Vol.6 王×侍
やぁ!Ren'sJacksonだよ!
今回は遂に刃術バトルロアイヤル
代表選抜選のお話しさ!!
随分と待たせてしまったね!!
なろうのホームページには
3ヶ月更新無いとか書いてあるけど
俺ちゃんと毎月更新してたからね!!
先々月はラナンキュラスのRED
先月はBLUE!!ってね!
全く嫌になっちゃうよ!!
お待たせしてた分
楽しみにしてくれてたファンのみんな!!
新キャラを大いに期待しててくれ
では、楽しんで!
ハミデル
((僕は喰む。
滴る血を抜かれ
戦乱の業火に燻されても尚、僕は喰む。
この暗がりの中で
日の光よりも輝く眩しさを知ってしまった僕は
それでも喰み続ける。
何度、振り払われようとも
腐り堕ちて朽ち果てようとも))
※音楽がある場合鳴り止むまで待つ
ハミデル▶︎▶︎▶︎N
N
前回までの千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜は
A-1stのあるアトラース島から
D-1stのある
プロメーテ島の海浜修練場に
担任であるアザミから呼び出された
A-1stの生徒達は
水着姿となって炎天下の海を謳歌していた。
すると、そこに現れたのは何と
D-1st特技クラスの担任である
オンジューム=DG=アパパパーヤンだった。
一行は言われるがままに
ナーベルク士官学校が誇る空母 H-0L に搭乗し
オンジュームの担当教科である魔進 学を
学ぶ事となった。
が、本当の目論見は別の所にあった。
その本当の目論見とは…
オンジューム
「「アパパパパパ!!!
そんなに驚く事はないさ!!
ここはナーベルク士官学校だよ??
力と知識は常に試される!!!!
恋と試練は突然に!!!
力無き者に平和なんて作れると思うかい??」」
ルビウス
「グッ!!」
オンジューム
「「さぁ!!
ようやく本題に行こうじゃないか!!!!!!」
ジジ
「本題...って言ってたのは...この事かよ!!」
オンジューム
「「裏切るも手を組むも自由さ!!!
生き残った6名が秋の本戦へと進む事ができる!!」」
ラナンキュラス
「本戦だって!?」
アキレイ
「一体何の事ですか!?」
ツバキ
「なるほど」
オンジューム
「「迫り来る魔進から無事生き残れるかな!?」」
ジジ
「魔進だって!?!?」
オンジューム
「「さぁ!おいで!!僕の子供たちよ!!パチン」
N
オンジュームが指を鳴らすと
飛行甲板や様々な所から
武器を持った2足型魔進が飛び出してきた。
ルビウス
「見ろ!!魔進があっちから湧いてくる!!」
ツバキ・ジジ・ラナン・アキレイ・ルビウス
「ッッッッ!?!?」
オンジューム
「「只今より!!!!
4クラス同時開催!!!
チーム対抗刃術バトルロアイヤル!!
クラス代表選抜戦!!!!開始!!!!」」
N
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作者 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
ナーベルク士官学校篇
Vol.6 『 王 × 侍』
※音楽がある場合終わるまで待つ
----------------------------
アキレイ
「うぉー!!
なんて数の魔進 なんだ!!
あれはカマキリですか!?
オンジューム先生!!!」
ラナンキュラス
「そんな事言ってる場合かいアキレイ!?」
ルビウス
「予選って言っても
僕達はまともに刃術の授業なんて
まだ受けてないんだぞ!!
祈木の刀でアレと戦うのか!?」
ツバキ
「あの魔進 を倒せば良い。
それだけの事。」
ルビウス
「倒せばって…とんでもない数じゃないか!」
N
オンジュームはマイクを握りしめ
カマキリの様に威嚇しながら襲ってくる魔進 を
上空から実況していた。
オンジューム
「「迫り来る僕のお手製
2足型魔進 "CAMA斬輪 "に
慄く生徒達は
この予選を無事に乗り越える事が
出来るのかぁあ!!!
