season28 Now it is time for the final showdown at Volcano Colosseum
2020年も大変お世話になりました。
4章も連載から1年以上連載しており
2ヶ月休載するなど連載スピードも月1に
変わったりもしました。
そして、世の中は歴史的な疫病が流行り
大変な思いをされた方もいらっしゃると思います。
そんな方々の僅かな楽しみに千刃花が
なっていたら幸いです。
親世代から子世代
広く楽しんでいただいている声を
聞いておりREN'sJacksonも嬉しいかぎりです。
本当に今年1年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
千刃花の冒険はまだまだこれからだぜ!!
さて、
皆様にお知らせがございます。
この度、千刃花ファンクラブを発足いたしました。
特典1
ファンクラブ限定の特典が4つ受けれます。
ファンクラブ入会者の方の名前をもじって
技名や地名、様々な名称などで
千刃花の本編に必ず一度登場します。
特典2
毎月1つ
キャラクター(ランダム)書き下ろし
アイコンorヘッダーor待受をプレゼント
特典3
2021年より
ファンクラブ入会者のみ
年賀状を送らさせていただきます。
特典4
少しでも早く
本編の内容が気になる方は
校正風景を聞くことができます。
校正とは
ツイキャスアプリの配信にて行う
リハーサルみたいなもので
実際に演じてもらい誤字脱字やこうした方が
いいやすいんじゃないかという
文章の手直しをすることです。
裏話を聞けたり
楽しい話盛りだくさんなので
ラジオ感覚で聴くことが出来ます。
この先も色々企画を考えていますので
今後とも宜しくお願いします。
入会方法
ツイキャスというアプリでREN'sJacksonと検索
右上の星マークタップして詳細を
押していけば分かります。
では、連載から一年
ようやくソープワイト戦が
本格的に幕開けします。
本編が長すぎて分断してしまいましたが
今回はソープワイトの強さが際立つ回でしょう!!
さぁ!!最終決戦のはじまりはじまり
では、楽しんで!!
N
前回までの千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜は
火ノ炉決闘場にて
遂にぶつかる冥王軍 団長ソープワイト
三刃花隊隊長 ジニア、副隊長のキキョウは
ソープワイトの繰り出す殴陀の数々に圧倒され
一太刀も浴びせられぬまま
反撃の機を伺っていた。
しかし、拳闘僧侶と呼ばれることに激昂し
ソープワイトは更なる能力を解放する。
不敵な笑みを浮かべながら
胸に手を置くその仕草は
まさに鞘花のソレであった。
ソープワイト
「バカはよく勘違いをする。
科学者だから膂力がないと。
搦手を多用、兵器を多用するのが当然だと。
教えてやろうじゃあないか千刃花。
私はこう見えても拳撃においては
少し腕に覚えがあってねぇ。」
ジニア
「ウグッ...おかしい思てん。
やっぱし...拳闘僧侶やなーー」
ソープワイト
「バカにするのも大概にしたまえ!!
拳闘僧侶?そんな者共と一緒にされては困るんだよ。」
キキョウ
「でも...あの技は...」
ジニア
「拳闘僧侶の 拳闘十手..."殴陀"」
キキョウ
「やはり...ソープワイトは...」
ソープワイト
「どうやら私の言葉が理解出来ないみたいだね!!!
バカ共にも分かるように
見せてやろうじゃあないか!!!
慄くがいい千刃花!!!!!!!」
ジニア
「覚悟せぇよキキ。来るで...」
キキョウ
「...はい。」
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N
作者 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season 28
Now it is time for the final showdown
at Volcano Colosseum
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ジニア
「いっぺん死んでこい。」
キキョウ
「え?」
ジニア
「足手まといや」
N
そう言うとジニアは
金色木乃伊で
キキョウの胸を貫いた。
キキョウ
「ガハッ...ジニ...ア隊長...
どう...して...」
ジニア
「ほな、さいなら。」
キキョウ
「ウグッッ 」
N
ジニアは鞘を引き抜くと同時に
キキョウを蹴り飛ばした。
時は遡り
ーー数十分前ーー
ジニア
「走れ!!!キキ!!!」
キキョウ
「え!?」
N
ジニアとキキョウは同じ方向へと
走り出した瞬間
アメーバの様なゲル状の物体が
ブクブクと湧き上がり始めた。
ジニア
「ぬぉぉ!!服に付いたぁあ!!
ぇえーー!!!溶けてもーとるやんけ!!
危な!!!!!!」
N
ジニアは溶けた箇所を
器用に破り投げ捨てた。
キキョウ
「隊長!!」
ジニア
「おー怖ッ!!!
油断すなよ!!!キキ!!
絶対触ったらあかん!!!」
キキョウ
「...隊長が1番油断してるじゃないですか!
それよりも
ソープワイトはまだ口上前です!!
完全に解放する前に叩きます!!」
ジニア
「そやねん!!
モグラ叩きみたいにティッ!!!ってアホ!!
そんな簡単に出来るかい!!
ええか?キキ!!
下手に手ぇ出したらあかん!!!
