Season16 The Torture of Blood Pond
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ワイルドだろ?
N
前回までの千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜は
13日間の眠りから目覚めた
第零監獄看守長 エリカは
冥王軍副団長であるサラセニアと共に
右処刑場へとやってきた。
そこにタイミングよく一刃花隊隊長ツバキと
六刃花隊隊長アキレイも到着し
互いに膠着状態に陥っていた。
そこで、ツバキはエリカの放つ異様な刃汽を見て
更に警戒を増すとアキレイに向かって
驚くべきことを口にする。
ツバキ
「見た目に惑わされるな。
あの少女の刃汽、、只者ではない、、
まるで、、」
エリカ
「まるで何?」
ツバキ
「鞘花だ」
----------------------------
N
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season16
The Torture of Blood Pond
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アキレイ
「ぁあ。集中してみると
どうやらその様だな。」
エリカ
「ふーん。やっぱり分かるんだぁ」
ツバキ
「だが、未確認の鞘だ。
こちらの情報には一切無い。」
アキレイ
「待て。...鞘花が誕生したとなれば
共鳴反応で鞘花同士に
伝わるはずだが...それが無いということは...」
ツバキ
「そうだ。少なくとも
我等が鞘花になった以前に
鞘花となった未確認の鞘という事」
アキレイ
「見た目通りの年齢じゃ無いという事だな。
そうか...
むしろ、俺たちよりずっと年寄りって事か。」
サラセニア
「ンフフッ。先ほどから聞いていれば
無礼極まりない猿どもですね。
レディに対して年齢を推し量るなど
無粋ですよ?
隊長ともあろう者が
礼儀もなっていないとは...」
エリカ
「お兄ちゃん達きらーい。
そんな事も分からないなんて
やっぱり阿保だね。
もう殺していい?」
ツバキ
「黙れ。貴公らが礼儀や分別を語るなど
笑止千万。ふざけるのも大概にしろ。
子供だろうが年寄りだろうが関係ない。
斬って捨てれば塵と変わらぬ。」
エリカ
「ねぇ!!サリーお兄ちゃん
エリカを斬るって言ったのぉ??」
サラセニア
「どうやらその様ですねぇ!!
ぁあ!!!神よ!!この哀れな男に
魂の救済を与えたまえ!!!!!!」
アキレイ
「何なんだコイツ...急に大声で何を言ってるーー」
N
するとエリカが手のひらをツバキ達に向けた。
アキレイ
「なっ!!!
手が勝手に!!離れろツバキィィ!!!」
ツバキ
「これは...身体が動かぬ」
N
アキレイがツバキの首に手を伸ばし
ツバキはそれを無抵抗でじっと見ていた。
エリカ
「ねぇねぇ!!殺し合ってよ!!」
ツバキ
「なるほど」
サラセニア
「なんと!!!」
N
ツバキは何ごとも無かったかの様に
アキレイの手を払った。
エリカ
「へぇ...面白い。」
サラセニア
「力技ではない..ですね」
アキレイ
「グッ...悪いなツバキ...一体これは...」
ツバキ
「貴公の花纏捧君か。
奇妙な鞘だ。しかし私には通じぬ。」
エリカ
「本当にそう...かな!!!!!」
N
更にエリカは両手を向けたが
ツバキ達には効かなかった。
エリカ
「どうして...どうしてぇええ!!!」
サラセニア
「落ち着いてくださいエリカ嬢
恐らくツバキの花纏捧君かと。
奴は空間の鞘花です。
見えぬ障壁に阻まれているのですよ。
ねぇ?ビリビリボーイ?パチン」
N
サラセニアは瞬間移動すると
アキレイの背後をとり手刀を繰り出した。
しかし、アキレイはパシンッと掴むと
その瞬間サラセニアの腕が燃え上がった。
アキレイ
「させるかよ。」
サラセニア
「ンフフッ!!」
アキレイ
「効いていないか」
サラセニア
「会いたかったですよぉぉお!!!
アキレイ!!!!!!!!!!」
アキレイ
「俺には会いたい理由なんてないがな!!!」
N
サラセニアは腕を払った風圧で火炎を消すと
アキレイと凄まじい攻防を繰り広げていた。
エリカ
「サリーお兄ちゃん楽しそう!!!
ねぇねぇ!!ツバキお兄ちゃん!!
エリカと遊ぼうよ!!!」
ツバキ
「殺し合うだと?
