劇情版1th Anniversary Special Edition's Side Story TAKE2 THE PANIC ROOM IN WONDERLAND
※この物語は一章の続きですが
物語を読む順番は
4章のseason5まで読んでから
TAKE1を読みお読みください。
ついに乗り込んだぜ!!
千刃花初のホラー??
ホラーなのかな?いや、ラブコメかな?
デスゲームかな??
まぁようやくクンカクンスに
着いたわけだが
今回、流れるムスクの谷は
この物語の中で超重要です。
URLコピーして検索してみてね!
歌っても楽しいし
聞いても楽しいし
まるでディ○ニーの様な
曲調を意識して作りました。
作った俺がハマってます笑
あ、あとN2やる人
エコー使えたらいーな笑
指パッチンも得意な人で笑
今回細かい指定沢山ありますが
それも世界観の為。
でもワクワク出来るんじゃないかな!!
では、楽しんで!!
♪1 Panic Room/ Au/Ra
♪2アブソレム/Danny Elfman
♪3地下牢/Danny Elfman
♪4 麝香鹿の谷 0秒-26秒
https://youtu.be/YbDIetmmcA8
♪5 アリスとベイヤード/Danny Elfman
♪6たくさんの扉/Danny Elfman
♪7チシャ猫/Danny Elfman
♪8バンダースナッチ
♪9アリスのテーマリプライズ3/Danny Elfman
♪10 麝香鹿の谷 出会い編
https://youtu.be/1i4rVQxu-Ak
♪1
N2
前回までの千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜は
大隊長であるオルケイディアから
特級厳令の命を授かったレンゲイ、ガーベラ
ジジ、リナリア、ダンデライの5名は
ナーベルク帝国の北西に位置する村
クンカクンスへと向かう事になった。
その任務とは、異変の起きた村の住民と
調査の為に出向いた
一刃花隊の警邏部隊との連絡が途絶えた為、
事態を重くみた上層部は
特級厳令を発令し、隊長格である5名を
向かわせたのであった。
レンゲイ
「一刃花隊副隊長ジジ
四刃花隊副隊長ダンデライ
五刃花隊副隊長ガーベラ
六刃花隊副隊長リナリア
八ツの花びらに幸運あらんことを!!」
ダンデライ・ガーベラ・リナリア
「ハッ!!!」
ジジ
((どうも、この任務...ニオうな...。))
N1
彼らは知らなかった。
命を賭けた殺人遊戯が
幕を開けることを。
----------------------------
N2
作者 REN’sJackson
劇情版
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
番外篇 1th Anniversary
Special Edition's Side Story TAKE2
【THE PANIC ROOM IN WONDERLAND】
----------------------------
※BGMがある場合鳴り止むまで待つ
♪2
N1
ーー搭乗から1時間後ーー
五刃花隊専用
移動用小型飛行魔進 ヱ流9から降りた5名は
立ち込める深い霧に愕然としていた。
レンゲイ
「ヱ流9。滞空モード。」
N1
レンゲイはヱ流9を再び上昇させ
まじまじと周りを見渡した。
レンゲイ
「上空からでも分かりましたが
降りてみると更に濃いですね。」
ジジ
「そうだな。村全体...
いや、谷全体を覆ってやがる。」
ダンデライ
「それにこのニオイは...」
N2
ここはナーベルク帝国の首都
ルシファンブルクから北西に位置する
鹿と香りの村クンカクンス。
6000m級の白鷹山と嵩音山が
何万年と風に削られ作られた大渓谷
麝香鹿の谷があった。
更にそれを囲む様に
巨大な森林が広がっていた。
谷の上に立ち並ぶ石造りの家々は風情に溢れ
時代を遡った様な風景が並んでいる。
そして、クンカクンスで最も有名なのは
谷の名前にも由来する 麝香鹿である。
麝香鹿とは
絶滅危惧種に指定されている鹿であり
その 麝香鹿から採取できる 麝香は
極めて少ない為乱獲が行われていた。
しかし現在では商業目的での殺生は
禁止されている。
更には香木と言われている
香の原材料となる木々が
麝香鹿の谷の森に生息しており
風が吹くたびに様々な香りが
村全体を包んでいた。
そう、ここは
ナーベルクきっての香の生産地である。
リナリア
「いい香り...。
任務じゃなくて観光で来たかったなぁ。」
ジジ
「こんな霧が濃いのにか?
