第3話
HRが終わりクラス全員がそれぞれ動き始める。一人は教材の用意。一人は用を足しに。一人は他のクラスに話しにいく。HRから1時間目までは約10分。その間はほとんどの生徒が廊下にいる。
1時間目 現代文
高齢の教師が黒板に延々と文字を書き続ける。そしてそれを写す。ただそれを繰り返す授業だ。クラスの約半分は眠っている。
2時間目 英語
英単語をノートに書き写し、教科書の英文を読む。時々ペアを組んで読みあうこともあるが、大抵読めずに終わる。
3・4時間目 政治・経済
この日のなかで一番辛い時間だ。憲法がこうだ法律がこうだと学校一口うるさい教師が話続ける。大半の生徒は寝ているが、特に注意もしない。理由は
「寝たけりゃ寝てろ。あとのことはしらん」
当たり前だと思った。
昼休み
この学校では約45分昼休みがある。この時間に昼食を食べる。男子は学習室に集まる。教室は女子が占領しているからだ。
「ゲーム対戦しようぜ」
「購買いかね?」
「さっきの授業マジだるかったわ」
など、さまざまな会話が飛び交うなか、弁当を食べ始める。
「おい〇〇」
いつものように隣に座るやつが話しかけてくる。
「パン買いに行こうぜ」
「行かない」
いつものように断る。弁当があるのに買いに行く必用があるだろうか?
「なぁ頼むから。ちょっとだけ。ねぇ」
いくら断っても諦めないのでスマホを取りだしゲームを始める。こうすればだいたい諦めてくれる。誘わなくなったら次は、
「おい、イベントやってるか?俺は・・・」
と言うように延々と話しかけてくる。正直かなり迷惑だ。
話を聞き流している内に昼休みも終わり、それぞれ自分の授業場所に向かう。
5・6時間目 物理
理系が好きでこの科目を選択したが、今では少し後悔している。圧倒的な量の公式。意味不明な単語、単位。理系が得意だったが今では苦手科目になりかけている。
この日は6時間目で終了なのでまたHRをして解散だ。解散してから各自掃除場所に向かい掃除をする。今月の担当は調理室。調理室と言っても、こちらの担当は隣の調理準備室。中を掃除機で一周すればいいのですぐに終わる。掃除が終わったら駅に向かい家に帰る。
これがいつもの生活だ。
次回から時系列がごちゃごちゃになります。