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1-6

 朝のホームルームの時間がになって、担任の神尾先生がやってきた。

 神尾先生は、いつものように生徒たちを着席させると、明日からテストであること、悔いを残さないように勉強をすること、提出課題をチェックすることなどを伝えた。

 普段と変わらない日常だ。

 だが、その後、神尾先生は、

「ああ、そうだ。」

と、教壇を下り際、

「竜太! 由紀! メル! 紗枝!」

と名を呼んだ。

 呼ばれたのは、私たち四人全員だ。

 青ざめる私たちに、神尾先生は、

「君たちは、放課後、職員室前まで来なさい。昨日のことをきっちり訊かせてもらうからね。」

と言って、教室を出ていった。

(うわわわ。)

 何ということだろう。

 呼び出される気は、薄々していたが、

(よりによって、放課後なんて!!)

 もちろん、加藤君との約束は、先生の呼び出しに比べて優先順位が低い。

 私は、どうにもならない現実に泣けてきた。

(……ううう、ひどすぎる。)

 そもそもの原因は私にあったが、それでも、私は、度重なる不幸を呪わずにはいられなかった。


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