まだ昼前なのに夜みてぇじゃねぇか。
それに...まぁまぁ風強ぇし。」
ダンデライ
「谷なのでそれは仕方ないのでは?」
リナリア
「うーん。 ヱ流9の中で
ラキーナちゃんの資料と合わせて
Mangoroid で調べて見たら
普段はこんな感じじゃ無いみたいだけど...」
レンゲイ
「そうですね。あまりにも不自然…」
ダンデライ
「隊長。この独特なニオイは
資料に書いてあった 麝香ですか?」
レンゲイ
「香木のニオイが混ざり合って
なんとも言えませんね。
それに 麝香は
製造禁止のはずですから。
それよりも...おかしいと思いませんか?」
ジジ
「何がだ?」
レンゲイ
「風は吹き抜けるのに
霧なのか、はたまた雲なのか分かりませんが
全く晴れる気配が有りません。」
ジジ
「確かに。」
ガーベラ
「ど、ど、どうしやすか!!
ジジの兄貴!!
帰りやすか!!帰りやしょうぜ!!
先輩!!そういえばアチシ!!
忘れ物しやーーー」
ジジ
「バカか?何で帰るんだよチビ!!」
レンゲイ
「帰らないで下さいガーベラ君。
着いたばかりですから。」
リナリア
「ガーベラちゃん
昔から怖いの苦手だもんねー。
声は大きいのにねぇー。」
N1
そういうとリナリアはイタズラに笑った。
ガーベラ
「そ、そんなこと、な、無いっすよ!!
アチシだってね!!こ、こんな霧!!」
レンゲイ
「動かないで下さい!!」
リナリア
「ガーベラちゃん!!」
ガーベラ
「え!?」
ダンデライ
「ガーベラさん!!
無闇矢鱈に近づかないで下さい!!」
ジジ
「フンッ。ビビってても
フラフラ行っちまうぜ?このチビはよ。」
ガーベラ
「ジジの兄貴...ビビって...
ビビビビってないすよ!」
ダンデライ
「レンゲイ隊長。
魔導具はどうでしょうか?」
ジジ
「やたらと使わねぇ方がいい。
このニオイの中じゃすぐ黒く濁るぞ。」
リナリア
「そうね。でもすぐ使えるように
準備しておいた方がいいんじゃない?」
レンゲイ
「確かにそうですね。」
N1
するとレンゲイは空中に小さな種を投げると
素早く匣から紅玉を取り出した。
レンゲイ
「芽吹け」
N1
レンゲイの花纏捧君により
綺麗な花が咲きツタが腕に絡むと
花弁で紅玉を包んだ。
N2
花纏捧君とは
鞘花の力を解放しなくとも
鍛錬により鞘の力の一端を
使用することが出来る鞘花特有の能力である。
ダンデライ
「レンゲイ隊長。その花は...」
レンゲイ
「ぇえ。キスツスの花です。」
ガーベラ
「...先輩」
リナリア
「...レンゲイ」
レンゲイ
「僕が芽吹かせた花は念じるだけで
刃汽を込めることが出来ます。
刃汽が切れかかる事がない限り
勝手には発動しないでしょう。
それと、これを。」
ジジ・リナリア・ガーベラ・ダンデライ
「痛っ」
ジジ
「何しやがる!」
レンゲイ
「いま、皆さんの皮膚に桜雌鹿で特殊に調合した
篝火花の種を植え付けました。
仮に何かあった場合
僕が生存確認が出来るのと同時に
刃汽回復と傷を癒やしてくれます。」
リナリア
「ちゃ、ちゃんと後で
取ってくれるのよね!?」
ジジ
「おい!!レンゲイ!!
取らねぇと俺達の支払い口座の引き落とし先
全部お前に変えるからな!!」
レンゲイ
「皆さん心配しないでください。
健康であれば明日の朝には排出されますよ。」
リナリア
「待って!!どっから!?まさかーー」
ジジ
「やめろリナリア!!
