表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜 台本版  作者: REN'sJackson
四章 煉獄 冥府大監獄 篇
145/176

Season30 The ending of a nightmare

どうも。

千刃花のホームページが出来ました。

URLをコピーして行ってみてね!

そこには画像一覧とか

ボイスドラマの録音とか載せてます。

ファンクラブも改定しようと思ってるので

覗いてみてね!!!


https://rensproduction.wixsite.com/website/rensjackson


では、楽しんで!!!


N

前回までの千刃花(センジンカ)〜帝国特務(テイコクトクム)戦闘部隊〜(セントウブタイ)


砂の海に包まれた火ノ炉決闘場(イミシオンシーニ)にて

遂に解放したソープワイト。

病毒の(サヤ)である天鵞絨牛鬼(ビロウドオウガ)に苦戦するジニアとキキョウ。

キキョウの灼流(シャクリュウ)能力(チカラ)

治癒しつつ応戦するも

圧倒的な力の前に苦戦を強いられていた。

天鵞絨牛鬼(ビロウドオウガ)に対抗できる(サヤ)として

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)に勝機を賭けたジニアは

新しい技を授かって来いとキキョウを追い込み

ジニア最大の防御結界である

金剛離殿(コンゴウリデン)砂漠ノ墓標(サバクノボヒョウ)に閉じ込めると

鞘神(サヤガミ)と直接話す機会を無理矢理設けた。

そのカン、ジニアは時間を稼ぐために

ソープワイトと相対アイタイしていたが

ソープワイトが忍ばせていた毒によって

キキョウは瀕死の状態にオチイっていた。

そして、そこに現れたのはなんと...



キキョウ

「ガハッ...ジニ...ア隊長...

どう...して...」



ジニア

「ほな、さいなら。」




キキョウ

「ウグッッ 」


ジニア

金剛離殿(コンゴウリデン)砂漠ノ墓標(サバクノボヒョウ)!!!!』

「どや?めっさ凄い結界やろ?」


ソープワイト

「無知と無謀を掛け合わせた様な猿が

あまり調子に乗らない事だよ。」


ジニア

「なんたって俺はヒーローやからな。」


ソープワイト

「聞いてアキれるね全く。」


ジニア

「聞いてアキれてなんぼのヒーローじゃ!!」


ソープワイト

「全てが甘い...。

あまりの甘さに脳がとろけそうだよ全く。

所詮、こんなものかね?千刃花(センジンカ)

ヌッフフフフ!!

ヌッフフフフ!!...ん?何!?」



ジニア

「お、お前ら...」




ツバキ

「待たせた。ジニア。

我らでソープワイトをつ。」



挿絵(By みてみん)


----------------------------


挿絵(By みてみん)


N

作者 REN’sJackson

千刃花(センジンカ)〜帝国特務(テイコクトクム)戦闘部隊〜(セントウブタイ)

煉獄レンゴク 冥府ゲヘナ大監獄プリズン

Seasonシーズン30(サーティ)

The() ending(エンディング) of a(オブ ア) nightmare(ナイトメア)


----------------------------



ジニア

「な、何しに...来てんねん!!

お前らボロボロやないか!!!」


ラナンキュラス

「フフッ...ラミオラスの大将軍がいるって

分かってて、この機を...逃すわけないさ」


アキレイ

「お前だけに...格好付けさせるわけには...

いかないからな...」


ツバキ

「たまたま通り道だっただけのこと。」


ジニア

「はぁー。難儀なやっちゃなぁ。

そないな身体で何考えてんねん。」


アキレイ

「この傷のことならツバキに言え。

もっと上手く治せとな!」


ツバキ

「何?」


ラナンキュラス

「そうだね。もう少し治して欲しかったな。

僕だったらもっと上手く出来たよ。」


ツバキ

「何だと?」


ジニア

「しゃーないやろ。

嵯峨鼠鼠(サガネズネズミ)の空間刃術(ジンジュツ)

時間を戻せる訳や無いんやからな!!

あと、人を思いやる心が足りひんねん!!」


ツバキ

「グッ...どうやら貴公らから

死にたいと見える。我がーー」



ラナンキュラス(遮る様に)

「キキョウ副隊長ならって思ったけど...」


アキレイ

「キキョウはどこだ?」


ジニア

「あそこにおる」


ツバキ

「...何故だ。」


ジニア

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)に会いに行ってん。」


ラナンキュラス

「...なるほど」


アキレイ

「無茶をさせたなジニア。」


ジニア

ダァっとれ!!希望を託して来たんですぅ!!

それに、そんなん説明しとる時間は無いで。」


ソープワイト

「戦闘を終えてからあまりにも早すぎる復帰だ。

奴らが弱いとまでは言わないが

気になる所だね。

一体誰の能力(チカラ)かね?」


N

すると刃汽(ジンキ)量も傷も満足に癒えていない3人は

眼前にいるソープワイトを(ニラ)んだ。


ソープワイト

「まぁ良い。

そんなことよりも探す手間が省けたというもの。」


ツバキ

「何?」


ソープワイト

紅大蛇(クレナイオロチ)葡萄染麒麟(エビゾメキリン)

嵯峨鼠鼠(サガネズネズミ) 金色木乃伊(コンジキミイラ)

そして...橙猩猩(ダイダイショウジョウ)!!

ヌフフフフッ!!!!ヌフフフフッ!!!」


ラナンキュラス

「随分と余裕だね。

分かるかい?僕らがここにいるって事は...」


アキレイ

「貴様らラミオラス帝国の刺客は例外なく

消炭 (ケシズミ)になったという事だ。」


ツバキ

「次は貴公の番だ。我がサビるがいい」


ジニア

「そーいうこっちゃ。

これで...シマいやぞソープワイト。

覚悟...出来とるんやろな?」


ソープワイト

「ヌフフフフッ!!バカかね!!

サラセニアやエリカ、ジギタリアスが

そう簡単に死ぬと本気で思っているのかね??

その傷だらけの身体で

つけ上がるのも 大概(タイガイ)にしたまえよ。

その吐いた反吐を再び戻すがいい!!

千刃花(センジンカ)の猿共が!!」


アキレイ

「なんだと!?確かに殺したはずだ。」


ソープワイト

「...だから死んでいるとでも言うのかね?