解放の余波で巻き添え喰らうで!!」
キキョウ
「しかし!!」
ジニア
「ほれ、見てみぃ。
あのよう分からんスライムに触れたら終いやぞ!!」
N
ジニアが指差す方向に目を向けると
周辺に転がっている小鬼や大鬼は
次々と溶け出していった。
キキョウ
「本当だ......溶けて...
いや、腐食していってる...」
ジニア
「あかん!!!」
N
更に勢いが増し
ソープワイトは自身の胸にそっと手を当て
口上を唱えた。
すると禍々しい刃汽を迸らせると
辺りの岩や砂をドロドロと包んでいく
ソープワイト
「天輪•憎生・魔閻の顎
害々毒女の契れた心臓
袖吊り袖引き花一匁
侵し犯され骨肉を晒せ!!!」
『『 緑辱碧刃・天鵞絨 牛鬼!!!』』
N
深緑色の刃を砂の大地に突き刺すと
更にゲル状の物体は勢いを増していく。
ソープワイト
「ヌッフフフ...解放など
いつぶりだろうねぇ。」
ジニア
「近寄ったらあかんでキキ」
キキョウ
「分かってます」
ソープワイト
「さて、まずは肩慣らしと行こうじゃあないか。」
ジニア
「肩慣らしやと!?
舐められたもんーーー」
ソープワイト
『魑魅魍魎』
N
ソープワイトが天鵞絨牛鬼を振るうと
薄緑色のゲル状の物体が
弾丸のように無数に飛んできた。
ジニア
「なんや!?キッショ!!!
キキ!!こっちや!!!」
キキョウ
「はい!!!」
ジニア
「いつまで寝てねん!!
早よ起きんかい!!」
N
先程ソープワイトに投げ飛ばされた
百式腕・砂門弁徒ノ巨人兵を再び起こし
ジニアとキキョウは滑り込む様に
その背後に隠れると
巨人兵は100本もの腕を回転させ
見事にソープワイトの攻撃を弾いた。
ソープワイト
「フンッ。小賢しい」
ジニア
「はぁ...はぁ...はぁ...
な、なんやねんあの能力...」
キキョウ
「周りが溶けてるようにも
腐ってるようにも見えました...」
ジニア
「...エグいな」
キキョウ
「そうですね。
それに得体がしれません。
見た感じ液体なのか物体なのか分かりませんし。」
ジニア
「ここは一旦...アガッ
なんや!!足が動かへん!!」
キキョウ
「隊長!!私が今治しまーー
足が動か...ない...」
ソープワイト
「遅い」
N
ジニアは目線を下にやると
薄緑色のゲルが足元を覆っていた。
ジニア
「気付かへんかった...クソ!!!」
キキョウ
((何コレ...気づかなかった...
ほとんど重さも感触も感じない...))
N
そしてゲルに覆われた巨人兵は
ソープワイトの一閃でドロっと崩れていった。
ソープワイト
「他愛もない」
N
そう言うとソープワイトは嗤いながら
ジニア達へ向かってゆっくりと歩いて来た。
ジニア
「な!?巨人兵が崩れよった...
グッ...このままじゃあかん!!」
キキョウ
「そうですね...」
ジニア
「キキ!!!!上や!!!」
キキョウ
「はい!!」
ジニア
「踊れ!!金色木乃伊!!!」
キキョウ
「穿て!!橙猩猩!!」
N
ジニアとキキョウは咄嗟に鞘を上空に突き出すと
砂と灼流の能力で
上空へ跳びジニアは空中に砂の足場を作った。
ソープワイト
「ほぅ。距離を取ったか。
回復を試るつもりだね。
だがそれを私が許すとでも?」
『魑魅魍魎』
ジニア
『砂縛・砂陣数珠繋!!』
N
ジニアとキキョウの周りに
拳ほどの砂の球体が百八つ召喚され
攻撃に合わせて魑魅魍魎を
砂陣数珠繋が弾き飲み込んでいった。
ソープワイト
「自動防御結界。
なかなかやるじゃあないか。
巨人兵といい砂の塊といい
相変わらず小賢しい能力だよ。」
ジニア
「無駄やで!!
俺らが動かへん限り
守ってくれるからな!!!」
キキョウ
「隊長!!今のうちに洗い流します!!」
『泡浄橙•治癒ノ酒盛』
N
自身とジニアを泡で包み込みゲルを全て洗い流した。
ソープワイト
「フンッ。どういった原理で
治癒したか気になる所だね。
なかなか興味深い現象だよ。」
ジニア
「すまんなぁキキ...
だいぶ楽になったわ...
せやけど...なんやこれ!! ペロッ
めっさ美味いやん!!」
キキョウ
「この能力は
酒と湯の力で治癒しますから。」
ジニア
「なんやて!?
酒飲み放題やんけ!!!」
キキョウ
「隊長...あくまでも治癒が目的ですからね?
