Season12 This train is bound for Gehenna Prison
今回はAchillei's Side Story 「See you again」
以来の登場人物の少なさ。
だけど少ないだけにストーリーは
深い所まで描けました。
しかも、ジニアの大冒険ですからね。
挿絵も気合い入ってます。
千刃花に出てくる全ての名称なんですが
俺なりの美学が詰まってるんですが
全て字面のデザインと音で名付けてます。
なので、間違って覚えたりすると
俺の意図に全く反していて
全然、美しくないので、なるべくなら
間違って言ったり覚えたりしないでね！
フリガナふってあるからよく読んで下さい！！
では、楽しんで！！
みんな大好きジニアの大冒険の
はじまり、はじまり。
N1
前回までの千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜は
レンゲイ、アナスタシア、クーワ
ガーベラ、ダンデライ達が
海底都市ポセドニアから帰還する1時間前
ジニア、キキョウ、チョウランは
排気ガスと油が立ち込める
ラミオラス帝国
ネジと油の街ボアフレア工業地区にいた。
調査任務の為にサルバドル共和国から2週間かけて
潜入し、ようやくたどり着いた先に待っていたのは
ラミオラス帝国の三軍団長が1人
冥王軍団長ソープワイトであった。
ジニア
「しっかりしランチィ
息を止めるんや。」
ジニア
（（何や、、これ、、無臭、、の、、毒か？
このままじゃあかん！
キキが連れてかれ、、解放せな、、））
ジニア
「キキッッッ！！！！！！！！」
----------------------------
N2
作者 REN’sJackson
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season12
This train is bound for Gehenna Prison
----------------------------
N1
ーー時は遡り５日前、ボアフレア工業地区にてーー
ジニア
「グッ、、なんやねん、、小鬼て、、
子供やんけ、、、、」
N1
ジニアの周りには夥しいほどの
小鬼の死体と
7機ほどのKARE8が転がっていた。
ジニアは神の刃の力を持つ鞘花。
身体が鞘の如く頑丈であるため
かすり傷一つ付いていなかった。
その中でも金色木乃伊は
砂の力を宿す鞘。数ある鞘の中でも
特段、防御能力に長けていた。
ジニア
「すまんなぁ、、成仏してな、、ツゥッッ」
N1
しかし、鞘花は外部的損傷に強くても
毒や病気など内部的損傷に対し
あらゆる耐性があったとしても
効いてしまう事がある。
それほどソープワイトが放った謎の力が
強いことが証明された瞬間だった。
ジニア
（（あかん、、まだソープワイトの毒が、、、
なんや、、普通の、、毒やないんかい、、、））
N1
ジニアはフラフラと立ち
血を流して倒れているチョウランのそばまで
歩いていった。
ジニア
「ランチィ！！おいランチィ！！！
しっかりせぇ！！クソッ、、血が止まらん！！
ランチィの断鴉やったら無傷やったのに、、
毒のせいで形状変化も出来んかったんやな、、」
N1
すると、ジニアはチョウランを仰向けにし
チョウランの傷口に向かって照刃を唱えた。
ジニア
『照刃 三十七•砂漠十字ノ錫杖』
N1
ジニアは指先から細かい砂を召喚すると
長細い十字の小さな杖を作り出し
傷口をなぞっていった。
すると、チョウランの傷口がみるみると
塞がっていく。
ジニア
「おし、、とりあえずは大丈夫やろ、、」
N1
突然、ザザーッザザーッと通信刃術が爆音で入った。
ジニア
「ヴッッ！！音でか！！！」
N1
ジニアは少し耳を塞ぎながら応答した。
しかし、こちらの声は相手には届かなかった。
ジニア
「こちら、ジニア！！こちらジニア！！！チッ！！
聞こえへんのか！！！！！
あっ！！切れてもうたやんけ！！！くそっ！！
これは、、妨害刃術、、
いったい、、誰や！！！」
N1
ジニアは周囲を警戒したが
誰も見当たらなかった。
そしてジニアは両手をチョウランの肩に乗せると
チョウランの身体がみるみる砂に包まれた。
ジニア
「ランチィ、、一刻を争う事態や。
鞘花であるキキを、、
俺んとこの副隊長のキキを
今から助けにいかなあかんねん。
傷は塞いだから今はまだ死ぬ事はないやろ。
それにこの砂がお前を守ってくれるからな。
キキが見込んだ男や。
なんとか持ち堪えてくれや。
それと、三刃花隊のペンダントも
ここに置いてくで。
これがあったら
ウチんとこの分離隊が見つけてくれる。
救難信号も出しといた。安心して眠っときぃ。
きっとお姫様が迎えに来てくれるで」
N1
そう言ってジニアは
チョウランを砂で作った棺に包むと
微細な刃汽の漏れを隠す外套
隠密刃具•亀獅子を羽織り
ボアフレアの奥へと進んでいった。
ジニア
「あっ。」
N1