これだからバカは困る。

私の副官を甘く見ないことだよ。」



アキレイ

「何!?まさか...サラセニアが...」


ツバキ

「...隙を見せるなアキレイ。

奴の刃汽(ジンキ)はここには無い。」


アキレイ

「ぁあ。」


ラナンキュラス

「ジギタリアスもここにはいない。

まともに刃汽(ジンキ)を感じられるのは

ソープワイトだけだよ。

誰を殺して誰が死んで無いなんて関係ないさ。

今はただ、目の前にいる敵だけを見よう。」


アキレイ

「ぁあ。すまない。

ここで奴をてばナーベルクに戦況がカタムく。

久しぶりに共闘するか!!

ツバキ!!ジニア!!ラナン!!!」


ラナンキュラス

「フフッ。そうだね。」


ジニア

「来るで!!!」


ツバキ

「私は先に行く」


ラナンキュラス

「ちょっ!!ツバキ!!」


N

ーーキキョウサイドーー


配役変更一覧

----------------------------


ツバキ▶︎▶︎▶︎N


----------------------------


キキョウ

「グッ...ここは...」


N

豪華絢爛ゴウカケンラン

東洋風の屋敷ヤシキの中にいた。

カーン。カーン。と心地よい鐘が聴こえる

周りを見渡していると突然、引っ張られるように

立った状態のまま足を引きずられた。

(ふすま)が何枚も何枚も勝手に開き

まるで早送りの様に駆け抜けていった。


キキョウ

「キャァア!!」


N

そしてピタリと止まった。


キキョウ

「グッ!!ここは...」


N

見渡しても湯煙ユケムリ

何も見えなかったが

鐘の音は先ほどより大きく聴こえる。

キキョウはそっーっと歩き出すと

気付けば湯にかっていた。



キキョウ

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)!!」



配役変更

----------------------------


N▶︎▶︎▶︎橙猩猩(ダイダイショウジョウ)


※ツバキはN続投


----------------------------


キキョウ

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)...久しぶりね。」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「何をしに来た。」



挿絵(By みてみん)


キキョウ

「分かってるでしょ。

ソープワイトに対抗できる能力(チカラ)

あなたから授かりに来た。」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「...授かりに...か。ならば聞こう。

...貴様の描く夢とはなんだ?」


キキョウ

「描く夢...私の手で戦争を終わらせる。

前にもそう言ったでしょ?

何で能力(チカラ)を貸してくれないの!?

アセヴィの時は頼んでもいないのに

沢山技を授けてくれた!!

どうしてソープワイトの時はダメなの!?」



橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「図に乗るな人間!!!!」


キキョウ

「グッ!!」


N

キキョウはあまりの刃汽(ジンキ)ヒザをついた。


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

(サヤ)は道具ではない。

都合が良い時に出てくる便利なものではない。

我が能力(チカラ)は慈悲の心を持ち

イマしめ断罪する時に発揮される。

今の貴様はなんだ?

他人の力にすがるメス猿ではないか。」


キキョウ

「...そんな!!」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「ジニアと 金色木乃伊(コンジキミイラ)にすがり

補助に徹しようとする。

千年万花(センネンバンカ)??

片腹痛いわ!!!!!!!!!!」


キキョウ

「ガッ!!!」


N

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)はキキョウの首を掴み、投げた。


キキョウ

「ガハッ!!」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「己で切り開く覚悟も無いイクサなど無意味。」


キキョウ

「グッ...そんな事...ない!!!

私は私なりに戦ってきた!!!!

だけど!!!足手アシデまといになるのは...

隊長の邪魔をするのは...いやなの!!」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

鞘花(ショウカ)能力(チカラ)とは

貴様にとっては足手アシデまといなのか?」


キキョウ

「そんな事言ってない!!!

ただ、私は未熟だから...」


N

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)はキキョウの首を離すと

ゆっくりと口を開いた。


キキョウ

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「周りの鞘花(ショウカ)はそんな事を思って

戦いにノゾんでいると思うか?」



キキョウ

「だって...ジニア隊長達は未熟じゃないから...」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「誰しも最初は未熟であった。

それは貴様も例外ではない。」


キキョウ

「それは...」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「誰かの肩に寄りかかろうとするな。

己の足で歩き、道を切り開き進んでいけ。

それが...貴様が言っていた夢ではないのか?

平和を望んだのは誰だ!!!!」


キキョウ

「...私」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

能力(チカラ)を欲したのは誰だ!!!」


キキョウ

「...私」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「混沌を切り裂くのは誰だ!!」


キキョウ

「私!!!!!!!!」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「ならば、オノが信ずる悪を切れ!!

その手で!!!我が(ヤイバ)で!!!

お前はなんだ!!!!」


キキョウ

灼流(シャクリュウ)鞘花(ショウカ)!!」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「この戦争を終わらせるのは誰だ!!」


キキョウ

「この私よ!!!!!!」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「フフッフハハハ!!!!パチン(指を鳴らす音)


N

そして、世界がマワ



キキョウ

「え?」


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)

「意思は形を変え、力となる。

悪しきを砕き、洗い流す。

受け取れ。これが真のーーー」



配役変更

----------------------------


橙猩猩(ダイダイショウジョウ)▶︎▶︎▶︎N


----------------------------


N

ーージニアサイドーー



ソープワイト

魑魅魍魎(ヴェノムヴァンデ)!!!!』


ジニア

「触れたらあかんぞ!!散れ!!」


ラナンキュラス・アキレイ・ツバキ

「!?!?」


N

ソープワイトは薄緑色したゲル状の弾丸を

無数に飛ばすと4人はその場から一瞬で離れ

ゲル状の弾丸を避けながら大声で話していた。



アキレイ

「なんだ!?この気味の悪いものは!!」


ジニア

「麻痺毒や!!」


ラナンキュラス

「毒!?」


ツバキ

「毒か...」


ジニア

「そや!!!!

触れたらシマやぞ!!!」


ラナンキュラス

「厄介な(サヤ)だね!!!」


アキレイ

「だが!!毒なら!!熱に弱い!!」


ラナンキュラス

「そうだね!!!!!!」


ツバキ

「もとより私には毒など関係のない事。」


ジニア

「せやな!!!!」


N

すると4人は急に立ち止まり構えた。


ラナンキュラス

雷迎招雷(ヴォルテッカ)!!!』


アキレイ

炎蛇招来エンジャショウライ八岐ノ(ヤマタノ)咆哮ホウコウ!!!』


ツバキ

天黴雨ノ絶(カラツユノタチ) 是空 (ゼクウ)


ジニア

砂塵百大天(サジンヒャクダイテン)!!』


ソープワイト

隠鬼侵(ドロロキシン)!!!』


アキレイ・ジニア・ツバキ・ラナンキュラス

「ハァァァァァア!!!!」


挿絵(By みてみん)


N

火炎放射、(イカヅチ)カタマリ、無数の砂の竜巻

切り裂かれた空間の奔流ホンリュウが一気に

ソープワイトに襲いかかった。


ソープワイト

「グッ!!!こんな...もの!!!!!