治癒は任せて下さい。
ってちょっと!!物欲しそうな顔しない!!」
ジニア
「え?」
ソープワイト
「報告には聞いているよ。
水流系と炎熱系の二面性を持つ灼流の鞘花。
系統は細分化したらキリがないが
回復としての側面も強く出ている。
面白い能力じゃあないか。
科学者としては
脳液が枯渇するまで
調べ尽くしてみたい所だよ。
渡し給え」
ジニア
「誰が渡すかい!!」
キキョウ
「橙猩猩の治癒の能力が
煩わしいんですね。」
ジニア
「せやろな。」
ソープワイト
「治癒だと?
鞘花になったばかりの赤子が
生意気言うじゃあないか。」
ジニア
「キキがいれば
お前の攻撃なんて大した事無いっちゅーねん!!」
ソープワイト
「ヌッフフフ。
猿にも分かる様に教えてやろう。
私の鞘は砂や雷
空間といった直接的な能力ではない。
天鵞絨牛鬼は毒の鞘
そう、私は病毒の鞘花だよ」
ジニア
「病毒...やと?
デカイの一発当たってもうたら
やりようないやん...」
キキョウ
「では...足が動かなかったのは
毒...」
ソープワイト
「そうだ。
刃術に属するならば
薬毒系の刃術に分類される。」
ジニア
「また、めんどうな能力やな...」
キキョウ
「氷雪、波動と同じ希少刃術の一つです。
扱うのにも難しく
ナーベルクで使えるのは
レンゲイ隊長とガーベラ副隊長をはじめ
そう多くはいません。」
ジニア
「...確かふみ子もそやろ?」
キキョウ
「そうですね。でもふみ子さん
勘って言ってました。」
ジニア
「勘!?勘て...
めちゃくちゃやなあいつ!!」
キキョウ
「医術と化学の知識を要するので
完全に扱えるのはごく一部です。
つまり...」
ソープワイト
「傾向と対策が限りなくゼロに近いという事。」
キキョウ
「でも私なら解毒出来ます!」
ソープワイト
「解毒?解毒だと??
解毒とは毒を薬で中和、相殺させること。
何故、解毒が出来たか頭で理解出来なければ
それは解毒などでは無い。
中途半端な能力で治してるだけだよ。
毒によっては治癒さえも出来なくなる。
"解毒"という言葉を使うのであれば
出直してき給え」
キキョウ
「...現に橙猩猩の能力で
解毒出来ていーー」
ソープワイト
「毒と薬は紙一重。
僅かな差異によって
いとも簡単に生命の天秤が傾く。
しかし、生きとし生けるものにとって
毒とは切っても切り離せない利害関係にあるのを
貴様達は知っているかね?
摂取量を誤れば死に、摂取量を守れば生き永らえる。
生かすも殺すも致死量によって異なるのだよ。
ただ、残念な事に鞘花を容易く殺せる毒など
この世には存在しない。
それほどまでに鞘花とは上位人種に属する素晴らしい生命体。
正に神に選ばれた者だという事だよ。」
ジニア
「なんや...それ聞いて安心したで...」
キキ
「嘘かも知れませんよ?」
ジニア
「...有り得んくもないな」
ソープワイト
「はぁ。そして残念な事に鞘花は毒に対する耐性も強い。
大体の毒は数分もあれば解毒するだろう。
だが、天鵞絨牛鬼の毒は純度も格も違う。
鞘花だからといって
自然には解毒出来やしないよ。」
ジニア
「...やばない??」
キキョウ
「はい。とてもマズイです。」
ソープワイト
「全く...鞘花同士の争いなど
初めから計算に入れていないのが
鞘神の怠慢と言った所だよ。」
ジニア
「当たり前やろ。
強い能力にはハンデがあるもんなんやで!!
それなりにリスク背負わなあかんからな!!」
キキョウ
「となると...即死の危険性はないという事ですね。
それでもソープワイトは...」
ジニア
「強い。それは間違うてへん。
火炎でも雷でも
なかなか死なへん十鬼槍のボスクラスやぞ?
ペチュニアとサフィニアがいい例や。
即死は無くても死ぬリスクは
いっちゃんヤバいやろな。
どのみち大ハズレもえぇとこや。」
ソープワイト
「天鵞絨牛鬼は危険かつ、難しい鞘だ。
恐らく私以外、扱う事は出来ないだろうね。
全く...鞘花じゃなければ
とっくに殺していると言うのに。」
ジニア
「なんやと!?」
ソープワイト
「いつでも殺せるという事だよ。理解しておくといい。
貴様らは私と相対する時点で
すでに死の淵に立っているという事をね。」
ジニア
「なんや、黙って聞ぃとったら
偉っそうにペラペラペラペラ聞いてへん事
喋りくさってからに!!
まさか友達いーひんのか??
いーひんやろなぁ!!
いーひんのや...ろ」
N
すると突然ジニアの顔つきが変わった。
ジニア
「...しもた」
キキョウ
「隊長??」
ジニア
「 述縛戒放...」
ソープワイト
『魑魅魍魎!!』
N
ソープワイトはジニア達に向かって
天鵞絨牛鬼を振ると
弾丸の様にゲルが無数に発射された。
しかし、先程とは打って変わって
速度と威力、弾数が倍以上になっていた。
ジニア
「無駄やぞ!!砂陣数珠繋が...
