Season27 Good-bye days
やっほー!
今回はバトルバトルバトル!!
副隊長達だけの熱いバトルが展開されます!!
本当に書いてて楽しかったけど
大変な回でした。
一部熱狂的なKARE8ファンも喜ぶ事でしょう!!
多分!!!今年も後一ヶ月で終わりますね!!
千刃花もだいぶお世話になりました。
挿絵も気合い入れて描いたんで
良かったら見てくださいね!!
では、楽しんで!!
N
前回までの千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜は
火ノ炉決闘場にてジニア達と合流したジジ達
ソープワイトの圧倒的な力を
見せつけられるも
戦力分散の為に
ジジ達は協力してサフィニアを
剋刃で捉える事に成功する。
そして、チョウランの断鴉の能力である
鴉合ノ衆•超模倣気鳥の翼で
一同は死廻廊へと飛び去っていった。
サフィニア
「ヴッーーー!!!!!!!!」
リナリア
「させないわよ!!!」
『剋刃 二十・ 氷結界!!』
サフィニア
「アグッ」
ジュダス
『パンッ』
唵!!縛羅尼 薩婆訶!!』
サフィニア
「ヴッ」
チョウラン
『剋刃の四•絞縄!!』
サフィニア
「ウグッ」
N
そして遡ること三日前
ふみ子
「何!?ーーーアガッッ
ちっ、、壊れてねーのかい、、、、
普通のKARE8ならイケたかね、、
でもどうやらコイツは、、、他とは違うってかい。
そろそろ逃げきれたか?、、、、チョウラン」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギギギガッガッー!!!!」
ふみ子
「ガハッ
アガッッツ
グッッ
ガガガガガガ!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギ!!!!」
ふみ子
「ガハッ、、この闘い方、、建物を利用、、してる
知性、、があるのか、、、お前、、、」
KARE8改式 弐號機
「ギガッッギギガガ
ギギガガガガガガガガガガガガガガガ
ギギッギギガガガ」
ふみ子
「なんだい、、コイツ、、様子が、、」
KARE8改式 弐號機
「ペ•••••••チ••••••••••ィ••••••••」
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N
作者 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season 27
Good-bye days
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N
ジニアが煉獄 冥府大監獄へ突入してから三日
ーーネジと油の街ボアフレアにてーー
三刃花隊副隊長代理
及び 戦闘離脱天女部隊 部隊長である
ふみ子は夜通し逃げながらKARE8改式 弐號機と
KARE8、ラミオラス帝国兵と戦っていた。
近辺は運良く人気のない工業地帯が広がっており
隠れる箇所は幾つもあった為
命からがら逃げる事は出来ていたが
体力が底を尽きない魔進相手に
苦戦を強いられていた。
ふみ子
「グッ...朝か...ろくに眠れやしないね。
救援は...どうやら来ないみたいだ。
そりゃそうか。あたいの部隊が救援部隊だったからね。
戦闘離脱天女部隊も上手くやったみたいだし
そろそろ潮時かね。
救難信号もどうやら妨害されて届きやしないか...
それとも、ルシファンブルクで何か起こってるのか...」
N
三刃花隊 戦闘離脱天女部隊とは
三刃花隊の任務における
緊急救難要請による救出、及び戦闘におけるオトリ
任務から離脱する際のサポートなど
隠密部隊には欠かせない
敵を引きつけ闘う部隊である。
ふみ子
「ん?」
N
するとふみ子のMangoroid が
ピコンッと光った。
ふみ子は届いたメッセージを見ると
そこにはこう書いてあった。
任務続行 冥府大監獄 合流せよ
ふみ子
「え!?鬼畜なの!?!?
救援は!?あたい死ぬよ!?
あっ!!まずい!!!声が!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
ふみ子
「チッ!!見つかったか!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッギギギギッ」
N
ドーンっと赤い光線が
ふみ子に放たれた。
するとふみ子は身体を丸めて
建物の窓ガラスを突き破ると
建物内へと入っていった。
そして、更にメッセージが届いた。
ふみ子
「今度は...地図!?!?」
N
記された地図を開くと
現在地と目的の場所が書いてあった。
ふみ子
「こんな詳細に!?
グッ!!今は向かうしかないわね!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガガガガガ」
N
ふみ子はMangoroid 片手に
目的地まで走っていくと
そこは狭く暗がりの工場だった。
ふみ子
「ここは...」
N
ふみ子は走り出し
奥の扉へと入ろうとするが
ロックがかかっており
入れなかった。
ふみ子
「グッ...この硬度なら突き破れるか」
N
すると、ふみ子はグッと腰を落として
扉を蹴破ろうとした。
ふみ子
「ハァーーーーー!!
チェスーーー」
N
更にメッセージが届いた。
ふみ子
「タイミング!!えーっと...
解除キー!?!?30ケタもあるの!?」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ!!!」
ふみ子
「もう来たのかい!!!
まずいまずい!!」
N
ふみ子は解除キーを素早く押して
扉を開き、すぐさまバタッと閉めた。
そして奥に入っていくと
そこに広がっていたのは
動かない無数のKARE8だった。
ふみ子
「何だい!!これ!!」
N
すると突然ドーンッと扉が爆破した。
ふみ子
「解除キーの意味!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ」
N
そして警報が鳴り響く
ふみ子
「まずい!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ」
N
するとラミオラス帝国兵達が
次々と拳銃を構えてやってきた。
ふみ子
『剋刃の五• 痺草!!』
N
ふみ子が床に手をかざすと
白い花が咲き黄色い花粉を撒き散らした。
すると、ラミオラス帝国兵達は
叫び声をあげて目を押さえながら
次々と、うずくまっていった。
ふみ子
「しばらく目は開かないよ!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガガガ」
ふみ子
「あんたにゃ効かないことくらい
分かってんのさ!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
ふみ子
『剋刃 の三•走疾!!』
N
KARE8改式 弐號機は
工場内で光線を乱発射させるも
風を纏ったふみ子は優雅に避けていった。
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ」
ふみ子
((ここは...ジニア隊長が探してた
KARE8研究所の1つに間違いない!!
ここを壊せれば一石二鳥!!))
N
ふみ子はわざと光線を撃たせる様に動くと
研究所はあっという間に破壊されていった。
すると、動かないKARE8達の目が
赤く光り始めた。
ふみ子
「なんだ??まさか!!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ」
N
数百機もあるKARE8が
一斉に光り始めると避難警報とアナウンスが流れ
所員やラミオラス帝国兵士達は次々と逃げていく。
ふみ子は近くの部屋に入った瞬間、刃術を唱えた。
ふみ子
『剋刃三十九• 照盾楼壁!!』
N
そして、ドーンッという轟音と共に
KARE8研究所が大爆発した。
自身の目の前に光の盾を召喚するも
足元が崩れ落ち、ふみ子は落ちていった。
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
ふみ子
「え?嘘でしょぉぉぉお!!!」
N
ーー数時間後ーー
天井を突き破って落下したふみ子は
普段地獄列車が走るトンネル内を爆走しながら
KARE8改式 弐號機から
逃げていた。
ふみ子
「ぬォォォォおお!!!!!!
どこまで続くのぉおおお!!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガギギギギッ」
ふみ子
「ハァ...ハァ!!
あたいが逃げきれないなんて!!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギ」
ふみ子
((まずい事になっちゃった...
全てが予想外!!!
でも、KARE8研究所を爆破出来たのはラッキー。
だけど何なのココ!!
まさかの落下してついた先が冥府大監獄!?
合流せよって指示は来たけど...
あたい...これからどうなっちゃうのよ!!!))
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッギギギギッギギギギッ」
ふみ子
((グッ...
あたい1人じゃどうにも出来ないこの強さ...
逃げながら戦うのも限界がある...
刃汽量が少なすぎて技はもう出せない。
出せても低級刃術ぐらいね...))
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ」
N
すると、ブォーンっと
地獄列車の汽笛が鳴り響く
ふみ子
「まさか!?!?」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガガガ」
ふみ子
「地獄列車!?!?!?!?
ぅおおおおおお!!!!!」
N
ふみ子はとっさに線路脇に飛び込むと
地獄列車とKARE8改式 弐號機は衝突した。
ふみ子
「おっし!!そのままぶっ壊れーー」
N
ドーーーーンッと大きな爆発が起きた。
ふみ子
「2回目ぇええええええええええええ!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッーーーーーーー」
N
地獄列車は爆発し
トンネルは崩れ落ち
ふみ子とKARE8改式 弐號機は
強烈な爆風の中、吹き飛んでいった。
ふみ子
「ぇええええええええ!!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガガガ」
N
ーージジサイドーー
死廻廊上空にて
ジジを先頭に不倒不苦痛を抱えるジュダス
サフィニアを抱えるリナリアとチョウラン達は
グングンと進んでいた。
ジュダス
「おい!!テメェ!!何処まで行く気だ!?」
チョウラン
「ぎゃー!!!揺れないでぇえ!!」
リナリア
「大人しくてようね?サフィニアちゃん!!」
サフィニア
「ヴゥーー!!!!ヴゥーー!!!」
ジュダス
「サフィニア!!」
サフィニア
「ヴゥーー!!!!」
ジジ
「黙らせろ!!
撃ち抜くぞ!!!」
チョウラン
「わーー!!
嘲獸機関銃向けないで!!
それにジジさん無理ですよぉお!!!」
ジジ
「何とかしろ!!」
リナリア
「ジジ!!死廻廊過ぎるわよ!」
ジジ
「んなこたぁ分かってんだよ!!」
リナリア
「もしかして水門まで行く気なの!?」
チョウラン
「流石ジジさん!!!
このまま逃げましょう!!!