あ、水着で挑む事は想定外だったぜぃ!!」」
N
するとジジが上空にいるオンジュームを
睨 み付けた。
ジジ
「おい!!明確なルールを言わねぇって事は
何したっていいんだよな!?!?」
オンジューム
「「死人が出る様な行為は禁止さ!!」」
ジジ
「そうか…。」
アキレイ
「良かったな。ジジ、ツバキ!!」
ラナンキュラス
「良かった…」
ジジ
「ぁあ。」
ツバキ
「プラムの失格はあり得ぬ」
ルビウス
「ん?…どういう意味なんだ??
てっきりプラムの身を案じてたんじゃ…」
ジジ
「んなわけねーだろ。」
アキレイ
「逆だ。
プラムが相手を殺して失格にならないかと
俺たちは心配してたんだ。」
ルビウス
「えーーー!!そっちのか!?!?
だって今すぐプラムを解放しろって
言ったのはツバキじゃないか!」
ジジ
「よく聞いてたか?
その後のセリフ。
でなければ死人が出るって言ってたろ?」
ルビウス
「言ってない言ってない言ってない!!」
ラナンキュラス
「僕らがプラムの心配するわけないさ。
ね、ツバキ。」
ツバキ
「そもそもプラムが
予選で落ちる事などあり得ぬ。」
N
ツバキがそう言うと
ジジ、アキレイ、ラナンキュラス、ツバキは
祈木の刀を捨てた。
ルビウス
「お、おい!!何をしてるんだ!?」
ツバキ
「"CAMA斬輪 "などと
ふざけた名の魔進 など斬り捨てる。」
ラナンキュラス
「ヤル気満々だね。
ルビウス…ちょっとそこいいかい?」
ルビウス
「あ、すまない」
アキレイ
「俺1人でも構わんぞ?
悪い!ルビウスは少し脇にズレてくれ」
ルビウス
「あ、うん」
ジジ
「ふざけんなアキレイ!!
ここは俺が出る!!
おい、どけルビウス」
ルビウス
「す、すまない」
ツバキ
「貴公らの出番などない。
予選に進むのは私1人でいい。
邪魔だルビウス。戦えぬ者などいらぬ。」
ルビウス
「う、後ろで見てるね!!
って待てーーーい!!!
君達!!僕もいるよ!!?
一緒に戦えるよ!?!?
でも丸腰は
よ、良くないんじゃないかなぁ!?」
N
すると4人は両手を一斉に合わせた。
ツバキ・ジジ・ラナン・アキレイ
『滅刃の一!!!ーーー』
オンジューム
「「おっと!!!忘れてたよ!!
YOU達は刃術を使えるんだったね!!
刃術の使用は禁止さ!!」
ツバキ
「何だと?」
ラナンキュラス
「刃術の大会予選が
聞いて呆れるね。」
アキレイ
「体術と祈木の刀のみ。
という事か…俺は別に構わん!!」
ジジ
「殺し以外は何でも有りなんじゃねぇのかよ」
オンジューム
「「言ったろう??
死人が出る様な行為は禁止って。
つまり刃術はそれに該当するのさ!
それに今回の予選では公平を期す為にも
フラットに行こうじゃあないか!!」」
ジジ
「チッ」
ラナンキュラス
「ほら」
ルビウス
「おっと!!」
N
ラナンキュラスはそれぞれに
祈木の刀を投げて渡した。
アキレイ
「すまないラナン」
ジジ
「まぁ…どっちにしろ結果は変わんねーな」
ツバキ
「殲滅あるのみ」
オンジューム
「「アパパパー!!!
YOU達はなんて頼もしいんだ!!!
不利な状況でも動じない精神力!!!
これは期待出来そうだね!!!」」
ラナンキュラス
「いいかい?ルビウス。
この予選は椅子取りゲームなんだ。」
ルビウス
「椅子取りゲーム!?」
アキレイ
「選ばれた6人が
秋の本戦へと進む事が出来る。」
ルビウス
「知ってるよ!!