まるで、対等かの様な口ぶりだ。
早々に死ぬがいい。」
エリカ
「んもう!!減らず口なんだから...」
N
アキレイは燃え上がる拳を
サラセニアに叩きこんでいたが
サラセニアは踊る様に避けていた。
サラセニア
「ビリビリ!!ボボボボーイ!!
ンフフッ面倒な炎ですねぇ!!!!」
アキレイ
「悪いが!!喧嘩は昔から!!!
めっぽう強くてな!!」
サラセニア
「ンフフッ!!!!
私めは喧嘩が昔から!!
めっぽう弱くてですね!!!!
よく泣かされ!!ました!!!」
アキレイ
「じゃぁ!!今回も!!泣いてもらうか!!」
サラセニア
「言いましたでしょ?昔の話と!!!!」
N
すると少し離れた場所でツバキが口を開いた。
ツバキ
「邪魔だアキレイ
とっととそのカッパを連れて失せるがいい。」
アキレイ
「2人で!!闘うか!!!」
ツバキ
「ふざけるな。」
N
エリカとツバキは互いに睨みあっているように
見えていたが花纏捧君の撃ち合いを
高速で展開していた。
エリカ
「へぇ。ツバキお兄ちゃん強いんだねぇ!!
エリカ楽しめそう!!!」
ツバキ
「貴公は一体何者だ。」
エリカ
「第零監獄看守長
エリカ•ヒースだよ!!
よろしくね!!お兄ちゃん!!」
N
そう言うとエリカはニタッと笑った。
ツバキ
((まずい...))
サラセニア
「エリカ嬢!!!」
N
エリカの異変に気付いたサラセニアは
アキレイの拳をパシンッと掴むと指を鳴らした。
サラセニア
「パチン」
アキレイ
「これは!!何のつもーー」
N
サラセニアが指を鳴らした瞬間
アキレイと共に消えてしまった。
ーーサラセニアサイドーー
アキレイ
「これは!!!何のつもりだ!!ん?
ここはどこだ...」
N
そう言ってアキレイはサラセニアの拳を払い
距離を取るとサラセニアは両手を天に向けて
大声で叫んだ。
サラセニア
「ようこそ!!!!
左獄処刑場へ!!!!
熔岩の満ちあふれる床に
逃げ惑う囚人を看守長達が執行する
右処刑場と同じ処刑場です!!!
さぁ、共に!!!祝いましょう!!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」
N
突然、歌い踊り出すサラセニアに
アキレイは眉を潜めていた。
アキレイ
「なんだコイツ...」
サラセニア
「ここがあなたの墓場となるのです!!
成金のアキレイ!!!
いや!!!!紅の蛇神ィィ!!」
アキレイ
「よく分からんが
ツバキを巻き込まなくて良さそうだ。
消炭にしてくれる!!!!」
『滅刃二十•土竜熔岩!!!』
N
アキレイはサラセニアに向かって
熔岩の砲弾を次々と繰り出すと
サラセニアは左獄処刑場を駆け抜け
鮮やかに避けていく
サラセニア
「さすがは火炎の鞘花...
並の炎熱刃術ではない!!
ですが...ここは私めの舞台!!!
主演はもちろん!!この私!!!
サラセニア•サッチェ•スニッチ!!and
アキレイ•ダグラス•マーティンのWキャスト!!
そうですねぇ...さしずめ...冥府大劇場
"ミュージカル•超芸術家と成金燃者"
なんてのはどうでしょうか!!」
アキレイ
「勝手にやってろ!!!!」
サラセニア
「スパイラル!!!そしてスプラッタ!!!
金しか考えない猿がとある芸術家と出会い
6人の女と恋をするも
金で心を買おうとした猿はなんと!!!
最後は女に手足を奪われるのです!!!
ぁあ!!ステキなストーリー!!!!!
そして、ムーディ!!!」
アキレイ
「全く興味が湧かん。
そんなにベラベラ喋りたいなら
1人で話せ。もちろん地獄でな!!」
『剋刃 二十四•火達磨縛!!』
N
サラセニアの身体を火炎のロープが
次々と縛り上げて一気に燃え盛った。
サラセニア
「ぉおおおお!!!!!
なんて暖かな炎!!!!!!
まるで神の抱擁!!!!!」
アキレイ
「中級刃術では効かないのは
分かっている。
だが!!!メインはこっちだ!!!!」
『滅刃 四十•鬼火ノ殺弓!!!』
N
燃え盛る巨大な矢を身動きの取れない
サラセニアに向かって放った。
サラセニア
「流石にコレは!!!!