って!!暴れないでえぇええ!!」
リナリア
「落ちちゃうって!!」
ジュダス
「サフィニア!!」
チョウラン
『剋刃 の十四• 金鳴切縛!!』
N
キーンっと言う高音が鳴り響くと
ピタッとサフィニアは動かなくなった。
サフィニア
「ヴッ」
チョウラン
「はぁ。やっと大人しくなった。」
リナリア
「ありがとうチョウラン。
それでジジ...水門まで行くの?」
ジジ
「だから水門なんて行かねぇよ!!
あそこはもう無理だ!!」
N
リナリアとチョウランは一瞬
顔を見合わせた。
リナリア
「まさか...」
チョウラン
「そんな!!!」
N
リナリアとチョウランは
目を閉じて刃汽知覚を広げた。
リナリア
「嘘...。ラナンキュラス隊長!!!!」
チョウラン
「ジジさん!!!水門に行かないと!!」
ジジ
「行かねぇよ。」
リナリア
「ジジ!!!」
チョウラン
「だって...ジジさん...ラナン...キュラス隊長...の」
ジジ
「行かねぇ。」
リナリア
「ラナンキュラス隊長の刃汽が消えてるのよ!!
この近さならまだ間に合うかも!!」
ジジ
「分かってる。」
リナリア
「じゃぁなんで!!!」
ジジ
「一瞬だがジギタリアスの他に
馬鹿デケェ刃汽を2つ感じた。
1つはトギリ、もう1つは会ったことねぇが
鞘花級の巨大な刃汽だ。
上手く隠してる様だが俺の刃汽知覚は騙されねぇ。」
チョウラン
「気づかなかった...。でも!!今はありません!!」
リナリア
「今なら助けに行けるのよ!?」
ジジ
「分かんねぇのか!!!」
N
すると、ずっと口を閉じていたジュダスが
そのやり取りを見かねて口を開いた。
ジュダス
「くだらねぇ。
ラナンキュラスの刃汽が消えて
その直前まで鞘花級の刃汽が
3つもあった所に行くほど
リスクは背負えねぇって事だろ。
罠かもしれねぇしな。」
ジジ
「テメェはすっこんでろ!!」
ジュダス
「んだと!?
お前が説明下手だから言ってやってんだろうが!」
ジジ
「俺はお前なんてハナっから信用してねぇ。
ジニアとキキョウがハイそうですかって言っても
敵だった事には変わらねぇーんだよ。」
ジュダス
「喧嘩売ってんのか!?」
リナリア
「今はそれよりもラナンキュラス隊長を!!」
ジジ
「鞘花はそう簡単には死なねぇだろ?
アキレイだって義忠だってそうだ。
心配すんじゃねぇよ。
目の前に集中すんだリナリア」
リナリア
「...うん。」
チョウラン
「そうですね。確かに今は
喧嘩なんかしてる場合じゃーーー」
N
サフィニアが赤く光り始めた。
リナリア
「何これ!?嘘でしょ!?」
チョウラン
「ワー!!ワーー!!!!
嫌な予感するぅううう!!!!
え!?氷が溶けてく!?
まさか!!
金鳴切縛が解けちゃう!!」
ジジ
「おい!!!ジュダス!!コレはどう言う事だ!!」
ジュダス
「知らねぇよ!!!」
サフィニア
「緊急回避自動戦闘態勢キドウ」
N
サフィニアは抑揚のない機械的な音声を発すると
黒い煙がドーーンっと立ち込め爆発を起こした。
ジジ
((グッ!!まずい!!))
ジジ
「サフィニアを離せ!!!」
リナリア
「キャァッ」
チョウラン
「グァッ」
ジュダス
「サフィニアァァア!!!!」
ジジ
「態勢を整えろ!!!!
爆風に乗って正門までいく!!」
リナリア
「了解!!」
チョウラン
「いやぁぁぁあ!!!」
N
死廻廊を抜けて正門まで
抜けていく途中、
一同は確かにサフィニアの機械的な声を聞いていた。
サフィニア
『『ミオロシ...ミオロシ...ソデツリハカバ...
トモシベ...トモシベ...オツベキナカマ...
ササゲシ...ササゲシ...ワガコノイノチ...ワガコノイノチ
ワレ...クビレオニ...ナリ...』』
ジジ
「コレは...」
リナリア
「アセヴィの時と同じ...」
チョウラン
「き、き、鬼人化!?!?!?」
ジュダス
「なんだよ...その姿...
サフィニアァア!!」
サフィニア
「テキ...ハッケン」
N
サフィニアの身体は更に黒く染まり
額には角
瞳は真黒
背中から腕がもう2本生え
もはや人とは呼べない姿になっていた。
ジジ
「チッ!!正門に着くぞ!!!
この足場ならーーー」
リナリア
「何か仕掛けてくる!!」
サフィニア
「ハイジョ」
チョウラン
「まずいまずいまずいまずい!!!」
『剋刃の十二• 絶追』
「角度、空間、速度、威力、各種演算処理完了!!!
よしっ!!!プログラムOK!!!!!
全自動防御壁起動ォォオ!!
間に合ぇえ!!!!!」
ジジ
「剋刃の!!」
ジジ
((間に合わねぇ!!))
サフィニア
『始まる恋• と 終わった恋』
チョウラン
『鴉合ノ衆!!!!!』
N
サフィニアは光線を撃つと
ジジ達を襲った。
ジジ
「グァァッッ!!!」
ジュダス
「ガハッッ」
リナリア
「ジジ!!!」
チョウラン
「フゥーーー。
間に合った!!!!!!」
ジジ
「グッ...お前だけ...な!!」
ジュダス
「さっきとは...威力が...」
リナリア
「ジジ!!!」
サフィニア
「ツイセキ」
N
爆発した余波により
一同は地獄列車 乗降口付近の
正門に到着した。
ジジ
「かすっただけだ...。」
チョウラン
「ジュダスさん!!
だ、大丈夫ですか!?」
ジジ
「そんな奴の心配なんてすんじゃねぇ!!」
ジュダス
「ゴフッ!!俺には自動治癒能力がある...
心配無用だ。」
N
ジュダスは腹を貫かれたが
ゆっくりと傷が塞がっていった。
チョウラン
「す、すごい...」
サフィニア
「ニンシキ...テキ...ゴタイ...」
リナリア
「...来るわよ。みんな構えて!!!」
ジジ
「行くぞ!!」
チョウラン
「はい!!!!」
ジュダス
「サフィニアーーーー」
ふみ子
「ギヤァァァァァァア!!!!」
ジュダス
「グォォ!!!」
N
巨大な爆発と共に
ふみ子がジュダスの身体に突っ込んだ。
ジュダス
「イテテ!!誰だ!!!!!」
ふみ子
「アタタタッ!!!!
ちょっと!!何処見て歩いてん...
イケメン!!!!!!!!!!」
ジジ
「グッ!!なんだ!?
あっちから爆発!?
って...ふみ子!!!!!!」
チョウラン
「ふみ子さん!!!」
リナリア
「ふみちゃん!!!!」
ジュダス
「どけよ!!!」
ふみ子
「何だろ...離れたくない!!!」
ジュダス
「何だよそれ!!!」
ジジ
「なんでお前がいんだ!!」
ふみ子
「え!?チョウラン!!
あんた逃げたんじゃないの!?」
チョウラン
「ジニア隊長を助けに戻ったんです!!」
リナリア
「何でふみちゃんがここに!?」
ジジ
「後でいい!!んな事はよ!!」
ふみ子
「待って!!そんな事より!!!
みんな後ろ!!!
え!?前にも!?
ん!?待ってどう言う事!?」
リナリア
「後ろ!?後ろって!!」
チョウラン
「アワアワアワ...KARE8がいるぅ!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
サフィニア
「カレハカイシキニゴウキ...ニンシキ...レンケイ...」
KARE8改式 弐號機
「ギギ」
ジジ
「今、KARE8改式 弐號機って言ったか!?」
リナリア
「ちょっと待って私が知ってるのとは違う!!」
チョウラン
「えー!!!!!どうしよう!!どうしよう!!」
ジュダス
「いちいち騒ぐな!!
ぶっ殺せばいいだけだろ!!」
リナリア
「サフィニアとKARE8の動きが止まった!!
やるなら今ね!!」
ジジ
「待て。」
リナリア
「そんな事言ったってチャンスは今よ!?」
ジジ
「一気に散る。合図したら走れ」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ」
ジュダス
「めんどくせぇから俺がやる」
ふみ子
「ねぇ!!ちょっとカッコいいからって
調子に乗らないでよ!!!!
あれは特別なKARE8なの!!
普通のKARE8より断然強いんだからね!」
リナリア
「断然強いのね...
サフィニアだけでも大変なのに
新しいKARE8まで...」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
ジュダス
「どうすんだ!!!!!!
余計なもんまで連れて...来やがって!!!」
ふみ子
「蹴らなくてもいいじゃない!!
あたいだってね!!
三日三晩も戦ってたんだからね!!!
このイケメン王子が!!!!!
今度泊まらせて!!!!!」
ジュダス
「何だこいつ!!」
チョウラン
「ぇえ!?三日三晩!?!?
あれからずっとですか!?!?
よく死ななかったですね!!!!!」
ふみ子
「もう必死!!!」
ジジ
「ふみ子の肉弾戦にも耐えたのか...まずいな...。
と、なると装甲は更に頑丈...反応も良いって事か。」
ジュダス
「闘えば分かるだろ!!
いつまで考えてんだよ!!」
ジジ
「闇雲にツッコめってか!?バカか!!!
どうせ逃げられねーんだよ!!
こっちは出方次第で
何を優先するか判断してんだ!!」
ジュダス
「んだと!?ビビってんのか?」
ジジ
「ぁ"あ"!?」
チョウラン
「ど、ど、ど、ど、どうしよう!!!
ジジさんとジュダスさんが!!
あっ、そうだ。逃げよーっと!!!」
ふみ子
「ちょっと男子!!!静かにしてよ!!!」
リナリア
「みんな!!KARE8の様子がおかしい...」
サフィニア
「レンケツ...カクニン...コードニンシキ...