お前の口から聞きたくねぇ!!!
おい、ダンデライ!!お前が言え!!」
ダンデライ
「わ、私ですか!?
勿論、埋め込まれた所ですよね?」
レンゲイ
「違います。」
リナリア
「いやぁー!!!取ってぇ!!」
ジジ
「正気かよ!!!」
レンゲイ
「無害ですよ。安心してください。」
リナリア
「出来るか!!」
ガーベラ
「あ、意外にすんなり入れやしたぜ!!」
N1
話しているうちに
ガーベラは霧の中に入ってしまっていた。
レンゲイ
「ガーベラ君!!ったく...
君はいつもいつも!!」
ジジ
「昔と何も変わってねーな。フハハッ」
ダンデライ
「我々も行きましょう。」
リナリア
「そうね。」
♪3
N1
一同は霧の中を歩いて行った。
うっすらと見える石造り家と建物の数々
そして刃汽知覚を駆使したが
人の気配、刃汽の気配は
何も感じられなかった。
N2
刃汽知覚とは
自身の刃汽を広げる事により
周囲の刃汽を感じとる能力である。
集中すればするほど感覚が研ぎ澄まされ
時間はかかるが
刃汽の質を判断することにより
誰がどこにいるかを
感じ取る事ができる能力である。
N1
ーー数分後ーー
レンゲイ
「やはり、刃汽は感じられませんね。」
ダンデライ
「私もだめです。」
リナリア
「私も」
ジジ
「俺もだ。」
ダンデライ
「周辺にまで広げてみましたが
刃汽知覚に反応はないです。」
レンゲイ
「そうですか。
近くにいないか。
別の可能性があるか。ですね。」
ダンデライ
「そうですね。
生命反応はどうでしょうか?」
レンゲイ
「近辺にはいませんね。」
リナリア
「となると。村には誰もいない。」
ジジ
「霧でほぼ見えねーけどな。」
ダンデライ
「せめて、痕跡を辿る事が出来れば...」
ジジ
「じゃぁ辿るか。」
レンゲイ
「どうやって辿る気ですか?」
ジジ
「俺は警邏部隊の一刃花だぜ?
見てろよ。」
N1
するとジジは地面の砂を丁寧に払い
地面を這いながら何かを探し始めた。
ダンデライ
「ジジ副隊長何をしてるんですか?」
ジジ
「おっ、あったあった。」
N1
するとジジは内ポケットから
小さな小瓶を取り出すと
隠密刃具の一つ
辿力粉を地面に撒き始めた。
N2
隠密刃具 辿力粉とは
刃汽を持つ者が歩いた際に残す
残留刃汽を指定して
可視化する事ができる白い粉である。
リナリア・ダンデライ
「ゴホッゴホッ!!」
リナリア
「ちょっと!!先に言ってよ!!」
ジジ
「見てろ」
『剋刃の十二• 絶追!!』
N1
ジジは地面に手をつきそう叫ぶと
白い足跡が付き
辿ることが出来る様になった。
レンゲイ
「という事は...
それが一刃花隊士の足跡ですね。」
ジジ
「あぁ。俺の部下のだ。」
ダンデライ
「この奥に続いてるようですね。」
リナリア
「しかも...」
レンゲイ
「真っ直ぐと迷いなく。」
ジジ
「どこに立ち寄る事もなく
一直線に進んでやがる。」
レンゲイ
「そうですね。所でガーベラ君」
ガーベラ
「な、なんすか...」
ジジ
「なんだ?えらく静かじゃねぇーか。
さっきまでの威勢の良さはどこいった?」
レンゲイ
「大丈夫ですか?
落ち着いて下さい。ほら。」
N1
レンゲイは手のひらにある見えない何かを
ふぅーっと飛ばすように
ガーベラに吹きかけた。
ガーベラ
「えへへ。ふぁーっ、あったかーい」
ダンデライ
「レンゲイ隊長何をしたんですか?」
レンゲイ
「ちょっとした気付薬ですよ。
1分もあれば治ります。」
ガーベラ
「ウフフ♪ウフフ♪
さぁ、足跡辿るっすよぉー!」
N1
フラフラとするガーベラを先頭に
更に一同は村の奥深くに入っていった。
ダンデライ
「更に暗くなって来ましたね。」
リナリア
「風も強いわね。」
ジジ
「それにニオイも強い」
レンゲイ
「霧も濃くなりました。」
ガーベラ
「まだまだ足跡は♪
途絶えてないっーーーえ。」
ジジ
「マジかよ...」
ガーベラ
「な、なんか聞こえるっす!!