すると、ジニアは急に足を止めて
チョウランに駆け寄った。
ジニア
「名前書かへんかったら救助に来た時
誰だか分からんやん！！
えーっと、、、、チョウ、、ラン、、
ここに、、、眠る、、と。おしっ！！」
N1
そう言ってジニアは再びボアフレアの奥へと
進んでいった。
ジニア
（（今、行くで、、キキ！！！！））
N1
ーー数時間後ーー
広い工業地区を抜け廃れた街に出たジニアは
ジニア特製隠密刃具
想い人の羅針盤を取り出し
キキョウを追跡していた。
想い人の羅針盤とは
ジニアが三刃花隊に配っている
ペンダントを
追跡する小さなコンパスである。
Hi-Wiを通して使用するため
逆探知もされずに追跡することが出来る。
ジニア
「ここやなぁ、、、」
N1
そこは巨大な駅であった。
大きな看板にはこう書いてあった。
ボアフレア唯一のテーマパーク兼 駅遊楽駅
貨物を運ぶ列車が行き交い忙しなく
人々が入り乱れる駅だが
隣には観覧車やメリーゴーランドが併設され
油だらけの男と子供を連れた女で溢れていた。
ジニア
（（遊園地、、て、、
こんなとこ、、あのソープワイトが
通ると思えへん、、、他に入口があるんちゃうか？
しっかし、、全身黒いと、、逆に目立つなぁ、、
この格好変えな、、、せや！！））
N1
ジニアは近くのトイレに駆け込むと
個室に入った。
ジニア
「クッサ！！！！！！あっ！！」
ジニア
（（思わず叫んでもた！！
臭すぎるやろコレ！！
掃除してへんやん！！！！
耐えられん！！！！））
ジニア
『照刃 の 八•扇草香』
N1
ジニアは草で編まれた小さな扇を召喚し
フワッと風を起こすとトイレの中に
香ばしい草の香りが充満した。
すると、隣の隣から
気持ち良さそうな溜め息が聞こえた。
ジニア
「おっさん癒されてもーてるやん！！！」
N1
照刃 の 八•扇草香とは
扇から生み出された風により
肉体の疲労を緩和し
副作用として消臭効果も認められている照刃である。
ジニア
「ま、まぁええわ。」
N1
するとジニアは着ている服ごと
サラサラと砂で亀獅子を
羽織り身体ごと包みこんだ。
ジニア
「おし、、次は色やな、、」
『剋刃の十八•幻彩光』
N1
ジニアの指先から光が溢れ
その指先を砂で化かした箇所に当てると
次々と色がついていった。
ジニア
「ほな行こか！！」
N1
ジニアは割れた鏡で自身の姿を確認した。
そこに写っていたのは
光を曲げて色味を変えていく
光彩刃術と花纏捧君により
砂の力で纏った別人の姿だった。
花纏捧君とは
熟練度にもよって差はあるが解放しなくとも
鞘の力をある程度使うことが出来る
能力の名称である。
ジニア
「クッソジジィやんけ！！！！！
やり過ぎてもうたか！？
あ、、リアリティは必要やな、、、
ハゲ散らかしとこ！！
おしっ！！！！ハゲた！！！
声は、、、まぁ声までは、、ええか！！」
N1
ジニアは想い人の羅針盤を手に
トイレを出るとキキョウの発信元へと向かった。
ーー数分後ーー
ジニア
「うーーわっ！！めっさ階段降りるやん！！
どこまで降りんねん！！！」
N1
ジニアは駅の地下へと長い階段を下っていった。
ジニア
「はぁ、、はぁ、、
せやけど、、、ここで間違うてないはず、、」
N1
辺りをキョロキョロと見渡すと
すぐ隣からガシャンッと音がした。
ジニアは急いで影へと隠れ様子を伺っていると
そこから出てきたのはなんと、
気を失ったキキョウを抱えた部下達と
不機嫌そうなソープワイト、
そして、黒いマントの色男だった。
ジニア
（（キキ！！！と、、ソープワイト、、
あれは、、、第一監獄看守長ダチュラ！？
ってかエレベーターあんのかーい！！！！！
めっさ階段降りたやんけ！！！！！））
ダチュラ
「ソープワイト閣下。
周囲を見てきますので
お先にご搭乗下さい。」
N1
ソープワイトは部下に背負わせたキキョウと共に
血の様に赤黒い列車へと乗り込んだ。
ジニア
（（ダチュラがおるっちゅー事は、、、
まさか、、あれが地獄列車！？
冥府大監獄へ行くんか！！
難攻不落の大監獄やんか！！））
ダチュラ
「おい貴様ら！！！！！
さっさと閣下の後に続かぬか！！！！」
N1
ダチュラは投獄されるであろう
鎖に繋がれた犯罪者達を蹴り飛ばすと
後ろからジャラジャラと音をたてて
続々と囚人達が出てきた。
そして、ダチュラは歩きだし
地獄列車の最後尾付近を
カツカツとブーツを鳴らしながら歩いていく。
ジニア
（（今や！！））
N1
ジニアは最後尾の囚人に近寄ると
花纏捧君で
素早く砂の鎖と手錠を作り出し
光彩刃術の効果範囲を広げて
色を付けると下を向きながら続いていった。
ジニア
（（ふぅ、、余裕やん、、、））
N1
すると、ダチュラは地獄列車に向かって
歩いて来た。
ダチュラ
「おい、貴様」
ジニア
（（バレてもた、、））
N1
ダチュラはジニアに向かって
真っ直ぐ歩いて来た。
しかし、ジニアは聞こえないフリをして
地獄列車に乗り込もうとした。
ダチュラ
「貴様だ、、、ご老人。」