それに僕を入れても5人だろ!!
1人余計に余るくらいだよ!!」
ジジ
「無理すんなって!また来年があんだろ」
ルビウス
「なんで留年する前提なんだ!!
そもそも手を組んだって良いわけであっーー」
ツバキ
「問答は無用だ…勝ち抜くのは…」
ジジ・アキレイ・ラナン・ルビウス・ツバキ
「俺だ!!!」 「僕だ!!!!」 「私だ」
オンジューム
「「アパパパーー!!
どうやら全く手を組む気がない様子だね!!
なお、この予選をリアルタイムで見逃した人は
月額500ブルクの"ルシットミルックス"でも
見逃し配信されるので
ヨーーチェケラッ!!」」
ルビウス
「配信だって!?!?」
ラナンキュラス
「フフッ。
既にカメラの位置は把握してる!!」
ジジ
「セリーヌさんに
元気な所を見せてあげられるじゃねぇか」
アキレイ
「リナリアもきっと観ているだろうな!!」
ラナンキュラス
「だってさ!ジジ!!」
ジジ
「うるせー!!」
ツバキ
「私1人で事足りる。」
ラナンキュラス
「ツバキ!!」
N
そして、ツバキを皮切りに
A-1st全員が
二足歩行の魔進 へと走り出した。
ジジ・アキレイ・ラナン・ルビウス
「ォオオオオオオ!!!」
オンジューム
「いってらっしゃい♪ パチンッ」
ジジ・アキレイ・ラナン・ルビウス・ツバキ
「ッッ!?」
N
オンジュームが指を鳴らした瞬間
空母"H-0L"の甲板がパカッと開き
全員が下へと落ちていった。
ツバキ
「なん…だと!?」
ジジ・アキレイ・ラナン・ルビウス
「ぇええええええええええええ!!」
オンジューム
「「アパパパーパッパッパッパパー♪
さぁ!!これから見モノだね!!
由緒正しき秋の祭典の前哨戦!!
あのダンデライとクリスが魅せた伝説を
塗り替える事が出来るのか!!
では…改めて言おう!!!!!!
チーム対抗刃術バトルロアイヤル!!
クラス代表選抜戦!!!!開始!!!!」」
N
ーーアキレイサイドーー
甲板から落下する
アキレイとルビウス
オンジューム▶︎▶︎▶︎N
アキレイ・ルビウス
「うおおぉおおおお!!!!!!!」
アキレイ・ルビウス
「グッ!!」
ルビウス
「イテテ…何だここ…薄暗いな…」
アキレイ
「大丈夫か!ルビウス!!」
ルビウス
「グッ…君こそ…大丈夫なのかい!?」
アキレイ
「俺はピンピンしてるぞ!!」
ルビウス
「何でこの高さから落ちて平気なんだ!!」
アキレイ
「知らん!!」
ルビウス
「はぁ…頑丈な身体で羨ましいよ」
アキレイ
「お前こそ平気そうじゃないか!!」
ルビウス
「平気な訳あるか!!
僕だって…あれ?」
アキレイ
「ん?」
N
アキレイとルビウスは
恐る恐る足元を見た。
ハミデル
「い、いつまで…この僕の…上で…ウグッ」
ルビウス
「え!?す、すまない!!!」
アキレイ
「ハム!!!」
ルビウス
「ハム!?」
ハミデル
「ハムじゃない!!ハミデルだ!!」
アキレイ
「ハム!!!」
ハミデル
「いやだから!!
ハムじゃない!!ハミデル=アブラハムだ!」
ルビウス
「ハムじゃないか!!」
ハミデル
「ハムじゃない!!!アブラハムだ!!
それより早く!!どいてくれ!!」
アキレイ
「そうだったな!すまない!!」
ルビウス
「ごめんよ!!ケガはないかい!?」
ハミデル
「この僕が…グッ…この程度のケガで…
イッタァァァア!!!!!!