って数多っ!!!!
守りきれへん!!
キキ!!!受けたらあかん!!
こっちも迎え撃つで!!」
キキョウ
「はい!!」
ジニア
『砂奏数•砂漠ノ命!!!』
キキョウ
『華奪•灼龍怒濤!!』
N
砂の 礫 と灼流の弾丸が
魑魅魍魎と激しくぶつかり合っていた。
ジニア
「グッ!!!押し負け...る!!!」
キキョウ
「さっきより...威力が!!
2対1なの...に!!!」
ジニア•キキョウ
「グァァァ!!!!!!」
N
ジニア達は落下し地面に叩きつけられた。
ジニア•キキョウ
「ガハッ」
ジニア
「か、身体が...いう事...きかへん」
キキョウ
「麻痺...毒...」
ソープワイト
「" 述縛戒放"
基本的な事さえも、気づかぬとは
千刃花の隊長の名が泣くね全く。」
N
述縛戒放とは
刃汽を用いて闘う際の基本戦術の一つ。
術前、術中に繰り出す技の説明や
自身の能力を説明することによって
そのリスクと引き換えに威力を増大させる能力である。
技の名を叫ぶだけでも威力は上がるが
そこに説明を含む事により
リスクが増し威力が跳ね上がる。
今回ソープワイトは鞘の能力を
説明する事により毒の効果、威力の
総合的な底上げを図った。
ジニア
「やるやないか...」
ソープワイト
「読んで字の如く
説明を述べて縛り、自らを戒め放つ。」
ジニア
「んな事ぐらい...知っとん...ねん...ハゲ」
キキョウ
「グッ...身体が...」
ソープワイト
「言ったはずだよ。
"鞘花を容易く殺せる毒など
この世には存在しない。"とね。」
キキョウ
「容易く...殺せる毒を
...創り...出す為に...ウグッ」
ソープワイト
「それにこの熱気の中で毒を生成するのも大変でね。
どうかね?痺れるかね?
魑魅魍魎は神経を麻痺させる毒
徐々に広がり最期は喋ることすらも出来なくなる。」
キキョウ
「ガッ」
ジニア
「キキ!!!グァ!!!
痺れが...強なっーーー」
ソープワイト
「そうだ。一つ伝えそびれたよ。
継続する能力は放った後でも
術中として処理される。
よって 述縛戒放は今もなお適用される訳だ。
後学のために覚えておくといい。
生きてココを出られればの話し...だがね。」
キキョウ
「グッ...ソープ...ワイト...」
ソープワイト
「...麻痺してもなお、鞘を手放すことなく
握り続けるとはね。
だが。あと、それも数分」
N
キキョウとジニアの身体には
緑色の斑点が浮かび上がり
徐々に広がっていった。
ソープワイト
「しかし...こんなものではーーー」
キキョウ
『華慈•天眞 啼轟!!!』
ソープワイト
「ないだろうね。」
N
橙猩猩から
溢れ出す水龍が
キキョウとジニアを飲み込み
ソープワイトから遠ざけた。
ジニア
「熱!!」
キキョウ
「天眞 啼轟は
毒を血と共に流すことが出来ます!!」
ジニア
「そうみたいやな!!
だいぶ楽になったわ!!
おし!!こっから反撃するで!!!!」
『砂奏数•砂漠ノ命!!!』
キキョウ
『華奪•灼龍灌頂!!』
N
無数の砂の礫と高温の水龍が
ソープワイトに襲いかかった。
キキョウ
((やっぱり...色が薄い...
粘度も無い...どうして??
アセヴィの時は出来たのに...))
ソープワイト
『パンッ
唵!!眼陀羅尼!!』
N
ソープワイトは追ってくる水龍を避けながら天鵞絨牛鬼で
砂を弾き落としていった。
キキョウ
「全て弾いた!?
なんて動体視力なの...」
ジニア
「キキ!!」
ソープワイト
「こんなもの当たらなければーー」
ジニア
『大砂海!!』
ソープワイト
『隠鬼侵』
ジニア
「このまま押し潰したるわ!!!」
N
何万トンもある砂がソープワイトの上空に出現した。
ソープワイト
「本気かね?」
ジニア
「本気と書いて本気...やぞ!!」
N
ジニアが金色木乃伊を一気に振り下ろすと
砂の海がソープワイト目掛けて降り注いだ。
ソープワイト
「大概にしたまーー」
キキョウ
『龍斬天焼!!!』
「ーーーえ!?」
N
突然、砂に紛れ刃汽を潜めたキキョウが現れた。
更に灼流を纏った斬撃を
ソープワイトに向かって振り下ろすも薄緑色の壁に弾かれた。
キキョウ
「防御結界!?」
ソープワイト
「灼流を纏った斬撃で正解だよ。
隠鬼侵は毒の壁。
触れた箇所から侵されていく。
かと言ってみすみす逃がす事もない...がね。」
キキョウ
「まずい!!!」
ソープワイト
『パンッ
唵!! 縛羅尼 薩婆訶!!』
キキョウ
「ウグッッッ」
ジニア
「あかん!!キキ!!!!」
ソープワイト
「味方の砂に押し潰されるがいい」
キキョウ
「グッ!!!」
『大焼猩・百八無蜂針!!!』
「そんな!!何で出な...