ジニア
（（ここでバレるわけにはいかへんな、、
さっき、声色も変えときゃ良かったーー！！））
ダチュラ
「おい。」
ジニア
「へ？ワシですかのぅ？」
ダチュラ
「下を見ろ。」
ジニア
「え、、ワシャぁ、、何も、、、、」
ダチュラ
「ほら、見ろ」
ジニア
「へい、、、、、」
N1
ジニアはダチュラの言う通り下を見たその瞬間
ジニア
「ガッッ」
N1
ダチュラの膝蹴りが
ジニアの顔面に直撃した。
ダチュラ
「フハハハッ！！！！私の膝はよく見れたか？
フハハハッ！！！！！！！」
ジニア
「アギャーー！！！！！！！」
ジニア
（（びびったー！！！
イタないけどイタいふりーー！！！！！））
N1
ジニアはのたうち回るフリをした。
ダチュラ
「フン。おい貴様、、クンクン 便所臭いぞ。。
私は、、醜いものが嫌いだ。
貴様の様な醜いゴミがな！！！
立て！！！！！！！！！」
ジニア
「アヒィっっ！！！！」
ジニア
（（分かるわー！！
あのトイレめっさ臭かったもんな！！！！
それ！ほんまそれ！！））
ダチュラ
「ん？？血も出ていないじゃ無いか、、、フン。
運が良い奴め」
ジニア
「だ、、ダンナぁ、、か、、勘弁してくだせぇよ」
ダチュラ
「ダンナ？だと、、、誰に向かっーーー」
N1
すると発車ベルが鳴り響く。
ダチュラ
「フン。やはり運がいい」
ジニア
「アグッッッ」
N1
ダチュラはジニアの肩を掴むと
グイッと引き寄せた。
ダチュラ
「ん？、、、貴様は、、、この私自ら殺してやる。
すぐにな、、、、、」
ジニア
「だ、、ダンナァ、、、アガッ」
N1
そう言ってダチュラはジニアと他囚人を
地獄列車へと蹴り飛ばした。
ダチュラ
「フン。鞘花がいるとは言え
何故この私がわざわざボアフレアまで出向いて
囚人を迎えねばならんのだ、、」
N1
ダチュラはそう言うと
地獄列車へと乗り込んだ。
ーー地獄列車五両目ーー
ジニア
（（あかん！！バレた思たわ！！））
N1
すると突然アナウンスが流れ始めた。
N2
（（当列車のご利用ありがとうございます。
この列車は直通、煉獄 冥府大監獄行き
となっております。
２日間の長い旅となりますが快適にお過ごし下さい。
その間、水や食料やトイレなどは
一切禁止されております。ご了承下さい。
ようこそ。兵糧地獄 地獄列車へ。））
ジニア
（（えぇーー！！！！！！！ウソぉぉーー！
地獄列車ってそう言う意味なん！？
２日？？２日？？２日！？
っていうか何やねん！！そのアナウンス！！））
N1
ーー２日後ーー
小さな事件が勃発した。
ジニア
「ぁあーうっさ！！！あっ違っ」
ジニア
「ぁあ、、うるさいんじゃ、、
誰が騒いどるんじゃぁ？」
N2
離れた所で青いモヒカンの囚人と
他の囚人が揉めていた。
ジニアはその内容に聞き耳を立てていると
どうやらラミオラス帝国軍の十鬼槍である
隊長ペチュニア と副隊長サフィニアのことであった。
ジニア
（（なんであいつがキレとんねん。。
ぁあ。うるさっ。喉渇いて
腹も減ってんねんぞコッチは。
よう騒ぐ元気あるなぁ兄ちゃん、、
あと、もうちょいで着くやん。
我慢もでけへんのかい。
•••••••••••
刃術で水出したろかな））
N2
すると、青いモヒカン男は何処かに
連れて行かれてしまった。
そして、ガチャンと前の車両から
ダチュラが入って来ると
真っ直ぐジニアの方へ向かってきた。
ダチュラ
「おい。貴様、、、」
ジニア
「へ、、へい、、、ダンナ、、」
ダチュラ
「貴様！！！」
N2
ダチュラはジニアの耳を掴んだ。
ジニア
「アガッ、、ダチュラのダンナ、、
勘弁してくだせぇ、、、
こんなじじぃイジメて何の得があるんですかい、、、」
ダチュラ
「私の名を、、呼び捨てだと？
いい加減に、、、しろ！！！！！」
ジニア
「ガッッ」
ジニア
（（イタ無いねんけどイタいふりぃ！！））
ダチュラ
「やはりな、、、
便所臭いのは変わらぬが
貴様からは恐怖の臭いは感じぬ。」
ジニア
「へ、、へい？」
N2
すると、ダチュラはジニアの耳を掴んだまま
耳元でそっと艶やかに囁いた。
N1▶︎▶︎▶︎機械音 兼任
ダチュラ
『『咲け•肉芽 』』
機械音
ーー声紋認証 完了ーー
ーーー対鞘花特殊魔装兵器ーーー
ーーー起動しますーーー
ジニア
「嘘、、やろ、、、」
ダチュラ
『『誘え•••艶泡 隠伏』』
ジニア
「な、、なんじゃ、、、」
N2
灰色の泡がブクブクと
ダチュラの背中から湧き出ると
隣同士でぶつかり合い次第に大きくなっていく。
そしてジニアがいる地獄列車の五両目が
一つの泡に包まれた。
そこはまるで風船の中にいるような空間に似ており
灰色の膜が囚人や車両を
押しどけることもなく外側から包んでいた。
まるで、時が止まったかの様な感覚に
ジニアは陥ったが
地獄列車は相も変わらず
ガタンゴトンと進んでいた。
そしてジニアは解放の余波で
六両目の入り口付近まで吹き飛んでしまった。
ダチュラ
「ようこそ、我が宿 隠伏へ。