痛いよぉおお!!!ほら!!見てみろ!!
腕が真っ青じゃないか!!!!」
ルビウス
「た、ただの打撲じゃないか!!!」
アキレイ
「相変わらず大袈裟な奴だな!!
ほら、腕を取って貸してみろ。」
ハミデル
「取れるか!!!
僕の身体は魔進 じゃないんだぞ!」
N
ルビウスとアキレイの下敷きになっていたのは
ぽっちゃりとした体形でラナンキュラスの様に
金髪を靡かせるD-1stの生徒
ハミデル=アブラハムだった。
すると、ハミデルは片腕を抑えながら
地団駄を踏んでいた。
ハミデル
「ったく…デリシャスハムハム御曹司で
あらせられる!!
このハミデル=アブラハムを!!
咄嗟に!!引き寄せて!!
緩衝材代わりにするなんて!!
狼藉だ!!!時代が違えば死刑だぞ!!!!
パパに言い付けてやる!!!!!
僕が誰だか知ってるのか!?!?」
ルビウス
「誰だかって…
全部自分で今、喋ったじゃないか」
アキレイ
「久しぶりじゃないか!ハム!!」
ハミデル
「だから!!ハムじゃない!!
ハミデルだだだだだだ!!!!!
ほげぇええええええ!!!!!
アキレイさん!??!?!?!?!?!?」
ルビウス
「もしかして今気づいたのか!?!?」
アキレイ
「何でD-1stのお前が
A-1stの予選にいるんだ?」
ルビウス
「D-1st!?!?」
ハミデル
「誰ぇえええええ!!!!!」
ルビウス
「ぼ、僕はルビウス=ドレークだ。
アキレイ達みたいに有名じゃないから
知らなくて当然だよ。
さっきは悪かったね。よろしーーー」
ハミデル
「チェッ…モブかよ」
ルビウス
「モブじゃないよ!!!」
ハミデル
「じゃぁ…誰だよ!!」
ルビウス
「さっき自己紹介したろ!!!
ルビウス=ドレークだ!!!!」
ハミデル
「モブだろ!!!」
ルビウス
「ルビウスだよ!!!」
アキレイ
「ハハハッッ!!
もう仲良くなったみたいだな!!!
流石はルビウスだ!!」
ルビウス
「アキレイ!!
君の目にはどう映ってるんだ!!」
ハミデル
「アキレイさんに馴れ馴れしいんだよダボが!
ねぇ!?アキレイさん!?
それじゃあ、まるで
友達みたいじゃないっすかぁん!!」
アキレイ
「ん?ルビウスは友達だぞ??」
ハミデル
「なんだってぇええええええ!!!!!
アキレイさんは六大貴族だぞ!?!?
それが庶民の底辺と仲良くする訳無いだろ!
ねぇ!?そうすっよね!?」
ルビウス
「誰が庶民の底辺だ!!!!!」
ハミデル
「服も買えない貧乏人が!!」
ルビウス
「これは水着だよ!!!」
ハミデル
「そんな訳ないだろ!!
何で刃術バトルロアイヤルの予選を
水着で挑む奴がどこに…
って、ぇえええ!!
アキレイさんも水着ぃぃ!?!?」
アキレイ
「ぁあ!!
まさかこんな事になるとは思わなかった!!!
ラナン達と浜辺で遊んでいたからな!!」
ルビウス
「ほら言ったじゃないか!!
僕に貧乏人と言った事を
謝罪してもらおうか!!!」
ハミデル
「フンッ!!誰が謝るか!!
僕に対して謝れだって?
フンッ!!なんて失礼な奴だ!!」
ルビウス
「先に言われたぁあ!!!!!
君の方こそ失礼じゃないか!!!
それに僕の家は貧乏じゃない!!
