season17 The Mercy of Vermilion Shojo
この回は四章が始まった時から
ずっと書きたかった話です。
17話にしてようやく書くことが出来ました。
なっが。笑
これで、一つの物語が完結します。
よかったらアキレイズサイドストーリーと
season3.5.14.16と見てから読んでくれると
より楽しめますぜ。
では、楽しんで。
アセヴィ▶︎▶︎▶︎N
N
前回までの千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜は
冥王軍副団長 及び冥王兵器軍ヒドラ所長である
サラセニアと対峙したアキレイは
COKARE8と呼ばれる6体の兵器に
苦戦を強いられる。
そして遂に紅大蛇を解放するのであった。
一方、キキョウの黯水早•邯鄲湯陣 により
刃汽と傷を回復した
ジジ、リナリア、チョウラン達は
鬼人化したアセヴィを相手に作戦を決行する。
キキョウ
「これより集団殲滅作戦
"桔梗弁花ノ陣"を開始します。」
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N
作者 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season17
The Mercy of Vermilion Shojo
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リナリア
「あれが...鬼人化なのね...」
チョウラン
「もっ...もう人間じゃねぇ!!!」
ジジ
「アイツもそうだったが
鬼人っていうよりバケモンだな。」
チョウラン
「え!?ジジさん初めて見るんじゃないんですか?」
ジジ
「さっき見たんだよ。」
リナリア
「倒したのね...」
ジジ
「ぁあ。第二監獄の看守長だ。」
チョウラン
「よく生きてましたね!!!
さすがジジさん!!!
よっ!!ルシファンブルク家の誇り!!」
ジジ
「実際、俺はサポートぐらいしか出来なかった。
鬼人化は鞘花じゃねぇーと倒せねぇよ。
それに見てみろ。
アセヴィの刃汽はキキョウの刃汽と
ほぼ同じぐらいだ。いや、キキョウより上だ。
どのみちマンディの比じゃねぇよ。」
チョウラン
「ほ、ほ、ほ、本当ですか!?」
キキョウ
「そうですね。
とてつもない刃汽量ですわ。
だから油断しないで下さい。
命を落としかねませんから。」
リナリア
「だから私達四人で倒すのよ。」
キキョウ
「説明してる時間はありません。
戦いながらチョウラン副隊長代理が説明します。」
ジジ
「了解!!」
リナリア
「了解!!」
チョウラン
「了解!!」
キキョウ
「来ます!!!」
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ジジ▶︎▶︎▶︎COKARE8兼任
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N
ーーアキレイサイドーー
アキレイ
『『天輪 •永久•牙成る心臓
絶えず揺らめく八岐の灯篭
滅せ•滅せ•紅と化せ!!』』
『『紅蓮滅刃•紅大蛇!!』』
サラセニア
「ンフフフッ...鞘の解放ですか...
ンフフフッッンフフフッッ!!!
ようやくこの手で葬れる日が来ました!!
神よぉ!!!!!遂に!!遂に来ました!!
我が神に仇為す
紅の蛇神ィィ!!!!
このサラセニアが殴殺して差し上げます故!!!
COKARE8!!!!!!」
N
紅大蛇の解放により
マグマが逆巻き
周囲を呑み込んでいく中
サラセニアは指揮棒を振るうと
COKARE8が再び陣形を取った。
COKARE8
「ギギギガガガ!!!ギギギ」
サラセニア
『陣列!!死期•猪鼠獣大行進!!』
アキレイ
『炎蛇招来•八岐ノ咆哮!!!』
N
アキレイは真紅の刀身を
小型ミサイルを撃ち込んでくる
COKARE8に向けると
紅大蛇から八頭の炎蛇が召喚され
強烈な咆哮を放った。
アキレイ
「消し飛べぇえええ!!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ!!!まだまだまだまだまだぁ!!
そんなものでCOKARE8の大行進は
終わらないですよぉぉお!!!!」
N
ステップを踏みながら
指揮棒を振るうサラセニアは
撃ち落とされても尚、
リズム良く小型ミサイルを撃ち続けた。
アキレイ
「グッ!!!!」
サラセニア
「ほら!!踊りまーしょーー!!!
陽気に!!!楽しく!!!!