ゼロゼロファイブツー...カンリョウ」
KARE8改式 弐號機
「ギギッ」
サフィニア
「テキ...ハイジョ」
KARE8改式 弐號機
「ギギッギ」
ジジ
「走れ!!!」
N
光線の乱発射がジジ達を襲い始めると
一同は一斉に散らばった。
ジュダス
「さっさと壊せばよかったんだよ!!グッ」
ジジ
「鞘花抜きで鬼人化と
KARE8改式 弐號機と
戦わなきゃなんねーんだぞ!!
チッ!!こっちも光線かよ!!!」
チョウラン
「挟まれたぁぁあ!!!
やばいですって!!!
どうするんですか!!!」
リナリア
「戦うしかないでしょ!!!!」
サフィニア
「テキ...ハイジョ...センメツ」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
ジジ
「チッ!!攻撃範囲が互いに広すぎる!!
やっぱ足りねーか。
ふみ子!!刃汽量大丈夫か!?」
ふみ子
「ちょっとまずいわね。」
ジジ
「だろうな。俺たちもだ!!
このままじゃ長く戦えねぇ!!!
おい、ジュダス!!少し時間を稼げ!!」
ジュダス
「何する気だ。」
ジジ
「集中する。
ふみ子!!リナリア!!
刃汽を高めろ!!」
リナリア
「オッケー!!」
ふみ子
「任せな!!」
チョウラン
「ジュダスさん!!
ある程度の攻撃は鴉合ノ衆が
防いでくれます!!!!」
ジジ
「少し無理するぞ。
いいか?心を乱すなよ。」
リナリア
「ジュダスくん!!チョウラン!!」
ふみ子
「頼んだわよ!!」
チョウラン
「え!?僕は特に放っとくだけで
後は勝手に守ってくれるんで!!」
ジュダス
「分かった!!!
不倒不苦痛!!」
N
ジュダスは翼を羽ばたかせて
サフィニアへと向かい
不倒不苦痛はKARE8改式 弐號機へと
向かっていった。
ジュダス
「パンッ」
『唵...疾流迩威尼 薩婆訶!!』
「不倒不苦痛!!」
『 嵐斃拳!!』
N
ジュダスは不倒不苦痛の拳を
KARE8改式 弐號機に
無限に打ち込んでいく。
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ!!ギギギギッ」
ジュダス
「不倒不苦痛は最強の盾
お前の硬度なんか簡単に貫く!!」
サフィニア
「ニンシキ...テキ...ジュダス」
ジュダス
「サフィニア...やっと会えたな...
もう、これ以上...戦わなくていんだ。」
「パンッ!!」
『唵!! 縛羅尼 薩婆訶!!』
サフィニア
「ムコウ...」
ジュダス
「弾かれた...いや...力尽くで外したのか!?」
サフィニア
「テキ...テキ...テキ...テキ...」
ジュダス
「パンッ!!」
『唵!! 縛羅尼 薩婆訶!!』
ジュダス
「なん...だと!?」
サフィニア
「テキ...テキ...テキ...テキ...ハイジョ」
ジュダス
「止まれ!!サフィニア!!!
俺は敵なんかじゃーーー」
サフィニア
『始まる恋• と 終わった恋』
KARE8改式 弐號機
「ガガギギギギッ」
ジュダス
「グッ!!」
N
ジュダスは光線をギリギリで避けながら
サフィニアに近づいていった。
ジュダス
「ォォォオ!!!!サフィーーー」
サフィニア
「ハイジョ...」
『始まる恋• と 終わった恋』
N
刹那、ジュダスの肩を光線が貫いた。
KARE8
「ギギギギッガガ」
ジュダス
「ガハッ!!!」
チョウラン
「攻撃が早すぎる!!ジュダスさん!!!!!」
N
チョウランは不倒不苦痛と
ジュダスを
黒い砂で包み引き寄せた。
ジジ
「行けるか?やるぞ。」
『剋刃四十一•五角羅生門!!』
リナリア
『剋刃四十一•五角羅生門!!』
ふみ子
『剋刃四十一•五角羅生門!!』
ジジ
「複合合成刃術!!」
『剋刃 百二十八•
大生門 羅刹無間堂!!』
チョウラン
「ジジさんすごい...ラナンキュラス隊長みたいだ...」
N
みるみる五角形の障壁が連なり
ジジ達を包んだ。
障壁の外ではサフィニアと
KARE8改式 弐號機が
羅刹無間堂を
壊そうと攻撃していたが
障壁に音も遮断されて
少しの振動も微かに聞こえる声だけが届いていた。
サフィニア
「テキ!! テキ!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
ジュダス
「ガハッ」
チョウラン
「ジュダスさん!!」
ジュダス
「大丈夫...だ...傷は」
リナリア
「明らかに刃汽が足りてないよ。
回復が遅い。」
ジジ
「おい、チョウランどう言うつもりだ。」
チョウラン
「だってジジさんあのままじゃ...」
ふみ子
「ヤられてたわね。」
チョウラン
「そう...です。」
リナリア
「いい加減にしてジジ。
ジニア隊長から言われてたでしょ。
全員で逃げろって。
その意味...分かるでしょ?」
ふみ子
「ちょっとイケメン!!
あたいはふみ子!!独身!!!あんた誰!!」
ジュダス
「は!?いきなりなんだよ!!」
ふみ子
「答えな!!」
ジュダス
「お、俺はジュダス=ギギ=アルマーニだ。」
ふみ子
「ジュダスきゅんね!!
あたいはラナンキュラス親衛隊隊長
みんなから隊長って呼ばれてる!!」
チョウラン
「親衛隊だけにな!!!」
ジュダス
「し、親衛隊??
お、俺は冥府大監獄で
第三監獄看守長をやってる」
ふみ子
「へーー。そう。看守長なのね!!!ふーん。
...かか、か、か、か、看守長!?」
チョウラン
「え!?またそのくだりやるのかよ!!」
リナリア
「私達もさっき初めて会ったの。
ジニア隊長が副隊長にするって
引き抜いたみたいだけど...」
ジジ
「俺は認めてねぇ。敵に変わりねーだろ。」
チョウラン
「ジジさん!!」
ふみ子
「ジニア隊長がそう言ってんなら
疑ってんじゃないよ!!」
ジジ
「ぁ"あ"!?」
ふみ子
「ジニア隊長の事 信じられないわけ!?」
ジジ
「信じる信じねぇの話しなんかしてねぇんだよ。
敵だった素性の知らない男を
味方だと思ってねぇって言ってんだよ。」
ジュダス
「俺も別にお前達の事を味方なんて思ってねぇよ。
俺はただ、サフィニアとペチュニア を助けてぇ。
それだけだ。お前たちがどうなろうが
俺には関係ねぇからな。」
ジジ
「ほら見ろ。コイツもじゃねぇか。」
リナリア
「ジジ今はそう言うのは忘れないと。
みんなで逃げろって命令なんだから
従うのが筋でしょ?」
ふみ子
「男のくせにグダグダ言ってんじゃないよ!!
そのヅラひっぺがすよ!!」
チョウラン
「ぇえ!!ジジさんやっぱりヅラだったの!?」
ジジ
「地毛だよ!!!」
リナリア
「もう!!!」
ふみ子
「ちょっと待って!!
ペチュニア とサフィニアって
マーベラスのあの双子!?!?」
チョウラン
「えー!?今頃聞くの!?」
ジュダス
「マーベラスは分かんねぇが
ラミオラスに連れ去られた俺の妹を助ける為に
俺は看守長になったんだ。
だけど...サフィニアが...」
ふみ子
「そんな顔しないでジュダスきゅん。
泣かないでいいの。」
ジュダス
「泣いてねぇよ!!」
リナリア
「キキちゃんとも知り合いみたいなのよ。」
チョウラン
「そ、そうですよ!!
ナーベルク帝国民なら守らないと
千刃花の名が泣きますよ!!
ほらジジさん泣かないで!!!」
ジジ
「泣いてねぇよ。殺すぞ!!」
チョウラン
「怖っ!!!!!
リナリアさぁーーん!!!
ジジさんのパワハラがひどいんですぅ!!!」
リナリア
「とにかく
サフィニアとKARE8を
どうにかしないとね。」
チョウラン
「無視!?」
ふみ子
「そうね。
そのサフィニアは
どこにいるの!?」
ジュダス
「あれがそうだ。」
N
ジュダスは鬼人化したサフィニアを指差した。
ふみ子
「あれ!?あれなの!?
襲って来てるけど!?」
ジジ
「そうだ。鬼人化して凶暴になってやがる。
それにお前が連れてきたKARE8もヤベェ。
生きて出れるか分かんねぇぞ。
ソープワイトと戦ってるジニアとキキョウには
頼れねぇからな。」
ふみ子
「あれが鬼人化...鬼なら倒した事あるけど...」
ジジ
「それは 魔獣生物 の方だろうが!!!」
N
魔獣生物 とは
刃汽を体内に宿す希少生物の総称である。
様々な生物の姿をしており巨人や鬼、龍なども分類される。
童話や神話に登場するような 魔獣生物 もいれば
神秘的な能力を持つ 魔獣生物 もいる。
中には獰猛かつ凶暴で
莫大な刃汽を秘めている種もおり
一般的には近付かない事が吉とされている。
チョウラン
「ぇえ!!! 魔獣生物 って
灼熱熔狐みたいな奴をですか!?」
リナリア
「今思えば灼熱熔狐も 魔獣生物 だったのかしら...」
ジジ
「未確認の 魔獣生物 だが
恐らく間違いねーだろ。」
チョウラン
「ぇえ!?凄すぎる!!
その鬼の 魔獣生物 を倒したんですか!?」
ふみ子
「そうだが?」
チョウラン
「すげぇ!!