せ、先輩!!さっきの!!
さっきのもう一回!!」
レンゲイ
「ガーベラ君!!
袖を引っ張らないで下さい!!」
ダンデライ
「風が何かに反響してるのでしょうか...」
ジジ
「次第に大きくなってきやがる」
リナリア
「谷が...歌ってる」
配役変更
----------------------------
N2▶︎▶︎▶︎???
----------------------------
♪4
N1
レンゲイ達は歌声を聴きながら
話し続けた。
ダンデライ
「...どうしますか?この先は森です。」
レンゲイ
「もちろん入るしかないでしょう。
ってガーベラ君!袖!!」
ガーベラ
「さっきの!!さっきのぉお!!」
リナリア
「不気味ね。」
ジジ
「ぁあ。ラキーナの言ってた事は
間違いなかった。」
レンゲイ
「行きましょう。
各自、すぐに戦闘出来る様に」
リナリア・ダンデライ・ジジ・ガーベラ
「了解!!」
♪5
N1
そして、一同は更に暗く更に霧濃く
更に香り強い森林内部に足を踏み入れた。
レンゲイ
「...まるで月明かりを頼りに
進んでるみたいですね。
ダンデライさん、お願いできますか?」
ダンデライ
「はい。」
『滅刃の一•刀』
『剋刃の一・燈』
N1
ダンデライは刃術で創った刀の先端に
小さな炎を灯し松明を模した。
ダンデライ
「さぁ前に進みましょう」
N1
ダンデライを先頭に歩き出すと
次第に一同は温度さえも
下がっていくように感じていた。
そして、時折笑い声の様なものが
森中に響き渡っていた。
ダンデライ
「少し寒いですね...」
リナリア
「なんか出て来そうな雰囲気だし...」
???
((クックックックックッ))
ガーベラ
「ぎゃーーー!!!!」
ジジ
「うるせーぞ!!チビ!!!」
ガーベラ
「だってぇー!!」
レンゲイ
「副隊長らしからぬ言動ですよガーベラ君。
部下がいなくて良かったです。」
N1
しかしガーベラの返事は無かった。
レンゲイ
「ガーベラ君!!聞いていますか?
それでは鞘花にはなれま...
ガーベラ君!?!?」
N1
そこにはガーベラの姿は無かった。
レンゲイ
「臨戦態勢!!!八卦の陣!!
互いの背中を守りつつ
滅刃刃術構え!!」
N1
4人は背中を合わせて四方に警戒した。
ジジ
「おい!!構えったって
どこに向かって撃つんだよ!!」
ダンデライ
「形状変化しますか!?」
リナリア
「なんで!!!
さっきまでここに居たのに!!」
レンゲイ
「どうなってるんだ!!!
ガーベラ君!!!ガーベラ君!」
ジジ
「チッ刃汽も分からねぇ!!」
ダンデライ
「元々この村に来てから
刃汽知覚が正常に働きません!!」
間
ジジ
「嘘...だろ!?!?
リナリア!!!リナリア!!!」
???
((クックックックック))
ジジ
「テメェ!!!
リナリアをどこにやった!!!!」
レンゲイ
「ジジさん!!僕達はすでに
何らかの攻撃を受けています!!」
ダンデライ
「まずいですね...」
レンゲイ
「僕らが気付けない攻撃です。
こんな手だれがいたなんて...
解放します!!!!!」
ジジ
「待て!!足跡を辿る!!
ダンデライ!!!
形状変化して辺りを燃やせ!!」
ダンデライ
「分かりました!!!
3数えたら上に飛んでください!!」
ジジ
「了解!!!