グァァァァア!!!!!!!」


N

ドーンっと轟音を立てて辺りの砂が一気に

巻き上がった。


ジニア

「よっしゃー!!これでどないや!!」


ラナンキュラス

「流石に(イカヅチ)に打たれたら

早々(ソウソウ)には立ち上がって来れないね。」


アキレイ

「当たり前だ。

消炭(ケシズミ)にしてやったのだからな!」


ツバキ

「空間ごと押し潰してやったまでのこと。」



ジニア

「残念やったな!キキ!!

俺の砂嵐が倒してもーたわ!!」





















ソープワイト

「バカかね!!」









ラナンキュラス・ツバキ・アキレイ・ジニア

「ガハッ!!!」


ジニア

「なんや...これ...は...あん時の...」


ラナンキュラス

「グッ...そんな...毒は食らって...ないのに」


アキレイ

「...目の前が...回る...

グッ!!まさか毒か!?」


ツバキ

「一体...どういうことだ...」



ソープワイト

怪回壊櫆(ル・ラルダ)



N

舞い上がる砂埃スナボコリが晴れると

そこに立っていたのは血に染まりながら

不敵に笑みを浮かべるソープワイトだった。


ソープワイト(息を切らしながら)

「グッ...ハァ...ハァ...隠鬼侵(ドロロキシン)を打ち破り

猿の分際で手傷を負わせるとは...

全く生意気なガキ共だよ...だが

気分は...どうかね?千刃花(センジンカ)

目眩メマイヒドくて...立てないかね?」



N

そういうとソープワイトは

ゆっくりと歩き出した。


アキレイ

「何...!?

あれだけの技を食らってもなお...

歩ける...だと?」


ラナンキュラス

「見て...傷が治っていく...」


ツバキ

「にわかに...信じられぬ」


ジニア

「これが...病毒の鞘花(ショウカ)...難儀なサヤやな」


ソープワイト

「何を驚いているのかね?

そもそも傷というのは

真皮シンピ皮下脂肪ヒカシボウ

および筋肉などから線維芽細胞センイガサイボウが増殖し、

肉芽ニクゲを形成して治そうとするもの。

肉芽ニクゲがある程度皮膚 (ヒフ)表面の高さまで

盛り上がると、その周囲の皮膚 (ヒフ)から表皮が伸び

傷を覆う。つまり、肉芽ニクゲの形成をウナガせば

治るというもの。

私は病毒の鞘花(ショウカ)

知識さえあれば(サヤ)能力(チカラ)を応用できる。

つまり、私は外傷程度では死ぬことはない。

という事だ。

それの何が不思議なのかね?」


N

ソープワイトは続けて思い出したかの様に

口を開いた。


ソープワイト

「そうだ。ちなみに、怪回壊櫆(ル・ラルダ)

無味無臭無色の毒。毒性は弱いが

しばらくは目眩メマイで立てないよ。」


ジニア・ツバキ・ラナンキュラス・アキレイ

「グアッ!!!」


ソープワイト

「おっと、 述縛戒放(ジュバクカイホウ)

もう少し立てないだろうね。

ヌフフフフッ!!!!!

ヌフフフフッ!!!!!!」


ジニア

「んの...野郎」


ラナンキュラス

「グッ...なんて...能力(チカラ)だ...なら!!」


アキレイ

千年万花(センネンバンカ)...を...」


ツバキ

「正気とは...思えぬ。

今ここで千年万花(センネンバンカ)など...の骨頂」


アキレイ

「なら...どうする!!」


ソープワイト

「ほぉ。千刃花(センジンカ)侵入者(イントュルーソ) 諸君。

私の所見によれば、身体の傷が癒えきっていないと見える。

それに、刃汽(ジンキ)さえも回復していない。

だから自身の身体に負担がかかる技も刃術(ジンジュツ)をも放てない。

もちろん、刃汽(ジンキ)消費も肉体への負担も

尋常ではない千年万花(センネンバンカ)など

出来る訳がない。」


ラナンキュラス

「...それは...グッ...どうかな?」


ソープワイト

「やめたまえよ。1番重症のは貴様自身。

雷速で移動していないのがその証拠だ。

ナーベルクの雷神(レイシェン)が聞いて呆れるね。全く。」



ラナンキュラス

「グッ」


アキレイ

「黙れ...貴様のようなヤカラには...

問答など無用だ。今すぐに... 消炭(ケシズミ)にしてやる!!!」


ソープワイト

「大した発明もしない技術開発の小金持ちが

この私に生意気な口を効くとは面白い。

問答をしないのではなく

問答を出来るほどの脳を

持っていないから出来ない。

そうじゃないのかね?」


アキレイ

「ぁあ!!そうだ!!!!!」


ツバキ

「ウグッ...貴公は...二度と口を開く...な」


アキレイ

「何だと!?」


ソープワイト

「ツバキ=ナーベルク=義忠ヨシタダ

皇帝にもなれぬ裸の王が

何故ここにいるのかね?

...フンッ。当ててやろう。

実父ジップを求めてここに来た。

そうだろう??

こんな場所にわざわざ来るなど笑わせる。

それは情か?...いや策略か?それともーー」


ツバキ(遮る様に)

「貴公には...関係の...ない事。」


ソープワイト

「ここに貴様の求める答えなどないよ。」


ツバキ

「なん...だと?」


ジニア

「それは...グッ...ほんまの事やぞ。ツバキ

ここに義統 (ヨシムネ)皇帝はおらへん。」


アキレイ

「なん...の事だ...本物の皇帝が...