ふみ子さんが 魔獣生物 みたいなもんですからね!
あっ!!やべ!!危うくふみ子さんが
魔獣生物 みたいなもんって言う所だったー!!!」
ふみ子
「しっかり2回言ったけど!?」
リナリア
「チョウラン...心の声漏れてるわよ...」
チョウラン
「んなまさか!!!」
ふみ子
「あたいと一戦交える覚悟はあんーーー」
チョウラン
「無い無い無い無い!!
そ、そんなことより
僕達だけでここを乗り越えるしかないんですね!!
みなさん頑張ってください!!僕はーー」
リナリア
「チョウランもやるのよ!!」
チョウラン
「えーー!!僕は皆さんと違って
攻撃力無いですし!!!諦めて下さい!!」
ジジ
「おいチョウラン...本当に殺すぞ」
チョウラン
「や、や、や、や、や、やります!!」
ふみ子
「ハッ!! クンカクンカ 近くでラナンきゅんの クンカクンカ 匂いがする!!
ラナンきゅん来てるの!?
刃汽を感じなかった!!!」
チョウラン
「刃汽知覚よりも良い鼻って何ぃぃ!?」
ジジ
「刃汽が消えただけだ。死んでねぇ。
しかも、急にフッと消えた事が問題だ。
それも怪しい中
下手に助けにもいけねぇんだよ。」
リナリア
「そうね...
だから私達は私達に出来ることをする。」
ふみ子
「でもジジ。
刃汽が消えたって事は
普通、死んだ事を意味する!!
分かってんのかい!?」
リナリア
「鞘花なら別!!…だと思う。
私は兄さんを信じる!!」
ジジ
「当たり前だ。」
チョウラン
「そうですね!!!!」
ふみ子
「それもそうね!!
あたいも信じる!!!
あ!チョウラン!!電話番号!!」
チョウラン
「え!?今ですか!?」
ふみ子
「フッ...あんたが死んだら
貰えないじゃない!!よこしな!!」
チョウラン
「え!?あ、はい。」
N
チョウランは恐る恐るふみ子に電話番号を渡した。
リナリア
「ちょっと何してるの?」
ジジ
「後でやれ!!」
チョウラン
「いや、ラナンキューー」
ふみ子
「ジジもあたいの番号知りたいってわけ!?」
ジジ
「微塵も興味ねぇわ。お前のーー」
ふみ子
「あんたなんかに興味ないのよ!!
他の女の子あたりな!!!」
ジジ
「おい!!なんで俺が振られたみてぇになってんだよ!」
ジュダス
「遊んでんなら俺はいく。」
ジジ
「おい...ジュダス。
テメェの事は後回しにしてやる。
今はここを乗り切る事だけに集中する。」
ジュダス
「フンッ...それで、何する気だ。」
リナリア
「ほら、ジュダスくん。手を出して。」
ジュダス
「手?」
N
ジュダスはリナリアが差し出した手に
触れようとした瞬間
ジジ
「おい。リナリア。
そっちにいたら
刃汽のコントロールがうまく出来ねぇぞ。
こっち来い」
リナリア
「あっ、そうだね!!
ジジと私がみんなを繋ぐから
ほら、みんな手を出して!!」
ジュダス
「手、手を繋ぐのか!?」
ふみ子
「ジュダスきゅんは
あたいと!!お手手繋ごうね!!
ほら!!どきなチョウラン!!!」
チョウラン
「イッテェ!!え!?なんで!?」
リナリア
「みんな、形状変化を解いて。
今から全員の刃汽量を再分配して平均化する。」
N
すると、ジジとリナリアは
嘲獸機関銃と白ノ雪秘を
地面に置くと
リナリア、ジジ、ふみ子、ジュダス、チョウランの順で
円を描く様に手を繋いだ。
リナリア
「ジジ、みんなの刃汽量はどう?」
ジジ
「リナリア60%チョウラン70%ふみ子20%
俺が60%ジュダス10%だ。
おいチョウラン。
なんでテメェそんな残ってんだよ!!」
チョウラン
「僕の形状変化は燃費が良い様に設計したんですもん!」
リナリア
「流石ね。チョウラン。」
チョウラン
「えへへ。それほどでもぉ」
ふみ子
「ジュダスきゅん...あんたそのままだと死ぬわよ。」
ジュダス
「お前も刃汽少ねぇだろ。」
ふみ子
「そんな...お前だなんて...
まるで家内みたいに呼ばないで...よね」
ジュダス
「おい、何なんだコイツ...」
リナリア
「いつも通りだから気にしないでね!」
ジュダス
「そ、そうか。」
ジジ
「いいか。平均化すれば1人半分ずつくらいにはなる。
考えて戦えば充分足りる。」
チョウラン
「そうですね。僕は援護に回りつつ
逃げながら危険を回避しつつ逃げ回ります!!」
リナリア
「それ戦ってないわよ?チョウラン。」
サフィニア
「テキ...テキ...」
『始まる恋• と 終わった恋』
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
N
羅刹無間堂に衝撃が走り
ひび割れていく
ジュダス
「グッ!!もたねぇぞ!!」
ふみ子
「形状変化を解くよ!!」
リナリア
「オッケー!!」
チョウラン
「はい!!」
N
そう言うとジュダスは不倒不苦痛を解き
ジジ達も形状変化を解いた。
ジジ
「円を描く様にイメージしろ。いいか?」
チョウラン
「はい!!」
ジュダス
「ぁあ。」
ふみ子
「了解!!」
リナリア
「オッケー!!」
ジジ
「よし。タイミングを合わせろ!!」
『照刃の一』
ジジ•リナリア•チョウラン•ふみ子
『絆!!』
N
照刃の一• 絆は
触れている者に
刃汽を分け与える刃術だが
互いに手を繋ぎ合えば刃汽量を
平均化し分配する事ができる。
これは元々の原理を利用した応用刃術である。
ジュダス
「力が戻ってきた。」
ふみ子
「これでやれるわね。」
ジジ
「いくぞ。終わらせる!!」
ジュダス
「待て。」
ジジ
「テメェ...」
ジュダス
「借りを返す。」
チョウラン
「何するんですか?」
ジュダス
「パンッ」
『唵...修羅想尼 薩婆訶』
N
ジュダスが掌をトンッと
ジジ達の心臓の上に当てると
身体がカーッと熱くなっていった。
ジジ
「何しやが...これは...」
ふみ子
「あん!!お触り禁止❤︎
何これぇええ!!力がみなぎる!!」
リナリア
「ジュダスくんありがとう
ちょうど良かった。これから寒くなるからね!」
チョウラン
「身体が軽くなりました!!
それになんだかポカポカしますね!」
ジュダス
「身体能力を一時的に上げるもんだ。
少しの間だが効果は抜群のはずだ。」
ジジ
「それで借りを返したつもりか?
足りねぇよ。
これからテメェが返せねぇぐらい
借りを作るんだからよ!!!
ほら!!!解くぞ!!!!!!!
解放しろ!!!!!!」
サフィニア
「サイ...ニンシキ...ハイジョ...」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガガガギギギギッ」
リナリア
『滅刃の一 •刀』
『滅刃の五 •氷舞染』
『形状変化...解放!!』
チョウラン
『滅刃の一 •刀』
『滅刃の四 •砂珪』
『形状変化...解放!!』
ジジ
『滅刃の一 •刀』
『滅刃の三 •波雷』
『形状変化!!解放!!』
ふみ子
『滅刃の一•刀』
『滅刃の六•桜流』
『形状変化!!!解ッッ放!!!!!!』
ジュダス
『『咲け•肉芽 !!』』
機械音▶︎▶︎▶︎N兼任
ーー声紋認証 完了ーー
ーーー対鞘花特殊魔装兵器ーーー
ーーー起動しますーーー
ジュダス
『抗え!!不倒不苦痛!!!』
リナリア
『凍て殺せ!!白ノ雪秘!!』
ジジ
『喰い散らかせ!!嘲獸機関銃!!』
チョウラン
『飛び絶て!!断鴉!!』
ふみ子
『跪け!!拳鍔鬼殺!!』
ジジ
「来るぜ!!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガギギギギッガガ」
サフィニア
「センメツ...テキ...」
リナリア
『滅刃の十二•凍季時雨』
N
リナリアは氷の矢を天井に向けて放った。
チョウラン
『剋刃の十二• 絶追』
「角度、空間、速度、威力、各種演算処理完了!!!
よしっ!!!プログラムOK!!!!!
全自動防御壁起動ォォオ!!」
『鴉合ノ衆!!!!!』
「僕は上から全体を見てます!!
防御は任せてください!!!」
リナリア
「上に気を付けてねぇ!!」
チョウラン
「あ!!やべ!!はい!!!」
N
そう言ってチョウランは
黒い翼を羽ばたかせて飛び立った。
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
サフィニア
「ロック...オン」
ジジ
「テメェの光線なんて潰してやるよ!!
クソKARE8!!!!!!」
『滅刃 十四•彈鋼弾』
『地獄の沙汰は弾次第!!!』
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガギギギギッガガガガ」
ジジ
「ォォォオォォォオ!!!!!」
リナリア
「ジジ!!半歩下がって!!!」
ジジ
「了解!!」
リナリア
「凍りつけ!!!!!」
『序幕!!』
『世界で一番美しい魔女の魔の手!!』
KARE8改式 弐號機
「ギギギ」
N
雷の弾丸と降り注ぐ氷の矢が
KARE8改式 弐號機に直撃し
後ろに吹き飛んだ。
KARE8改式 弐號機
「ギーーーッ」
チョウラン
「うひょー!!相変わらず
リナリアさんとジジさん強いなー!!
それでこっちは...ジュダスさんはやっぱり
攻撃ってよりも受け身に近いなー。
にしても...ふみ子さんの方は...」
ふみ子
「これが!!鬼人化!!!!