キャァァァァァァア!!!」
N
そしてドーーーンっという轟音と共に
火ノ炉決闘場が砂海に包まれた。
ジニア
「キキィィイ!!!!!!!!」
ソープワイト
「ヌッフフフ」
ジニア
「上!?」
ソープワイト
「未熟にもほどがある鞘花だね。
何故選ばれたのか疑問だよ。」
ジニア
「アホぬかせ!!
まだ研修中や!!!」
ソープワイト
「発現した鞘花は
熟練度が速い。
技も沢山授けてもらえるだろう。
だが、強大すぎる能力を
御しきれていない。
口ほどにもない雌猿だよ全く」
ジニア
「人の副隊長バカにするのも
ええ加減にせぇよ。
ガッツだけは人一倍あるんやで!!」
ソープワイト
「ガッツ?
そんなもので私と闘うのかね?
そんなものでは世界の在り方を
論じる事すら出来ないと言うのに。」
ジニア
「どう言う意味や!!」
ソープワイト
「運命の終末とは元来ーーー」
キキョウ
「ソープワイトォォォオ!!!!!」
ジニア
「あかん!!行くなキキ!!!」
キキョウ
『龍斬天焼!!!!』
N
ソープワイトはクルッと回転し
血塗れのキキョウの頬を蹴り飛ばした。
キキョウ
「アガッ」
ジニア
「キキ!!!」
ソープワイト
『毒毒霧霧』
N
ジニアは落下するキキョウを砂で受け止め距離をとったが
ソープワイトはロウソクの火を消す様に
天鵞絨牛鬼の鋒を勢いよく吹くと
薄緑色の毒霧がジニアとキキョウに吹きかかった。
ジニア
「なんや!!この霧!!!ゴホッゴホッ」
キキョウ
「ジニ...ア...隊長...ゴホッゴホッ」
ジニア
「なんや...コレ...」
キキョウ
「眩しい...」
N
ソープワイトはシュタッと着地すると
不敵な笑みを浮かべながら
ゆっくり歩いて来た。
ソープワイト
「さて、気分はどうかね?」
ジニア•キキョウ
「ガッ」
N
ジニアとキキョウは
身体を丸めて耳と目を塞いでいた。
ソープワイト
「どうしたのかね?
私の声はよく聴こえてるかね??」
ジニア•キキョウ
「アガッ!!!ガッ」
ソープワイト
「まぁ、聴こえてるだろうね。
今、貴様達の五感は感度10倍。
毒毒霧霧は五感を増幅させる神経毒だよ。
おっと...述縛戒放の能力で
更にもう15倍は上昇しただろうがね。
ヌッフフフッヌッフフフ」
ジニア
「やめ...ろ...」
キキョウ
「もう...話さない...で...」
ソープワイト
「もちろん。触覚も」
N
ソープワイトはキキョウの首筋を
ゆっくりと撫でた。
キキョウ
「アッ」
ソープワイト
「15倍」
キキョウ
「アッ」
ジニア
「何...かましとん...ねん...ソープワイト」
ソープワイト
「光も眩しい筈だ。
目も開けられないだろう?
さて...じっくりと弄んでやろう!!
じゃあないか!!!!」
ジニア•キキョウ
「グァッ!!ガハッ!!ウグッ」
ソープワイト
「汚い!!断末魔を!!!!響かせ!!ろ!!
この!!!雌便器が!!!小便器が!!!!
鞘花など!!!私一人で!!!
十分に!!!蹂躙!!出来るんだよ!!!
このバカ猿!!共が!!!!」
ジニア
「ガハッ」
キキョウ
「アグッ...ソープ...ワイト...」
ソープワイト
((やはり、灼流の鞘花は回復が早い...))
キキョウ
「グッ」
『灼迦•天道天界 極楽浄橙!!!』
ソープワイト
「湯柱か!!」
N
キキョウは倒れたまま自身の足下に治癒の湯柱を発現させた。
その勢いでソープワイトは後退し
ジニアとキキョウは湯柱に乗ってそのまま浮かんでいた。
ジニア
「ナイス...キキ...ちょい感覚戻って来たわ...」
キキョウ
「万事休す...でしたね。
隊長...ソープワイトは...強すぎる...」
ジニア
「そやな...防戦一方や」
キキョウ
「隊長...この湯柱は当分消えません
。
一応、治癒しながら戦えますが...」
ジニア
「ソープワイトも一緒に治してまう...やろ?」
キキョウ
「...はい。あの...隊長...