この世界はミュージカル!!!!!!」
アキレイ
「ふざけるなぁぁぁあ!!!!!」
サラセニア
「私は至って真剣ですよ?
芸術を理解出来ないのは
お金に溺れているからではないですか?
成金のアキレイ?」
アキレイ
「何とでも言え!!」
『八岐ノ双璧!!』
N
16頭の巨大な火炎の大蛇が召喚されると
アキレイを囲うように壁を作り
ミサイルから身を守った。
そして、八岐ノ双璧が
サラセニアに向くとそれぞれの大蛇の目が
赤く光りはじめ咆哮を放った。
アキレイ
「一気に片付ける!!」
『炎蛇大砲• 八岐ノ双撃!!』
サラセニア
「小癪な!!!!!!」
N
16本もの咆哮が
小型ミサイルを一瞬で消炭にすると
ドーーーーーンっと巨大な爆発が起きた。
アキレイ
「フンッ...やったか...」
COKARE8
「ギッギギッ ギッギギッ
ギッギギッ ギッギギッ」
サラセニア
『防御陣形•不朽名作鉄板歌劇』
アキレイ
「何!?」
N
COKARE8が
縦に輪を作り大きな光の壁が展開されていた。
アキレイ
「グッ...なんて奴だ...」
N
煙が晴れるとそこには
ひび割れた障壁と
COKARE8達の姿があった。
サラセニア
「ンフフフッどうですかー?
次々と踊るCOKARE8!!!のステップ!!
そう簡単には破れませんよ。
私めの兵器のほとんどが
鞘花を敵と想定して造られています。
故に想定内ですよ。ンフフフッ」
アキレイ
「それがお前の対鞘花特殊魔装兵器...
ということか...」
サラセニア
「ンノンノンノンノンノーン♪
声紋認証完了していないでしょぉーー?
対鞘花特殊魔装兵器ではないです。
どのみち説明しても成金のアキレイ如き
不届き者には理解出来ませんから
丁寧に説明してやる必要もありません。
そうでしょ?COKARE8?」
COKARE8
「ギギギッ」
アキレイ
「反応した...だと...」
サラセニア
「ンフフフッ
COKARE8はただの鉄の塊ではないですよ?
そうですねぇ。
学習する知能兵器の試作品とでもいいましょうか。」
アキレイ
「知能兵器...だと?」
サラセニア
「KARE8で学習した知識を
共有することによりアップグレードされていきます。」
アキレイ
「まさか!!」
サラセニア
「我が軍が闇雲にKARE8を
放っているわけないでしょ?
情報こそ至高!!!!!
全ては更なる高みの為
はたまた、それが世界の為
そしてそれが、我が神のおぼしめし!!!
愛なのです!!!!!!!」
アキレイ
「殺戮兵器が世界の為だと?
貴様の神はロクな神ではないな。」
サラセニア
「今、何と?」
アキレイ
「貴様の神は大馬鹿者だと言ってるんだ!!」
N
するとサラセニアの表情が一気に曇り
滲み出る怒りに声を震わせていた。
サラセニア
「邪神が故の蛇神が
我が神を愚弄するとは...
許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ
許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ
許すまじ許すまじ許すまじ許すまじ」
アキレイ
「貴様ごと灰にしてくれる!!!」
『焔彅ノ劒!!!』
N
アキレイがそう叫ぶと
紅大蛇の刀身が
赤黒く焼き焦げた大剣へと変化した。
サラセニア
『自動陣形•大愛狂宴ニ死ス!!!』
N
サラセニアは指揮棒を
バキッとへし折るとCOKARE8達の目が
赤く輝き出した。
COKARE8
「ギギギッギギギッガガガガガ!!!!」
N
するとCOKARE8達が
一斉に襲いかかってきた。
アキレイは6体のCOKARE8による
バラバラの攻撃を全て焔彅ノ劒でさばいていた。
斬り付けられる度にCOKARE8は
燃え上がるが
すぐさま冷却しミサイルや銃弾の嵐で
反撃してきた。
アキレイ
「グッ!!!なんだコイツら!!!!」
COKARE8
「ギギッギガガガガガ」
サラセニア
「許すまじアキレイ
我が神を侮辱したこと後悔するがいい!!」
アキレイ
「グッ!!さっきから
神だの!!天敵だのと!!言ってるが!!