誰の目にも付かず誰にも触れられない秘密の園
隔離された異次元空間！！！！！！
そう。最高ランクの艶泡が
貴様の死をもてなそう。、、、」
ジニア
（（なんや、、この能力、、誰からも見えへんし
触られへん、、異次元空間、、、
相変わらず対鞘花特殊魔装兵器は
ムチャクチャやな、、、））
ダチュラ
「ほぉ。すぐに臨戦態勢に入ったか。。
白々しい便所虫め！！
様子を見ようと置いていたが、、鞘花を乗せている今、
冥府大監獄に怪しい者を
連れていくわけには行かぬからな、、
ソープワイト閣下の手を煩わせるまでも無し。
しかし、、、
貴様の肩を掴んだ時から分かっていた。
、、、、何者だ？」
ジニア
「フッ、、分かってたゆーて
何者だ？はおもろいわ。。。。」
N2
すると、ジニアの身体を覆っていた砂が
サラサラと消えていく。
ジニア
「どっちやねん」
ダチュラ
「貴様は！！！！！！！
三刃花隊 隊長！！ジニア！！
千刃花の"墓荒らし"が何故ここに、、
そうか、、、キキョウを盗りに来たか、、」
ジニア
「昔の異名で呼ぶなや。
その名を知っとるつーことは
コレも知ってんやろ？
"俺に盗れへんもんはない。
今夜もＺが盗りに来る"
ってな。返してもらうで。ウチの副隊長をな。」
ダチュラ
「何者かと思えば、、、、好機！！
フハハハ！！！！！」
ジニア
「なんそれ、、分かってたゆーたり
何者だゆーたり、、やっぱ、、
何者か分かってへんやんけ。
残念やけど、、この地獄列車ごと
ぶっ壊すしか無くなってもーたわ。」
ダチュラ
「壊すだと？
艶泡 隠伏は異空間。
次元が違えば他次元は干渉出来ぬ！！！
分かったか？
貴様はここで終わりだ千刃花。
そして、その鞘は私の物となる！！
フハハハ！！！！！！」
ジニア
「んなことゆーとるで？私の物やて。
お前んこと物や思てるみたいやぞ？
なぁ？金色木乃伊」
ダチュラ
「誰に向かって話している。」
ジニア
「おーおー。めっさ怒っとる怒っとる怒っとる！」
ダチュラ
「怒る？私が浸ってるのは愉悦だ。
貴様を殺せるという愉悦が
全身の毛穴から吹き出してやまない！！！！」
ジニア
「アホか。誰がお前にゆーとるんじゃ薄らハゲ。」
ダチュラ
「薄ッッこの、、私に！！！ハゲだとーーーー」
ジニア
「金色木乃伊が
めっさ怒っとんじゃ。このバーコードハゲ」
N2
そして、ジニアは自身の胸に手を当てて
口上を唱えた。
すると、いつもであれば周りの物質が
次々に砂へと還るがダチュラの武器である
対鞘花特殊魔装兵器
艶泡 隠伏の泡の結界の中では
周りに影響を与えることは無く
ただ、砂の竜巻がジニアを包むだけだった。
ジニア
『『天輪•邪絶 骸の産声
渇き飢えしは舌無き呼声
反魂せよ•執着せよ
砂城の業に再び踊れ！！！
『『金剛砕刃 金色木乃伊』』
ダチュラ
「フン、、ただの砂遊びか、、、」
ジニア
「ヒッハッハッハ！！
せやで。ただの砂遊びや。」
ダチュラ
「舐めるなーーー」
ジニア
『砂奏数•砂漠ノ命』
N2
金色の刀身から砂の礫が
無数に召喚されると一気にダチュラに襲い掛かった。
ダチュラ
「グァッーーーーー！！！！！！！！」
ジニア
「せやけど、命懸けやけどな」
ダチュラ
「クソがクソがクソがクソがぁ！！！！
この私を！！！この私を！！！！！」
ジニア
「ほぅ、、
形、保ててんやなぁ」
N2
ダチュラは肩を貫かれ
小さな穴が空き肩を押さえつつ
小さなシャボン玉を無数に散りばめた。
その中に砂の礫を閉じ込め防いでいた。
そしてシャボン玉が割れると
砂の礫と共に消えてしまった。
ジニア
「砂の礫を
一個一個閉じ込めたんか、、
器用やないかい、、」
ダチュラ
「他次元に干渉は出来ぬ
異次元に消してやる！！！！」
ジニア
「せやけど範囲 見とったら
すでに展開されとる結界ん中で
その小っさなシャボン玉くらいしか他次元を
作り出せへんみたいやな。そやろ？」
ダチュラ
「なんだと！？」
ジニア
「この空間ごと俺を消してみ？
もしくは俺だけを消せるぐらい
でっかいシャボン玉作ってみぃゆーとんねん」
ダチュラ
「フン。小賢しい盗賊め！！！
消えて無くなれ！！！」
N2
するとダチュラは
小さなシャボン玉をいくつも作り出した。
ジニア
「はぁ？ショッボ！！！！
思てた通り
その小っさいシャボン玉しか出せへんのかい！！
ツバキのが、全然エグいわ。
こんなんシャボン玉やないショボン玉や！！！
ヒッハッハッハ！！！」
ダチュラ
「貴様、、、この私を愚弄するか！！！
笑っていられるのも今のうちだ！！！！！！！」
『泡ノ楽園！！！！』
N2
ダチュラは召喚した無数のシャボン玉を
ジニアの周りに広げた。
ジニア
「こんなん展開しても分かんで？
触ったらあかんくらいな！！」
ダチュラ
「触れさせないとでも？」
ジニア
「誰が触るかい
このツルッパゲ。」
ダチュラ
「弾泡。パチン」
ジニア
「なっ！！
こんな、、せっまいとこで！！！」
N2
ダチュラが指を鳴らした瞬間
シャボン玉が次々と弾けた。