グッ...ここにいたのか?」


ラナンキュラス

「グッ...一刃花隊(イチジンカタイ)には...もう一つの目的があった。

そういう事...だね?」


ツバキ

「ジニア...どういう...事だ」


ジニア

「それは...つまり」


N

ゴゴゴゴゴゴゴゴッと

轟音が鳴り響く。


ラナンキュラス

「なんだ?」


アキレイ

「この刃汽(ジンキ)!!」


ツバキ

「...来たか。」


ジニア

「グッ...遅いっちゅうねん!!」


ソープワイト

「次から次へと...虫が沸くね」



N

すると金剛離殿(コンゴウリデン)砂漠ノ墓標(サバクノボヒョウ)から

次々と勢いよく湯が溢れ出した。


キキョウ

華慈カジ天眞啼轟(テンマナイゴウ)!!』


N

キキョウは巨大な灼龍(シャクリュウ)の背に乗って

ツバキ達4人に向かっていった。


ツバキ・ラナンキュラス・アキレイ

「ッッ!?!?」


キキョウ

「ジニア隊長!!!」


ジニア

「任せときぃ!!」

百式腕(ヒャクシキカイナ)砂門弁徒ノ(サモンベントノ)巨人兵(キョジンヘイ)!!』


N

ジニアは再び百本の腕のある巨人兵を召喚した。


ソープワイト

「小賢しい。

また崩してやるだけだよ。」


ジニア

「まだやぞ!!」

多重念土(タジュウネンド)金色(コンジキ)剛練武(ゴウレム)!!!』

「合ッッ体!!!!!!」

金剛腕(コンゴウカイナ)黄金剛錬神(ゴールデンゴーレム)!!』


挿絵(By みてみん)


アキレイ

「何ィィイ!??合体だと!?」


ラナンキュラス

「なんて...荘厳ソウゴンなんだ...」


ツバキ(小声で)

「...やるな」


キキョウ

見惚ミトれてないで!!

飲み込みますよ!!!!!」


アキレイ・ラナンキュラス・ツバキ・ジニア

「何!?」


N

灼龍(シャクリュウ)に飲み込まれた4人は

遠く離れ流された。


4人(溺れるように)

「アボポボボ!!!!」



N

ーーソープワイトサイドーー


ソープワイト

「フンッ。

泥人形を十体召喚して合体だと?

まるでガキのごっこじゃあないか。

それに...なんだね。

百本の腕が二本に減ったんでは

進化より退化だよ。

こんなものヒネりつぶしてやるまで。」

魑魅魍魎(ヴェノムヴァンデ)!!!!』

「溶けるがいい砂のーーーーガハッ!

何!?グッ!!ガッ!!!ゴハッッ!!」


N

黄金剛錬神(ゴールデンゴーレム)は容赦なくソープワイトを殴り続けた。


ソープワイト(心の声)

((硬い!!これはどういう事だね!!

私の毒でも溶けないだと!?))


ソープワイト

「ガハッ!!!グッ!!!ゴハッッ

ふざけるなぁぁぁあ!!!!!!」

隠鬼侵(ドロロキシン)!!!!』


N

ソープワイトは毒の防御壁を展開し身を守ると

勢いよく手を合わせた。


ソープワイト

パンッ(手を叩く音)

オン...亀羅硬尼(キラコーニ)

オン...疾流迩威尼(シルニイニ) 薩婆訶ソワカ!!』



N

ソープワイトの身体から蒸気が噴き出ると

血管が身体中から浮き出た。

更に隠鬼侵(ドロロキシン)を解いたソープワイトは

(サヤ)キッサキを自身の腕に突き立てると叫んだ。


ソープワイト

毒魔毒染 (ドグマキシン)!!』

「ハァァ!!」


N

みるみるとソープワイトの筋肉が盛り上がると

身体が一回り大きくなり

攻撃をし続ける黄金剛錬神(ゴールデンゴーレム)の拳を拳で受け止めた。


ソープワイト

「あまり...調子に乗らない...事だよ!!

砂風情スナフゼイが!!!!!」

八掌(ヤグラニカ)!!!!!!』

「ハァーーーーーーーー!!!!!!」


N

ーージニアサイドーー


ジニア・ラナンキュラス・ツバキ・アキレイ

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ」


ラナンキュラス

「だいぶ...ゴホッゴホッ無茶するね...」


アキレイ

「ゴホッゴホッ...驚いたぞ」


ツバキ

「ゴホッゴホッ...だが...」


ジニア

「毒が消えた...ゴホッゴホッ...」


キキョウ

「ジニア隊長、黄金剛錬神(ゴールデンゴーレム)はどれくらい持ちますか?」


ジニア

「分からん。

せやけど多少は回復する時間はあるやろ」


キキョウ

「分かりました。まずは治療します。

一旦、納刀してください。治療効果が高まりますから。

ですが刃汽(ジンキ)の回復までは出来ませんからね。」


アキレイ

「分かった。」


N

そういうとラナンキュラス、アキレイ、ツバキは納刀した。


キキョウ

「では行きますよ。」

泡浄橙(アブクジョウトウ)治癒ノ酒盛(チユノサカモリ)


N

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)から

酒と泡が溢れ出すと4人の身体の傷が

みるみると癒えていった。


ジニア

「お!美味いやつやぁ!!

ほれ、舐めてみ???」


ラナンキュラス

「ん?本当だ。

なんてまろやかな口当たりなんだ。」


アキレイ

「...美味いな。もっとくれ!!」


ツバキ

「ふざけるな。そんな事をしてる...美味い」


ジニア

「せやろ??この酒売り出そうおもてん!!」


キキョウ

「もう!!ふざけないでください。

とにかく今は完全な治療は出来ません。

っていうか何でいるんですか!?!?」


ツバキ

「今はそのようなことを話す時間も惜しい。」


ラナンキュラス

「そうだね。」


ジニア

「さて、こんだけ鞘花(ショウカ)がおるんや。

ソープワイトの首をとらん手は無い」


ラナンキュラス

「リナリー達も抜けられたみたいだね。」


アキレイ

「そうか。これで心置きなく暴れられるな。」


ツバキ

「一つ聞きたい。

皇帝がここにはいないというのは本当か?」


ジニア

「ぁあ。ホンマやで。

皇帝はここにいーひん。」


ツバキ

「では...」


ジニア

「そやねん。

モンティがそう言うてたからな。

恐らく...現皇帝は紛れもなく本人。」


アキレイ

「やはり操られてるって事か。」


ラナンキュラス

「モンティ...彼は一体何者なんだ。

僕達を助けてくれたのは彼なんだよね?ツバキ。」


ツバキ

「そうだ。聞けばラミオラスに潜伏していた

九根(キュウコン)の司令だという。」


アキレイ

「通りでデイジーが出世出来ないわけだ。」


キキョウ

「そんな事が...

お礼を言わないといけませんね。

それと、隊長。」


ジニア・ラナンキュラス・ツバキ・アキレイ

「何だ?」


キキョウ

「いや、あの、その...