俺には関係ないことだ!!!!」
サラセニア
「ンフフフ...そうですか...
私はずっと会いたかったんですがねぇ...」
アキレイ
「一体何のことだ!!!!!」
サラセニア
「私が知らないとでも?」
アキレイ
「グッ...邪魔だ!!COKARE8!!」
『炎斬り大蛇•焔刈!!』
COKARE8
「ギギギ!!!」
N
アキレイはCOKARE8の一体に
焔彅ノ劒の刃の先端をコンッと当てると
その先から圧縮された細長い火炎が吹き出した。
そして、COKARE8を貫いた。
COKARE8
「ガガッガガ...ガガ...ガ」
N
するとCOKARE8の一体が
シューッと煙を上げて動かなくなった。
サラセニア
「ほぅ...」
アキレイ▶︎▶︎▶︎N
N
ーーキキョウサイドーー
アセヴィ
「キキョウ...チャン...」
N
アセヴィは触手をうねらせながら
ゆっくりと近づいてきた。
アセヴィ
「ジジ...クン...リナリアチャァァァアン!!!」
キキョウ
「桔梗弁花ノ陣!!展ッッ開ッッ!!!!」
N
キキョウがそう叫ぶと橙猩猩を握りしめ
アセヴィへと走っていった。
チョウラン
「ジジさん!!ジジさんはそこから
25メートル4時の方向まで下がって下さい!!
嘲獸機関銃で
遠距離サポートをお願いします!!!」
ジジ
「分かった!!!」
チョウラン
「リナリアさん!!リナリアさんはそこから
8時の方向へ10メートル下がって下さい!」
リナリア
「分かったわ!!!」
アセヴィ
「キキョウチャァァァアン!!!!」
N
アセヴィは全身から緑色の触手を伸ばし
キキョウへと猛攻を繰り出していたが
チョウランの鴉合ノ衆により
全て防がれていた。
キキョウ
「ハァァァァ!!!!!!!」
『大焼猩•百八無蜂針』
N
橙猩猩から
無数の灼流の針が飛び出しアセヴィへと襲いかかった。
アセヴィ
「ムフフッ!!!!!」
N
するとアセヴィは触手で身を守りながら
針を叩き落としていった。
チョウラン
「皆さん離れられましたか?」
N
チョウランは周りを見渡すと更に指示を出した。
チョウラン
「よし!!繋ぎます!!!!!パンッ!!」
『剋刃三十八•思念伝噠!!』
N
チョウランは地面に両手を叩きつけると
大きな波紋が広がり光の線がカクカクと
キキョウ、ジジ、リナリアへと走っていく。
剋刃三十八•思念伝噠とは
通信刃術と呼ばれる刃術の一種である。
通信刃術の中でも高等刃術に位置し
術者を中心に半径25メートルが発動範囲である。
そして、それぞれの思考を
術者を介して伝達することができる。
同じ目的を持っていることが条件であり
それが揃わなければ発動することは出来ない。
今回の場合は桔梗弁花ノ陣という目的が
四人一致していた為、
発動することが出来たのである。
チョウラン
((僕はここにいて指示を出しながら
全ての攻撃を防いでいきます!!!))
アセヴィ
「キキョウチャァァァアン!!!!
イイワ!!イイワ!!!!!
モット!!!モットォォォォ!!」
キキョウ
「様子がおかしい...
やはり、サフィニアと同じ...正気じゃない...
それに...傷がすぐ塞がるのはやっかいですわ。」
N
すると、アセヴィは突如 叫んだ
アセヴィ
「イャァァァョォォォォォォ!!!
カエシテ!!カエシテ!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!ツツジィィ!!」
キキョウ
「意識が混濁している...」
チョウラン
((キキョウ副隊長!!三歩下がって!))
キキョウ
「ぇえ!!」
ジジ
『剋刃 二十一 鏡乱八面葬』
「開けぇえ!!!!」
『地獄の沙汰は門次第!!!』
N
ジジは無数の小さな円を
アセヴィを囲う様に
ランダムに配置して続けて叫んだ。
ジジ
『滅刃 二十二 飛雷鳥』
「風穴開けてやるからよぉ!!!!」
『地獄の沙汰は光線次第!!』
N
雷を帯びた巨大な光線が
円を貫いてアセヴィ目がけて放たれると
速度と威力が増しアセヴィに直撃した。
アセヴィ
「グッ!!!!!!!!」
チョウラン
((畳みかけます!!!