ビリビリ...ボボボボーイ!!」
N
サラセニアは力ずくで
火炎のロープを引きちぎった。
アキレイ
「もう遅い!!!」
N
火炎の矢がサラセニアに到達するも
矢の勢いが止まった。
アキレイ
「何!?受け止めた!?」
サラセニア
「グッ」
N
サラセニアは両手で矢を握り
後ろへと矢を受け流した。
サラセニア
「グォォォォ!!!!!!!!!!!!!!」
アキレイ
「俺の炎熱系高等刃術を...」
N
しかしサラセニアの両手は火傷を負い黒くひび割れていた。
サラセニア
「はぁ...はぁ...はぁ...流石です...
千刃花一の攻撃力を誇る
火炎の鞘花ですね。
解放もせず同系統の刃術でこの威力
ツバキやクーワを凌ぐ天井知らずの攻撃力
その攻撃範囲と無限に上がる温度は凄まじい。」
アキレイ
「分かっているなら降参しろ。
お前じゃ俺には勝てん。」
N
サラセニアは不適に嗤っていた。
サラセニアに
「ンフフフフッ!!!!
聞いていましたか?
今、私めは千刃花一と言ったのです。
ここはどこですか!!??
そう!!ラミオラス帝国!!!!
あなた方の狭い了顕の中での話し。
私はラミオラス帝国 冥王軍副団長!!
そして!!冥王兵器軍ヒドラ所長!!!!
千刃花など取るに足り得ぬ存在ですよ。」
アキレイ
「俺はまだ解放していない。
その調子では解放したら相手にもならんな。」
サラセニア
「ンフフフフッ
そう焦らずに...あなたと会う事は
神のお導き!!!!!!
私めは常に開発した複数の兵器を持ち歩いています。
なぜなら!!
私めは冥王兵器軍ヒドラ所長ですからね!!
今日はその中でも
取っておきの子を見せましょう!!」
アキレイ
「させるかぁあ!!!!」
サラセニア
「ンノンノンノンノンノーン!!
ちなみにまだ役者は揃っていませんよ?」
アキレイ
「なんだと!?」
サラセニア
「さぁ!!!満を辞して登場!!!
この舞台の6人のヒロイン!!!!!!
特とご覧あれぇえ!!!!!!!!」
アキレイ
「何をする気だ!!!」
サラセニア
『KARE8過激団!!!』
N
サラセニアは内ポケットから
長細い指揮棒を取り出し
6個の黒いカプセルを上に放り投げた。
そして指揮棒を振るうと
1メートルほどの大きさのKARE8が
カプセルを突き破り
機械音を鳴らしながら飛び出した。
更にサラセニアが指揮棒を振るうと
隊列を組みアキレイの前に立ちはだかった。
サラセニア
「ンフフフフッ
私めが改良した特別なKARE8です。
可愛いでしょう?」
アキレイ
「フンッ。小さくなっただけだ。
小型にすれば精度は落ちる!!!」
『滅刃 三十七•灼刺蜂針!!!』
N
灼熱の無数の針がKARE8過激団へと
襲い掛かる。
サラセニア
「なんと、哀れな...
コレがあのナーベルク帝国を統べる
魔進会社CEOの見識ですか...残念です。
やりなさい...COKARE8!!」
----------------------------
配役追加
ツバキ▶︎▶︎▶︎COKARE8兼任
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COKARE8
「ギギガガギギガガ」
アキレイ
「何!?」
N
サラセニアはクイッと指揮棒を振ると
COKARE8達は
刃術を旋回し避けた。
サラセニア
『陣列• 天死二愛燦燦!!』
COKARE8
『ギッギギギガギッギ』
アキレイ
「かこまれた!!?」
N
ドドドドドドドッとCOKARE8達による
一斉射撃の銃声が鳴り響いた。
アキレイ
「ただの銃弾なら効かん!!!!」
N
アキレイは全身を燃え上がらせ
弾丸を弾こうとした。
アキレイ
「ウォォオ!!!!!!
グッ!!!なんだこの威力!!
まさか!!!!!!!
グッッグァアァァア!!!!!!」
N
怒涛の弾丸を受けたアキレイは
その場で膝をついた。
サラセニアは指揮棒をもう一度振り
COKARE8を自分に引き寄せると
バッと両手を広げた。
サラセニア
「お楽しみは!!ここからですよぉー!!