そんな同時に返事しなくても...」


ジニア

「お前が隊長って言うからやぞ!!

こっちは隊長が4人もおんねん!!」


キキョウ

「そうです...よね。ハハハ」


ラナンキュラス

「それでどうしたんだい?」


キキョウ

「あ、はい。

モンティの件や皇帝の事など

聞きたい事は山ほどありますが

なんとなく話しは読めました。

仮に"本物"の皇帝がいないのであれば

目的は2つに絞れると思います。」


ラナンキュラス

「そうだね。

ソープワイトをち取る事と」


アキレイ

「ここを破壊する。」


ジニア

「せやな。

ほんならバッチバチにぶっ壊したろ!!ーーって

何で破壊せなあかんねん!!脱出ちゃうんかい!!」



ツバキ(遮る様に)

「待て。」


アキレイ

「どうしたツバキ」


ジニア

「無視すな!!!」


ツバキ

「ソープワイトをち取るのは好機だが

何か違和感を覚える。

我らはここにいるべきなのか。」



ジニア

「何やと??

それ本気でうとるんちゃうやろな?」



ラナンキュラス

「正気かい??どうして?」


アキレイ

「何故だ。鞘花(ショウカ)が5人もいて

ソープワイトの首をとれるのは今しかないぞ」



ツバキ

「貴公らこそ本気で言っているのか?

何をすべきか考えることだな。」



キキョウ

「では、ツバキ隊長のお考えを

お聞かせください。」


N

ーーソープワイトサイドーーー




ソープワイト

「フンッ。砂金で表皮を固めていたとは...だが

自立する刃術(ジンジュツ)刃汽(ジンキ)の消耗がイチジルしいはず。

全く。小賢しい能力(チカラ)だよ」


N

そう言ってソープワイトは

足元には横たわる黄金剛錬神(ゴールデンゴーレム)を踏み潰すと

ジニア達がやって来る方向を見つめた。


ソープワイト

「やはり...納刀したか」



アキレイ

「待たせたなソープワイト。」


ラナンキュラス

「さっきみたいには行かないよ」


ジニア

「ええ加減にしぃや。

可愛い黄金剛錬神(ゴールデンゴーレム)

痛ぶってからに。

どんだけ刃汽(ジンキ)消費するとおもてんねん。

小分けに封印した刃汽(ジンキ)ストック

切れてもうたやないかい。」


キキョウ

「覚悟しなさい。」


ツバキ

「我ら帝国特務(テイコクトクム)戦闘部隊(セントウブタイ)"千刃花(センジンカ)"の前にひれ伏すがいい。」


N

すると5人全員が自身の胸にそっと手を当てて

口上(コウジョウ)を唱えた。


ツバキ・ラナン・アキレイ・ジニア・キキョウ

『『天輪!!!!!!!!』』


キキョウ

灼流シャクリュウ堕天ダテンユビ

声聞ショウモン縁覚エンガク悟界ゴカイの導き

トシトシトオトシ

涅槃ネハン輪廻リンネサバかれよ!!』


ジニア(遮る様に)

邪絶ジャゼツムクロ産声ウブゴエ

渇き飢えしは舌無き呼声ヨビゴエ

反魂ハンゴンせよ•執着せよ

砂城サジョウカルマに再び踊れ!!!』


アキレイ(遮る様に)

永久トコシエキバ成る心臓

絶えず揺らめく八岐ヤマタ灯篭トウロウ

(メッ)せ•(ホロボ)せ•クレナイ化せ()!!』


ラナンキュラス(遮る様に)

遠鳴トオナリ(キラメ)く閃光

(ウレ)い•黄昏タソガレ一矢イッシに消えよ

(ホトバシ)れ ・ (トドロ)かせ

そして彼方カナタ御•名(オン ナ)を刻め!!!』



ツバキ (遮る様に)

眩静ゲンジョウ螺旋ラセンサカズキ

無冠ムカン玉座ギョクザに並べしアヤカシ

ツイりけり夢夢離別(ユメユメフタツ)

穿ウガち斬り裂け双散(ニヂリ)(ヤイバ)

べてを両手

我が、サビ

『『灰裂斬刃(カイレツ•ザンジン)嵯峨鼠鼠サガネズネズミ』』


アキレイ(遮る様に)

『『紅蓮グレン滅刃メツジン紅大蛇(クレナイオロチ)!!』』


キキョウ(遮る様に)

『『断罪ダンザイ橙刃トウジン橙猩猩ダイダイショウジョウ!!』』


ジニア(遮る様に)

『『金剛コンゴウ砕刃サイジン 金色木乃伊(コンジキミイラ)!!!』』


ラナンキュラス(遮る様に)

『『紫苑シオン雷刃ライジン 葡萄染麒麟(エビゾメキリン)!!』』


N

5人が一斉に解放するとその余波ヨハは凄まじく

まるで嵐が火ノ炉決闘場(イミシオンシーニ)

包み見込むようだった。


ソープワイト

「...壮観ソウカンナリ



N

するとズバッと嵐が割れツバキ達は走り出した。



ツバキ

偃套月時雨(エントウツキシグレ)


アキレイ

「マント??すまん!ツバキ!!」


ツバキ

「足を引っ張らぬよう保険だ。

毒と言えど空間を隔絶カクゼツした

偃套月時雨(エントウツキシグレ)ならば防げる。」


N

ツバキは嵯峨鼠鼠(サガネズネズミ)