レンゲイ!!!上空に飛んだらーーー」
ダンデライ
「レンゲイ隊長!!!!!!!」
N1
そこにレンゲイの姿は無かった。
ジジ
「おいおいおいおい...レンゲイは鞘花だぞ」
ダンデライ
「警戒を怠らないようにしましょう。」
???
((クックックックック))
N1
すると突然、目の前が真っ暗になった。
ジジ
「今度はなんだ!!!!
おい!!ダンデライ!!!!!」
N1
しかし返事は無かった。
ジジ
「クソッ!!!!!!
何の真似だ!!!!!!」
N1
すると、一瞬の静寂の後
森の奥深くから歌が聞こえて来た。
♪4
ジジ
「歌?...?」
N1
そして
ジジさえも
消えてしまった。
※BGM流れている場合終わるまで待つ
♪6
レンゲイ
「...グッ。」
N1
レンゲイは床に伏せていた。
レンゲイ
「ここは...。」
ガーベラ
「先輩!!!!!」
ダンデライ
「レンゲイ隊長!!」
リナリア
「レンゲイ!!」
ジジ
「...やっとお目覚めかよ。」
N1
すでに疲労困憊だったレンゲイは
ゆっくりと立ち上がった。
レンゲイ
「ガーベラ君!?それに皆さん!!
グッ...やけに身体が重いのですが
皆さん大丈夫ですか?」
ジジ
「なんだ?俺達副隊長はまだしも
癒しがメインの花の鞘花が
何言ってんだ?」
レンゲイ
「こんな疲労感は...久しぶりです。」
リナリア
「そうね...」
ガーベラ
「あっ。言われてみればアチシもだ...」
ダンデライ
「それよりも隊長...
この部屋を見てください。」
レンゲイ
「すみません。
ここは一体...」
N1
レンゲイ達は大きな部屋にいた。
床全てが蛍光灯の様に光り
それ以外に光は見当たらず
扉さえ見えなかった。
配役変更
----------------------------
???▶︎▶︎▶︎ポポ
----------------------------
♪4
N1
すると歌声が突然、頭の中で響き渡り
身体中に轟いた。
ジジ
「この歌...」
リナリア
「ラキーナちゃんが言ってた..」
ガーベラ
「なんなんすか...」
※BGMが有る場合鳴り止むまで待つ
♪7
ポポ
「リテェエイク!!
ポポポポポォーーー!!
ようやく目覚めましたねー!!」
N1
仮面を被った小柄で小太りな男が突然現れると
シルクハットをクイッと被り直した。
ダンデライ
「この声は・・・」
ガーベラ
「ヴッ!!思念!?念波すか!?」
N1
その男の声は頭に直接語りかける様だった。
レンゲイ
「分かりませんが...その類でしょう。」
リナリア
「グッ...ちょっと!!
何のつもりよ!!!
今すぐ出さないとぶっ殺すわよ!!」
ガーベラ
「明らかにコイツが元凶っすよ!!!」
ジジ
「ッ...どう見ても怪しさ満点だな。
おいテメェ...
覚悟は出来てんだろうな?あ"ぁ"!?」
ダンデライ
「その命...頂戴致します。」
レンゲイ
「待ってください。嫌な予感...
いや違和感があります。」
N1
すると、その不気味な笑い方の男が
突然、レンゲイの耳元で囁いた。
ポポ
「ハァァイ。レンゲーイ」
全員
「何!?!?」
N1
レンゲイは素早く拳を繰り出すも
再びフッと消え遠くに現れた。
ポポ
「ポポポポポポポォー!!」
ダンデライ
「この声...
あの歌はあなたが歌っていたんですね。」
ポポ
「どんなふうに聞こえるんだい?
美声だったかな〜?ポポポポ!!」
ジジ
「人の頭ん中に
土足で入って来てんじゃねぇーよ。」
ポポ
「ふーん。その例え興味深ーい!!
さぁ!!ようこそ!!貴様ら!!
不思議の国へ!!
ここはねぇ!!ポポにとっては超最高!!
貴様らにとっては......
超最低!!ポポポポポポー!!
そして!!今このーー」
レンゲイ
「不思議の国...