パチン ショータイムッ!!」
N
サラセニアが指を鳴らすと
左獄処刑場の照明が暗転した。
そして、サラセニアにスポットライトが当たると
指揮棒を振り回し
COKARE8と共に
明るく歌い踊り出した。
サラセニア
「準備はいーですか?ハイッ
右手は上へ!!左手は腰に!
足を高く上げてステップ♪ハイッ
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ
楽しく♪踊ろう!この世界は
地獄さ♪でもいいさ♪殺しちゃえばー♪
そうさ!!燃やしてしまえばいーのさ!
僕の魔法で君をハチのスにしてあげる!!
マシュマロもチョコレートも
みんな燃やしてあげるのさ!!
ぁあ!!なんて悲劇!!
可哀想なサリーちゃん!!
お金しか持たない君には
この素晴らしさがわからないよねぇ!!!!
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪
ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ ンチャ♪ハイッ」
N
するとアキレイがゆっくりと立ち上がった。
アキレイ
「下手くそな歌を聴いてる身にもなれ。
まっ、おかげで傷は全部塞げたがな。」
COKARE8
「ギガッギギガガ」
サラセニア
「おかしなこと言いますね。
むしろ、私めが待っていたのですよ。
早々に主役が欠けては
なんの面白味もないですからね?
成金のアキレイ?」
アキレイ
「小さいKARE8に驚いただけだ。
やはり、KARE8は興味深い。
俺の会社でそいつらを
じっくり見させてもらおう」
サラセニア
「ンフフフフッやれるものならやってみなさい。
ナーベルク帝国の科学力など
たかが知れていますよ。」
アキレイ
「今度はこっちから行かせてもらう!!!!
『天輪!!!!!!!!!!』
サラセニア
「ンフフフッ
冥府大劇場
"ミュージカル•超芸術家と成金燃者"
ここに開演を宣言致します。
同時上演..."血塗られた少女"も
お楽しみ下さい。
ビリビリボーイビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!ワチュガナドゥッ ヘッ!!」
N
ーーツバキサイドーー
エリカ
「あれぇ...サリーお兄ちゃん達
消えちゃったね!!!!なんでかな?」
ツバキ
「目障りだ。
これで貴公を邪魔もなく殺せる。」
エリカ
「ぇえ!!三人とも殺せたのにぃ!!!
まっいっか!!ツバキお兄ちゃん殺したら
追いかければいいしねぇー。」
ツバキ
「貴公は何か勘違いしている。
貴公が追いかけるのはあの者達ではない。
生への執着だ。
しかし、抗う事なく命を差し出せば
手間が省けるというもの。
後悔するがいい。
私はアキレイほど甘くはない。」
『滅刃 三十九 狭間手美鬼』
N
どこからともなく現れた扉から
無数の手が伸びエリカの身体をガッツリと掴んだ。
エリカ
「えっ...何これ!!何これ!!!
やめて!!やめてぇ!!!ツバキお兄ちゃん!!」
ツバキ
「幕引きか。」
エリカ
「あっ」
N
グシャッと音をたてて
辺りに血が飛び散った。
ツバキ
「なんだと!?」
エリカ
「へぇ!!!面白いね!!」
N
狭間手美鬼の腕が
グシャッと潰れて消えてしまった。
エリカ
「ねぇねぇ!!!刃術なのに
血が飛び散ったよ!?
ねぇ!ねぇ!!どういう事!?
もしかして生き物!?あの手って生き物!?」
ツバキ
「狭間手美鬼が破壊された...
どういう事だ...」
エリカ
「もしかして驚いてるのぉ?
ツバキお兄ちゃんって
もっとクールなイメージだったけど意外だね!
あっ!チョコ食べる?」
ツバキ
「いらぬ。」
エリカ
「ちぇえ...
じゃぁ...喉渇いたから頂戴!!!」
ツバキ
「何をだ。」
エリカ
「え?ツバキお兄ちゃんの血だよ?
お願い!!!喉渇いたのぉーー!!!
お願い!!お願い!!お願い!!!」
ツバキ
「子供の真似事などやめておけ
優に100歳は超えているだろう。
浅ましい老婆だ。」
エリカ
「今なんて言った?」
ツバキ
「浅ましい老婆と言ったのだ。」
エリカ
「ツバキお兄ちゃんさぁ...
さっきからエリカに手加減されてるって
気づかないんだね。
殺しちゃいけないから我慢してるのにさ
なんで、エリカの事そうやって悪くいうの?
エリカ...悲しい...。
ウグッ...ウグッ...エーーーーン!!