話に聞いてた通り!!硬い!!オラァ!!」
サフィニア
「テキ...テキ」
ふみ子
「あたいの拳は桜の刃
咲けば諸共、散って候!!
ハァァァ!!!!!」
『滅刃 二十七 • 散麗花!!』
「死に晒せ!!」
『天昇花旋風!!!!』
N
桜吹雪の刃が拳と共に舞い上がり
サフィニアのアゴに強烈なアッパーを喰らわせた。
サフィニア
「ヴッ」
ジュダス
「イージス!!!サフィニアを捕まえろ!!」
ふみ子
「捕まえる!?
バカ言ってんじゃ無いよ!!
本気で行かなきゃヤられるのは
あたい達の方さ!!トォオオオリャァァ!!」
ジュダス
「俺だってわかってんだよ!!!!」
サフィニア
『始まる恋• と 終わった恋』
ジュダス
「イージス!!弾け!!」
『盾天立甲!!』
チョウラン
『鴉合ノ衆!!』
N
不倒不苦痛は
身体を大の字に開くと鴉合ノ衆と共に
サフィニアの光線を次々と弾いていく。
チョウラン
「ジュダスさん!!ふみ子さん!!」
ふみ子
「アグッッ!!
あたいは大丈夫!!
チョウランのおかげで逸れた!!」
チョウラン
「グッ!!威力が凄い!!
ジュダスさん!!その質量の光線は
鴉合ノ衆だけじゃ
無理そうです!!」
ジュダス
「グッ!!チョウラン任せるぞ!!
俺はこれから一歩も動けねぇ!!」
チョウラン
「え!?だから無理だって!!」
ジュダス
「俺は諦めねぇぞ!!!!
ちょっとイテェが我慢しろよ!!」
サフィニア
「テキ...テキ...テキ...センメツ」
N
ジュダスは攻撃を逸らすと叫んだ。
ジュダス
「オラッッ!!!」
「パンッ」
唵!!眼陀羅尼!!』
『熾烈真壊戦!!』
ジュダス
「やれ!!ふみ子!!」
ふみ子
「あたいは手加減しないよ!!!」
ジュダス
「分かった!!!!イージス!!」
N
不倒不苦痛は
サフィニアに向かって突進した。
ふみ子
「あんまり舐めんじゃないよ!!小娘!!
あたいはふみ子=姫紫苑!!
ナーベルクの戦闘姫とはあたいの事さ!!
ぬぉおおおお!!!!!!!!!」
『照刃 三十 •毒魔血流怒!!!』
「知恵を捨てよォォォオ!!人を捨てよぉお!!」
『 桜狂• 戦闘姫!!』
チョウラン
「えぇえ!!!ふみ子さんの身体が
ピンク色になったぁぁあ!!!!」
ジュダス
「イージス!!!!
ォォォオォォォオ!!!!」
ふみ子
「チェスチェスチェスチェスチェスチェスチェス
チェスチェスチェスチェストォオオオ!!!」
サフィニア
「セッキン...カクニン...ハイジョ」
チョウラン
「照刃を使った三十番台...形状変化
僕は見たことありません...
ふみ子さん...本気なんですね...」
N
ーージジサイドーー
ジジ
「な!?ふみ子の奴
戦闘姫になりやがった!!
おいチョウラン!!!俺たちはいい!!
ふみ子のサポートに専念しろ!!!!」
リナリア
「ふみちゃんの 戦闘姫は
強いけど単調な事しか出来ないの!!」
チョウラン
「え!?で、でも!!」
ジジ
「チョウラン!!」
リナリア
「こっちは私達でやるから!!!
グッ!!んもう!!しつこいわね!!」
『滅刃 二十三• 乱氷華!!』
チョウラン
「は、はいー!!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
N
氷の風がKARE8改式 弐號機に
襲いかかるも周囲が凍りつくだけだった。
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ」
ジジ
「行けるか?」
リナリア
「まだ凍気が足りない!!」
ジジ
「分かった!!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガガガ」
ジジ
「チッ!!!また光線かよ!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギ」
リナリア
「待って!!何か違う!!!」
『滅刃 二十三•乱氷華!!』
『悲劇!!』
『氷劇と氷撃!!』
ジジ
『滅刃 二十二•飛雷鳥』
『地獄の沙汰は光線次第!!』
KARE8改式 弐號機
「ギガーーーーッ!!!!!!!!」
N
特大の光線と氷の矢、雷の光線が
ぶつかり合い爆発が起きた。
ジジ
「グァッ!!!」
リナリア
「ガハッ」
チョウラン
「ジジさん!!リナリアさん!!
カバー入ります!!」
ジジ
「ウグッ...俺たちは良いっつってんだろ!!」
チョウラン
「でも!!」
リナリア
「ふみちゃんのサポートを!!」
チョウラン
「グッ...分かりました!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
ジジ
「な!?早い!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
ジジ
「アガガガガガッ!!」
リナリア
「ジジ!!!」
N
KARE8改式 弐號機は
ジジの頭を掴んで
地面にめり込ませながら
引きずり回した。
ジジ
「ガハッ」
リナリア
「こんの...野郎!!!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッーーガガ!!」
リナリア
「グッッッ!!」
ジジ
「リナリア!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
リナリア
「ガガガガガガガガガガガガッッ」
ジジ
「リナリアを離せ!!!」
『地獄の沙汰は弾次第!!!』
KARE8改式 弐號機
「ギギギ」
リナリア
「グァァァッッ!!!!!
だ、大丈夫...ジュダスくんのおかげかも...」
ジジ
「フンッ」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッギギギギッ」
N
KARE8改式 弐號機は
サフィニアの元に飛び立とうとした。
ジジ
「行かせる...かよ!!!」
『剋刃の四•絞縄!!』
リナリア
『剋刃 二十• 氷結界!!』
N
KARE8改式 弐號機の足を凍らせ
刃術の縄で縛り付け引っ張った。
ジジ
「やべぇ!!持ってかれ...る!!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
ジジ
「リナリア!!!!!!」
リナリア
「オッケー!!!!」
ジジ
『剋刃 二十一!!』
ジジ•リナリア
『鏡乱八面葬!!』
リナリア
「目眩く氷の世界へようこそ。」
ジジ
「開け!!!!」
リナリア
『開幕…』
『冷気過ぎの舞踏会!!!』
ジジ
『地獄の沙汰は門次第!!!』
N
リナリアを中心に氷の世界が広がっていく
そしてKARE8改式 弐號機の周囲に
小さなマトがいくつも出現した。
リナリア
「はぁ...はぁ...
第四監獄ほどじゃないけど
勘弁してよね!!」
ジジ
「グッ...流石にそれだと寒すぎるだろうが」
リナリア
「だけどこれで刃術の詠唱無視して
技を繰り出せる!!!!!」
ジジ
「そうだな!!俺もマトを介せば威力が上がる!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガガガギギギギッ」
N
KARE8改式 弐號機は
氷を砕くと真っ直ぐジジ達の元へ飛んできた。
ジジ
「あれをやる。」
リナリア
「準備万端ね!!」
ジジ
「確実に動きを止めろ」
リナリア
「オッケ!!」
ジジ
『滅刃 十四•彈鋼弾』
「装填!!」
『地獄の沙汰は弾次第』
リナリア
『悲劇!!』
『氷劇と氷撃!!』
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
N
氷の矢と弾丸はマトを通ると雷属性が
付加され
更に威力を増してKARE8改式 弐號機に襲いかかった。
KARE8改式 弐號機
「ギギッギギ!!」
N
ーージュダスサイドーー
ふみ子
「ドオォオリャァァア!!!!」
サフィニア
「テ...キ...センメツ」
ジュダス
「もう少しの我慢だ!!サフィニア!!!」
チョウラン
「す、凄い...ふみ子さんと不倒不苦痛が
鬼人化したサフィニアを圧倒してる!!!
ふみ子さんは僕と同じ副隊長代理なのに...強い!!」
ふみ子
「デリャァア!!!チェスッッドオォオリャァァア」
チョウラン
「僕も負けてらんないですね!!!
確実に隙間を狙う!!!」
ジュダス
「ガハッッッ!!まだ!!まだ!!!」
チョウラン
「ターゲット捕捉•分析•予測•探知•空間
各種演算処理オールグリーン。」
『滅刃 三十一•砂豹狽土!!!』
「殲滅プログラム圧縮!!!構築終了!!!!
どこだ...どこだ...どこだ...
1番綻びがある所は...よし!!あった!!」
『展開!!!!』
『鴉合ノ衆•超追撃気鳥!!!』
N
チョウランの黒い砂の刃が上空から
不倒不苦痛とふみ子の間をくぐり抜け
サフィニアの胸を的確に貫くと
サフィニアの動きが一瞬ひるんだ。
サフィニア
「ヴッ」
チョウラン
「今です!!」
ふみ子
「モラッダァァァアッリャア!!
チェスチェスチェスチェスチェスチェストォオオオ!」
ジュダス
「おい!待て!!」
チョウラン
「ちょっと!!ジュダスさん!!!」
N
ジュダスは熾烈真壊戦で
ふみ子の拳を止めた。
ふみ子
「ヌンッッッ」
N
ふみ子は不倒不苦痛を
突き飛ばすとサフィニアへと突進した。
ジュダス
「待ちやがれ!!!」
N
ジュダスは熾烈真壊戦を解き
ふみ子の肩を掴んだその瞬間
ふみ子は強烈な肘打を
ジュダスに喰らわせた。
ふみ子
「フンッヌッ」
ジュダス
「グハッッッ」
チョウラン
「ふみ子さん!?」
サフィニア
「テ...キ...テ...テ...」
ふみ子
「ハァァァァァァア!!!!」
サフィニア
「テ...キ...」
ジュダス
「やめろぉぉお!!!
