俺は異世界に行きました。
「ここは・・・何所だ?」
俺は知らない世界にいた。目の前に広がるのは暗闇のみ。
俺の心に恐怖が訪れる。
いったい此所は何所だ?というか俺は今まで何してたんだ?
うーん。私は部屋にいました。テレビを見て・・・というかアニメ魔法が俺を最強にしてくれる。を見てました。はい。窓から何かが吹っ飛んできました。
さて何が起きたでしょう。次の瞬間俺の周りは吹っ飛び・・・。
あれ?俺死んだのか?
「はい。」
困惑する俺に声をかける少女?というか女の人ッぽい陰が現れた。
「・・・だれ?」
「私は・・・。内緒かな。」
内緒?というか・・・。俺は死んだのか聞かなきゃな。
「俺は死んだのか?」
「はい。」
「何故分る。」
「答えられません。」
「なんで?」
「企業秘密だからです。」
「まぁいいいや。良くはないんだけど。とりあえずもうひとつ質問が。俺は仮に死んだとしたら何であなたと話せるの?」
「其れはあの瞬間に死んだ人たちから選ばれた人に話があるからです。」
「それは俺の町で起きたやつ?」
「はい。隕石衝突による爆発によって死んだ若者達選ばれたものに頼み事があるのです。」
「はぁ。」
「お願いと言いますのは、今の肉体の状態、知識をもって異世界に飛んで欲しいのです。」
・・・・は?
おっと俺としたことが一瞬意識が飛んだぞ。何故この人は変なことを言うんだ?
「あのー。おっしゃってる意味が分らないんだが・・・?」
「大丈夫。今はそうでしょう。でも安心してください。きっと何かありますから。」
「有るって何が!?」
「では頑張って魔王討伐。ファイトです!」
「へ?魔王?」
彼女がその言葉を言うと下から光が現れ扉のようなものが開き始めた。そこから漏れる光によって彼女の顔が映し出される。
その顔はまるで・・・。
「ええ!死ぬ直前に見てたアニメのヒロインのレインゴード・メイルさん!?」
「では良い旅で有らんことを!ちなみに魔王討伐しないと日本に帰れませんので。あしからず。てへっ。」
可愛い!じゃなかった。
「其れよりも魔王討伐ううううううぅぅぅぅぅ・・・・。」
その瞬間俺は扉の光の中に消えていき又暗闇が襲った。気づいたら其処には・・・・。
「ここって・・・。え?」
「え?・・・。きゃーーーーーーーーーーーーーーーー!」
そこには、ブロンドというか金髪をポニーテールのようにまとめた女の子が立っていました。
何この下手な展開。そして俺は・・・・。
「さむ。へ?」
何故か裸でした。
俺はターミネーターっか!
「きゃー!きゃー!」
彼女が戸惑いながら俺に対して剣を向けて叫んだ。
「この変態!!近寄るな!」
「ちょっと待って!これには訳が!」
「そんなの関係ない!この私に向かって裸を見せたこと後悔しなさい!さぁ!死ねえええ!」
彼女は剣を振り落としてきた。その速度は俺の目でもやっと追えるくらいだ。
やべえ!死ぬ!というか転成した直後に死ぬってそんなの嫌だ!
俺は一歩下がって謝る。
「裸なのは謝る。本当にごめん!でも話を聞いてっ。うおあ!」
剣が隣に吹っ飛んでいった。俺の顔をすんででふっとんでく。
「ひい!だがチャンス!すたこらさっさ!」
その瞬間俺は急いで逃げる。だが目の前にはまた女性が立っていた。
その女性は黒髪ストレートのまるで大和撫子のようなスタイルが良い女性がって。
え!?俺の好きな魔法が俺を最強にしてくれるの一番好きなキャラにそっくり!
俺は自分の衝動が抑えられるず近づいた。
「へ・・・変態!近づかないで!!」
「やべ!裸だったんだ。って、うわ!」
「てやー!」
俺は一本背負いをされました。だが運良く下には雪がちらほらあって裸でもそんなに痛くなかったよ。寒いけど。
「いてて。俺は別に好きで裸な分けじゃ」
「変態は喋らないで。」
「う・・・。」
すると、さっきの金髪美女が駆け寄ってきた。
「おーい。大丈夫?」
「ん?ああ。無事だよ。其れでこの男は何なの?」
「分らないんだよ。どうする?」
「んー。殺す?」
そんな物騒な!?
「お願いだからそれだけは簡便を!」
「変態は黙ってて。」
ギラっ
「はい。」
「ねえ。ちょっと来て。」
金髪の方が呼ぶと少し離れたところで二人は小声で話し始めた。
さて今の現状を整理するか。まず俺は死んで何故かこの世界に魔王?とやらを殺しに来たらしい。そして、目を開けると女の人が立っていてその人は美人だったが俺を殺しに来たから逃げた。そんで今度は黒髪の女の人に殺されかけ捕まっている。しかも裸で。そう裸だ。そんでもって周りには雪が少し残っているという。このままでは死んでしまう。どうするか・・・・ん?あの金髪の持ってる服は・・・。
「あのーすみません。」
「何?」
「その服は何所で?」
「ああ。さっきあんたが急に落ちてきたと思ったら近くに落ちてたの。これあんたの?」
「はい!」
まさしくあれは俺のだ!死んだとき寝間着だったからパジャマに近しい服装だったのを俺は覚えている。其れはまさに目の前にある!