これはあなたの仕業ですか!?」
ダンデライ
「村人はどうしたんですか!?」
ジジ
「うちの部下を返してもらおうか!!」
ガーベラ
「アチシをビビらせてたのが
こんなゾウみたいな仮面被ったアフロとは!
そのシルクハットごと
ぶっ叩いてやる!!」
リナリア
「私達が誰だか
分かってるんでしょうね?」
ポポ
「相変わらず脳筋だなー」
レンゲイ
「皆さん!!解放します!!」
ジジ
「ぁあ!!」
レンゲイ
「天輪!!」
ジジ
「滅刃の一!!!!」
ジジ・リナリア・ダンデライ・ガーベラ
「刀!!!!」
N1
しかし、何も起こらなかった。
レンゲイ
「何!?解放出来ない!?」
ジジ
「何だこれ!!
こんな事...あんのかよ...」
ダンデライ
「どう言う能力でしょうか...」
ガーベラ
「アチシ...の...失恋男爵...」
リナリア
「嘘...」
ポポ
「ポポポポポポポポー!!
相変わらず最後まで話しを
聞かない貴様らだねー!!」
N1
そしてポポはフッと消えると
レンゲイ達の頭上に浮かんでいた。
ジジ
「ふざけた笑い方しやがって!!」
ガーベラ
「聞いてるだけでアチシ
ムカついてきやした!!
ぶん殴ってやりたいっすジジの兄貴!!」
ジジ
「俺もだ...いつものやるぞ!!」
ガーベラ
「え!?ちょっ...兄貴!?!?」
ジジ
「行ってこい!!オラッァア!!」
ガーベラ
「ギャーー!!いつものって何ぃい!?」
リナリア
「ちょっと!ジジ!!!」
ダンデライ
「ガーベラさんが空中に...」
レンゲイ
「投げられて...ますね」
ガーベラ
「ぎゃぁぁーーー!!!」
ジジ
「ぶん殴りてぇんだろ?
行ってこい!!!!」
ダンデライ
「なんて非道なんだ!!」
ポポ
「まぁいいけどさー。
意味...無いよ?」
N1
ポポの発言通りガーベラは身体をすり抜けた。
ジジ
「すり抜けた!?」
ガーベラ
「ぇえええー!!!」
N1
ガーベラはクルッと回転して
綺麗に着地した。
ガーベラ
「殺す気か前髪!!!!」
レンゲイ
「ジジさん。無謀すぎますよ!!」
ジジ
「あ"ぁ"!?
ガーベラの体術知ってんだろ?
自分でどうにか出来んだろうが。
それとも何か?
自分とこの副隊長信じてねーのか?
ハッ。相変わらず過保護だなレンゲイ」
レンゲイ
「グッ。それとこれとは話が別です。
今はそんなことしてる場合ーー」
ポポ
「五月蝿いなー。
ポポ聞き飽きたよ。パチン」
♪8
全員
「ガッッ」
N1
ポポが指を弾いた瞬間
全員が突然イスに縛られた。
ダンデライ
「何!?いつのまに!!!」
リナリア
「何してくれてんのよ...」
ガーベラ
「離せ!!!離せ!!!」
レンゲイ
「...目的はなんだ!!」
ポポ
「血の気が多いし話し聞かないし。
特にジジとガーベラには手を焼くよぉ!
ポポも初めてだから戸惑ってるんだよね!
こんなに大変なのは!!!」
レンゲイ
「待て。何故僕達の名前を知ってる。」
ポポ
「知ってるよ?
思わせぶりなリナリアと
カタブツなダンデライ。
過保護なレンゲイと
おてんばなガーベラ。
そして、目つきの悪いジジ」
ジジ
「なんで俺だけ外見なんだよ!!」
レンゲイ
「何者だ...」
ポポ
「はぁ。先進まないからさ
とりあえず私語厳禁ね!!!!!」
レンゲイ
「質問に答えろ。」
ジジ
「何者だって聞いてんだよテメェ!!」
ポポ
「私語厳禁。パチン」
リナリア・ガーベラ
「グァァア!!!!!」
ジジ
「リナリア!!!」
レンゲイ
「ガーベラ君!!!」
ダンデライ
「何だ...これは...」
レンゲイ
「何をした!!!!」
ジジ
「テメェ!!!!」
N1
突如、リナリアとガーベラは叫び始めた。
同時に2人とも耳の一部から血を流していた。
リナリア
「耳が...」
ガーベラ
「削がれ...」
ポポ
「全部は削いでないよー?