お願いだぁぁ!!やめてくれぇ!!!」
N
サフィニアは何度も立ち上がろうとするも
その度にふみ子の強烈な一撃で沈んでいた。
ふみ子
「フシューーーーーーーーーー。テキダゾ
ナゼ マモル」
チョウラン
「ふみ子さん...様子が...」
ジュダス
「俺の...妹...だからだ!!!!」
ふみ子
「ドケ...テキダ!!」
ジュダス
「ガハッ」
ふみ子
「テキ!!マモル!!ナゼ!!
ドケ!!ドケ!!ドケ!!
オマエ!!!テキ!!カ!!!!」
ジュダス
「ガハッ...俺がサフィニアの...お兄ちゃんだからだ」
ふみ子
「フザケルナ!!」
ジュダス
「グハッ!!!俺はーー」
チョウラン
「ふみ子さん!!」
ふみ子
「ナニ...スル...」
チョウラン
「やめてください!!!
ジュダスさんは妹を助けに来たんです!!」
N
ふみ子の拳を鴉合ノ衆の砂で
受け止めた。
ふみ子
「ジャマ...ダ!!」
チョウラン
「ヒィッッ!!
怖っ!!!どっちが鬼か分かんないよぉ!!」
ふみ子
「ナンダト?」
ジュダス
「俺の痛みなんて!!サフィニアと比べれーーー」
サフィニア
『始まる恋• と 終わった恋』
ジュダス
「ガハッッッ」
ふみ子
「バカ...ガ」
N
ーージジサイドーー
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ」
ジジ
『地獄の沙汰は弾次第!!』
リナリア
『悲劇!!』
『氷劇と氷撃!!』
ジジ
「ォォォオ!!!!リナリア!!
凍気はどうだ!?!?」
リナリア
「いける!!!後一発で!!」
『序幕!!』
『世界で一番美しい魔女の魔の手!!』
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ...ガガガガ」
N
上空から無数の氷の矢が降り注ぐと
KARE8改式 弐號機の足元が
次第に凍りついていった。
リナリア
「動きが止まった!!!!!
最大級の凍気をお見舞いしてやる!!」
ジジ
「後悔すんなよ!!!」
N
リナリアの周りが更に凍りついていき
白ノ雪秘が巨大な弓へと変化していく。
ジジの嘲獸機関銃は
紫色に輝き出し電気が迸り始めると
地獄の沙汰は門次第が
KARE8改式 弐號機に対し
軌道を描く様に直列に並んだ。
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッ」
チョウラン
「え、なんだこの寒気...」
N
ふと、リナリア達を見ると
刃汽を最大限まで高めていた。
チョウランはそこから繰り出される強大な一撃を
目の当たりにした。
チョウラン
「巻き込まれる!!逃げなきゃ!!」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギッガガ」
リナリア
『滅刃 三十• 氷女氷柱!!』
「100年先まで凍りつけぇええええ!!!」
『死劇!!』
『雪ノ女王!!!!』
ジジ
『滅刃 三十六• 天馬雷槍!!』
「地獄があんならそこで会おうぜ!!」
『地獄の沙汰は誘導弾次第!!!』
N
自身最大の技を
それぞれ繰り出したリナリアとジジ
強大な矢は周囲の空気を巻き込み
KARE8改式 弐號機へと向かっていく。
そして、ジジが放った巨大なミサイルは
マトをくぐり速度と威力を上げていった。
KARE8改式 弐號機
「ギギ...ギギーーーーィィイ!!!」
N
氷の矢で貫かれた瞬間
KARE8改式 弐號機は凍りついた。
そしてすぐにミサイルが着弾し
一気に弾けると大爆発が巻き起こった。
ジジ
「グッッッ」
リナリア
「ァアッ」
チョウラン
「ウォッ!!!やっぱり凄かったぁあ!!」
ジュダス
「な、なんだこの爆発!!ガッ」
ふみ子
「フンッ」
リナリア
「ゴホッゴホッゴホッ」
ジジ
「リナリア!!!ゴホッッ
リナリア!!大丈夫か!?」
リナリア
「ぇ...ぇえ。
私は平気...倒せたね...。」
ジジ
「土煙で見えねぇが
本当に......」
リナリア
「まだ...形が残ってる」
ジジ
「よく...見ろ...ありゃぁ残骸だ...」
リナリア
「終わったー!!!私もう射れない!!」
ジジ
「ぁあ。俺も撃てねぇよ。
よく頑張ったな。」
N
ジジは血だらけのリナリアの手をそっと握った。
リナリア
「ジジ...」
ジジ
「こんな血だらけになるまで
弓ひきやがって。残りの刃汽で今、直してーー」
N
するとチョウランが空から駆け寄って来た。
チョウラン
「ジジさん!!リナリアさん!!
た、大変です!!」
ジジ
「な、何だよ。
戦える様な刃汽は俺達に残っちゃいねぇぞ。
向こうは上手くやったんだろうな?...ん?」
リナリア
「え...どうなってるの!?」
ジジ
「あの野郎!!ジュダス!!!!」
チョウラン
「やばい!!こっちにも照準合わせてる!!
走って下さい!!!」
リナリア
「え!?間に合わないよ!!」
ジジ
「クソォォォオ!!!」
チョウラン
「捕まってくだーー」
サフィニア
『怒りを力に変えて』
ふみ子
「グッッッ!!」
ジュダス
「ガハッ」
リナリア
「チョウラン!!追ってくる!!」
チョウラン
「追尾!?ダメだ!!早すぎる!!無理だ!!
リナリアさん!!ジジさん!!!」
N
チョウランはジジとリナリアを
鴉合ノ衆の砂で上空に投げると
3本の光線がチョウランに襲いかかった。
チョウラン
「ガハッ!!!」
リナリア
「チョウラン!!!」
ジジ
「馬鹿野郎が!!鴉合ノ衆で
自分を守れば良かったろ!!!」
チョウラン
「ガハッッッゴホッゴホッゴホッ」
ジジ
「チョウラン!!!」
リナリア
「今、治すから!!!」
N
リナリアはチョウランの血の滲む箇所に
照刃をかけようとした。
リナリア
「あんまり得意じゃないけど!!」
ジジ
「俺も手伝う!!」
ジュダス
「ガハッ!!!!サフィニア!!やめろ!!!」
ふみ子
「アタイヲカバッタノカイ」
ジュダス
「俺は治...る」
ふみ子
「フンッ
サフィニアァァァァァァア!!!」
サフィニア
「テキ...」
ふみ子
「チェストォオオオ!!」
N
ふみ子の一撃がサフィニアを吹き飛ばした。
ジュダス
「やめて...くれ...」
チョウラン
「ウグッ...」
ジジ
「おい!!!何でだ!!」
リナリア
『照刃 十一• 合谷天 !!』
「ダメ...刃汽がもう!!」
ジジ
『照刃 三十八 •泡盛!!』
「クソ!!発動しねぇ!!!」
チョウラン
「リナリア...さん
僕、ちゃんと...言われた通り
大事な人に...別れ...告げれば良かった...」
リナリア
「だから...言ったでしょ!!!」
ジジ
「おい!!!何言ってんだ!!!」
チョウラン
「ジジさん...相変わらず...前髪...綺麗ですね...」
リナリア
「チョウラン!!!」
ジジ
「よく傷を見せろ!!」
リナリア
「もう話さなくていいよ!チョウラン!!」
間
ジジ
「かすってるだけじゃねぇか!!パンッ」
チョウラン
「イダっ!!えー!!!!!
死ぬかと思った!!」
リナリア
「バカ!!パンッ」
チョウラン
「うぇーーん!!リナリアさんが叩いたぁあ!!
もう!!自分で治しますよ!!!」
『照刃 十一• 合谷天 !!』
N
チョウランがそう言うと
かすり傷が少しずつ塞がっていった。
チョウラン
「大体ねぇリナリアさん!!
この照刃はかすり傷治すもので
本当に大怪我してたら効かないんですからね!!」
リナリア
「だ、だって私...照刃苦手なんだもん!!」
ジジ
「かすり傷だったんだから
間違ってねぇーだろ!!バカが!!パンッ」
チョウラン
「怪我人なんですからね!?僕!!」
リナリア
「チョウラン...私達の方が重症だと思うわよ?」
チョウラン
「は!!!!!
今治します!!!!!!」
『照刃 十一• 合谷天 !!』
ジジ
「お前もそれしか使えねぇのかよ!!!」
リナリア
「フフッ。照刃って難しいわよね?」
ジジ
「ったくよ。
とりあえずチョウラン!!
刃汽分けろ!!!」
チョウラン
「えーー!!」
リナリア
「守ってあげられないわよ?」
ジジ
「俺とリナリアは10%もねぇ。
分け合えば15%ぐらいにはなるだろ。」
チョウラン
「わかりましたよ!!」
ジュダス
「サフィニア!!!」
サフィニア
「テキ...センメツ」
ふみ子
「チェスチェスチェスチェストォオオオ!!!」
サフィニア
「テ...キ...」
ジジ
「おいふみ子!!
いつまでパキッてんだよ!!!」
リナリア
「ジュダスくん!!大丈夫?」
チョウラン
「はぁ。刃汽減っちゃった...」
ジュダス
「俺は...もう見てられねぇんだよ!!」
ふみ子
「ナメンジャナイヨ!!!」
ジュダス
「妹達は!!
ラミオラス帝国に連れ去られて
実験台にされた!!
記憶も無くした!!!
なのにまだ傷つけろってのか!!
俺は耐えられない!!!」
ふみ子
「ジャァドウスル!!」
ジジ
「ジュダスてめぇ!!」
ジュダス
「俺は...サフィニアを...助けたい!!
