第92話 勇者の定義
――少しだけ、私の話をしよう。
それは幼少の頃だ。愛と勇気を謳う戦隊ヒーローや、子供達の協力を得て動く友情のロボットアニメが子供達の間で流行っていた時代。
私とて当然ながら人の子、男の子である。当時の熱狂は、その時の感情の昂ぶりは今でも覚えていて、超合金ロボがおもちゃとして売り出されるなど、それは一つのブームだった。
最初は……果たしてなんのロボットだったか。巨大な大剣を持つ、戦隊ヒーローシリーズのロボットであったと記憶している。クリスマスプレゼントとして、サンタさんが置いていったんだ、と興奮しながら当時のサンタ役たちに話していた。
それからほんの数年後、小学生の頃か、それともその直前だったか……ロボット熱も若干落ち着いてきた頃だったのは覚えている。特撮とアニメと現実の区別がついた頃に、父親が海外出張から帰ってきて、一つのプレゼントを渡してくれた――坂道で、頭をちょんと小突くとトコトコと歩いていく木のおもちゃを。
その時の私の衝撃は計り知れなかった。興奮して夜も眠れなかった。ロボットは実際に動くのだ。動かす術があるのだ、あれは現実でも可能なのだ、であるならば――!
プレゼントしてもらったロボットを壊して、わんわん泣いたことがある。それは悲しいからではなくて――ただひたすら、壊してしまったこと、失敗してしまったことが悔しかったのだと気付くのに、十年近くを要した。
それは私が最初に試作したものよりも、もっと遥か前に試作した、本来の意味で試作一号とも言える番外機。幼い夢を残し、そして、まだDr.マミーと同志と呼ぶには似つかわしくないほどに深い絆のあった、親友でいた時代の名残。
これは私達の作り上げる現在のロボット達の祖先であり、夢の残骸であり、袂を別つ原因となったもの――その名をダイダロス、我が黒歴史。
(よもや、これを倉庫の封印から解き放つときが来る、とは……)
彼は、あの男は、そうまでしても私達の作ったものたちが有用であることを示したい――それぐらいは分かる、分かっている。
だがアイツにはその方法がなかった。作るだけのノウハウがない。それは、ヤツは内部のソフト関係が本来の分野であるが故だ。
頭では分かっていても形に出来ない、形に出来ても扱いきれない。そのもどかしさこそが今回の盗難事件の引き金になったのだろう。
そう、ハード関係を本業としている私のようなものを作るほどの技術力は、ない。
だからこその、盗難。
それ故の、暴走。
――それに便乗して悪ノリするGM達も、いささか問題ではあるが。
(まずは帝都……そして次は、帝立錬金術研究所)
帝都や帝立錬金術研究所は一度私たちの作ったロボットたちを否定した場所だ。狙うのであればそこしかない。自分達を認めないものや分からず屋には、暴力でもって自己の理屈を押し付ける。実にシンプルな理由ではないか。
だからこそ邪魔者はドラゴンであろうともなぎ倒し進むだろう、そしてそれだけのスペックを持たせているだけに容易に想像できる。
(オプショナルパーツの試案はなくなっていない、が、盗み見られたことは確実だろうな)
搭載された大型ファンによって巻き起こすダウンバーストにより、接近し内部からの攻略を狙う歩兵の迎撃を行う翼、それでも接近しようとする敵をなぎ払うための、しなやかな動きをする長い尾。移動要塞であるが故に、≪ブラスターレイ≫による攻撃を遮るために≪スコール≫を使用する術者たち用の背面小部屋群など……上げていけば実にきりがない。伊達や酔狂で移動要塞と名を冠させ、設計をしていないのだから当然の備えとも言えるだろう。
あれを真っ向から倒すには、ダウンバーストにもものともしない重量か、空気抵抗が考えられた流線型のボディ、もしくはその両方を備え、長い尾の攻撃を避けられる程度には小回りが利き、ブレスにある程度耐えられる装甲を持ちつつも≪スコール≫でかき消されない、純粋な技術で作られた兵器しかない。
そしてその兵器を上げていくのであれば、例えば対戦車ロケットのような巨砲か――結局のところはロボットだけである。
きっとコレを持ち出して倒しても、倒さなくても、おそらくは認識が変わるだろう……実にヤツらしい戦略だ。私がどちらについても、このゲームの転換期になってしまうような局面にするとは。
「……もうそろそろ、最初の結果が出てもおかしくはないだろうな」
急ピッチで組み上げたがために帯状のなめし革と強力な粘着力のある松ヤニなどで無理やり固定した、包帯を巻いたような箇所が所々に存在する、あたかも怪我を押し通してでも戦場に赴こうとする黒い鎧の騎士――我が黒歴史を見上げて呟いた。
[to be next scene Side Python...]