ごくごく普通の一般家庭だ!!!」
ハミデル
「おっと…そうしたら
僕は大手食品会社デリシャスハムハムの御曹司で
あらせられる訳だから
テメェとは違うな!!!!」
アキレイ
「落ち着け2人とも。
そんな事よりもなんでD-1stなのに
A-1stの予選に参加してるんだ?」
ルビウス
「た、確かに!!」
ハミデル
「アキレイさん。
それには深い訳があってですね…」
N
ーーツバキサイドーー
ツバキ達は暗闇の中を走っていた。
ジジ
「転送??」
ラナンキュラス
「ぁあ。アキレイ達と同じ所に落ちなかったのは
転送されたからだろう」
ツバキ
「一瞬見えた歪み
あれは確実に空間を移動する前兆だった。」
ジジ
「空間系刃術かよ。」
ラナンキュラス
「だろうね。
僕らが 塊 で動いてたら
盛り上がらないと思ったんだろう。
ツバキ。咄嗟にアキレイ達を突き飛ばしたのは
正解だったと思うよ。」
ジジ
「じゃねぇと奴らの身体が削れてた。」
ツバキ
「蹴り飛ばして上がろうとしたまでの事。」
ラナンキュラス
「フフッ…素直じゃないね。」
ツバキ
「何だと?」
ジジ
「義忠。
広い所に出る。祈木の刀を構えろ。」
ツバキ
「分かっている。」
ラナンキュラス
「出るよ!!!」
ハミデル▶︎▶︎▶︎N
N
すると照明がバンッッバンッッバンッッと
大きな音を立てて点いた
ラナンキュラス
「…これは」
ジジ
「なるほどな…」
ツバキ
「見ろ」
N
ツバキがそう言うと
それぞれの肩の上にホログラムが投影されていた。
そこには0ポイントと浮かんでいた。
オンジューム
「「おっと!!1番乗りで来たのは!!
ツバキ・ジジ・ラナンキュラスの
貴族チームだ!!
結局の所…結託するんだねー!
仲が良いね!!!!」」
N
どこからともなくオンジュームの轟く声が
広場に反響していた。
ツバキ
「向かう方向が一直線だっただけの事。
チームなど興味はない」
オンジューム
「「結託した方が良いと思うよ?
そんなに甘くはないのさ!!予選はね!」
ラナンキュラス
「それよりも
この肩の数字はなんですか先生」
オンジューム
「「気づいちゃったぁ!?
YOU達の肩に浮かぶ数字は
魔進 を倒したことによって
得る事が出来るポイントさ!!」」
ジジ
「ポイントだと!?」
オンジューム
「「そうさ!!!
これから様々な魔進 が襲ってくる!!
それを倒せばポイントを得られる!!
簡単だろう!?!?」」
ツバキ
「魔進 の気配など…」
オンジューム
「「魔進 に気配なんて
ある訳無いだろ??」」
ジジ
「義忠!!!上だ!!!」
N
照明で照らされ見えなかったが
CAMA斬輪 が続々と
上から降って来た。
ラナンキュラス
「グッ…囲まれた」
N
咄嗟に背中合わせになる3人は
CAMA斬輪 を 睨 み付けた。
それぞれ祈木の刀に刃汽を込めると
ツバキの祈木の周辺の空間が歪み
ジジの祈木は帯電し
ラナンキュラスの祈木は水が渦巻いた。
オンジューム
「「息もぴったり!!素晴らしい!!
この国の未来は明るいだろうね!!!!
さて…見せてもらおうか!!!!
君たちの実力をね!!!!! パチンッ」」
N
すると、CAMA斬輪 が
ガシャガシャと音を立てて
鋭い鎌で襲いかかって来た。
ツバキ
「伏せろ」
ジジ
「ラナン!!」
ラナン
「ぁあ!!」
ツバキ
「駆逐丸…」
N
その瞬間、ツバキは回転し
祈木の刀でCAMA斬輪 を
グニュンッと斬り伏せた。
そして、ラナンキュラスは祈木の刀の鋒を
床に向けると、そこから水が溢れ出した。
ラナンキュラス
「ジジ!!!!」
ジジ
「飛べ!!!!」
N
ジジがそう言うと
ツバキとラナンキュラスは
上へ跳躍した。
ジジ
「シビれろ!!!!!!」
N
電撃が迸り
CAMA斬輪 は
プシューッと音を立てて動きを止めた。
オンジューム
「「アパパパーパッパッパッパパー♪
ツバキくんが前衛を倒し場所を作った後
間髪入れずに感電させるなんて!