ジニア
『墓守ノ大盾！！！』
N2
ジニアは自身の身体より少し大きい楕円の盾を
上に向けてその下に隠れると
爆発の衝撃を防いだ。
ダチュラ
「甘い！！！！！！」
N2
墓守ノ大盾は
シャボン玉が弾けた所から次々と消し飛んでいく
ダチュラ
「他次元に干渉は出来ぬ！！！
故に！！小さな次元は弾けて無くなる！！」
ジニア
（（無くなる！？
勢いで削られてんとちゃうんか！！！
触ったら最期やんけ！！！））
ダチュラ
「まだまだまだまだーー！！！！！
両手両足が無くなっても
貴様さえ生きていれば強制解除は出来る！！！
消えるがいい！！！千刃花！！
アリャリャリャリャリャリャリャリャリャ！！」
N2
ジニアは爆音と衝撃の中で
大盾を使い防ぎながら
弾けて消えた箇所を砂で補強し
次々と足していった。
ジニア
「はぁ。。。こんなせっまいとこで
使うたら俺も埋もれるんやけどな、、、
まっ、ぇえか！！！！」
ダチュラ
「その余裕は、、、なんだ！！！！
さっきから、このダチュラを見下しおって！！！
一体、私を誰だと思っている！！」
ジニア
「アホか。自分でダチュラゆーとるやんけ。」
『大砂海！！』
ダチュラ
「なんだこれはぁあ！！！！！！！！」
N2
すると一瞬で艶泡隠伏の中が
砂で満杯になった。
ジニア
『砂独海死刑』
N2
ジニアがそういうと
砂がダチュラがいるであろう箇所に集まり
一つの球体をグルグルと高速回転しながら
押し潰し合い固まっていく。
ダチュラ
「なんだ！！！これは！！！！
目が、、回っ、、息が！！出来ッ、、
アガッッ身体が！！！押し潰ッ」
ジニア
「これで遊びも終わりや」
N2
ジニアはダチュラにむけて拳をグッと握りしめた。
ダチュラ
「アギヤァァア！！！！！！」
N2
砂の塊がダチュラを
高速回転したまま押し潰すと
徐々に砂が赤く染まっていく。
ジニア
「わーとんねん。まだやろ？」
N2
ジニアは金色木乃伊の力で
余分な砂を吸い取りダチュラが潰された
砂の塊へ刃を向けると
球体がパカっと綺麗に割れた。
その中にはグシャグシャになった身体と
かろうじて息のあるダチュラがうずくまっていた。
ジニア
「ペチュニア といいお前といい
ほんまバケモンやな、、
こんな状態でも、生きとんやから」
ダチュラ
「ガガッ、、ガッ、、
ミオロ、、シ、、ミオロッーーーー」
ジニア
『砂漠王ノ 呪牙』
N2
するとジニアはトンッと
鬼人化しようとするダチュラの額に
短剣を投げた。
ダチュラ
「あっ」
ジニア
「お前らの手口は知っとんねんぞ。
同じ轍を2度踏むわけないやろ。」
ダチュラ
「あっ、、、あっ、、、」
ジニア
「その刃は呪いの刃
触ったもんに渇きを与える。」
ダチュラ
「あっ、、あっ、」
ジニア
「皮肉なもんや。地獄列車ゆーて
地獄に向てんねんやけど
死の先に待つのは地獄やない。」
ダチュラ
「あっ」
ジニア
「砂や」
N2
ジニアがそう言うと
サラサラとダチュラの身体は渇き
そして、砂へと還っていく。
ジニア
「ちょうどええ。もろてくわ」
『金色死化粧』
N2
すると、砂がジニアの身体をゆっくりと
渦を巻きながら覆っていく。
そして、静かに音を立てながら
徐々に砂が消えると
そこに立っていたのは
服装、容姿そのままのダチュラだった。
金色死化粧とは
『砂漠王ノ 呪牙』により
砂に還した遺伝子情報を元に変化する技である。
体臭や外見、声帯までそのままコピーでき、
鞘を身体に納めたとしても解くまで
その効果は持続する。
ただし、一度解くと次に解放するまで使えない。
ダチュラ
「さぁ、、行こうか」
N2
その声と共に
ダチュラが展開していた泡の結界は
パンっと弾けた。
五両目の車両は時が動き出したかの様に
何事もなく冥府大監獄へと
向かっていた。
ーーそして現在ーー
第三監獄には
ラナンキュラスの姿は無く
ジュダスとジニア2人だけだった。
ジニア
「ってな訳や、、ジュダス、、、」
N2
ジュダスとその対鞘花特殊魔装兵器である
不倒不苦痛は
ジニアの金色木乃伊の砂の力により
身動きが取れなくなっていた。
更にジュダスはジニアへの敵意を剥き出しに
目が充血するほど睨みつけていた。
そして、ジニアは驚くべき事を口にする。
ジニア
「千刃花に入らへんか？」
----------------------------
N2
ー千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜ー
煉獄 冥府大監獄篇
Season12
This train is bound for Gehenna Prison（完）
----------------------------
N1
おまけ
----------------------------
配役変更一覧
ジニア♂▶︎▶︎▶︎N
ダチュラ♂▶︎▶︎▶︎KARE8
N1不問▶︎▶︎▶︎チョウラン
N2♀▶︎▶︎▶︎天使
----------------------------