リナリアさん!!!!刃汽は練れましたか?))
リナリア
((いけるわ!!!))
チョウラン
((キキョウ副隊長!!
灼流系刃術を!!!))
キキョウ
((任せて!))
『滅刃 三十八• 水鮫咬牙!!!』
N
キキョウはアセヴィに向けて
巨大な鮫の水弾を放つと
次々とその水は紅蓮地獄の気温により
雪へと変わっていった。
チョウラン
((リナリアさん!!))
リナリア
『剋刃 二十一 鏡乱八面葬』
「目眩く氷の世界へようこそ。」
『開幕•冷気過ぎの舞踏会!!!』
N
周囲の水分が紅蓮地獄も相まって
次々と凍りついていく
そして、リナリアもジジ同様に追撃を放った。
リナリア
『滅刃 二十三•乱氷華』
「凍りつけぇ!!!!」
『悲劇•氷劇と氷撃!!』
N
氷の矢が円を貫き
雷を帯びると
雷属性の氷の矢へと変わり
アセヴィを直撃し
バリバリと音を立てながらみるみる凍りついた。
アセヴィ
「アッガッ」
チョウラン
((動きが止まった!!!
今です!!!キキョウ副隊長!!!!))
キキョウ
『大焼華奪•灼龍灌頂!!』
N
橙色の濃い灼流が
凍りついたアセヴィの身体を全て呑み込んだ。
アセヴィ
「ァァァアァァァア!!!!!
アツイ!!アツイ!!!!」
N
アセヴィは灼流に叩きつけられ
痛みに悶えていた。
チョウラン
((やりましたか!?))
キキョウ
((油断しないでチョウラン副隊長代理。
怒涛の連撃でダメージは与えてるけど
簡単には仕留められないわ。))
ジジ
((このまま撃ち込み続ける!!
リナリア!!!!!))
リナリア
((オッケー!!
時間稼ぎをお願い!!!!))
チョウラン
((分かりました!!))
アセヴィ
「アガッ...キイタワ!!!キイタワ!!!!
デモ...ナオルノヨ!!!!」
N
リナリアは天井に向けて氷の矢を放った。
ジジ
『滅刃の十四•彈鋼弾』
「装填!!!!!!」
『地獄の沙汰は弾次第』
N
ドドドドと紫電の銃弾が
次々と円を貫いてアセヴィに放たれた
ジジ
「ォォォォ!!!!」
アセヴィ
「フザケルナァァア!!!」
チョウラン
((攻撃の隙を与えちゃいけません!!))
キキョウ
「ぇえ!!」
ジジ
「分かってんだよ!!!
だから!!撃ちまくってんだろうが!!」
キキョウ
『大焼猩•百八無蜂針!!』
チョウラン
「ターゲット捕捉•分析•予測•探知•空間
各種演算処理オールグリーン。」
『滅刃 三十一•砂豹狽土!!!』
「殲滅プログラム圧縮!!!構築終了!!!!
行きます!!キキョウ副隊長!!!!」
『展開!!!!』
『鴉合ノ衆•超追撃気鳥!!!』
リナリア
「もういいわね!!!」
『序幕!!•世界で一番美しい魔女の魔の手!!』
N
アセヴィに向けて紫電の銃弾
灼流の針
黒い砂の刃と上空から氷の矢の雨が
降り注いでいく。
アセヴィ
「イヤァァァァァア!!!!!!」
キキョウ
「手を休めないで!!!!!
確実に殲滅します!!!!!!!!」
ジジ
「ォォォォォォォォオオオ!!!」
リナリア
「ハァァァァァア!!!!!」
チョウラン
「ヌオオオオオオオオ!!!!」
アセヴィ
((憎い!!!憎い!!!!!!
世界が憎い!!!!!!!
母も!!!弟も!!!!!全てが憎い!!
なんで私が!!!なんで私が!!!!
ただ、私は...あの時...自由になりたかっただけ
幸せになりたかっただけなのに!!!!!!))
キキョウ
「みなさん!!!撃ち続けて!!
徐々に回復速度が遅くなっていきます!!!」
アセヴィ
「アガッ...ガガガ...