「ちっくしょぉおおおめぇ!」
頭をゆっくり下げて、発進の邪魔にならないような配慮をされつつ俺はジャンプレバーを引きながら前進すべく方向レバーを押し倒す。
――車の急発進よりも凄まじいGが体にかかる。いや、この程度なら俺が一度やった≪ストレングスアップ≫と≪パンプアップ≫重ね掛けよりはマシではあるんだが。
踏ん張っていた、というのにがつんとシートに後頭部をぶつける。空高く舞い上がっていることがモニターごしに伝わっている。
「高い高い高い高いっ!」
モニターのカメラは最低でも平屋家屋の屋根ぐらいの高さで、ファフニールはだいたい十メートル前後だから五階ぐらいか、なんて冷静に現状を把握している俺がいるのに気付きつつ、ゲームだから大丈夫という心の棚がこのハコモノに乗った途端にべきっと崩れ落ちる音が聞こえた気がする。
――数秒のちの、着地。
がっつん、という音が下のほうから聞こえる。シートに体を全力で押し付けて、バイクみたいにニーグリップを効かせていなければ、シートの上でバウンドして天井に俺は頭をぶつけていただろう。
「なんつーじゃじゃ馬だ!」
着地した瞬間に前に走り出したもんだから、思わずマニュアル車と同じようにギアを二速へと入れる――無駄に五速まであるようだ――と、急に馬力が落ちて最高速が伸びたような錯覚がする。車かい、というツッコミを入れたいぐらいだ。
だが縦揺れはともかく左右に振り子みたいな揺れ方までする、乗り物酔いには強いほうだがこれは俺でもダメかもしれんなと思考がよぎる。
「ああもう生身で戦ったほうが早いんじゃないか!?」
愚痴をこぼしつつ、三速。なんだか激しく揺れるジェットコースターじみてきた。サイドブレーキ風のものを引いてギアを操作。抜剣したのが見える。
――ぶっちゃけさっさと撃退してこの地獄から逃げたい。
そう考えていると、赤銅色の鎧を着た少年と、ずいぶんと軽装な少女がこっちに向かって走ってくる。その後ろにはあの魔女。
『――≪グラビティ≫に注意して戦ってください』
あのクソ包帯野郎の顔が一瞬だけ浮かぶ。
「くそったれがぁああああ!」
≪グラビティ≫にかかったら俺ごと潰れちまうじゃねぇか! そんな事を考えながら、とりあえず盾を出して、左右に跳躍するような動きをしつつシールドタックルで撥ね飛ばすことに決定し、四速へ――全力で耐えようがしがみつこうが、首どころか体ごとがっくんがっくんと左右に揺れるのを筋肉で我慢しながらの戦闘機動が始まる。
[to be next scene Side Len...]
ファフニールが頭を下げて、それに乗っていたロボットが飛び出してきた次の瞬間、翼に装着されているファンが高速で回転を始めた。
離れているからさほどでもないけれども、近づけばとんでもない風速になっているかもしれないそれは、私達に土ぼこりをひたすらけしかけてくる。
「げほっ、げほっ!」
口の中に土ぼこりが入る。ゲームシステム的にはまったくもって影響はないんだけれども、人間の反射っていうのは本当に怖いし、無意味なところでこのゲームは再現度も高いのが難点だ。VRでもリアルに近いせいで、喉の奥が妙にいがらっぽく感じてしまって、私は思わずむせる。
――これじゃぁ魔法が使えない……!