YOU達は素晴らしい!!!!
アメージングだ!!
祈木の刀をもらって間も無いのに
一体どんなセンスをしてるんだい???
いや…その歳で何て刃汽量なんだろうね。」」
ジジ
「ヤったか?」
ラナンキュラス
「ヤったね。」
ツバキ
「向かう者…全てを斬るのみ」
N
すると、それぞれに20ポイントが加算された。
ツバキ
「…これはどう言う事だ。」
ジジ
「明らかに俺のポイントだろうが!!
トドメを刺したのは俺だぞ!!!」
ラナンキュラス
「違うよ。ジジ。これは…」
オンジューム
「「気づいちゃったぁ!?
そう!!個人でもポイントが入るけど
連携を取って倒した場合は
それぞれに加点されていくのさ!!!!」
ツバキ
「なるほど…」
ジジ
「そう言う事かよ」
ラナンキュラス
「あくまでもチーム対抗刃術バトルロアイヤル。
って事なんだね。」
オンジューム
「「正解!!!貴族チームは流石の連携!!
見事だったよ!!!!
でも…これはどうだい?」」
N
更にCAMA斬輪 が
続々と投入されていく。
ラナンキュラス
「数が倍…だって…」
ジジ
「ざっと20機って事か…
さっきのが10機だったのを考えると…」
ラナンキュラス
「1機あたり2ポイント」
ツバキ
「つまり…
倒せば40ポイント。という事だ。
いいだろう…」
ジジ
「俺たちが…ちゃっちゃと倒して
速攻、突破してやるよ!!」
ラナンキュラス
「そうだね。
刃術が使えたら
良かったのに」
ジジ
「バカやろう。
それじゃつまんねぇだろ?」
オンジューム
「「どうやら…結託する様だね!
貴族チームは
どんな闘い方で乗り切るのかなー!?
でも、気をつけた方がいいよ。
次はレベル2だ。」」
ツバキ
「...チーム」
ラナンキュラス
「レベル2…だって!?
見た目は変わらないのに…」
ジジ
「レベルがあんのかよ…
んじゃぁ…まずは小手調べーー」
ツバキ
「貴公は何か勘違いをしている。」
N
するとツバキが走り出した。
ツバキ
「貴族チームなどと言う頓狂なものでは無い」
ジジ
「待て!!義忠!!」
ツバキ
「我らは…」
ラナンキュラス
「ツバキ!!」
ツバキ
「チーム ★王とその他、侍 だ」
N
----------------------------
作者 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
ナーベルク士官学校篇
Vol.6 『 王 × 侍』
※音楽がある場合終わるまで待つ
----------------------------
配役変更一覧
----------------------------
オンジューム▶︎▶︎▶︎N
ルビウス▶︎▶︎▶︎エゾコス=イグナチオ
----------------------------
N
おまけ
N
ナーベルク士官学校入学式が終わり
それぞれの生徒は寮へと戻ろうとしていたが
何やら騒ぎが起きていた。
エゾコス
「おい、テメェ!!!
ハミデルさんに肩ぶつけといて
謝りもしねぇーのでゲスか!?」
ハミデル
「クッ!!!!
ぼ、僕の右肩に謝れ!!!!
今すぐ謝れば左肩の分は
許してやったっていいんだぞ!!」
N
ハミデルは肩がぶつかった女生徒に
因縁を付けていた。
エゾコス
「ハミデルさんが誰だが知ってるのでゲスか!?
あの!!大手食品会社
デリシャスハムハムハムの御曹司!!