ァァァァァァァア!!!!!!!!!」
キキョウ
「これで終わりよ!!アセヴィ!!!」
アセヴィ
((終わり?...終わりなの?))
キキョウ
「あなたが奪ったもの全ての罪を背負いなさい!!」
アセヴィ
((私が奪った全て...
違う...私は奪われた...))
キキョウ
「あなたの死をもって終わらせます。」
アセヴィ
((死...死ぬの...私?やっと...私...))
N
すると突如、異変が起こった。
ジジ
「ガッ」
リナリア
「アッ!!」
チョウラン
「ヴッ」
キキョウ
「グッ!!これは!!」
ジジ
「頭の中に流れこんでくる!!!」
リナリア
「チョウラン!!これって!!」
チョウラン
「分かり...ません!!」
キキョウ
「私達の思念伝噠にリンクしたの!?」
リナリア▶︎▶︎▶︎N
N
ーーアキレイサイドーー
アキレイ
「グッ!!段々と動きが速くなっていくのは
勘違いじゃないみたいだな!!!」
COKARE8
「ギギガガ!!!ギギガガ!!」
サラセニア
「1体、されど1体です。
神を侮辱し剰え
私めの可愛いCOKARE8を破壊するとは」
COKARE8
「ギギガガギギ」
サラセニア
「死になさい」
アキレイ
「何をする気だ!!!」
サラセニア
「ンフフフッ...哀れな男ですね。
成金のアキレイ。
まさか、忘れているわけじゃないでしょう?」
アキレイ
「させるかァァァア!!!!」
『炎蛇招来•八岐ノ咆哮』
サラセニア
「同じ事!!!!」
N
COKARE8が
防御陣形を展開しサラセニアを守った。
アキレイ
「チッ!!だったら直接斬るまでだ!!」
N
アキレイはサラセニアに向かって
焔彅ノ劒で斬り掛かった。
アキレイ
「燃えろ!!!!!!」
サラセニア
「フンッ!!!」
アキレイ
「何!?COKARE8で防いだ!?」
N
サラセニアはCOKARE8を掴み
盾代わりにして攻撃を受け止めた。
COKARE8
「ギギガガ...ガガッ」
N
ボンッと、爆発し砕け散るCOKARE8
アキレイはその爆発の中
怯むこともなく更に斬り掛かった。
サラセニア
「甘いですよ。」
N
サラセニアは焔彅ノ劒を
真横から叩き軌道をずらすと
アキレイの顔を渾身の力で殴った。
サラセニア
「ビリビリ...ボーーーーーイ!!!!」
アキレイ
「ウグッ!!!!」
N
アキレイは足を開いて踏ん張ると
焔彅ノ劒の柄で
サラセニアのこめかみを殴った。
サラセニア
「ガッ!!!
グッ!!今ですよ!!」
COKARE8
「ギギ!!!!!」
N
すかさず4体のCOKARE8が
ミサイルを撃つも
アキレイは全て叩き落とした。
アキレイ
「行かせるかぁ!!!!!」
サラセニア
「ガッハッ」
アキレイ
「ウォオオオ!!!!」
サラセニア
「ンフフフ!!!!」
COKARE8
「ギギガガ!!!!」
アキレイ
「サラセニアァァァア!!!!」
サラセニア
「ンフフフ!!アキレイ!!!」
N
アキレイは地面に焔彅ノ劒を刺し
マグマを大爆発させると
吹き出したマグマを操りサラセニアへと向けた。
サラセニア
「グッこれは厄介!!!!」
アキレイ
「火炎の鞘花を舐めるな。
炎であるなら全ては俺の支配下
無論、ここ一帯の熔岩もそれは変わらない。」
サラセニア
「パチン」
N
サラセニアは次々と瞬間移動で
マグマを避けていく
アキレイ
「逃すか!!!!!」
『這炎蛇喰!!』
「紅大蛇!!サラセニアを追え!!!」
N
蛇のように地を這う炎が
サラセニアを追尾した。
サラセニア
「マグマと炎の追尾ですか!!!
ンフフフッ!!!!面白いですねぇ!!
邪神にして蛇神!!!
成金のアキレイ!!!」
アキレイ
「余裕が無くなったのか?