ポポポポポポポポー!!
ポポも分かってきたんだよねー。
レンゲイとジジを黙らせるのは
本人を傷つけても意味ないって。
1番効くのはそのメス達を
お仕置きする事だってさ。
言うこと聞かないなら
また、いっとく??」
ジジ
「テメェ!!ふざけーー」
リナリア
「ガァァァァ!!!」
ジジ
「リナリアァア!!!!」
ポポ
「ほい。」
N1
ポポはジジの足元に
リナリアの爪を2枚投げた。
リナリア
「はぁ...はぁ...はぁ...グッ」
ジジ
「んのーー」
ダンデライ
「ジジ副隊長!!!やめてください!!
私語は厳禁です!!!」
♪9
ポポ
「ダンデライは相変わらず賢いオス!!
冷静だねー!!!
次は指落とすからねー!!
あ。レンゲイ。言っとくけど
花纏捧君も使えないからね?」
レンゲイ
「...ッッ」
ポポ
「よし!!ようやく始められるね!!
さて。話し聞いてくれるかい?
千刃花の諸君。」
♪1
N1
5人はポポをキッと睨みつけながら
イスに縛られたまま話を聞いていた。
ポポ
「リテェエエイク!!
はいはーい!!
ようこそ!!貴様ら!!
不思議の国へ!!
ここはねぇ!!ポポにとっては超最高!!
貴様らにとっては......
超最低!!ポポポポポポー!!
そして!!今この場所は!!!!
決して逃げることなど出来やしない
不思議の中でも
無秩序な世界!!
生きたければ勝ち抜けばいい!!
村人3000人と己の命をかけて
恐怖を刻め!!!!
歓迎するよ貴様ら!!!!!!
ようこそ!!遊戯闘技場へ!!!
ポポポポポポポポ!!!
ポポポポポポポポ!!!」
ガーベラ
「なん...なんすか...それ...」
リナリア
「生きたけれ...ば勝ち...抜く!?」
ダンデライ
「どう...言う...事ですか...」
ジジ
「ふざける...な...ふざけるな!!」
レンゲイ
「一体...何が目的で...こんなーー」
ポポ
「パチン ゲームスタート」
----------------------------
N1
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
番外篇 1th Anniversary
Special Edition's Side Story TAKE2
【THE PANIC ROOM IN WONDERLAND】
to be continued...
----------------------------
※BGMが有る場合鳴り止むまで待つ
N1
おまけ
配役変更
----------------------------
N1▶︎▶︎▶︎ポピー
----------------------------
♪10
ポポ
君との出会い。
何百年と経った世界の中で
唯一みつけた温かな光
ポポ
「ねぇ、ポポのこと怖くないの?」
ポピー
「怖くないよ」
ポポ
「みんなポポを見たら逃げる」
ポピー
「私は怖くないよ。」
ポポ
「ねぇ、君の名前は?」
ポピー
「ポピー。」
ポポ
「ポピー...ポポと似てる。」
ポピー
「うん。そうだね。」
ポポ
誰もが逃げだす谷の底で
君だけはいつも明るく照らしてくれた。
そして時折、君が口ずさむメロディは
いつもどこからか聞こえる
あのメロディだった。
ポポ
「ねぇ!!その歌なに!?」
ポピー
「 麝香鹿の歌っていうのよ!」
ポポ
「へぇー!! 麝香鹿の歌っていうんだ!!
僕にも教えてよ!!」
ポピー
「うん!!いいわよ!!
一緒に歌いましょう!!」
※BGMがある場合鳴り止むまで待つ
ポポ
だけど、君は...
人間に殺されてしまった。
(完)
突然のおまけ。
まぁいつものことなんだが
ポポがどんな人物か
描かれています。
そして、次回!!
もう本当、大変でした。
寝てない!!今も!!!
朝6時!!!9時起き!!
TAKE3でお会いしましょー