航空力学とかは分からないけれども、明らかにファンの大きさで持ち上げられる重さと見てくれから予想できる重さとでまったく違うから飛ぶためのものじゃないって予想はついていたけれど……まさかこんな気象兵器じみた使い方をするだなんて想像もできなかった。
「≪フレイムぼほぁっ!?」
クロウが一瞬だけでもとこの土煙を吹き飛ばそうとする。けれども詠唱が必要な彼ではかなり難しいらしい。
「……弱りました。私≪トルネード≫で身を守るので結構、精一杯です」
≪トルネード≫はほぼ単体を空中に浮かせるだけの魔法だ、詠唱を無視できる彼女だからこそ魔法が使えるんだろうけれども、いかんせん土ぼこりが多すぎる。自分の目の前につむじ風じみたそれを何度も何度も自分の呼吸器ギリギリのところで発生させて、それでようやく土ぼこりが自分の気管支に入るのを防いでいるらしい。
ブリュンヒルデさんの目の前には、細い土柱が巻き起こっている。薬草を噛み締めながらMPを回復させて、目の前の詠唱に集中しつつ敵を攻撃する――というのは難しいのかもしれない。
いろんな意味で卑怯かもしれないけれど、私たちはひとまずブリュンヒルデさんの後ろに非難し――
「≪セット≫≪ロックウォール≫」
――風除けのために≪セット≫で≪ロックウォール≫を斜めに生やす。土ぼこりや地面の色も相まって、一種の迷彩効果が期待できる即席のシェルターが完成。当然のことだけど、そこに全員が退避してきた。
「……貴重な二枚が」
こんな予想外の事が起こらなければ、今なんとかする方法を考える必要なんてないっていうのに……!
「魔導書型ってページ枚数を計算して使うって聞きますけど、そんなに一杯あるなら気にしなくてもいいんじゃないですか?」
辞書ほどもある厚さの、私の魔導書を指差して、なんとも意味のないことを問いかけてきた。
「ブリュンヒルデさん、君は全然わかっていない!」
物語がかぶっていようと、同じ内容であろうと、私にとってページの一枚一枚が、大切な宝物なんだっていうのに。
本当はあの≪セット≫を使った超々射程の≪ブラスターレイ≫ですら、対応自体は予想していたんだから、撃たなくてもよかったのに……それもこれも李儒さんが私に陽動役もやらせようとしてくれたせいだ。
「ごほっ……んんっ……いがらっぽい……それはともかくだ、軍曹殿たちは大丈夫であろうか?」
「死んだ可能性が高いよ、考えられないけれどもね」
「で、あるか……」
接近を拒む風圧に、スタミナにダメージを与えてくる≪スコール≫。≪スコール≫範囲外は濡れていないから土煙は立たないだろうけれども、風圧で思うように進めずスタミナだけが削れていく。下手をするとそのまま強制息切れモーションだ。≪隠密≫効果がきれて、見つけ次第にあの足が踏み潰してくるだろう。
よしんば駆け抜けられたとして、腹の下。ここから潜入できるかどうかは分からないけれども、いくら≪隠密≫が聞いていたところで足にしがみついたり攻撃したりしたら所持している可能性の高い≪ソナー≫に引っかかるだろう。そして腹の下に居るなら、ボディプレスをしてしまえばいい。実に単純明快な攻撃方法だ。
だいたい、移動要塞と名前がついているのであれば何人も乗っているだろうし、取り付かれてしまったところで対処法があってしかるべきだと考えなきゃいけない。
軍曹達に関しては――李儒さんが大人しく撤退の指示を出してくれていればいいんだけど……そこは、信用しておくしかないか。
「まぁ、現状でとりあえず私達が取れる作戦としては――」
[to be next scene Side Helfried...]