ひどいよぉお!!!!ひどいよぉ!!!!」
N
するとエリカが唐突に泣き始めた。
ツバキ
「泣き真似など滑稽だ。
貴公は真実の涙を知らぬ。
そして、永劫分かり得ぬだろう。」
エリカ
「もう!!エリカ知らない!!
来ちゃって!!!!!!!!!」
N
エリカがそう叫ぶと
右処刑場中央にある床下の扉が開いた。
ツバキ
「...これは」
N
床下から出てきたのはガリガリに痩せコケた
ナーベルク帝国兵の隊服を着た
大勢の兵士達だった。
ツバキ
「まさか...」
エリカ
「せいかーい。
ここはね!!右処刑場って言って
処刑場だよ??私が起きたらまずは運動するの!
ナーベルク帝国兵はよく鍛えられてるから
いい運動になるんだよねぇ!!!
ザッと100人!!!!
在庫確保するの大変なんだからぁ!!」
N
ツバキに気付いた隊士達は
ツバキの名を呼び歓喜していた。
ツバキ
「我が国の兵をこんなにも...」
エリカ
「我が国?
アハハッ!!おっかしいー!!
まるで自分の国みたいに言うんだね!!
養子に出されたくせに。」
N
エリカはあざ笑うかのように
吐き捨てるもツバキの顔色は変わらなかった。
エリカ
「あれれ?
いつもなら震えてるのに
今日の隊士さん達はイキイキしてるぅ!!
エリカも嬉しい!!!」
N
そしてエリカは隊士達に
手のひらをむけた。
ツバキ
「手出しなどさせぬ」
N
ツバキも素早く反応し
隊士達の前に空間を展開していた。
エリカ
「また花纏捧君?
隊士を守るなんて隊長さんの鏡だね!!
でも、この人数は一気に空間転移できないのかな?
解放すればできるのかな??
うーーん。
便利なようで不便な能力!!
エリカが運べるように
減らすの手伝ってあげるね!」
N
すると半数の隊士達が
悲鳴を上げ始めた。
ツバキ
「どう言う事だ。」
エリカ
「単純な話しだよー。
お兄ちゃんの花纏捧君が
オソマル梵天だったってこと♪
当ててあげよっかぁ!!
お兄ちゃんって継承でしょ?」
ツバキ
「だからなんだと言うのだ。
貴公には関係ないこと。」
エリカ
「やっぱりそうだよね!!!!」
ツバキ
「この問答すら無意味。」
N
ツバキは更に空間の壁を展開させると
隊士達の動きが止まった。
エリカ
「もう!!
せっかくお手伝いしようと思ったのに!!
お兄ちゃん嫌い!!!」
N
エリカはプイッと顔を背けると
隊士達を睨んだ。
ツバキ
「エリカ•ヒース...我が国の者の誇りを踏みにじり
命を弄んた罪は万死に値する。」
N
そしてツバキは自身の胸に手を当てると
口上を唱えた。
すると、辺りに空間の渦ができ
熔岩と大地を飲み込んでいく。
ツバキ
『『天輪•眩静•螺旋の盞
無冠の玉座に並べし妖
終と成りけり夢夢離別
穿ち斬り裂け双散の刃
統べてを此の両手に
我が、錆と亡れ』
『『灰裂斬刃 嵯峨鼠鼠』』
N
ツバキは嵯峨鼠色の2つの刃を
それぞれエリカと隊士達に向けると
隊士達のまわりの空間が渦を巻きはじめた。
エリカ
「えぇ!!二刀流なの!?!?
かっこいいね!!!お兄ちゃん!!!!
あっ!!
もしかして、転移させるつもり?
それを黙って見ててね!っこと?
でもさぁ!!!
エリカも鞘花ってこと
忘れてない??」
ツバキ
『逆狭戻露雨ーーー』
エリカ
『『天輪•血霞•傅く脳頭
指突• 指折• 拉げた子壺
苦悶え• 苦痛え• 苦笑え• 苦行え!!
我が血を糧とし 傀儡と廻れ!!