N
ーージニアが去ってから数時間後
ネジと油の街ボアフレアにてーー
チョウラン
（（ぁあ、、身体があったかい、、
僕は天国にいるのかなぁ、、、
あっ、、お花畑が見える、、
あれ？、、みんなゴツイな、、、
筋骨隆々だ、、
ん？ココは、、オカマばたーー地獄？））
N
するとガサゴソと音がする。
チョウラン
（（なんだ？、、この音、、どっから、、
あっ！！眩しい！！！なんだ！？
お迎えが来たのかな、、いや、、でもさっき））
N
次第にその音が大きくなってくる
チョウラン
（（やっと、、天国に行ける、、
さっきのオカマばたーーっいや、、花畑は
なんかの間違い、、かな、、
父さん、母さん、、僕））
N
すると声が聞こえる。
天使
（（ラン！！、、チョ、、、ラン！！））
チョウラン
（（ぁあ、、、天使かな？
なんて可愛い声なんだ、、、、、））
天使
（（チョウラン！！チョウラン！！！））
チョウラン
（（僕の天使、、、今そっちに、、グヘッ！！））
N
急に頬に走りだした痛みと共に
チョウランはゆっくりと目を開けた。
天使
「チョウラン！！！！！！！」
チョウラン
「イタタッ、、眩しい！！！」
天使
「起きて！！！！」
チョウラン
「ん、、うん、、、」
N
チョウランは太陽の光の中
次第にハッキリと景色が見えて来た。
すると、、、、
チョウラン
「ギャーーーーーーーー！！！！！」
天使▶︎▶︎▶︎ふみ子
ふみ子
「何その反応、、混乱してるのね！！
しっかりして！！！！
あたいの顔を、、、よく見なッ！！！！！」
チョウラン
「アベベベベベベベベッッ！！！！」
N
ふみ子はチョウランの顔に
５０発ほどの往復ビンタをした。
チョウラン
「アベベベベベベベベッッ！！！！
わ、わ、分かりました！！！！
だからもう、、アベベベベベベベベッッ！！！！」
ふみ子
「ふぅ。正気に戻ったみたいね。
どう見てもあんたのその顔
あたいの顔を見た人の反応じゃないもの。
正気を失ってたわよ！！チョウラン！！」
チョウラン
「そ、、そうですかね？？」
ふみ子
「動けんの？」
チョウラン
「いや、顔が、、じゃなくて身体が、、って
何コレー！！！！！！！！！
身体が砂に埋まってるぅ！！！！！！」
ふみ子
「ジニア隊長の花纏捧君よ。
ちょっと待ってて。ハァーーー！！！」
チョウラン
「ちょちょちょッ！！！
何するんですか！！！！！！！
待ってくだーーーー」
ふみ子
「チェストォォォォオオオオ！！！！！」
チョウラン
「いやぁーーーー！！！！！！！」
N
ふみ子は腰を落として
強烈な掌底を繰り出した。
すると一気に砂が崩れていく。
チョウラン
「イデデデ、、、グッ、、血が
血が出てるゥウ！！！！！！
ふみ子さん！！！！何してるんですか！！」
ふみ子
「よく見な。確かにあんたの血だけど
傷は塞がってんのよ。ジニア隊長が
きっと塞いでくれたんだ。隊長に感謝しな。
それとラナンきゅんにね！！！」
チョウラン
「そうなんだ、、僕、、ん？
ラナンきゅん、、って、、ラナンキュラス隊長？
一緒に来てたんですか？」
ふみ子
「はぁ？この世界にラナンきゅんがいる。
それだけで感謝しろっつってんのが
分からんのかい！！！！！」
チョウラン
「え！？は、、はい！！！
ありがとうラナンきゅん！！！！」
ふみ子
「チョウラン、、、ラナンきゅんと言っていいのは
あたいだけじゃー！！！！！！！」
チョウラン
「めちゃくちゃだー！！！！」
ふみ子
「それとね、チョウラン。
あたいは三刃花隊副隊長代理
及び、ラナンキュラス親衛隊隊長
あたいの事は隊長と呼びな。」
チョウラン
「え！？入隊決定なの！！？？
しかもそれ非公式でしょ！？」
ふみ子
「さっき、、ラナンきゅんのことなんつった？」
チョウラン
「ラナンきゅん、、」
ふみ子
「はい2回目。入隊決定。」
チョウラン
「えー！！！誘導尋問！？」
ふみ子
「つきましては以下の書類を確認の上
サインをお願いします。
しかし、隊長権限により今回は特例を認め
サイン無しで入隊する事が出来ます。
同意しますか？はい、同意しました。
では、会費につきましーーーー」
チョウラン
「待って待って待って待ってくださいよぉ！！」
ふみ子
「ん？オフ会の事か？」
チョウラン
「違うわ！！オフ会の事が
気になってしょうがない様に見えます？」
ふみ子
「うん。」
チョウラン
「幸せか！！」
ふみ子
「じゃぁなんだ！！！」
チョウラン
「その入隊お断りします！！！」
ふみ子
「却下」
チョウラン
「逃す気ねぇ！！！！！
待ってくださいふみ子さん！！
僕に、、て、、提案があります！！！」
ふみ子
「却下」
チョウラン
「待って待って！！！
僕がラナンキュラス隊長の番号手に入れますから！！
それを教えたら入隊しなくてもいいですか？」
ふみ子
「非現実的だ。却下」
チョウラン
「ぼ、ぼ、僕なら出来ます！！！」
ふみ子
「根拠は？」
チョウラン
「僕もジニア隊長から Hi-Wiを