私は...千年万花を使えません。
なので隊長の千年万花をーー」
ジニア
「あかん。俺の千年万花は
ここじゃ使われへん。危険過ぎる」
キキョウ
「ソープワイトほどの相手に
千年万花も無しで闘うのですか!?」
ジニア
「しゃーないやろ。
千年万花は鞘花の奥義やぞ。
おいそれと使うもんやない。
せやし、闘いには...イマイチ向いてへんねん。
特に俺のはな。」
キキョウ
「隊長...ですがどうやって勝てば...」
ジニア
「えぇか。金色木乃伊の能力で
時間を稼ぐ
その間に橙猩猩に会うてこい。」
キキョウ
「え!?」
ジニア
「天鵞絨牛鬼と橙猩猩は
相性がええ。あの毒を治癒出来るくらいやからな。
しゃーから新しい技もろて来い。」
キキョウ
「なんですかその賭け!!
第一、新しい技が対抗出来るとは
限らないじゃないですか!!」
ジニア
「じゃあ、対抗できる技あるんですかぁ!?」
キキョウ
「さっき...技を出そうと思ったら
出なくて...もっと濃く色が出ないと
出せないみたいなんです。」
ジニア
「...そうやったんか。
なら尚更
時間稼いだるから会うてこい。
今のままじゃあかん。」
キキョウ
「そんな!!急に...どうやって...」
ジニア
「耳貸しぃ!!」
キキョウ
「は、はい」
ジニア
「いっぺん死んでこい。」
キキョウ
「え?」
ジニア
「足手まといや」
N
そう言うとジニアは
金色木乃伊で
キキョウの胸を貫いた。
キキョウ
「ガハッ...ジニ...ア隊長...
どう...して...」
ジニア
「ほな、さいなら。」
キキョウ
「ウグッッ 」
N
ジニアは鞘を引き抜くと同時にキキョウを蹴り飛ばした。
そして、落としたタイミングを見計らい
ジニアはキキョウに金色木乃伊を向けた。
ジニア
『金剛離殿•砂漠ノ墓標!!!!』
N
すると、湯柱が消えると同時に
巨大なピラミッドがキキョウを包み込んだ。
ソープワイト
「何かと思えば仲間割れかね?
それに私ではなく
味方を閉じ込めてどうする気かね?
やはり砂塵の鞘花はアホウばかりだよ。」
ジニア
「アホはお前やっちゅーねんハゲ。
あれの内側は脆過ぎて
お前を閉じ込めた所で何も変わらんのじゃ
うすらハゲが!!
ほんで仲間割れちゃうわ!!」
ソープワイト
「フンッ。殺し合えば楽だったものを。
内側が脆いという事は
外側は強固という訳か...」
ジニア
「せやで一度展開すれば
俺でも破壊出来んからな!!」
ソープワイト
「術者でも破壊出来ぬとは...」
ジニア
「どや?めっさ凄い結界やろ?」
ソープワイト
「内側から破壊するしかないという訳だね。
なるほど...おっと。
述縛戒放かね?
やれば出来るじゃあないか。」
ジニア
「めんどいやっちゃな!!
説明されんくても
述縛戒放ぐらい
分かっとんねん!!」
ソープワイト
「なんだね?雌猿がいなくなった途端
随分と饒舌じゃあないか。
足手まといが居なくなってせいせいしたのかね?」
ジニア
「ちゃうわボケ。
希望を託して来たんじゃ。」
ソープワイト
「希望?」
ジニア
「そうや。
まっ、キキが戻って来る前に
終わらせるつもりやねんけど。」
ソープワイト
「何を言っているのかね?
正気とは思えない発言だよ。」
ジニア
「そっちのが断然かっこええやろ?」
ソープワイト
「無知と無謀を掛け合わせた様な猿が
あまり調子に乗らない事だよ。」
ジニア
「なんたって俺はヒーローやからな。」
ソープワイト
「聞いて呆れるね全く。」
ジニア
「聞いて呆れてなんぼのヒーローじゃ!!」
ソープワイト
「どうやら気付かないみたいだね。」
N
ーーキキョウサイドーー
金剛離殿•砂漠ノ墓標 内部にて
キキョウ
「ゴホッゴホッ...息が..しずらい...
グッ...橙猩猩に...会わないと...
でも...どうやって...会えば...いいの...
発現以来...会えてないのに...
ゴホッゴホッゴホッ...
いつも一方的に...話しかけてくるから...
分から...ないよ...」
N
キキョウは地べたを這って
仰向けになると暗闇を見つめた。
キキョウ
「それにしても...敵地のド真ん中で
これを...展開するなんて...
真っ暗で何も...見えない...
グッ...思ったより...傷も深い...
橙猩猩で...傷を癒さない...と」
N
しかし、キキョウは傷を癒す事が出来なかった。
キキョウ
「な...んで...まさ...か...汽枢を...
ジニア隊長...本気...で...」
N
汽枢とは
上大静脈と 大動脈弓の隙間数ミリの中にあり
刃汽を練り上げて溜めておく大切な器官である。
刃汽を扱う者のみが
成長する器官であり
一般人には存在しない。
ジニアはそこを貫く事により
刃汽を練りずらくし
キキョウに致命傷を与えていた。
キキョウ
「本当に...死んで...しまう...
