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2-3

 期末テスト一日目。

 始業前の教室は、殺気立っていた。

 ホームルームが終われば、すぐにテストが始まる。教科書に目を通せる時間は、あとわずかで、俺は、一分一秒を惜しんで教科書にかじりついた。

 だが、

「ホームルームを始めるぞ~。」

の声に遮られて、俺は、顔を上げた。教壇では、担任の神尾先生がメモを広げている。

「まずは連絡事項が三点~、聞き逃すなよ~。」

 俺は、仕方なく、教科書から手を離した。

「一点目~。」

 しかし、聞き逃すなと言った割には、その連絡事項は、どうでもいいことばかりだった。どこかの地区で痴漢が出たとか、貴重品の落し物があったとか、美術展の割引券が余っているからほしい生徒は今日中に取りに来いとか、全く俺には関係がない。

 せめてできることがあるとしたら……。

 俺は、両腕を組んでふんぞり返ると、

(エロ教師め~、くたばれ~。)

と、一秒でも長く、神尾先生にガンを飛ばすことにした。

 途中、神尾先生と二度ほど目が合ったが、神尾先生は、「?」という不可解な顔をしただけで、特に何も言ってくることはなかった。


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