貰ってるんです！！
それと、僕のデータ知識と実力があれば
訳ないと思います！！！！！！」
ふみ子
「期限は？」
チョウラン
「期限！！？！？！？！？
あ、、僕、、生でラナンキュラス隊長
あまり見かけないんですが、、
アキレイ隊長とよくいるみたいなので
スキあらば、、、
手に入れる事が出来ると思います。
い、、1ヶ月！！！」
ふみ子
「５日。」
チョウラン
「鬼畜！！！！2週間！！！」
ふみ子
「13日」
チョウラン
「1日ねぎってきたー！！！
よしっ！！乗った！！！」
ふみ子
「手に入れられなかったら入隊しな。」
チョウラン
「は、、はい、、、
ほぼ恐喝じゃねーかよ！！！！」
ふみ子
「誰が豚カツだって？」
チョウラン
「言ってねぇ！！！」
ふみ子
「ふぅ。まぁいいわ。
カロリー消費した。パチン」
N
すると三刃花隊の隊士たちが
苺大福を持ってやって来ると
ふみ子はそれを飲み込んだ。
チョウラン
「今、、食べるんですね、、、
それで、、あの、、なんでココが、、」
N
するとふみ子はペンダントをかざして見せた。
ふみ子
「あたいら隠密部隊三刃花は
他の隊よりも危険な任務が多い。
だからジニア隊長は三刃花隊隊士全員に
このペンダントを配ってる。
どこに誰がいるかすぐに分かるからね。
んで、このペンダントを追跡出来るのが
三刃花隊の各部隊長に配られる想い人の羅針盤。
そして、あんたにジニア隊長が
自分のペンダントを置いていってくれたから
ココが分かったわけ。
さぁ、何があったの？
まぁ、見た感じ、、
穏やかでは、、無かったのは分かるけど」
N
チョウランはふみ子とその隊士達に
一部始終全てを話した。
ふみ子
「なんだって！？！？キキちゃんが！？！？」
チョウラン
「そうなんです、、でも僕、、気を失っちゃって
今も、、めまいがするし、、顔は、、痛いし、、
あれ？さっき殴られたから、、脳震盪、、？？」
ふみ子
「その顔の腫れ具合も尋常じゃないわね、、、」
チョウラン
「お前だよ！！！」
ふみ子
「そんな事より、、、」
チョウラン
「そんな事より！？！！？」
ふみ子
「隊長が一人で行ったのは
まぁ、キキちゃん助けに行ったか
それとも、誘拐されたか分からないけど
隊長なら心配いらないわ。
あたいはあんたを助けに来た。
戻るわよ。あまり長居は出来ないの。
不正入国してるからマッハで帰るわよ。
あの奥に三刃花隊専用
移動用 飛行戦闘魔進 砂軽が待機してる。
あんたは帰ったら治療を受けな。」
チョウラン
「そう、、ですね、、、
まだ、、よく、。動けないですし、、
少し、、肩を貸してくだーーー」
ふみ子
「シッ」
チョウラン
「え？」
ふみ子
「12時の方向 にKARE8襲来！！
あんずるな！！！！！！
目標は一体！！！！！牽制する！！
炎熱系刃術構え！！！」
チョウラン
「なんだ、、、あのKARE8、、、
少し、、タイプが違う、、、
いや、、待ってください、、、」
ふみ子
「撃て！！！！！！！！！」
N
怒涛の火炎が一体のKARE8に降り注ぐ。
チョウラン
「ふみ子さん！！！一体だけじゃない！！！！」
ふみ子
「なに！？」
チョウラン
「後ろから二体来る！！！！！！」
ふみ子
「三刃花隊 戦闘離脱天女部隊！！！
撤退陣形！！！！！チョウラン副隊長代理を連れて
砂軽へ急ぎな！！！」
N
三刃花隊 戦闘離脱天女部隊とは
三刃花隊の任務における
緊急救難要請による救出、及び戦闘におけるオトリ
任務から離脱する際のサポートなど
隠密部隊には欠かせない
敵を引きつけ闘う部隊である。いわゆる逃しのプロ。
ふみ子＝姫詩苑はその隊の部隊長である。
チョウラン
「待ってください！！！
僕も一緒に闘います！！！！」
ふみ子
「殿は任せな。
あたいを誰だと思ってんだい？」
チョウラン
「、、、グッ、、でも、、」
ふみ子
「ナーベルク帝国 最強の拳豪
ふみ子＝姫詩苑！！！
ナーベルクの戦闘姫とはあたいの事さ！！」
N
すると突然、赤い光線がふみ子達を襲う。
KARE8改式 弐號機
「ギギギッッギギッ」
ふみ子
「グッ、、光線だと！？！？
ここは任せて早く連れて行きな！！！！！！！」
N
ふみ子がそういうと
戦闘離脱天女部隊の隊士達は
戦線を離脱する為
チョウランを抱えて走った。
チョウラン
「待って！！！ふみ子さん！！！
三体のうちの一体は僕もマーベラスでは
見かけなかったKARE8です！！！
気を付けて！！！！！」
N
ふみ子は親指を立てて応えた。
ふみ子
「さぁて。あんたらの事は
キキちゃんから聞いてる。
刃術が効かないってね。」
KARE8改式 弐號機
「ギギッギギッ」
ふみ子
「だからあたしら副隊長、副隊長代理の千刃花は
自分達の形状変化を再度見直したのさ。
よりシンプルに。そしてより強力にね。」
KARE8改式 弐號機
「ギギッ」
ふみ子
「空から来るなら来な！！！」
N
二体のKARE8がふみ子に向かって
突撃してきた。
ふみ子
『滅刃の一•刀』