顔が焦ってるぞ?」
サラセニア
「ンフフフッまさか!!」
COKARE8
「ギギギガガガガガ」
N
COKARE8はミサイルを放ち
アキレイを次々と爆破していった。
アキレイ
「こざかしい機械め!!」
サラセニア
「忘れていませんよね?
私にはまだこれがあるってことンフフフ」
アキレイ
「何をだ!!!!」
サラセニア
『『咲け•肉芽 !!』』
アセヴィ▶︎▶︎▶︎機械音兼任
機械音
ーー声紋認証 完了ーー
ーーー対鞘花特殊魔装兵器ーーー
ーーー起動しますーーー
サラセニア
『蔓延れ...弔蟲 天獄』
アキレイ
「これは...」
N
灰色の炎が辺り一面を覆うと
サラセニアの身体に纏わり付いた。
アキレイ
「紅大蛇の炎に勝る炎などない。」
サラセニア
「ンフフフッ
ざわめきが心地よい旋律を奏でます。
そして、今一度、思い出して下さい。
紅の蛇神!!!
懐かしいでしょ?ンフフフッ」
アキレイ
「何のことだか!!!!!!
全て消炭にしてくれる!!!」
サラセニア
「ンフフフッ!!!
喰らい尽くしなさい!!!」
『一ノ蟲•喰玉』
N
サラセニアは巨大な灰色の玉を作り出し
地面すれすれを勢いよく
アキレイに向かって走らせた。
すると、アキレイは這炎蛇喰を
サラセニアに追わせつつマグマを操り
一ノ蟲•喰玉ごと呑み込んだ。
サラセニア
「ンフフフ。弾けなさいパチン」
N
サラセニアが指を鳴らすと
一ノ蟲•喰玉は波の様に広がり
ユラユラと灰色の炎が
徐々にマグマを喰らい尽くした。
アキレイ
「マグマを燃やしただと!!??
ありえん......900度の高温だぞ...
高温になるにつれて明るくなっていく炎が
灰色のはずがない...まさか!!炎ではない...
これは......」
N
その時、アキレイは心の内側から
煮えたぎる怒りが込み上げてきた。
サラセニア
「ンフフフッ。
思い出しましたかー??アキレイ??」
アキレイ
「貴様...」
サラセニア
「言ったでしょ?
情報こそ至高!!!!!
私めは観ていましたよ?
反吐が出るほど
ずっと...ずっーーーーっとね。」
アキレイ
「貴様ァァァア!!!!!!」
サラセニア
「そう!!!!彼を通してね。
名前は...確か...そう!!!」
サラセニア
「ワンダビー•パニーラ」
アキレイ
「サラセニアァァァア!!!!!!」
----------------------------
サラセニア▶︎▶︎▶︎N
----------------------------
N
ーーキキョウサイドーー
そこには身体に無数の穴が開き
ガタガタと震えるアセヴィの姿があった。
そして、思念伝噠を通し
キキョウ達の思考に繋がったアセヴィの走馬灯が
一気に流れ込んできた。
キキョウ
「グッ!!!とどめを!!!!」
----------------------------
配役変更
リナリア▶︎▶︎▶︎アセヴィ幼少期兼任
チョウラン▶︎▶︎▶︎弟ツツジ兼任
ジジ▶︎▶︎▶︎弟ホタル兼任
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アセヴィ幼少期
「うわぁあん!!!!
ごめんね!!!!ごめんね!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!ツツジィイ!!」
ツツジ
「ガハッ。
ごめんね...こんなこと...させて...
泣かない...でよ...お姉ちゃん...
グッ...お姉ちゃん...生まれ変わ...ったら...
僕は...幸せに...なれるかな?」
アセヴィ幼少期
「なれる!!!なれるよぉ!!!!!!
なれる...から...」
ツツジ
「でも...幸せって...分かんないや...」
アセヴィ幼少期
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!!
ツツジィイ!!!!!!」
ホタル
「ぁあ...アハハ。泣かない...で...
姉さん...ありがとう...
ありが...とう...グッ...
今まで...辛かったね。姉さん...」
アセヴィ幼少期
「嫌だぁぁぁあ!!!!!
ホタルゥウウウウ!!!!!!!
ツツジィイ!!!!!!!!!
