((詳しいじゃないレンリー))


スイセ

「新聞に載ってたのよ。

neeKO (ニーケーオー)の社長になるまでは

飼育員で働くって。役員報酬受け取りながら!!」


ジェシカニーパ

((一気にセレブじゃないのよ!!))


スイレ

((本当!!人の人生って何があるか分からないわね))


N

気づけばスイセは3階にあるゴリラ専門の動物園

猿ノ楽園(モンキーポッド)にやってきていた。

沢山の人だかりが出来ていたが

それはゴリラが目当てなのかヘンリーが目当てなのか

分からなかった。
























配役変更一覧


----------------------------

スイレ▶︎▶︎▶︎レルーナ(西ラミオラスゴリラ)兼任


スイセ▶︎▶︎▶︎セネガ (南ラミオラスゴリラ)兼任


スイレン▶︎▶︎▶︎ントッティ (東ラミオラスゴリラ)兼任


ジェシカニーパ▶︎▶︎▶︎パンダ (北ラミオラスゴリラ)兼任

----------------------------


挿絵(By みてみん)



ヘンリー

「レルーナ、セネガ、ントッティ!!

パンダ!!ご飯だぞ!」


レルーナ・セネガ・ントッティ・パンダ

「ウホウホウホウホ!!!」


ヘンリー

「こらこら。落ち着いて!!

いつもより人は多いけど

緊張しちゃダメだぞ!!!

ゴリラらしく優雅に振る舞うんだ!」


レルーナ

「ウッホ」


セネガ

「ウッホウホ」


ントッティ

「ウッホホ!!」


パンダ

「ウホ」


ヘンリー

「そうだ良い子だ。

うーん。何か懐かしいなぁ。

お前達に言っても仕方ないけど

なんか誰かに似てるんだよなぁ」


スイセ・スイレ・スイレン・ジェシカニーパ

((ヘックシッ!!))


レルーナ

「ウホホウホホ!!」


ヘンリー

「そうかそうか。

ゴリラに似てる人間ってゴリラだもんな!」


セネガ

「ウッホウッホウッホ!!」


ヘンリー

「違う違う違う。

バカにしてるわけじゃないんだよ。

たまに夢に見るからさぁ

4匹のゴリラに鍛えられてる夢をさ」


ントッティ

「ウッホ」


ヘンリー

「嘘じゃないぜ?本当だよ。

なんか妙にうるさいんだけど

凄く優しいゴリラなんだ」


パンダ

「ウホウホ!!ウホホ!!」


ヘンリー

「そうそう。

その夢を見ると何だが無性に

胸が締め付けられるんだ。

何でだと思う???」



レルーナ・セネガ・ントッティ・パンダ

「ウッホウッホウッホウッホ!!!」


ヘンリー

「やっぱり何言ってるか分からないや。

でもお前たちも優しいよな。

僕が落ち込んでるからこの前ウ○コ投げてくれたんだろ?

まぁ投げるとお客さん盛り上がるからなぁ。

でも強化アクリル板が無い日はダメだぞ?

無いのに投げたらそれはただのウ○コ爆弾だからな!!」


レルーナ・セネガ・ントッティ・パンダ

「ウンホウンホウンホ!!!」


スイレ

((たまに夢に出てくる4匹のゴリラだってさ))


スイレン

((3匹の子豚みたいに言ってくれるじゃない))


ジェシカニーパ

((凄く優しいゴリラらしいわよ?))


スイセ

「胸が締め付けられるっだってさ。」


N

スイセ達は生まれ変わったヘンリーの活き活きとした笑顔を

遠くから眺めていた。



スイセ

「それはこっちの台詞よねぇ」


スイレン

((本当よ))


スイレ

((でもゴリラなのよね))


ジェシカニーパ

((残念ながらゴリラでアタシ達

再生されてるわね))


スイセ

「殴ってこようかしら」


スイレ・スイレン・ジェシカニーパ

((さんせーーーい))



N

しかし、気付けば

そこにいる客はスイセ達だけになっていた。

すると、ヘンリーが話しかけてきた。



ヘンリー

「あ、あの...。もう閉園の時間なんです。」


スイセ

「あらやだ!ごめんなさい!!

つい魅入ミイっちゃって!!

親近感?かしら?」


ヘンリー

「ゴリラ可愛いですよね。

その気持ち分かります。」


スイセ

「ありがとう。」


ジェシカニーパ

((アンタそれゴリラ(イコール)アタシ達に

なっちゃってるから!!))


スイセ

「あ、ありがとうってのは

共感してくれる部分の事を言ってるのよ!!」


ヘンリー

「あれ?どこかでお会いした事あります?

見たことある様な...」


スイセ

「そ、そう?初めて来たのよ?アタシ!!」


ヘンリー

「いや、すみません。勘違いだと思います!!」


スイセ

「じゃ、じゃあ帰るわね!