『『流流血刃•深緋兎!!!』』
N
透き通った緋色の刀身が
怪しげに光ると突然、辺りが血で染まった。
エリカ
「間に合わなかったね。」
ツバキ
「...なんだと」
N
ツバキの頬に血がベットリと付くと
ツバキは袖でそれを拭った。
エリカ
「へぇ...あんまり動じないんだねぇ」
N
すると、突然
隊士達の悲鳴が右処刑場に響いた。
ツバキが顔を上げると
次々と隊士達は破裂し
辺り一面が緋色の海に染まっていく。
エリカ
「みんな死んじゃったねぇ
ツバキお兄ちゃーん」
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N
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season16
The Torture of Blood Pond(完)
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N
おまけ
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配役変更一覧
N▶︎▶︎▶︎チョウラン
エリカ▶︎▶︎▶︎母クルミ
サラセニア▶︎▶︎▶︎父ランノスケ
ツバキ▶︎▶︎▶︎N
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N
ここはナーベルク帝国
首都ルシファンブルクにあるアパート
豚草荘1LDKで家賃は70万ベルク
※日本円にすると7万円
N
その101号室には千刃花隊士である
六刃花隊副隊長代理
呉 蝶蘭が住んでいた。
チョウラン
「ぁあ!!!全然出ないじゃないか!!!
何回やったら!!
このSSSRキャラコンプ出来るんだー!!!!
クソ!!あと...50万ベルクならなんとか!!!
いや、電気とガス止まっちゃうな!!!!
僕のライフラインは確保しないと!!!
でも!!このボタンを押せば!!!
押せばぁぁぁあ!!!!!!!!」
N
するとピンポーンとチャイムが鳴った。
チョウラン
「ぅおお!!!びっくりした!!!
って!その反動で押しちゃったよぉぉお!!
ドドドドドドドどうしよう!!!」
N
すると
またもやチャイムが鳴る。
チョウラン
「グヌヌ...誰だ!!!
僕にボタンを押させたのは!!
光熱費払ってもらうからな!!!」
N
チョウランはドアを睨みつけて
ドタドタと玄関へ向かった。
チョウラン
「はいはい!!今出ますよぉーー!!!!」
N
チョウランは扉を開けると
そこには父蘭ノ助と
母胡桃の姿があった。
ランノスケ
「ムスコォォオ!!!!」
チョウラン
「父さーん!!!!!!
母さんまで!!!!」
N
ランノスケはチョウランを
抱きしめたまま離さなかった。
クルミ
「ちゃんとご飯食べてるの?」
チョウラン
「父さん...苦しッ...」
ランノスケ
「ムスコォォオ!!!」
クルミ
「お金たりてるの?」
チョウラン
「母さん...足りて...ない」
ランノスケ
「ムスコォォオ!!!」
チョウラン
「あれ...痛いぞ...?」
クルミ
「もう!なんでそこそこ偉いのにお金ないの?」
ランノスケ
「ムスコォォオ!!!」
チョウラン
「息...が...」
クルミ
「ちょっとお父さん!!!
いい加減離してあげて!!」
ランノスケ
「ムスコォォオ!!!」
チョウラン
「ゲホッゲホッ!!
毎回毎回やめろよ!!!!
僕はもう立派な大人なんだぞ!!!」
クルミ
「親からお金もらってるのに??」
チョウラン
「それは毎回ちゃんと返してるだろ!!」
クルミ
「そうねぇ。肩たたき券50枚とかでね!!」
チョウラン
「システム組んでやってるだろ!!」
クルミ
「その度にお金あげてるけどね!!」
チョウラン
「弟たちを士官学校に入れてあげたでしょ!!」
クルミ
「アキレイさんがね!」
チョウラン
「母さん!!!僕が任務から帰ってくる!!
それだけじゃダメなの!!??
いつ死ぬか分からないんだよ!?」
クルミ
「......ムスコォォオ!!!!!!」
ランノスケ
「ムスコォォオ!!!!!!」
N
クルミとランノスケは
チョウランを抱きしめながら泣いていたが
見えぬところで親指を立てているチョウランには
気づいていなかった。
ーー5分後ーー
チョウラン
「まぁ!上がってよ!!」
ランノスケ
「おぉ!!相変わらず汚いな!!」
クルミ
「お手伝いさんお願いしてるでしょ?」
チョウラン
「週一じゃダメだよ!」
クルミ
「そうなの...じゃぁもう一日増やすわね!!」
ランノスケ
「お!!ムスコよ!!
この女優好きなのか!?
やはり、遺伝子だな!!!
私もこの女優好きだ!!
特に団地妻シリーズはーーー」
チョウラン
「わーわーわー!!!!!!!
そ、それは!!!そ、そ、そ、そ、れは
アキレイ隊長が!!!!!
って父さんやめてよ!!
聞きたくないよ!!そんな趣味!!!」
クルミ
「パチン!!