置いてかないでぇ!!!!!!!!」
ホタル
「ほら...笑って」
----------------------------
アセヴィ
((光が見える...懐かしい...
ツツジ...ホタル...ごめんね...
私...幸せになれなかった。
2人の分まで生きたつもりだったけど
どこかで壊れちゃったみたい。ごめんね。
はぁ...もう疲れた...早く...逢いたいな...
ツツジ...ホタ...ル))
N
4人は攻撃をやめて
ジジとリナリア、チョウランは
キキョウの元へと駆け寄った。
ジジ
「おい...なんだこれ...」
チョウラン
「わかりません...」
リナリア
「これは記憶...アセヴィの記憶...」
N
リナリアは頬から涙をツーッと流しながら
ボロボロになったアセヴィを見ていた。
ジジ
「...リナリア。アセヴィは敵だ。」
リナリア
「分かってる。」
チョウラン
「リナリアさん...」
リナリア
「分かってる!!!だけど!!
あまりにもアセヴィが...」
ジジ
「チッ。ったく。
こっちこい。リナリア」
N
ジジがリナリアを抱き寄せると
リナリアは糸が切れた様に泣いていた。
リナリア
「ウワァーーン...」
チョウラン
「リナリアさん...
ん?キキョウ副隊長!?」
キキョウ
「ぇえ...分かったわ。」
N
するとキキョウは1人でに頷きながら
ゆっくりと回復限界を迎えたアセヴィに
近づいていった。
徐々に姿が戻っていくアセヴィの傷は
戻る事はなく後は死ぬだけだった。
キキョウ
「アセヴィ。どんな事があったかなんて
私達には関係ない。
だけど...私は灼流の鞘花として
あなたの罪を洗い流す。」
N
すると、キキョウは
橙猩猩をアセヴィに向かって
突き立てた。
キキョウ
『輪廻断罪』
アセヴィ
「これは...」
N
灼流が渦を巻き
アセヴィを包むと
黒いモヤと共に蒸発した。
アセヴィ
「心が......なんて...軽いの...」
N
そしてアセヴィはゆっくりと膝から崩れ落ちた。
キキョウ
「あなたが長年抱えていた心の傷を癒したのよ。」
アセヴィ
「敵に情けを...かけるの?フフッ
千刃花って...甘ちゃんね」
キキョウ
「死にゆく命に神からの贈り物よ」
アセヴィ
「フフッ...これは!!」
N
そして、アセヴィはふと
水溜りに映った顔を見て
大粒の涙を流しはじめた。
アセヴィ
「はぁ...はぁ...私の...私の顔...」
キキョウ
「弟達に逢えるといいわね。」
アセヴィ
「..ありが...とう」
N
そして、ズバッと
キキョウは
アセヴィの首をハネた。
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N
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season17
The Mercy of Vermilion Shojo(完)
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おまけ
※SEがある場合は
音楽がフェードアウトしてから。
おまけに行ってください。
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配役変更一覧
アキレイ▶︎▶︎▶︎モンティ
チョウラン▶︎▶︎▶︎N
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ーー時は遡り数年前ーー
ここはラミオラス帝国と
ナーベルク帝国の国境付近
蛇神を祀る紅の村ナーギィクントージャ
古くから紅大蛇を信仰する村に
朝方5時ラミオラス帝国の移動用陸上魔進が止まった。
すると、バンっと扉が開くと
緑髪の男と部下4人が降りてきた。
サラセニア
「スーハッスーハッンフフフッ
反吐が出そうな村ですね!!
反吐!!!HEDO!!!!!!
邪神を祀る村に
私めが来るなど...いや、これはもう神の思し召し
そう!!!つまり愛!!!!!!
パチン!!
スポットライトプリーズ!!
これより浄化します。」
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男は指を鳴らすと部下たちは
スポットライトを下ろしサラセニアに向けた。
サラセニア
「ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」
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すると部下の1人が気怠そうな声で
サラセニアに話しかけた。
モンティ
「あのさあのさ所長...早くしてくんねーかな?
騒がれると面倒なんだわ。」
サラセニア
「モンティ副所長!!
これは儀式なのです!!!
反吐を浄化する儀式!!!!
お分かりか?ビリビリボーイ?」
モンティ
「その儀式とやらも終わっただろ?
はやく済ませちまおうぜ?