ここで...私は死ぬわけには...いかないのに...
私はまだ...何も...
お願い...橙猩猩......返事を...し...
アガッッ!!!ゴホッゴホッゴホッ
アガッッアガッアガッ」
N
突然、キキョウは嘔吐した。
キキョウ
「ガハッッ...何コレ...ゴホッゴホッ」
N
恐る恐る手のひらを見てみると
緑色の斑点が
浮かび上がっていた。
キキョウ
「ゴホッゴホッゴホッ...
ソープ...ワイト...ガハッ
いつの...間に...ゴホッゴホッ
治癒しない...と...
お願い...橙猩猩...返事を...
ゴホッゴホッゴホッ...ガハッ...
.このままじゃ本当に...
橙猩猩...お願...い...
アガガガガガガ」
N
しかし、願いも虚しく
キキョウは激しい痛みに耐え切れず
のたうち回り続けていた。
キキョウ
「アガッガガガガガガ」
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N
作者 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season 28
Now it is time for the final showdown
at Volcano Colosseum(完)
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N
おまけ
N
ーー1ヵ月前三刃花隊演習場にてーー
懸命に橙猩猩を解放し
修行をするキキョウ。そして...
ジニア
「よ!」
キキョウ
「うわっ!!!」
N
突然、背後に現れるジニア
ジニア
「キキ!!修行はどや!!」
キキョウ
「た、隊長!!
急に話しかけないで下さい!!」
ジニア
「刃汽に気づかへんかったん?」
キキョウ
「集中してたんで気づきませんよ!!」
ジニア
「せやろな!!!
刃汽消しとったからな!!」
キキョウ
「もう!!」
ジニア
「ぁあ、しんどっ!!
刃術で消さんくても
簡単に消せる方法無いやろかーー。
作ったろかなーー。」
キキョウ
「あ、あのぉ」
ジニア
「あ!!ほいで、どや??
橙猩猩と仲良うしてるか?」
キキョウ
「いいえ。全然反応無くて...
サフィニアの時は声が聞こえたんですけど...
その時に色々、技名と効果を教えてくれたんです。」
ジニア
「そかそかー。
もっとギューっとやってみ??
ほんでズバババーンッてやるんやで!!
な!?金色木乃伊!!
...うんうん。そやねん。
そうそうそうそう!!」
キキョウ
「いや、分かりませんけど...」
ジニア
「せやからあれや、あれあれ。あれや!!」
キキョウ
「隊長。邪魔しに来たんなら
帰って下さい。」
ジニア
「はぁ。相変わらずお堅いやっちゃな!!」
キキョウ
「そ、そんな事言われても
出来ないんです!!」
ジニア
「んーーー。伝わらんかぁー」
キキョウ
「はい。隊長の助言は全く伝わりません。」
ジニア
「ちゃうわ!!
橙猩猩に伝わっとらん言ーてんねん!!」
キキョウ
「ん?何をですか??」
ジニア
「軽い気持ちで話しかけても伝わらんで?
遊びやないんからな。」
キキョウ
「遊びでやってるつもりありません!!」
ジニア
「ほんまか?
俺から見ても遊びやで。
ただ、鞘握っとるだけやんか。」
キキョウ
「そんな!!!技だって出してます!!」
ジニア
「鞘神にだって色んな奴がおんねんぞ。
例えば、金色木乃伊は
ずっとボケまくって
俺を試してくんねんで!?
俺にツッコミばっかさせてからに!!!
本当は俺もボケたいっちゅーねん!!
あっ!!イデ!!!
何すんねん腐れミイラ!!!」
N
ジニアの頭上を砂がサラサラと舞って頭を強くド突いた。
キキョウ
「隊長...邪魔なんですど。」
ジニア
「邪魔って何やねん!!
こっちが教えたろー思てんのに
ひどい副隊長やな!!」
キキョウ
「だって隊長の助言はピンと来ませんし。」
ジニア
「はぁ。難儀なやっちゃなー。
キキ。お前はどこでどうして発現したんか覚えとるか?」
キキョウ
「忘れもしません。しっかり覚えてます!!」
ジニア
「んーー。
いっちゃん早いんは鞘神の社に行くことやねんけどなぁー」
キキョウ
「社?」
ジニア
「そや。キキも行った事あんねやろ?
向こう側に。」
キキョウ
「えぇ。まぁ。一度だけ...」
ジニア
「どういう時に行けたんか
覚えてるやろ?」
キキョウ
「あの時はサフィニアに殺されかけて...
勝ちたいと思いました。
サフィニアに勝って
私がこの戦争を終わらせたいって...」
ジニア
「それや!!
今どないねん!!」
キキョウ
「もちろん同じ気持ちです!!」
ジニア
「アホぬかせ。
同じ気持ちの訳あるか!!」
キキョウ
「え!?」
ジニア
「声が聞こえてくんのも
向こう側に行くんも
鞘神の気分次第やねん。
どうやってその気にさせるかよう考えてみ?