俺は助けに来たんだ!!!!」
サフィニア
「テキ...ゴタイ...カクニン」
ふみ子
「マズイ!!」
ジジ
「あんまり刃汽がねぇのによ!!」
チョウラン
「とりあえずさっきみたいに
刃術で抑えましょう!!」
リナリア
「鬼人化相手にそれは難しいわ!!」
ふみ子
「コウゲキアルノミ!!クル!!」
サフィニア
『始まる恋• と 終わった恋』
ジュダス
「やめろサフィニア!!!!」
サフィニア
「ムコウ...テキ...カクニン」
チョウラン
「ジュダスさん!!」
N
ジュダスはサフィニアを抱きしめると
光線が腹を貫いた。
ジュダス
「ガハッ!!!」
ジジ
「何やってんだ!!離れろ!!」
ふみ子
「ウゴキヲトメタ...
コイツゴト...コロス!!!」
リナリア
「ふみちゃん!?」
チョウラン
「ふみ子さん!?」
ジジ
「ラナンが来るってよ!!」
N
するとふみ子の動きが止まった。
チョウラン
「え!?そうなんですか!?」
リナリア
「バカ!!黙ってなさい!!」
ふみ子
「ラナン...キュン...ドコ
ハッ!!え!?あたい!!
ここはどこ!?あたいは姫!?」
チョウラン
「えーー!!!!それで戻るの!?」
ジジ
「バカが!!
1人の時は絶対使うなよそれ!!」
N
ふみ子の身体が徐々に戻っていった。
ふみ子
「え!?ジュダスきゅん!?
なんで抱きついてるの!?」
リナリア
「ジュダスくん何してるの!!
いくら勝手に治るって言っても
刃汽が切れたら治らないんだよ!?
ジュダスくん今すぐーー」
ジュダス
「うるせぇ!!!!」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『始まる恋• と 終わった恋』
ジュダス
「ガハッ!!!ゴホッゴホッ
サフィニア!!!ジュダスだよ!!
随分と...待たせちまったな...ゴホッゴホッ」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『始まる恋• と 終わった恋』
ジュダス
「ガハッッッゴホッ...
痛かったろう...寂しかったろう...
お兄ちゃんな、お前の痛みと...比べれば
こんなの...痛くねぇんだ。」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『始まる恋• と 終わった恋』
ジュダス
「グハッ」
ふみ子
「ジュダスきゅん!!」
ジジ
「待て。」
ふみ子
「なんでよ!!」
ジジ
「放っとけ。」
チョウラン
「僕が行きまーー」
リナリア
「待って...あげて」
ジュダス
「懐かしいな...覚えてるか?
あの頃は...あまり食うもんも無くてよ...
俺達...いつも腹減ってたよな...」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『始まる恋• と 終わった恋』
ジュダス
「ガハッゴホッゴホッ...グッ...
初めの頃は...
俺...魚獲るの下手でよぉ...
何とか獲った1匹を...3人で分けたよな...」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『始まる恋• と 終わった恋』
リナリア
「ジュダスくん!!!!」
ジジ
「治りが遅くなってやがる」
ふみ子
「もう...刃汽が少ないのね。」
ジジ
「...そうだろうな」
ジュダス
「ごめんなぁ...俺たち親もいないからよ...
寂しい想いばっか...させちまった...」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『始まる恋• と 終わった恋』
ジュダス
「ゴホッゴホッゴホッ...ウグッ
連れ去られた...時も...すぐに...
お前たちを...お兄ちゃん...
助けられなくて...ウグッ...
それで...こんな...
こんな!!!姿に!!なっちまって!!!」
サフィニア
「テキ...カクニン...センメツ」
『始まる恋• と 終わった恋』
ジュダス
「ガハッッゴホッゴホッゴホッ!!
ごめんなぁ!!ごめんなぁ!!
必ず...ペチュニア は...助けだすから...
サフィニア...もう少し待っててくれ。
すぐに...逢えるから」
サフィニア
「キケン...キケン...
ジンキジョウショウ...ジンキジョウショウ」
ジュダス
「あの...時...ちゃんと言え...ば...良かったな...」
ジジ
「様子が変だ!!離れろ!!ジュダス!!」
リナリア
「みんな伏せて!!」
ふみ子
「ぬぉおお!!」
チョウラン
「アワワワワ!!」
ジュダス
((ごめんな...))
サフィニア
『『前略、あの人へ』』
ジュダス
『『真鏡真装』』
N
サフィニアの身体が赤く光り始めたと同時に
ジュダスはサフィニアを抱きしめたまま
不倒不苦痛を纏った。
リナリア
「そんな!!!ジュダスくん!!」
N
そしてドーンっと土煙を上げ
轟音が辺りを覆う。
ジジ
「グッ...馬鹿野郎...」
ふみ子
「ウグッ!!どう...なったの??」
チョウラン
「ギャーーー!!!
ってあれ?僕達...平気だ...」
N
そこに立っていたのは
サフィニアを優しく抱えた
ジュダスだった。
ジュダス
「サフィニア...お兄ちゃんも大好きだ。」
----------------------------
N
作者 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season 27
Good-bye days
----------------------------
※BGMがある場合鳴り止むまで待つ
N
おまけ
配役変更
----------------------------
リナリア▶︎▶︎▶︎ペチュニア
N▶︎▶︎▶︎キキョウ
チョウラン▶︎▶︎▶︎ジュダス
ふみ子▶︎▶︎▶︎フジハ (キキョウ母)
KARE8▶︎▶︎▶︎ススキ (漁師)
ジュダス▶︎▶︎▶︎ ジュダス
----------------------------
ジュダス
俺たちが住んでた町は
ナーベルク帝国最北端にある魚と船の町イリス
漁師町としても造船業としても有名な町だった。
そこにはボロボロな家が建ち並び
両親のいない俺達は
キキョウの家によくお世話になっていた。
ジュダス
「よし!今日もたくさん魚獲ってくるからなー!」
キキョウ
「ジュダスくんいつも獲って来てないよね?」
ペチュニア
「そーだ!そーだ!!」
サフィニア
「そーだそーだ!!」
キキョウ
「ねぇ?ペチィ?サフィ?」
ジュダス
「う、うるせぇよ!!」
フジハ
「ほらほら、ジュダスくんお仕事だからね。」
ススキ
「いくぞ!!ジュダス!!」
ジュダス
「はーい!!兄ちゃん!!」
ペチュニア
「いってらっしゃーい!!」
サフィニア
「期待してなーい!!」
ジュダス
「う、うるせぇ」
キキョウ
「フフッ」
ジュダス
いつも通りの朝
いつも通りの日々
貧乏だったけど幸せだった。
ジュダス
「今日もいい波だな!!」
ススキ
「波の良さが分かる様になったのか!?」
ジュダス
「当たり前だろ!!
兄ちゃんが教えてくれたんだからな!!」
ススキ
「そうだな。
んな事よりよぉジュダス。
お前、キキョウちゃんとはどうなんだよ!」
ジュダス
「な、何でもねぇし!!」
ススキ
「嘘つけ!!
好きなんだろ??」
ジュダス
「あ、あんな女好きじゃねぇから!!
いちいちうるせぇし!!!」
ススキ
「じゃぁそう伝えておくわ!!」
ジュダス
「や、やめろよぉ!!!!」
ススキ
「フハハハ!!やっぱり好きなんだろ?」
ジュダス
当たり前の毎日
当たり前の会話
当たり前の笑顔
幸せと呼べる平凡な日々
ペチュニア
「今日はねぇ!!お兄ちゃん帰ってきたらねぇ!
ペチィが一緒に寝る!!」
サフィニア
「ぇえー!!サフィが寝る!!」
ペチュニア
「昨日一緒に寝たでしょ?」
サフィニア
「今日も寝るの!!」
キキョウ
「じゃぁ私が寝ちゃおうかしら?」
ペチュニア •サフィニア
「ダメ!!!!」
フジハ
「はい、山菜とりに行って来ようかな!」
ペチュニア •サフィニア
「お腹減ったーぁ!!!」
キキョウ
「お母さんいつもありがとう!!」
フジハ
「ダメよ?キキョウ
あなたは大人になったらいい暮らしするんだから
お母様って呼ばないとダメよ?」
キキョウ
「ぇー。ですわ言葉は嫌だよー。」
フジハ
「はい。ダメですわ。」
サフィニア
「アヒャアヒャアヒャ!!
変な言葉!!」
ペチュニア
「ダメよ!フジハお母さんに失礼!!」
フジハ
「いいのよ。サフィちゃんとペチィちゃんはね!」
キキョウ
「そんなぁ...」
ジュダス
幸せの定義は分からなかったけど
今のままでいいと思えるのは
幸せだったと言えるのだと思う。
ススキ
「お!!今日は船が見える...ぞ...ん?」
ジュダス
「ん?どうした??」
ススキ
「ジュダス!!なんか変だな...」
ジュダス
「え!?」
ススキ
「北からラミオラス帝国の軍艦が見える」
ジュダス
そう、あの日までは
サフィニア
「ねぇーねぇー戦争?っていつ終わるの?」
フジハ
「んー。どうでしょうねぇ」
ペチュニア
「うーん。終わらないんじゃない?」
キキョウ
「どうしてそう思うの?」
ペチュニア
「だってペチィ達生まれてからずっとだし」
サフィニア
「あ!でもお兄ちゃんが終わらせてくれるかも!」
キキョウ
「ジュダスくんが?」
フジハ
「フフッ。そうなの?」
サフィニア
「だって強いもん!!!」
ペチュニア
「お兄ちゃんは強いね!!」
フジハ
「でもねぇ、世の中には
たくさん強い人いるから
ジュダスくんはもっと強くならないとね!」
ペチュニア
「今でも強いもん!!」
サフィニア
「強いもん!!ベーーっだ!!」
ペチュニア
「あ、サフィ!!!」
フジハ
「ちょっと!?」
キキョウ
「ぁあ。帰っちゃった。」
フジハ
「あらら...怒らせちゃったみたいね...」
キキョウ
「大丈夫だよ。明日になれば
きっと忘れてるから。」
フジハ
「そうだといいけど。」
ジュダス
イリスは漁師町といっても
貧しい町だが人口が多かった。
沢山獲れた分は
町の人々と分ける仕組みになっていたが
ここ最近は北から流れてくる海水汚染が原因で
魚が獲れなかった。
ジュダス
「今日はこの魚一匹だ!!