『何を持って勇者と言うんだろうね?』
ねーちゃんって小学生になにむつかしいこと聞いてるんだ? 最初はそう思った。俺様への宿題らしい。
――勇者とは概念的なもの! 勇者は魔王にとってのヤドリギであるだ!
クロウにーちゃんはマジわけわからん。
――泥棒しても何食わぬ顔して街中を徘徊する勇気を持ってるやつ、かな?
にーちゃんもたまにおかしいことを言う。いやまぁ俺様のやってたゲームもそうだったけどさぁ。
――お姫様のために戦う人かなぁ、ガランさんみたいに。
お前はどんだけにーちゃんが好きなんだ、と。
――シビリアンコントロール下にあるプロフェッショナルではないか? ……暗殺の。
にーちゃんの師匠はむつかしいし考えがどっかこわい。
――自分の身を省みず、他の人がやりたくないことを進んでやる人の事ですよ。
警察のおっちゃんは警察らしい答え。
――……国の無理難題を押し付けられる苦労人。
夢のある話にしてくれよロボットおじさん、と言いたくなった。
――神官が鈍器を持っているのは殺さないためです。剣を持っているのですから、殺す覚悟のある人でしょう。そしてそれを慰めるのがお姫様なのです。なんなら手取り腰と
変態からは逃げた。
――子供の夢だ。
怖いおっちゃんは鼻で笑ってた。
いい大人が小学生にそんな言い方はねーだろ。
――結局、戦わなきゃいけないときに戦うヤツのことだよ。
最後に聞いたキリヤは、こんなことを言う。
――大事なもん守れなかったら誰だって悔しいだろ?
なんつーか、男っぽい。本当は男じゃねーの、と思うときがある。アイツ本当に女なのかな……でも言ってることは理解できた。
――何でもできるようになっときなさい、勇者目指すならね?
だから、聞いたときはわからなかった、ねーちゃんの妹の言葉もなんとなく分かるような気がした。
砂埃の中を突っ切る。
先頭は俺様、勇者ヘルフリート。後ろに格闘家キリヤ。いちばん後ろが悪だくみをすませた魔術師のねーちゃん。
あとは盗賊が欲しいな。にーちゃんがそれっぽいことやった事があるみたいな話だったけど、にーちゃんどっちかってゆーと商人だし。
――あ、僧侶はいらない。変態だから。
「おおおおおおおおおおおおっ!」
叫びながら、俺様は敵に斬りかかる。敵は鉄で出来たロボット――気分的にアイアンゴーレムって呼ぶ――だ。最初は硬い強い遅いもんだと思ってたけど、意外と足が速いことにびっくりする。
それでもなんとか食らいついて、片手で剣を振りぬく――がきぃん、と音が響いて、俺様の剣が足にぶつかった。硬い、でも一ミリぐらいは食い込んだと思う。
「――カトンボがぁ!」
筋肉だるまの声がすると、俺様を盾で殴ろうとする。
「盾って防具だろーがー!」
砂埃が口の中に入らないように、布でぐるぐる巻きにしたせいか、たぶんあの筋肉だるまに聞こえてないと思う。
左手の盾じゃガードが間に合わない。一ミリくらい食い込んだ剣をとっさに出して、にーちゃんの師匠のいうとおり踏ん張らない。
がーん、って音がすっげぇうるさいけれど、やっぱアイアンゴーレムって予想どおり力が強い。また剣が折れたらどうしようと思ったけれど、折れたり曲がったりする前に俺のほうが吹っ飛んだ。
吹っ飛ばされて、首の骨が折れないように体を丸める。そのせいで地面につくと、地面の上をごろごろ転がっていく。銅の鎧ががしゃがしゃ音を立てる。すっげぇうるさい。
いつまでも転がっていられないから、適当なところで立ち上がろうとするんだけれども、どっちが上でどっちが下かわからない。
とりあえず足を伸ばしたら、ずさー、ってアニメみたいになった。ちょっとすげぇ。
『シールドバッシュ、シールドスマイト、という技術があるね。簡単に言うと盾で攻撃する技だよ。警察のドラマでも、両手で盾を持って犯人に一気に突撃するシーンがあるけれど、あれもその技の派生として見ることができるね』
「のんびり解説してる暇ねーだろねーちゃん!?」
鼻と口をぐるぐる巻きにした布の中には時計が入ってる。うっかりしたら時計を落とすかもしれないから、首からチェーンでぶら下げてるけど。
――ともかく、今けっこうヤバめって時にチャットごしにそんなのんびりと話してる暇があるねーちゃんって実は大物じゃね? と思った。
『射程内じゃなかったんだよ――と、≪グラビ』
「さぁせるかああああ!」
アイアンゴーレムの頭から、ばばばばっ、と音がする。銃の音だ、土を巻き上げながらねーちゃんに迫っていく。
「させっかぁあああ!」
――勇者って結局、戦うやつなんだ。盾で守って、剣で悪を斬る。単純だろ!