遅くまでご苦労様。」



N

スイセはそう言うとヘンリーに背を向けた。



スイセ

「あ、その指輪...素敵ね。」


ヘンリー

「ありがとうございます。

最近婚約したんです。」



スイセ

「そうだったのね。良かったじゃない。

あなた今、凄く幸せそうな顔してるもの。」


ヘンリー

「えへへ。そうですか??」


スイセ

「うん。幸せそう。」


ヘンリー

「はい。とても幸せです。」


スイセ

「フフッ。結婚おめでとう。」


ヘンリー

「ありがとうございます。」


スイセ

「じゃぁね。」


ヘンリー

「あ、あの...やっぱりどこかで...」


スイセ

「人違いよ。

アタシ、あなたと初めてお会いするもの」


ヘンリー

「で、ですよね!!

失礼しました!!

良かったら...また来てくださいね。」



N

ヘンリーはそう言うと深々と頭を下げて

去っていった。






スイセ

「いつかまた会いましょう。

シンデレラボーイ」





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作者 REN’sJackson



千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

番外篇Suise's(スイセズ) Side Story(サイドストーリー)

The() Raise(ライズ) you up (ユーアップ)】 2/2 (完)


挿絵(By みてみん)





※音楽ある場合鳴り止むまで待つ

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N

おまけ













配役変更一覧

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N▶︎▶︎▶︎トギリ

ヘンリー▶︎▶︎▶︎N


----------------------------




N

neeKO (ニーケーオー)から帰宅したスイセは

額縁に飾られた古いファッション誌を眺めていた。


スイセ

「約束は...果たしたわよ。」


N

そのファッション誌には

当時からクシャクシャのままの1オラスサツ

額縁ガクブチと共に入っていた。



ジェシカニーパ

((そう言えばギリちゃんから着信あったわよ!?))


スイセ

「ちょっと!!感傷に浸らせる気遣いもないの!?」


ジェシカニーパ

((仕方ないでしょ!任務かもしれないんだから!!))


スイレン

((ちなみにいつあったの!?!?!?))


ジェシカニーパ

((さっき!!!))


スイレ

((さっき!?!?全然気づかなかったわーん!!))


ジェシカニーパ

((アタシ達いっつも気付かないわね!!))



N

するとスイセはPinphone (パイナフォン)のメールを開いた。


スイセ

「あらやだ本当!!なんで分かったのよ!!」


ジェシカニーパ

((ギリちゃんの時だけ通知ランプの設定が

レインボーだからよ!!忘れたの!?))


スイレ

((んもう!!いいからなんて書いてあったのよ!?))


スイレン

((見せて見せて!!))


スイセ

「えーっと...面倒だから電話しちゃえ!!」


ジェシカニーパ

((しちゃいなさーい!!))


スイセ

「はぁい!!久しぶりのオフなのに

会いたくなった!?ンーーーバッ❤︎」



トギリ

「「汚ねぇ!!うるせぇ!!やめろ!」」


スイセ

「照れちゃってぇー!!

どこもかしこもギリちゃんばっかだから

変な感じよねぇ!!!」


トギリ

「「俺に言ってもらっても困るわ!!

頼んだ覚えもねーよ!!」」


スイセ

「そう言うことにしときましょ!!

それで??何かしらーん?」


トギリ

「「スイセ。

ジギタリアスのおっさんから連絡が入った。

冥府大監獄(ゲヘナプリズン)でラナンキュラスと対峙するそうだ」」


スイセ

「あら...。それは...おおごとね。」


トギリ

「「めんどくせぇ事に

ナーベルクの奴らが攻めて来るぜ。」」


スイセ

管轄カンカツは冥王軍でしょ?

なんでまた冥府大監獄(ゲヘナプリズン)にジギおじちゃまがいるのよ」


トギリ

「「さぁな。」」


スイセ

「それで?海王軍も参戦するって?」


トギリ

「「いや、今回はジギタリアスのおっさんだけだ。

この意味分かるだろ?」」


スイセ

「そうね。」


トギリ

「「頃合い見たら潜水艦で迎えにいく。

お前は海王水軍の連中集めて

明日シンシャドゥールに来い。」」


スイセ

「OK。」


トギリ

「「バレんなよ。

おっさんがもし、しくったら

最悪俺たちはラミオラス帝国と対立する事になる。」」


スイセ

「構わないわ。分かるでしょ?」


トギリ

「「それは最悪のシナリオだ。

上手くいけばそうならずに済む。頼んだぜ」


N

トギリはそう言ってPinphone (パイナフォン)を切った。


トギリ

「まためんどくせぇ事になったな」


N

ーーラミオラス帝国首都シンシャドゥール地下にある

魔装研究所にてーー

無数の巨大カプセルが並ぶその研究所は

とても暗くカプセルの中の液体の光と

わずかな機器の光で照らされていた。



トギリ

「そろそろお前の出番だぜ。

悪いが四の五の言ってらんねーんだ。

さっさと時空の狭間から帰って来い。」










N

そう言ってトギリは

巨大な液体の入ったカプセルを衝撃波で割った。















トギリ

「行くぜ。ゲイジュ」




マバーホの過去篇ですが

実はジギタリアスは

マバーホに住む人々について

把握していました。

幼いスイセ達が居ることも。

だからわざと食べ物を置いていったのです。

そんな風に後腐れのない優しさを

他人にかけられるジギタリアスは

本当に良い奴です。

スイセもそんなジギタリアスの背中を

見て育って来ました。

もしかしたら、ヘンリーに対して

かけた優しさの根本には

ジギタリアスの影響があったのかもしれませんね。

次は五章で会おうぜ!




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