ハミデル=アブラハム様で
あらせられるでゲスぞ!!?!?」
ハミデル
「そうさ!!この僕こそが!!
デリシャスハムハムハムの!!
ってハムが1個多いんだよ!!」
エゾコス
「す、すいやせんでゲス!!!」
ハミデル
「パパに言い付けるぞ!!」
エゾコス
「それは勘弁して欲しいでゲスゥ!!」
ハミデル
「フンッ!!
お前も親と一緒で2流だから
D-2ndなんだよ!!
僕を見てみろ!!映えあるD-1st!!
才能と容姿に恵まれてるんだ!!」
エゾコス
「い、威光が眩しすぎて
何も見えないでゲス!!!!」
ハミデル
「フンッ!!
いいかエゾコス!!
パパに言えばお前の父親なんて
あっという間に降格させてやれるんだからな!
次から気をつけるんだな!!!」
エゾコス
「へ、へい!!!!
ゴホンッ!!い、いいでゲスか!!
デリシャスハムハムは就職したい
下町の企業ナンバーワンの大企業でゲス!!」
ハミデル
「そうだぞ!!!!
お前の親が一生かけても稼げない金を
パパは持ってるんだ!!!」
エゾコス
「さぁ!!
早く謝るのが身のためでゲス!!」
ハミデル
「ぁーあ!!肩が痛いなぁあ!!!!
どれくらい治療費払ってもらおうかなぁ!!
精神的なダメージで
左肩も痛くなって来たなぁ!!!」
N
すると突然、人だかりがグワっと広がった。
エゾコス
「ハミデルさんの一言で大地が割れた!?」
N
するとそこに現れたのは
エゾコス
「あわあわあわ…」
ハミデル
「ん!?どうしたんだ!!
そんな事よりもこの女をどうにーー」
エゾコス
「あの…お方たちは」
ジジ
「大地が割れた?ハッ!!バカじゃねーの?」
ツバキ
「下賤な輩は斬る」
アキレイ
「弱い者イジメは関心しないな。」
ラナンキュラス
「大丈夫かい?
ほら、もう行っていいよ。
後は僕たちに任せて」
N
そこに現れたのは
六大貴族であるジジ達だった。
アキレイ
「恥ずかしくないのか?
女相手にそんな事をして」
ジジ
「バカだから分かんねーんだよ。
おい、ドケよ。俺たちが通れねぇーだろうが」
ツバキ
「こんな者が千刃花を目指しているのか」
ラナンキュラス
「言葉が通じるのかさえ怪しいよ」
エゾコス
「ヒェッ!!!
ハッ…ハミデルさん!!!」
ハミデル
「何だ?お前ら!!あの女の代わりに
慰謝料でも払ってくれるのかな??
あーー!肩痛いなぁ!!」
エゾコス
「あわあわあわあわ!!
ハミデルさん!!このお方達は!!!」
ラナンキュラス
「へーー。肩が痛いんだ」
アキレイ
「心配するな。病院でゆっくり休むといい」
ジジ
「そうだな。アキレイ。
ついでにお前んとこの家族も
まとめて送ってやるよ」
ツバキ
「クリシャンテがこの様な者を
入学させたとは俄かに信じがたい。
ナーベルク士官学校はこの国の民を護る為に
創設された教育機関
この様な悪道は許されぬ」
ハミデル
「そ、そ、そ、そんな事!!
僕に向かって言っていいと思ってるのか!?
僕はデリシャスハムハムの御曹司!!
ハミデル=アブラハム様だぞ!?」
ジジ
「プッハッハッハッ!!
ハムハムだってよ!!」
ラナンキュラス
「聞いたことあるかい??」
アキレイ
「知らんな!!」
ツバキ
「だから何だと言うのだ。」
エゾコス
「ハミデルさん!!ハミデルさん!!
まずいでゲス!!!!
あ、謝りましょう!!!!」
ハミデル
「被害者は僕だぞ!!
何で謝る必要があるんだ!!