向けてハタめく半透明のマントを味方全員に羽織らせた。



ジニア

「俺の番やな!!!!」

多重念土(タジュウネンド)砂我傀儡(サガクグツ)!!!』


N

ジニアはキキョウ、アキレイ、ラナンキュラス

ツバキの粘土の分身を十体作り上げた。


ジニア

「やったれ!!!砂我傀儡(サガクグツ)!!!」


ラナンキュラス

「いいね。ジニア!!」


キキョウ

大焼猩(ダイショウジョウ)橙紡宴戯(トウホエンキ)!!!!!』


N

灼流(シャクリュウ)がより濃くダイダイ色に染まっていき

水蒸気に近い液体が渦を巻いた。


ジニア

「ちゃんともろて来たんやろな!?」


キキョウ

「もちろんです!!!!」

天輪浄衣(テンリンジョウエ)鎧灼(ヨロイアラタ)!!』


N

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)から溢れ出す灼流(シャクリュウ)の輪が

ツバキ達を優しく包み込むと

素肌を暖かい水が覆う様な感覚を全身で感じた。



ラナンキュラス

「キキョウ副隊長...天輪浄衣(テンリンジョウエ)がもう使えるんだね。

僕の天輪浄衣(テンリンジョウエ)でも良かったけど今回は...」


アキレイ

「今回はキキョウの方が向いてるだろうな。」


N

天輪浄衣(テンリンジョウエ)とは

鞘花(ショウカ)自身が己の能力(チカラ)によって

ダメージを受けぬように解放時に 顕現(ケイゲン)させる

基本能力の一つである。

(サヤ)と同じ属性の見えない鎧を(マト)能力(チカラ)であり

鞘花(ショウカ)の身体が(サヤ)の如く硬いのは

天輪浄衣(テンリンジョウエ)のおかげでもある。

しかし、その他にも

同じ属性の影響を増減させる面もあり

プラスに働くものには威力増幅。

マイナスに働くダメージや余波ヨハ減衰 (ゲンスイ)させる。

アキレイやラナンキュラスが自身の技で

燃えたりシビれないのは

天輪浄衣(テンリンジョウエ)による減衰 (ゲンスイ)のおかげである。

そして今回、技として発動した

天輪浄衣(テンリンジョウエ)鎧灼(ヨロイアラタ)

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)の増幅効果を受けられる様に

キキョウが4人に(マト)わせたのである。

天輪浄衣(テンリンジョウエ)

鞘花(ショウカ)によって呼称が異なり

紅大蛇(クレナイオロチ)なら鎧焱(ヨロイホムラ)

葡萄染麒麟(エビゾメキリン)なら鎧雷(ヨロイカヅチ)となる。

憑依ヒョウイ刃術(ジンジュツ)である

剋刃(ゴクハ) 四十(シジュウ)天賦鳳倫(テンプホウリン)

天輪浄衣(テンリンジョウエ)が可視化した姿であり

天輪浄衣(テンリンジョウエ)を扱える鞘花(ショウカ)でないと

発動出来ない為、天賦鳳倫(テンプホウリン)

鞘花(ショウカ)でないと発動する事が出来ない。


キキョウ

橙猩猩(ダイダイショウジョウ)の加護を(マト)わせました!!!

多少の傷と毒であれば洗い流されます!!」


ジニア

「でかしたキキ!!!

これで怖い者無しやな!!!」


ラナンキュラス

「じゃぁ僕からもプレゼント。」


剋刃(ゴクハ)ナナ鏡乱合キョウランアワセ

剋刃(ゴクハ) 四十五シジュウゴ走雷(ハシリカヅチ)!!!』


N

ラナンキュラスは無数の光の鏡に向かって走雷(ハシリカヅチ)を放つと

(イカヅチ)が五つに分散され

それぞれを雷速移動できるようにホドコした。


ツバキ

つ。」


アキレイ

「ウォォオォオオ!!!」


N

5人は雷速で移動すると

ソープワイトに斬りかかった。



ソープワイト

「バカかね。

人数が増えようが雷速で移動しようが同じことだよ。」


ツバキ(遮る様に)

天黴雨ノ絶(カラツユノタチ)


ラナンキュラス (遮る様に)

雷迅虞斬(ライジングサン)!!』


アキレイ(遮る様に)

炎斬エンギ大蛇オロチ!!』


キキョウ(遮る様に)

龍斬天焼(ロザンテンショウ)!!』


ジニア(遮る様に)

砂刃砂遊(サジンスナアソビ)!!』


ソープワイト(遮る様に)

小癪コシャクな!!!!!」

隠鬼侵(ドロロキシン)!!』



アキレイ・ラナン・キキョウ・ジニア・ツバキ

「ハァァァァァア!!!!」



N

ソープワイトは

斬りかかる5人に向かって毒の壁を展開した。


ソープワイト

「触れた者を毒にオカす壁だ。

いつまで持つかな?

ヌフフフフッ!!ヌフフフフッ!!」


ツバキ

「下がれ。毒の壁ごと削り取る。」

天黴雨ノ絶(カラツユノタチ) 是空 (ゼクウ)


ソープワイト

「グッ!!!!」


ツバキ

「貴公は、何をタクラんでいる。」


N

ソープワイトは後退し体制を整えるも

間髪カンパツを入れずジニア達が斬りかかり

ソープワイト、アキレイ、キキョウ、ジニア

ラナンキュラス、ツバキ達全員の剣撃の音が

火ノ炉決闘場(イミシオンシーニ)で鳴り響く


全員で斬り合う (ラナンの台詞まで)

「ハァ!!デッ!!オラ!!

グッ!!トォリャ!!ガハッ!!

ウォオ!!!!オラァ!!ハァァァ!!

ハァ!!デッ!!オラ!!シャーッ!!

グッ!!トォリャ!!ガハッ!!

ウォオ!!!!オラァ!!デァ!!」


ラナンキュラス

「グハッッ!!!」


ジニア

「ウグ!!」


アキレイ

「ガッ!!」


キキョウ

「グッ!!」


ツバキ

「ッッ!!」


ソープワイト

「ガハッッッッ!!」


ラナンキュラス

「そんな...雷速について...来れるなんて...」


ソープワイト

「グッ...バカかね...

何のための刃汽(ジンキ)知覚チカクだと

思っているのかね!!!!」


アキレイ・ジニア・ラナン・キキョウ・ツバキ

「グハッッッッ」


N

だが、確実にソープワイトの身体は

血に染まっていた。

それと同時にジニア達の身体はシューっと

黒い煙を立て走雷(ハシリカヅチ)が解けた。


ツバキ

「ウグッ」


キキョウ

「ツバキ隊長!!」


ツバキ

「私に...構うな...」


キキョウ

刃汽(ジンキ)が...私のを分けます!!」


ツバキ

「貴公は...ソープワイトを」


ソープワイト

「グッ...刃汽(ジンキ)切れ...かね。だが...

この私に...片膝カタヒザをつかせるとは

褒めてやろうじゃあないか!!!」



アキレイ

「グッ...キキョウ!!ツバキを頼む!!