父さん!!!!アキレイさんのでしょ!!
返して来なさい!!!」
ランノスケ
「え?私がか??」
チョウラン
「も、も、も、もう返して!!!」
N
チョウランはそのサイン入りエロDVDを
そっとベッドの下に大切そうに隠した。
そして、チョウランは
紅茶を両親に淹れてあげた。
ランノスケ
「お!またラナンキュラスさんの紅茶かい?
んー!!良い香りだ。
ズズーッ
んー!美味しい!!
ウチで取り扱えないものか...」
クルミ
「ラナンキュラスさんは
毎年、送ってくださるのよねぇ。
なんて良い方なのかしら。
ズズーッ美味しいわぁ」
チョウラン
「はぁ。で、どうしたの?いきなり来て。
さっきリナリアさんから連絡あって
アキレイ隊長とラナンキュラス隊長と
キキョウ副隊長とジニア隊長と
ゼナンにいく任務が入ったから
そろそろ支度しないといけないんだけど!!
あっ!!でもちょうど良かった!!
光熱費ないから寄付してほしい!」
ランノスケ
「おい!直球だなムスコ!!」
クルミ
「またなの?チョウラン?
もう甘やかしません!!!」
チョウラン
「その紅茶は1杯25万ベルク」
ランノスケ
「ブフーーーーッ!!!
高すぎやしないか!?!?!?
あっ!紅茶を吹き出してしまった!!
勿体ない!!!!!」
クルミ
「ゴホッゴホッ!!
ラナンキュラスさんの紅茶だもの!!
庶民とは感覚が違うのよ!!」
チョウラン
「飲んだよね?」
ランノスケ
「飲んでしまった!!!!」
クルミ
「仕方ないわ!!!!
今回だけよ!!!!」
ランノスケ
「この商売上手!!!!やりおる!!
一体誰のムスコだ!!!!私だ!!!!!!!」
N
ランノスケは潔く
50万ベルクをチョウランに払った。
チョウラン
「じゃぁ!話しを聞こう!!
父さん母さんどうしたの?」
クルミ
「実はね...」
ランノスケ
「新たな事業を始めようかと思ってな!!」
チョウラン
「それで?」
ランノスケ
「ウチは食べ物とか
ちょっとした小売りがメインだろ?
アバレルっていうもんに
手を出そうと思ってな!」
チョウラン
「もしかしてアパレルかな?」
クルミ
「それよ!!
母さんの夢だったのよぉ!!!
でもねぇ...右も左も分からないから
あなたに任せようと思って!!」
チョウラン
「えー!?いやだよ!!!」
クルミ
「そういうと思ったから
ここに5000万ベルクの小切手があるわ。」
チョウラン
「えーー!!!!!!!
よだれが止まんねぇよ!!」
ランノスケ
「好きなように使いなさい!
ただし、一年以内で成功させることだ。
父さんも母さんもお前より先に死ぬ。
こんなムスコを置いて死ねないからな!!」
チョウラン
「どういうこと!?」
N
ランノスケとクルミは少しため息をついた。
チョウラン
「どういうこと!?」
ランノスケ
「実はな、、、親というのは先に死ぬんだ。」
チョウラン
「え!?そうなの!?
まさか、病気!?
レンゲイ隊長に見てもらおう!!!」
クルミ
「そうなのよ。
残念で仕方ないわ。寿命で。」
チョウラン
「寿命かーい!!!」
ランノスケ
「とにかくだ。
失敗したら今まで出してきた分を
全部返してもらうことにした!!」
チョウラン
「そんな!!!!
いくらもらったかも
分からないのに!!!」
クルミ
「5000万ベルクよ?」
チョウラン
「えー!!!そんなに!?!?」
ランノスケ
「男を見せろチョウラン!!!」
クルミ
「考案さえしてくれれば
お洋服はウチの店で用意するから
教えてね!!」
チョウラン
「え!?デザインも考えるの!?!?」
クルミ
「周りに素敵な人達がいるでしょ?
力を貸してもらいなさい。
じゃないと借金地獄よ。」
チョウラン
「急に言われても...」
ランノスケ
「じゃ!!
任務行って世界を救ってこい!!