どうだ!!凄いだろ!!」
ペチュニア
「...す、すごーい」
サフィニア
「少なーい」
ジュダス
「嘘だよーん!!
前とは違うよーだ!!
今日は3匹だ!!」
ペチュニア
「わぁー!!」
サフィニア
「いっぱーい!!!!」
ジュダス
「お兄ちゃんの分も食べていいからな!」
ペチュニア
「え!?でもお兄ちゃん...」
サフィニア
「いっただきまーす!!」
ジュダス
俺は妹達の笑顔が大好きだった。
未来のないこの町から
早く妹達を連れ出したかった。
ジュダス
「さぁ!!お兄ちゃんは仕事行ってくるな!!」
ペチュニア
「 ふぁ〜いってらっしゃーい。」
サフィニア
「お兄ちゃん...行っちゃうの?」
ジュダス
「もう船が出ちゃうからな!
じゃ!!いい子にしてろよ!!」
サフィニア
「お兄ちゃん...行っちゃうの?」
ペチュニア
「ほらサフィ!!もう行こ!!」
サフィニア
「あ!!待って!!」
ペチュニア
「んもう!!ほら!!あっ!!
いってらっしゃいお兄ちゃん!!」
サフィニア
「お兄ちゃん!!だーいすき!!」
ジュダス
「やべ!!行ってくるな!!」
ジュダス
それがイリスで交わした妹達との最後の会話だった。
そして、その日の朝
イリスは蹂躙された。
ススキ
「声を落とせ!!
やっぱりそうだったか!!!
ジュダス!!裏の海岸に停泊した。
これから裏道を使って家に戻るぞ」
ジュダス
「分かった!!お兄ーーーー」
ジュダス
振り向いた瞬間
ススキの身体を刀が切り裂いた。
ススキ
「ゴホッゴホッゴホッ
ジュダス...俺が押さえるから...お前だけでも
ガハッ!!!」
ジュダス
「え!?でも!!」
ススキ
「行けぇえええ!!!!」
ジュダス
全てが手遅れだった。
家に戻った頃には妹達は連れ去られ
ラミオラス帝国軍で溢れていた。
フジハ
「キキョウ良い??
何があってもこの中から出てきちゃダメ!
分かった??分かったわね?」
キキョウ
「うん...分かった。」
フジハ
「絶対に声を出しちゃダメ!!
いい??分かったわね?」
キキョウ
「分かった。」
フジハ
「いや!!いやぁ!
やめて!!私の...ウデェェ!!!!」
サフィニア
「ペチィ...お外...フジハお母さんの...」
ペチュニア
「ダメ!!静かにしてるの!!」
サフィニア
「怖い...怖い...お兄ちゃん...どこ...」
ペチュニア
「怖い...怖いけど...お兄ちゃん...
助けに来てくれるから!」
サフィニア
「う、うん...早く...来てよ...」
ペチュニア
「来るよ...だってお兄ちゃんは
ペチィ達のヒーローだからね。」
ジュダス
「はぁ...はぁ...
ペチュニア !!サフィニア!!!」
ジュダス
間に合わなかった。
全てが手遅れだった。
この世界で最も大切な2人を
俺は護ることが出来なかった。
それから俺は導かれるがままに
長い様で短い旅に出た。
どんな危険も、どんな試練も乗り越えて来た。
ペチュニア とサフィニアを見つける為に。
最後に見たあの笑顔をもう一度見る為に。
そして、俺は今日ようやく会えた。
配役変更
----------------------------
ペチュニア ▶︎▶︎▶︎リナリア
キキョウ▶︎▶︎▶︎N
ジュダス▶︎▶︎▶︎チョウラン
フジハ▶︎▶︎▶︎ふみ子
ススキ▶︎▶︎▶︎KARE8
ジュダス▶︎▶︎▶︎ジュダス
----------------------------
N
煉獄 冥府大監獄正門入り口付近にて
刃汽不足により形状変化を解いた一同は
ジュダスとサフィニアを見ていた。
ふみ子
「もう...動かないみたいね...」
ジジ
「見えたか?」
リナリア
「ぇえ。ジュダスくんの鎧が
全ての光線を跳ね返してた。」
チョウラン
「もう...鎧ないみたいですけど...」
ふみ子
「崩れちゃったみたいね...」
リナリア
「なんか...心がツラい...
ようやく会えたのに...」
ジジ
「...ぁあ。」
リナリア
「アセヴィも...ジュダスくんも...サフィニアも...」
ジジ
「...ぁあ。」
ふみ子
「ジュダスきゅん!?」
ジュダス
「ウグッ...すまねぇ。」
チョウラン
「あまり動かない方が...」
ジュダス
「ジジ...ワガママかもしんねぇけど...」
ジジ
「なんだ。」
ジュダス
「サフィニアを...連れ帰らせて...くれ」
ジジ
「...ぁあ。」
ジュダス
「悪りぃ。恩に着る。」
ジジ
「言ったろ?返せねぇほどに借りを作るってよ。」
リナリア
「フフッ」
ジュダス
「それともう一つ頼みがある。」
ジジ
「なんだ?」
ジュダス
「俺を千刃花に入れてくれねーか?」
チョウラン
「何言ってるんですか!!
当たり前ですよ!!!
そもそもジニア隊長がそのつもりなんで!!」
ふみ子
「ラナンきゅんとジュダスきゅん
ラナンきゅんとジュダスきゅん
ラナンきゅんとジュダスきゅん
ラナンきゅんとジュダスきゅん!!!!」
チョウラン
「ぇぇ...怖っ」
ジジ
「こき使ってやっから覚悟しろよ!!」
リナリア
「もう...ジジったら素直じゃないんだから」
ジジ
「チッ」
チョウラン
「それで...これから、どうするんですか?」
ジジ
「当初のプランは何も使えねぇ。
ただ、唯一希望があるのは
地獄列車の線路を辿る事だ。」
リナリア
「そうなのね。」
チョウラン
「でもどうするんですか!?
地獄列車抜けても
シンシャドゥールかボアフレアですよ!?」
ジジ
「地上に出ちまえば何とかなる。」
リナリア
「無事には出れないでしょうけど。」
ジジ
「ぁあ。ラミオラス帝国が恐らく
包囲してるか、もう向かってるだろう。」
ふみ子
「あ...。地獄列車の線路は
もう使えないわよ!!」
ジジ
「なんだと!?」
ふみ子
「あたいとKARE8で
トンネル崩しちゃったからね!!」
ジュダス
「マジかよ...どうすんだ。」
ジジ
「まずいな...」
リナリア
「ジニア隊長達鞘花はどうにでもなるとして
私達はどうすれば...」
ジジ
「ジニアは自分達に気を引かせてる間に
俺たちを脱出させたかったハズだ。」
チョウラン
「そしたら残るのは...水門と...」
N
すると、ジジが異様な雰囲気を察知した。
ジジ
「おい!!!」
リナリア
「え!?何で!?」
ふみ子
「嘘...」
KARE8改式 弐號機
「ペチ...」
ジュダス
「...今なん...て...」
ふみ子
「また言ってる!!」
ジュダス
「おい!!またって何だ!!!」
ふみ子
「あたいだって分からないわよ!!」
KARE8改式 弐號機
「ペチィ...ギギギギッ」
ジュダス
「どういう事だ!!!」
ジジ
「クソ!!!刃汽がもう!!」
リナリア
「どうする!?戦う!?」
チョウラン
「ぼ、ぼ、僕なら少し!!
って1人じゃ無理ですよぉおお!!!!」
ふみ子
「倒したんじゃなかったの!?」
ジジ
「間違い無く倒した!!」
ふみ子
「じゃぁ何で!!!」
リナリア
「まさか...2体目!?」
ジジ
「クソ!!!!!!!」
ジュダス
「戦うしかねぇだろ!!!」
チョウラン
「赤く光ってる!!!
自爆する気だ!!!!!」
KARE8改式 弐號機
「ペペペチチチッギギギギッガガギーーーーーーッ」
ジュダス
「ペチィの名を呼ぶなァァアーーー」
N
刹那、ジュダス達は吹き飛ばされた。
ジジ•リナリア•チョウラン•ジュダス•ふみ子
「ガハッ」
リナリア
「...グッ 今のは...」
チョウラン
「分かりません...」
ジジ
「戦闘準備!!」
ジュダス
「ぁあ!!」
リナリア•ふみ子•チョウラン
「了解!!」
ジジ
「いくぞ!!ーー」
N
するとKARE8改式 弐號機が
突然、真っ二つに切り裂かれ爆発した。
ジジ
「何!?どういう事だ!!!」
N
立ち込める砂埃
うっすらと見える影
チョウラン•ジュダス•リナリア•ふみ子•ジジ
「ゴホッゴホッゴホッ」
ふみ子
「え!?ちょっと!!
何であんたがここにいんのよ!!」
ジジ
「チッ...新手かよ...」
N
そこに立っていたのは
間
N
モンティだった。
N
そして、一瞬で
ふみ子
「あっ」
N
ふみ子が消えてしまった。
(完)
どう?楽しかったでしょ!?
沸るバトル!!!
からのぉおモンティィィィ!!
そしてジュダスとサフィニア。
4章を通して書きたかった話しでもあり
2章から考えていました。
サフィニアをこの手で抱きしめるんだ!!
とジュダスは言い続けた4章。
ようやく抱きしめられたジュダスは
どんな事があろうとも
その手を離しませんでした。
悲しいね。。
ジュダスはこれからは
千刃花として頑張っていきます!
みんなよろしくね!