しかもこんな!!庶民共に!!!」
エゾコス
「ひぇえええええ!!!!!!」
ツバキ・ジジ・アキレイ・ラナン
「庶民????」
アキレイ
「俺たちが庶民だとしても
庶民の何が悪いんだ?
言ってみろ!!!!」
ハミデル
「そ、それは…」
ラナンキュラス
「僕はまだしも
ジジやアキレイ…ましてや
ツバキも知らないなんて。
無知は罪だね。」
ハミデル
「ジジ?…アキレイ…ツバキ!?!?」
ツバキ
「ラナン。
問答は無用だ。」
ハミデル
「ジジ…アキレイ…ツバキ…ラナン…
ラナンキュラス!!!」
ジジ
「お前面白れぇな!!
おい…ブヒブヒ言ってんじゃねぇよ。」
ハミデル
「ま、ま、ま、ま、まさか!!」
エゾコス
「そ、そうでゲス!!!
このお方達はナーベルク帝国
六大貴族のルシファンブルク家!!
バンジャマン家!!
マーティン家!!そして鍔騎家でゲス!!」
ハミデル
「どぅうええええええええい!!!」
アキレイ
「さて、どう料理してやるか」
ラナンキュラス
「僕が処刑するよ」
ツバキ
「私が斬る」
ジジ
「もう遅せぇぞ?ハム」
ハミデル
「ハム!?」
ジジ
「殺すぞ」
エゾコス
「ヒィィィィ!!!!!!」
N
するとエゾコスは泡を吹いて倒れてしまった。
ハミデル
「も、申し訳ありませんでしたァァ!!!
ど、どうか!!どうか!!お許しください!」
ラナンキュラス
「肩…痛いんだよね?
病院行くなら他に怪我してたって
大丈夫だと思わないかい?」
ハミデル
「ヒィ!!」
アキレイ
「あの様な行為は断じて許せん!!!!」
ハミデル
「ヒェッ…」
ジジ
「お前の会社ごと潰してやるよ」
ハミデル
「ど、どうか!!
お許しをぉおお!!!!!!」
N
するとハミデルは土下座をし
地面に頭を擦り付けていた。
ラナンキュラス
「はぁ。」
アキレイ
「これではどちらが
弱い者イジメか分からんな」
ツバキ
「興が冷めた。」
ジジ
「おい、ハム。
二度とあんなカッコわりぃ事すんな。」
ハミデル
「ヒェッ」
ジジ
「ぁあん?返事も出来ねーのか?」
ハミデル
「はい!!!」
アキレイ
「もういい。
土下座なんかするな。」
ラナンキュラス
「ほら、立ちなよ。」
ハミデル
「え?」
N
アキレイとラナンキュラスは
ハミデルの手を取って立ち上がらせた。
ツバキ
「先に行く」
ラナンキュラス
「待ってよツバキー!!」
ジジ
「おい!義忠!!」
ラナンキュラス
「おーい!アキレイ??」
ジジ
「先行くぞ?」
アキレイ
「ハム…クラスはどこだ?」
ハミデル
「デ、D-1stです」
アキレイ
「そうか!!同じクラスだな!!!
俺はアキレイ=ダグラス=マーティンだ!!
よろしく頼む!!」
ハミデル
「え!?あ、はい!!!」
アキレイ
「また明日会おう!!!
じゃぁな!!ハム!!!」
N
そう言ってアキレイ達は去って行った。
見えなくなるのを確認するとハミデルは叫んだ。
ハミデル
「誰がハムだ!!!
僕はハミデルだァァァァァァア!!!!」
(完)
ハムじゃないよ!
ハミデルだよ!!っと言う事で
新キャラよハミデル!!
そしてスネ夫ポジションのエゾコス!!
いやぁ、キャラ濃いね!
オーディション開催時と
すこし、設定を変えましたけど
キャラはブレてません笑
満を持して登場したハミデルを
みんな好きになってくれたらいいな!
次はVol.7で会おうぜ!