こっちは...任せろ!!!」


ラナンキュラス

「ハァ...ハァ...もちろんさ!!!」


ジニア

「貸しやぞ...ツバキ!!」



アキレイ

「ウォオオオオオ!!!」

崩連ナダレ蛇腹炎炎(ジャバラエンガ)!!!』


ラナンキュラス

導雷(フルゴーラ)!!!』


ジニア

砂奏数(スナソウジュ)砂漠ノ命(サバクノミコト)!!』


N

ツラなる火炎の玉と(イカヅチ)

砂の弾丸がソープワイトに降りかかる。



ソープワイト

「ヌフフフフッ。時は毒なり」



N

するとソープワイトは不敵に(ワラ)

天鵞絨牛鬼(ビロウドオウガ)を地面に突き刺した。


ソープワイト

「毒は満ちた!!!!!

貴様らはソデをつられて

墓場へと迷い込む!!」


アキレイ

「なんだと?」


ソープワイト

「逃げマド千刃花(センジンカ)!!」

狂鬼乱不ノ裏通死番地(コトロコトロ)!!』



N

ズズッと深緑色の結界が火ノ炉決闘場(イミシオンシーニ)を包んだ。


ツバキ

「何!?」


ジニア

「あかん!!」


キキョウ

「これ...は...マズイです!!

飲み込まれる前に逃げて!!!!」


アキレイ

「走れ!!」


ラナンキュラス

「だめだ!!間に合わない!!え!?」


ジニア・キキョウ・アキレイ・ラナンキュラス

「ッッ!?」


ツバキ

断絶月時雨(ダンゼツツキシグレ)


N

グニュンと4人はツバキに引き寄せられると

半透明の円錐エンスイ状の防御壁に包まれた。


ジニア

「ハァ...ハァ...助かったわぁ」


アキレイ

「すまんツバキ」


ツバキ

「グッ...断絶月時雨(ダンゼツツキシグレ)は空間を...隔離カクリする防御結界

触れる事すら...叶わず弾かれる」


ラナンキュラス

「グッ...急死に一生だったね」


キキョウ

「ありがとう...ございます」


ツバキ

「...見ろ。」


アキレイ

「これは...」


N

ツバキ達が見た先は

おどろおどろしい景色が広がっていた。

天井からはボタボタと粘液の様なものが垂れ

砂で覆われた足元は粘液に触れて溶けていく。


ソープワイト

「ヌフフフフッ。

素晴らしい世界だと思わないかね??

この毒が満満(ミチミチ)た空間では

全てが命取り。出口などない。

一瞬の隙も見せられない死の空間だよ。」


キキョウ

「出口が...ない」


ソープワイト

「鬼ごっこといこうじゃあないか。

もちろん。鬼は...私だがね」


ツバキ

「...せぬ」


ソープワイト

「まぁ、外の世界と比べれば可愛いものだよ。」



キキョウ

「外の世界?どう言うこと?」


ツバキ

「...何を言っている。」



ソープワイト

「さて、(アリ)を殺さぬように始末するのは

骨が折れる作業だ。

しかしそれも大詰め。」



ラナンキュラス

「グッ...回りくどい言い方は

やめたらどうだい?」


ソープワイト

「今、この現状こそ

全てを物語っているとは思わんかね?」


ジニア

「なんやと?」


ソープワイト

「バカかね!!!

まだ分からぬとは...やはりナーベルクの鞘花(ショウカ)

アホゥばかりだよ。」


アキレイ

「何を言っているんだ。」



ソープワイト

「ナーベルクが誇る鞘花(ショウカ)の半数以上を

この冥府大監獄(ゲヘナプリズン)に幽閉する事に成功した。

そう言えば伝わるかね?」


ツバキ・ラナン・アキレイ・ジニア・キキョウ

「ッッ!?!?」


ソープワイト

「戦力の分散など初歩中の初歩。つまり...」


アキレイ

「幽閉だと?何を言っている!!」


ツバキ

「やはり...皇帝などいない。という事か。」


キキョウ

「そんな!!私はオトリだった...って事?」


ジニア

「初めから...仕組まれとったんか...」


ラナンキュラス

「だから...時間を稼いでいた。

僕達が...1箇所に集まるまで。」


ジニア

「何が目的や!!!ソープワイト!!」


キキョウ

「今その話しをするって事は...本当に」


ツバキ

「脱出するスベが...無いという確信だろう」


アキレイ

「...ナーベルクに何を...何をしたぁ!!!

ソープワイトォオオオオ!!!」



ソープワイト

「何をしたかって?バカかね!!!

情報を撹乱カクランし、私自らが出向き

鞘花(ショウカ)を集めた。

考えなくとも分かるじゃあないか。」




アキレイ・ラナン・キキョウ・ツバキ・ジニア

「ッッ!?!?」

























ソープワイト

「宣戦布告だよ。」



----------------------------


N

作者 REN’sJackson

千刃花(センジンカ)〜帝国特務(テイコクトクム)戦闘部隊〜(セントウブタイ)

煉獄レンゴク 冥府ゲヘナ大監獄プリズン

Seasonシーズン30(サーティ)

The() ending(エンディング) of a(オブ ア) nightmare(ナイトメア)(完)


----------------------------


















N

おまけ

















配役変更一覧

----------------------------


アキレイ▶︎▶︎▶︎N


キキョウ▶︎▶︎▶︎オルケイディア


挿絵(By みてみん)


----------------------------





N

時は(サカノボ)りリナリア達が脱出する数十分前

デイジーの頭の中の記憶から

華四百花(カシヒャッケ)の1人であるクリシャンテが天王軍団長

ルビウス=ドレークに連れ去られた事を

確認したオルケイディアは

映像に映る花瓶を調べに九根司令部に向かっていた。



オルケイディア

「グッ...一体何の目的で奴は...」


N

するとダリア城一帯に警告音が鳴り響くと

隊士達が慌ただしく動き始めた。



オルケイディア

「プラムが封鎖を始めたか...」


N

オルケイディアは苛立ちを隠さず

しばらく歩いていると急に立ち止まった。


オルケイディア

「遠い!!!!わざわざ高い場所に

司令部を設ける意味が分からん!

クリシャンテの奴め!!

捕まえたら怒鳴り散らしてやる。」


N

そう言ってオルケイディアはドプッと消えた。

ーー九根司令部前ーー


オルケイディア

「あそこか。」



N

一瞬で移動し

何処からともなく現れたオルケイディアは

司令部の扉を蹴破ケヤブると

真っ先に花瓶に向かっていった。



オルケイディア

「...これか。」



N

オルケイディアは花瓶を叩き割ると

中から1枚のメモが出てきた。

そこに書いてあったのは...





オルケイディア

「NCB...どう言う意味だ。

それにこれは...座標?ここは確か...