『滅刃の六•桜流』
「形状変化！！！解ッッ放！！！！！！」
『『跪け！！！！拳鍔鬼殺』』
N
ふみ子の両拳に形状変化した刀が
桜色に煌めくと
ハートの形を模したメリケンサックに変化した。
そしてふみ子は何度もガンッッガンッッと
拳鍔鬼殺を互いに合わせ
深呼吸をし叫ぶとKARE8目掛けて跳んだ。
ふみ子
「スゥーーーーーーー！！！！！！
知恵を捨てよ！！！！！！！
ォォオオオオオオ！！！
チェスチェスチェスチェスチェスチェス
チェストォォォォ！！！！！！！！」
N
二体のKARE8に
突っ込んで行くとふみ子は拳鍔鬼殺を
次々と恐ろしい拳速で叩き込んでいく。
叩き込む度に拳鍔鬼殺から
桜の花びらが散っていた。
しかし、二体のKARE8は
ビクともしなかった。
ふみ子
「硬い、、、が、、、脆い！！
ハァァア！！！！チェストォォォォ！！！！」
N
KARE8達が次の動作に移る瞬間
ふみ子は更に一撃ずつ拳鍔鬼殺で殴ると
桜の花びらと共にKARE8の機体を
拳鍔鬼殺が貫いた。
KARE8改式 弐號機
「ギギッギギッギギッ」
ふみ子
「この桜の花びらは鋭い刃と同じさ
一つに収束すれば
巨大な刃と化す。
ほら、もう二体は
使いもんにならなくなっちまったよ。
、、次はあんたさ。」
KARE8改式 弐號機
「ギギッ」
N
そして、ガツッッと二体のKARE8は
ふみ子と共に落下していく。
KARE8改式 弐號機
「ギギッギギッギギッギギギ」
N
KARE8改式 弐號機の片腕と手が赤く光り始めた。
ふみ子
「光線か！？」
N
ドーンッという音が辺りに響く
ふみ子
「フフ、、さすがのあたいも、、
光線はマズいね、、」
N
光線が通った後は削られ穴が空いていた。
ふみ子
「拳撃ってのは地面蹴り上げなきゃ威力は出ねぇ。
まずは地上におびき出さなきゃねぇ、、」
N
KARE8改式 弐號機は
容赦なく空中から
ふみ子に向かって光線を乱射した。
ふみ子は桜を散らしながら
華麗なステップで全てを避けたが
防戦一方だった。
ふみ子
「あの時、キキちゃんは滅刃を
繰り出した、、、それが効かなかった。
じゃ、、、剋刃は、、、」
N
ふみ子はニヤッと笑うと
KARE8改式 弐號機に向かって
剋刃を放った。
ふみ子
『剋刃の十連破深比重』
N
するとKARE8改式 弐號機が
グワッと重力に押しつぶされ急激に落下してきた。
ふみ子
「チェストォォォォ！！！！！
ォォォォ！！！！！！！！！！！」
N
ふみ子は容赦無くKARE8改式 弐號機に
拳鍔鬼殺を叩き込んでいく。
そして、桜が激しく舞った。
ふみ子
「ォォォォォォォォォォォォ！！」
KARE8改式 弐號機
「ギギギガッギギギガッガッ」
ふみ子
『滅刃 二十七 散麗花！！』
「死に晒せ！！」
『天昇花旋風！！！！』
N
ふみ子が強く踏み込むと
散った桜が舞い上がり
地面を抉りながら進む拳に集められていく。
そしてKARE8改式 弐號機に強烈なアッパーを繰り出した。
ふみ子
「チェストォォォォ！！！！」
N
拳と共に猛烈な勢いで
吹き上がる花びらは機体を切り刻みながら螺旋を描き
KARE8改式 弐號機は
上空へと吹き飛んだ。
KARE8改式 弐號機
「ギギギガッー！！！！」
ふみ子
「花が咲く、命と共に桜散る。
そして隣にラナンキュン。
ライティング バイ ふみ子。
フッ。さぁて、、、あたいも行こうかな。」
KARE8改式 弐號機
「ギギ！！！」
ふみ子
「何！？ーーーアガッッ
ちっ、、壊れてねーのかい、、、、
普通のKARE8ならイケたかね、、
でもどうやらコイツは、、、他とは違うってかい。
そろそろ逃げきれたか？、、、、チョウラン」
KARE8改式 弐號機
「ギギギギギギガッガッー！！！！」
ふみ子
「ガハッ
アガッッツ
グッッ
ガガガガガガ！！！」
KARE8改式 弐號機
「ギギギ！！！！」
ふみ子
「ガハッ、、この闘い方、、建物を利用、、してる
知性、、があるのか、、、お前、、、」
KARE8改式 弐號機
「ギガッッギギガガ
ギギガガガガガガガガガガガガガガガ
ギギッギギガガガ」
ふみ子
「なんだい、、コイツ、、様子が、、」
KARE8改式 弐號機
「ペ•••••••チ••••••••••ィ••••••••」
（完）
ふみ子ぉお！！！！！！
ジュダスゥウ！！！！！
KARE8ァァ！！！！！
おまけは大ボリューム！！
ちなみに、おまけの内容は
本来なら四章の終盤に
持っていく予定でした。
ただ、空前のKARE8ブームが
一部、ほんの一部に巻き起こってるから
かなり早めに出してあげました。
鉄は熱いうちに打てってね。
優しいJacksonがここにいます。
ふみ子はラナンキュラスや他隊長達の
組み手の稽古をしてる拳豪です。
デザインは10年前からありましたね。
バンドのマスコットキャラでした。
千刃花で出そうと思っていたんですが
四章もかかっちゃいました。
面白かった？？
次回もまた、見てくれよな！！
ジャンケンぽんっ！！うふふふ
