よんじゅうに
ここぞとばかりに、質問の嵐。
「ハナどのは、どうやってカガクとよばれる分野を学ばれたのですかな?」
「神に」嘘だけど。
「食料事情は、改善されましたが……生命力の強いじゃがいもの他に、寒冷地で特産になるモノが欲しいのです」
「シードルは……どうでしょう? リンゴのお酒です。果実で、お酒を作るのです」
「ダンボウ、レイゾウコ、センプウキの他に何か作りたいのですが」
「じゃあ、車……と行きたいところだけど、馬車を改造してみては? 乗り心地を良くして、でこぼこ道を振動を少なく進めます」ピストンで、小さな爆発を起こして進むとか、なにか物騒なことに流用できそうだから教えたくないな。
話は、大半が国の利益についてだ。
みんなが豊なら、争う必要はない。生きれるだけのすべは必要だろう。
すると、各国の態度は軟化。
刺客は、王妃問題の自国のみとなったのである。皮肉なことだ。
「自転車も欲しいし、スポーツも発展させたいなぁ~。でも、なんと言っても……まずは、教育よね」
ぶつぶつ、独り言をのべていると他の王族達が混じってくる。
「教育とは?」
「民に平等に学ぶ機会を与えます。無料で、字や簡単な計算を教えるのです」
「無料……ですか?」
「そうです。将来、優秀な人材が自国で働いてくれるように」
「なるほど……」
興味津々である。
「たとえば、寄付をつのって学校を建てるのはどうでしょう? あとは、奨学金という制度を……っ!?」
フワリと体が浮く。
視界が高くなり、目の前の王族達が残念な顔をする。
体を強ばらせていると、耳に生暖かい空気が触れた。お姫様抱っこだ。
「今日は、結婚式ですよ。仕事は、後にしてください」
王たちには優しく、私には不敵に笑う。
「ちょっ、ちょっと、あと少しだから……」
小声で文句を言うと、目の奥から冷気が……。
だから! 何が気に入らないんだ!
ふてくされる私を無視して、今度こそキチンと元の場所へ帰還した。
やっと、話をする空気になったのかと思いきや、今日の主役より目立つ女の子がやってきた。テアーである。
今日は、金糸のドレスにダイヤのティアラとネックレスだけど、繊細な作りなので大人っぽい彼女によく似合う。派手になりそうなところを、上品に見えるようにまとめているのはテアーの手腕ならではである。彼女が着るドレスは、社交界で流行るのだ。
「花嫁が夫を置いて、どこに行っていたのかしら?」