単純だってところは否定はされたけれど、ねーちゃんは「ヘルフリート君が考えるそれが勇者だよ」と言ってくれた。
っつーか、最初から何言われようがそう答えるつもりだったらしい。ねーちゃんって鬼畜だ。そう思った。
ねーちゃんの補助魔法で思いっきり速くなった俺様の体がねーちゃんとアイアンゴーレムの間に割って入る。銃撃は、スキルと、ねーちゃんからの補助魔法でガッチガチに固くなった俺の鎧と盾ががっちりと受け止めてくれている。
――ががががって、すんげーうっさいけど。
『いやぁ、危ないなぁ……ありがとうヘルフリートくん。君は今、よくやってくれてる』
『ねーちゃん、もうちょい外側の角度から撃ってみてくれない? 最大仰角知りたい。今はねーちゃん牽制するためだけに弾温存してるっぽいから、弾切れ狙いできなさそうだし』
助けようと思えば、キリヤが助けられたかもしれない。
だけどねーちゃんは、ああいう巨大な相手を相手にするアクションゲーや狩りゲーやってるキリヤは切り捨てて、自分を囮に、俺を盾にする作戦に出た。
キリヤにはひたすらアイアンゴーレムの動きを覚えて、その上でどう反撃するかを指示させるらしい。
というか、それがキリヤがやってきたゲームの全てだからこそ、らしいんだけど。
『ヘルはねーちゃんからできるだけ離れて、できれば剣で攻撃されてくれねーかな? アレどう動くか知りたい』
「無茶いうなし!」
ねーちゃん曰く、絶対に特定の動きしか出来ないはずだから、だそうだ。じゃないと操縦が難しいって言ってた。
本当は関節が狙いたいらしいけど、あれは関節まで装甲で覆っているし、こんな砂埃がたくさんのところで動けるなら、ほとんど隙間なんてないようなもんらしい。狙っても効果は薄いんだとか。
『私からも一言』
「あんだよっ! 俺様殺す気かよっ!!」
今一生懸命キリヤが言ったとおりに盾でアレの剣を受け止めている。上から落ちてくる鉄板を、避けたり踏ん張ったり、かいくぐったりしてなんとか捌きながら回復魔法まで使う俺様絶賛大ピンチってところでさらに無茶させるとか俺様をなんだと思ってるんだ!
『少しずつ後ろに下がっていってくれ。私が射程外だし、なにより罠の位置からも遠い。ファフニールからも遠ざけたい』
「無茶いうなぁああああ!」
といいつつ、俺様は一歩ずつ下がる。
俺様超優秀!
『もう少し早く、じゃないとタイミングが合わないよ』
「だから無茶言うなっていってんだろぉおおおおがぁああああああ!」
――ねーちゃんが嫌だって言うとおり、軍師ってオニチクだ。俺様はそう思った。
ロボットと言えば勇者、勇者と言えばロボッ……いえなんでもありません。
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