タッソ平原だな。どう言う事だ?」


N

その後、オルケイディアはNCBと

何度も呟いていた。


オルケイディア

「NCB...NCB...NCB...N... C...B...

Nuclear(ヌークリア) ...bomb(ボム)...

核爆弾か!!!!!!!まずい!!」

剋刃(ゴクハ)の六・ 人念通(ジンネンツウ)!!』


N

オルケイディアはプラム、ヴァンビ

アナスタシア、クーワ、レンゲイに

通信刃術(ジンジュツ)をかけた。


オルケイディア

千刃花(センジンカ)大隊長のメイにより

特級厳令発令!!

繰り返す!!!特級厳令発令!!!

七刃花隊(ナナジンカタイ)は皇帝の守護!!

他の華四百花(カシヒャッケ)は兵をかき集めろ!!

五刃花隊(ゴジンカタイ)並びに

四刃花隊(ヨンジンカタイ)

直ちにタッソ平原へ向かえ!!!

私もすぐに向かう!!!!」



N

ーー場面切り替わり

とある城にてーー






配役変更

----------------------------


ソープワイト▶︎▶︎▶︎マリガルド


----------------------------




マリガルド

「懐かしかったですか?団長。」



挿絵(By みてみん)





N

そこでは巨大なモニターの前で

本を片手にダリア城を見つめる男がいた。





配役変更

----------------------------


N▶︎▶︎▶︎ルビウス


----------------------------



挿絵(By みてみん)




ルビウス

「いや、そうでもなかったね。ただ...」


マリガルド

「ただ?」


ルビウス

ウレいてるだけさ。

ナーベルクの無知と無謀さをね。」



マリガルド

「そうすか...。

それで、今日は...」


ルビウス

「ぁあ。副団長とマリガルドと僕で

ちょっとしたセレモニーをしよう。」


マリガルド

「副団長??アイツも呼ぶんすか!?!?」



N

すると突然、部屋のドアがバァンッと開いた。







配役変更

----------------------------


ツバキ▶︎▶︎▶︎サギスケ


----------------------------











サギスケ

「パラリラパラリラァ!!!

パラリラパラリラァ!!!!!!!」


挿絵(By みてみん)



マリガルド

「おい!!ペンギン野郎!!!」



N

羽毛をなびかせ

サングラスをかけた巨大な鳥の様な生き物が

キコキコとやってきた。



サギスケ

「おうおうおう!!

誰だ!?俺様をペンギン野郎って

ほざいたマリガルドは!!!

あん??ぶっ殺されてぇのか!?ぁん??

俺はペンギンじゃねぇ!!!サギだ!!!」


ルビウス

「ペンクイーンだってセイじゃないか」


サギスケ

「団長!!!それは言わない約束でしょ!?」


N

ルビウスは興味なさそうな様子で

本を読み始めた。



マリガルド

「おい!!テメェ!!

何度言ったらわかんだよ!!」


サギスケ

「ジンゴリカイデキナイクエ」


マリガルド

「んのペンギン野郎!!!!!」


ルビウス

「やめろマリガルド。仲間同士の争いはご法度だ。

いいかいサギスケ。城内は乗り物禁止だよ。」


マリガルド

「降りやがれ!!クソペンギン!!」


ルビウス

「ルールは絶対だよ。サギスケ。」



サギスケ

「クエ?」


マリガルド

「ふざけやがって!!」
















ルビウス

「三輪車から降りるんだ。

これで3度目だよ。」


挿絵(By みてみん)


サギスケ

「団長!!!バイクはダメだって言うから

自転車に変えたんすよ?

何で三輪車もダメなんすか!!!

俺に飛べって言うんですかい??」


マリガルド

「乗り物の種類じゃねぇんだよ!!!」


ルビウス

「僕の言い方も良くなかった。

改めて細かく言おうか。

三輪車もスケボーもローラースケートも

自身の足で歩く以外の歩法は禁止だ。」


サギスケ

「俺はね!!風を感じたいんすよ!!!

排気ガスで環境汚染したいんすよ!!!

ずっとここにいてストレスやべぇんすよ!!」


マリガルド

「三輪車じゃ環境汚染できねーぞ。」


サギスケ

「テメェ!!スッこんでろ!!

俺の羽ばたきを喰らいてぇのか?あん??」


マリガルド

「羽ばたけねぇお前がどう羽ばたくが

見ててやるよペンギン野郎!!

ほら、飛んでみろーー」


サギスケ

「カッチーン。

団長。ぶっ殺していいすか??

ちょうど髪型にも飽きたんで

イメチェンしようかと思ったんすよ赤髪にね!!

植毛してやるからこっち来いや!!!」


マリガルド

「髪の毛4本しかねぇくせにイメチェンとか

抜かしてんじゃねぇぞゴラ!!!!」


サギスケ

「カッチーン。

団長。マジでやっちゃってくださいよ!!」



ルビウス

「何で僕がやる事になってるんだ。

2人とも落ち付けないのかい?」


マリガルド

「す、すんません。」


サギスケ

「謝ったって許さねぇぇかんな!!」


マリガルド

「お前に謝ってねぇよ!!!」


ルビウス

「無駄なやり取りが嫌いだって

何度も言っているのに。

いい加減にしてくれないかサギスケ。

これから面白いものが見れるんだ。」


サギスケ

「だって団長!!」


ルビウス

「一つ提案しよう。

君が良ければ外で見るといい。

そうすれば静かに眺めることが出来る。」


サギスケ

「ぇぇ!!!嫌っすよ!!!!!

外出たら死ぬじゃないすか!!!!」


ルビウス

「そうか。死にたく無いのか。」


N

ルビウスはパタンッと本を閉じると

サギスケの方を向いた。


ルビウス

「なら、僕の言う事を聞いた方がいいと思うよ。

早く三輪車から降りなさい。

死にたく...ないんだろ?サギスケ」


サギスケ

「ぁあーあ。あんたが大将だよ!!!」


N

そう言ってサギスケは三輪車から降りた。



ルビウス

「さて、マリガルド、サギスケ。

準備はいいかい?」


マリガルド・サギスケ

「うっす!!!」



N

ルビウスは立ち上がり歩くと

カツカツとブーツの音を立てて

部屋の真ん中で立ち止まった。










ルビウス

「始めようか。」




挿絵(By みてみん)



どうだった?

ラミオラス帝国軍の副団長は濃い奴多いね!!


そして!!!やっとルビウスの登場。

こっからは波乱の幕開けです!!!!

また次回も見てくれよな!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