新しく手に入れたオモチャちゃうねんぞ。」
キキョウ
「そんな事...言われても...」
ジニア
「ほんまに同じ気持ちかどうか
自分のちっさいオッパイに
聞いてみるんーーイダッ!!」
キキョウ
「あまり...調子に乗らない方が
いいですわよ?」
ジニア
「出たぁーー!!
ですわ言葉!!!
慣れてへんのやったら
無理せんでええで!!!
言葉使い直した所で
中身が凶暴やったらーーイダッ!!」
キキョウ
「殴りますわよ?」
ジニア
「殴っとるやないか!!!」
キキョウ
「それで何の用ですか?」
ジニア
「イダダダダッ耳引っ張らんといて!!
こ、これや!!
これ渡そ思て!!」
N
キキョウは耳から手を離して
袋を受け取った。
キキョウ
「え?これ...」
ジニア
「サラザール印のジニア弁当!!
ほら、開けてみぃ!!」
キキョウ
「は、はい。」
N
そこに入っていたのは
たんまりと盛られたご飯に
たこ焼きと焼きそば、お好み焼きが乗せられており
真ん中に飴細工で
なんでやねんと書かれていた。
キキョウ
「お弁当?」
ジニア
「えーねんえーねん。
そんな泣くほどでもなーー」
キキョウ
「わーー!!
隊長ありがとうございます!!
私 隊長の料理大好きなんです!!」
ジニア
「俺を好きてそんな急に告白されても
俺はみんなのジニーー」
キキョウ
「ありがとうございます!!」
ジニア
「そ、そうか。
俺 料理好きやからな!!
少し休憩して食べよか」
キキョウ
「はい!!」
ジニア
「ってツッコめへんのかーい!!」
キキョウ
「え?」
ジニア
「今までチャンスあったやろ!?
俺のボケを悉く無視すな!!!
しかも、なんでやねんって
書いてあんねんぞ!!!」
キキョウ
「な、なんでやねん」
ジニア
「おし!!食べぇ!!」
N
するとキキョウは
丁寧に袋から取り出すと
その場に座って食べ始めた。
ジニア
「どや?美味いやろ?」
キキョウ
「はい。美味しいです。」
ジニア
「そうかそうか。
美味いもん食うのが1番やな!!
最近あんまし食べれてへんのやろ?」
キキョウ
「実は...はい。」
ジニア
「どうりでシボむわけやーーイダッ!!!!
ぬぉおお!!鼻血出てもーとるやん!!!
ど、どこに隊長の顔面殴る副隊長おんねん!!」
キキョウ
「何か問題でも?」
ジニア
「何か問題でも?
やないねん!!!
一生 常温の水飲んどけ!!
この暴力女が!!!
せっかく作ったったのに!!
あーあー!!ジニア隊長かわいそやなーー!!
あっ。そや!!
ラナンにチクったろー!!!!
やーい!!やーい!!暴力女!!」
キキョウ
「 はぁー。本当、隊長ってバカですね。」
ジニア
「なんやと!?」
キキョウ
『華奪•灼龍灌頂!!』
ジニア
「え!?アチャッ!!アチャッ!!
アチャァァァァァァア」
キキョウ
「本当...バカなんですから。」
ジニア
「アチャァァァァァァア」
配役変更
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キキョウ▶︎▶︎▶︎N
N▶︎▶︎▶︎???
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N
ーーそして現在ーー
金剛離殿•砂漠ノ墓標 外部
煉獄 冥府大監獄 火ノ炉決闘場にて
ジニア
「ええ加減にせぇよ...」
ソープワイト
「全てが甘い...。
あまりの甘さに脳がとろけそうだよ全く。
所詮、こんなものかね?千刃花。
ヌッフフフフ!!ヌッフフフフ!!」
ジニア
「なんや...と??」
ソープワイト
「ナーベルク帝国の鞘は
ほぼ手中。
私一人で事足りるね。」
ジニア
「グッ...」
N
するとソープワイトの目つきが変わった。
ソープワイト
「ん?何!?」
配役変更
----------------------------
???▶︎▶︎▶︎ツバキ
----------------------------
N
そこに現れたのは
ラナンキュラス
アキレイ
ツバキだった。
ジニア
「お、お前ら...」
ツバキ
「待たせた。ジニア。
我らでソープワイトを伐つ。」
N
そしてここに、煉獄 冥府大監獄
最終決戦が幕を開けた。
(完)
今回は沢山の専門用語が出てきましたね。
さて、ここで
今までで出来てきた
名称等のイントネーションの一部を
教えたいと思います。
今更ですが覚えていきましょう。
、は区切って単語ごとに
発音するイメージです。
華四百花=飯食って
述縛戒放=ジュダス、追放
龍斬天焼=オカン、弁当
キキョウ=模倣
天眞 啼轟=テンガ無いよぅ
リナリア=イタリアン
八岐ノ〇〇=山田
他にも知りたいのがあれば教えてくださいね!
次はSeason 29で会おうな!!