チョウラン!!」
N
そう言ってランノスケとクルミは
チョウランの家から出て行った。
チョウラン
「ぇぇ...」
N
ーーランノスケサイドーー
クルミ
「ねぇお父さん。
本当にあれで良かったのかしら。」
ランノスケ
「いいんだ母さん。
任務に向かう息子を
心配させるわけにはいかないよ。」
クルミ
「でも...」
ランノスケ
「私は...あの子の笑顔が好きなんだ。」
N
呉 蘭ノ助
ナーベルク帝国では屈指の卸問屋"蘭々ルゥ"社長
好きなもの 家族
大切なもの 家族
最愛の人 家族
寿命 半年
N
マーベラス突入作戦を終え帰宅したチョウランは
数日間、黙々と考えていた。
チョウラン
「うーん。洋服か...
千刃花って
国民からの人気凄いから
そのグッズ作るか!!!
後は...千刃花隊士に配られる服も
交渉して取り扱おうっと!」
N
数日後
チョウラン
「おっ!!いーね!!!
リナリアさんとか
ラナンキュラス隊長に来て貰えたら
認知度凄そうだな!!!
でも、モデルって言って頼むと
凄いお金払うことになりそうだしな...
あまり時間ないしなぁ...
それにもうすぐジニア隊長とキキョウ副隊長
任務行くからな...あっ!!そうだ!!」
N
チョウランはMangoroid を取り出し
とある人物にかけた。
プルルルルルル プルルルルルル
----------------------------
配役変更
アキレイ▶︎▶︎▶︎ジニア
----------------------------
ジニア
「なんや?」
チョウラン
「ちょっと今から会いません??」
ジニア
「外寒いやん」
チョウラン
「お願いがあるんです!!!」
ジニア
「お願い?...分かった。
どこ行ったらええ?」
N
数時間後
ここはルシファンブルクにある撮影スタジオ
チョウラン
「ジニア隊長ぉ!!!」
ジニア
「なんやねん!!急に!!」
チョウラン
「ちょっとお願いがあって!!!」
N
チョウランはこれまでのことを話した。
ジニア
「なんやそれ!!
借金まみれになるやん!!!
おしっ!!分かった!!」
チョウラン
「ありがとうございます!!!
じゃぁ早速なんですけど
写真とっていーですか?」
ジニア
「はぁ!?バリバリの私服やぞ!!」
チョウラン
「いーんですよ!!その服でいーんです!」
N
そう言うとチョウランはカメラを構えた。
チョウラン
「後ろ向いて貰ってもいーですか?
ジニア
「ん?顔写らんでえーんか?」
チョウラン
「顔は振り向く感じで!!
あっ、そうですそうです!!」
ジニア
「ん?こーでええか?」
チョウラン
「はい!!
ジニア隊長撮りますねぇ!!!!」
ジニア
「お!!撮れたんか?」
チョウラン
「バッチリです!!!!」
ジニア
「せや!!ランチィ。
俺からの開店祝いや!!!
万が一の時に役に立つで!!」
チョウラン
「え?なんですか!?これ...」
ジニア
「まだ言うたらアカンねんけどな
これはな Hi-Wiっちゅう
隠密刃具なんやで!」
チョウラン
「この親指サイズがですか!?
本当ジニア隊長って手先が器用ですね!!」
ジニア
「こっからやで!!
Hi-Wiを使こて通信すれば
何をしたって足がつかん。
国家機密を覗こうがハッキングしようが自由や!」
チョウラン
「そんな夢の様な隠密刃具が
あるんですか!!!」
ジニア
「どや?めっさ凄いやろ?」
チョウラン
「ありがとうございます!!!」
ジニア
「頑張りや!!ランチィ!!!」
N
そう言ってジニアはチョウランの背中を叩くと
去って行った。
チョウラン
「うわぁ...やっぱり隊長って
かっこいいなぁ...」
N
その日の夜
ジニアから貰った Hi-Wiを
さっそく使い作業をしていた。
チョウラン
「ぇえーっと...今の時代は
お店構えなくもいいよねぇ...
最初はネットショッピングでいっか!!!!
おしっ!!!登録っと!!!!!!
どんどん品物増やしてくぞぉ!!!!!!
"ねっとしょっぷ蝶蘭" 開店!!」
(完)
エリカの鞘の力はえげつなさそうだなーっと
思いました笑
あと、前から出したかったCOKARE8が
満を辞して登場。
サラセニアは兵器開発やってるとこの所長だから
兵器ガンガン使います笑
おまけなんですが
この話はマーベラス突入作戦前と
冥府大監獄突入前の小さなサイドストーリーです。
ねっとしょっぷ開店記念でもあるけどね!!
これからもっと過激になるんで
頑張って書いていきます!!
次回もまた、見てくれよな!!ンフフッ