表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

空っぽの空

2週間後

俺は護送車に乗せられヒースロー宇宙港へ連れて行かれた。

護送車の中にはテレビで見たときあるような凶悪犯もいた。

「おめぇ、何人殺したんだ?」

隣にいた50代ほどの男から小声で話しかけられた。

「俺は…3人。」

「ほぉ〜まぁ俺は9人。なんか衝動に駆られてよぉおめぇもだろぉ…」

俺は違う。

俺の動機は違う。

俺の動機は…復讐

俺の殺した3人は俺の彼女を突然轢き殺した。

「道端でイチャイチャしてるのをみてイライラして轢き殺した。」

らしい。

人一人殺したのに判決は軽いものだった。

許せなかった。

殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる!

俺はその一心で、

殺した。

俺は復讐を成し遂げた。

そして逮捕され、判決を下され、そして今、ここにいる。

宇宙で一体何をされるのだろう。

もしかすると宇宙で処刑されるのかもしれない。

ここに来て恐怖を思い出した。

恐怖を和らげるもの…




空っぽの空…

何もない

雲もない

ただ太陽が照りつけるのみ…

そんなものが今の俺の糧になろうとしてる…




護送車が止まった。

俺は降ろされた。




上を向いて見た。

空を見た。

綺麗だった。

この空を見て勇気をもらえた。

この宇宙を飛び立つための勇気を…




「シエロ-ニエーバ。早く歩け。」




捜査官から怒鳴られた。

俺は歩きながらも空を見た…




AD2214Apr.22

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