ソープワイト団長にドヤされるのは
俺はごめんだ」
サラセニア
「ンフフフ!!君主なら
分かってくださる!!!!」
モンティ
「はぁ。おい!!もってこい。」
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モンティがそういうと
ブリーフケースを部下の1人が持ってきた。
モンティ
「所長、これを」
サラセニア
「ンフフフ!!!
これが新たに発見した神滅の核!!
君主の改良によって
対鞘花特殊魔装兵器神滅へと
生まれ変わりました!!威力は未知数ですが
反吐が出るこの村には最適の兵器!!!」
モンティ
「さっきから反吐が出るって言うけどよぉ
所長が選んだんだろ?ここ。」
サラセニア
「いかにも!!
我が神の宿敵を信仰するこの村を
潰す事もでき!!そして!!!!
実験場にも出来る!!
そう!!これが正に一石二鳥!!!
ワチュガナドゥ!!ワチュガナドゥ!!ヘッ!」
モンティ
「じゃぁコレをハメて見てくれ
俺はデータを取るからさ。」
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そう言ってモンティは
小さなピアスをサラセニアに渡した。
すると、サラセニアはそれを鼻につけた。
サラセニア
「ピーーーンッ」
モンティ
「そこにつけんのかよ。」
サラセニア
「さぁ!!始めますよ!!!!!
この村にとって記念すべき朝になるでしょう!!」
モンティ
「暴走させないでくれよ!!
あくまでも実験なんだからな所長」
サラセニア
「ンフフフッどーでしょー」
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ーーそして10分後ーー
村全体が灰色のモヤに包まれていた。
モンティが持つ機器から警告音が
鳴り響いていた。
モンティ
「所長!!!やりすぎだ!!
とっくにメーターを振り切ってる!!!
これ以上は危険だ!!!!」
サラセニア
「ンフフフ!!!!ンフフフ!!!!!
ぁあ!!!これこそ正に愉悦!!
快感!!!!エクスタシィ!!!!!!」
モンティ
「計画はもう達成された!!!
所長!!!所長!!!!!
これ以上やったら千刃花に気づかれる!!」
サラセニア
「だから?
だからなんだと言うのですか?」
モンティ
「あんた...まさか!!初めから!!!!」
サラセニア
「ンフフフッ!!凄まじい威力!!!
鞘花と相対する存在神滅適合者。
鞘神を滅するにはこの異国の神の力...
神滅しか成し得ません。
しかし、この能力がどこまで通じるか
試してみたいと思いませんか?」
モンティ
「所長...」
サラセニア
「1人...教会で震える少年を生かしました。
誰が来るにせよ。見つけて保護するでしょう。
アキレイの炎で対処するのか
レンゲイの治癒で対処するのか
はたまた、ツバキの空間で取り除くか
ンフフフッ どちらでしょう?」
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モンティは電子機器を素早くタイピングすると
唯一生命反応がある場所を特定した。
モンティ
「所長...どうする気なんだ?」
サラセニア
「この力に喰われた者の情報は
常に私めのデータベースに送られできます。
音声もバイタルも映像も全てです。」
モンティ
「なんだって!?」
サラセニア
「依代になってもらいましょう。
鞘花のデータさえあれば
対策なんていくらでも建てられます!!」
モンティ
「それってよ...まさか」
サラセニア
「ンフフフッ!!
正にトロイの木馬と言えるでしょう。
必死に助けなさい!!!!
そして、時間をかけなさい!!!!
その間、自国の情報が漏れている事も知らずに
抗いなさい!!!!千刃花!!!!」
(完)
アセヴィの傷は
対鞘花特殊魔装兵器をもらい受ける前に
ついた傷なのでどんなに相手に傷を移そうとも
顔の傷だけは治りませんでした。
今回は幸か不幸かアセヴィが死を望んだことにより
思念伝噠の目的意識の同調、相互共有により
アセヴィの記憶と感情が流れ込み
キキョウ達が過去を知ることになりました。
ただ、本来ならばそういう効力はありません。
その謎はまたいつか分かると思います。
そして、記憶と感情を汲み取った上で
橙猩猩は輪廻断罪の治癒の力を使い
心の傷と顔の傷を治すことにしたのです。
その時にキキョウがどう思ったのかは
皆様の想像にお任せいたします。