「返していただけませんか?」
「だめ。」
「え?」
「だって私のだもん。」
「いやそれは俺ので。」
「駄目な者は駄目!」
「そんなお代官様。」
「だれが何て!?」
「いえ。何でも。」
その時黒髪の人が救いの手をくれた。
「ねぇ。エリル。返して差し上げよ。そのー。そのままでも困るし。」
「でも。」
「私からのお願い!」
「そこまでリアが言うなら。はい。どうぞ。」
おお。かえってきた我が衣服よ!俺は寒いからか思わず立って下を着ようとした。
あ・・・・・。下何もはいてないんだった。てことは・・・
「「変態!」」
「ぐへぅ」
ダブルパンチが飛んできました。
そのあと何やかんやして、俺を服を着たあと又拘束された。でもその時に気になる後を見つけた。それは俺の左手の甲に小さな木のようなマークがあった。其れは俺が日本の時に無かったものだから俺は簡単に見つけられた。まぁ気になることは他にもあるが今はこの状況を何とかしないとな。
「あのー。逃がしてくれはしませんかね?(にこ)」
さぁどうだ!この俺の渾身の笑顔!俺が日本にいた頃は約百人の美少女達が惚れた笑顔だ!まぁ画面の中だが・・・。
「だーめ(にこ)。変態は警備隊に突き出します。(にこ)」
可愛い!何て可愛いんだ!あ。しまった!俺が彼女に魅了されては駄目なのに魅了されてしまった。ここは多分魔王とかがいるのような場所。ならば主人公おきまりの台詞で。
「俺は魔王を討伐するためにこの世界に来た。先ほどの無礼を謝るから早く魔王の元へ連れて行ってくれ。」
「だめ。もし逃げたら即死刑。おーけー?」
「おう。おーけー。」
「ならお黙り。」
「はい。」
何でこんなにも俺が黙っているかというと、彼女の金髪の女の人が何か分らないところから炎を取り出して暖を取ってるからなんだ。
だからその状態が分るまでうかつに手を出せないって訳だ。
俺がほへーっと今後のことを考えていると黒髪の人が話しかけてきた。
「あのー質問があるんだけど、何でここにいるの?」
「へ?」
「何でここにいるのかなって。聞いた話だと上からおっこってきたみたいなんだけど何故?」
うーん。其れは俺にも分らないな。
俺はありのままを話すことに決めた。悪そうな人じゃなさそうだしね。それに美人だし。此所重要。
「実はよく分らなくて。俺も目を開けたら目の前にその人がいて。」
「ふえ?私?」
「はい。」
「わかったわ。ならさっき少しだけ見れたんだけど其れを見せて貰いたいな。」
「其れって?」
「腕の甲」
「ちょっと其れはないって。」
「でも今までと同じようなこと言ってるし。」
「でも見たことないならほんとかどうかも分らないんじゃ。」
「其れは見たことないけど、でもエリルもないでしょ?」
「そうだけど・・・。」
「それに本当だったら仲間になって貰えたら力強いし!」
「分った。確認って・・・・。仲間!?其れはやだ!」
「でも基本的にそうギルドでも決まってるし。」
「そうなんだけど。でも・・・。」
「駄目?」
「ああもう!分ったわよ!でもその男が本当だったらだからね!」
「うん。それじゃ確認しよう!」
そう言うと黒髪の女の人が俺に近寄ってきた。
それよりもあの金髪の人黒髪の人に弱いんだな。俺もあんな風に上目遣いされたら分らないかもしれないが。
「あ!」
何かを見つけたらしい黒髪の女の人は驚いていたがそれと同じ時に金髪の人は嫌な顔になっていった。
何を見つけたんだ?
「あのー。何がどうなってるのやら分らないんだが。」
すると黒髪の女の人は剣を構え、振り下ろした。
「えっ!まって殺すのは・・・・。あれ?」
「はい。ごめんなさいさっきまで縛ってて。ようこそ私たちのチームに!」
「・・・はい?」
すると金髪の女の人が唇をとがらせながら答えた。
「だからあんたは私たちの仲間になったの。何でこの変態が・・・。」
「この際その変態発言はおいといてやる。でもそれだけじゃ分らないんだが。」
一体何が何だか。
すると黒髪の女の人が
「詳しい話はいったんギルドに戻ってからするとして。自己紹介をします。
私はローゼン・リア。気軽にリアと呼んでも良いよ。それと役職は主にヒールを担当してます。」
「はぁ。」
「私はメルディア・クロエ。役職は聖騎士。」
「其れを聞いて俺は何をすれば良いのだ?」
「自己紹介をするのよ!」
金髪の人がじっれたいと言わんばかりに少し怒って怒鳴った。
そんなに怒んなくても。
「えーと。俺は志津宮 明だ。役職はよーく分らないんだよね。」
「あー。それはギルドに付いたら分るから大丈夫だよ。」
そこで自分の職業を見つける訳か。
「それとね。私たちは今から仲間だと言うことを忘れないでね。」
「なぜ?」
「それはまぁ。あなたみたいに腕の甲がある人は一番最初にあった人が冒険者だった場合その仲間になるんだよ。」
「へー。」
「だからよろしくお願いします。明さん。」
「お、おう。」
長いこと女の子と話してないからこう話すと緊張するな。でも見た感じは日本人って感じだな。
「それから。私も仲間だけどもしも私に変なことでもしてみなさい!そしたらこの剣で刺すから。」
「了解・・・です。」
まぁ、なんだかよく分らんが日本でいるよりはというか冒険者とか役職とかまんまRPGだな!これはテンションが上がる!きっと最強な魔法使いとかになるんだろうな。
こうして俺の異世界生活が幕を開けたのだった。
だが俺は知らなかったそんな甘い世界では無かッたと。