第73話 地雷原
ヘルフリートくん、そしてキリヤちゃん。
この戦争に参加が確定していて、初心者だと言えて、それでいて信用に足る人物であると言えばこの二人だ。
ゲームでもリアルでも昼食が終わり、ログアウトするプレイヤーの申告などをまとめた書類に目を通して品定めしつつ、作戦会議室のドアがノックされるのを待っていた。
「――ねーちゃーん、来てやったぞー?」
が、そんなものはなく、キリヤちゃんの声と同時にドアが開かれる。
ルール無用の戦争とはいえ、まだちゃんとした会戦もないから襲撃がないだろうということで楽でラフな格好をしているのはどうだろうと思うけれども……とにかく、ふたりともシャツとズボンという格好をしていた。
……いつだったか着ていた面白地方コラボTシャツの一つである「ぼ、ぼくは、わ、わるいこをたべたいんだな なまはげ」をヘルフリートくんが着てきたときには思わず笑ってしまいそうになってしまったけれども、ぐっとこらえる。
「ノックぐらいしないとダメじゃないか」
ひとまずはノックがないということに対して教えておかないとダメだからね。笑っていては威厳も何もあったものじゃないし、一度に何個も叱るのはあまりよくない。
それに、確かルシーが買い与えたから着ているだけだったはずだしね。彼に非はあまりないはずだ……出来ればもう少しキッチリとした服装で来て欲しかったけども。
「とにかく……ようこそ。西軍首脳部へ」
「二人しかおらんがのー?」
そして歓迎の意を示すような言葉を投げかけたとき、閣下はどこかふてくされたような口調で口を挟んだ。
あのブラックスープについて、まだ根に持っているようだ――器がちっちゃいなぁ、たかだが一時間ほど前の出来事なのに。
「ところで、服装は全員そんな感じなのかい?」
「まぁな~」
「その、シチョウブタイ? ってヤツら以外はだいたいこんな感じだぜ?」
「楽だし、暇だからトランプやってる奴らもいるぜー?」
「賭け事は」
「わーってるって、禁止、だろ?」
「いや、黙認というか……推奨するよ?」
「「「えっ!?」」」
「驚くようなことじゃないよ。戦国時代でもあったことさ。賭け事に負けた兵士は身ぐるみはがされた腹いせに獅子奮迅の活躍をしたという話がある」
「……止めると思ったんじゃがの? レンちゃん、潔癖そうじゃし」
「有効そうな手はなんでも打たせてもらわないと」
実際に獅子奮迅の活躍をするかどうかは分からない。賭け事をやっている人たちで、私も賭けをしているようなものだ。
まぁ、勝ったほうは装備が充実しそうだし、一概に悪い話じゃない。
「なんというか……戦争に対しての危機感が薄いのー?」
「まぁ、危機感云々まで言い出したらキリがないし……相手がそうする必要性がないから別に責めるべきところはないよ」
相手としては、こちらを作戦で打ち負かす必要がある。
当然の話なんだけれども、軍師を負かすのに策を使わずに戦うというのは軍師を負かしたとは言えない話だからね。
暗殺はまずないと言っていい。策と暗殺はまったく違うものだから。
そして、これはゲームであるという点。これのせいで、プレイヤーがログインしていないような状態を狙ってでの奇襲作戦は、正直言って卑怯者と罵られるだろう。
なので、基本的にはスケジュールどおりの会戦を行わざるを得ないし、仮に仕掛けてくるとすればもう少し時間が経ったころ――社会人プレイヤーもログインしてくる夕方から夜にかけて、それでいて夕食時は狙えない。
こっちには人数の制限があるけれども、相手には策という名の制限がある。そしてこの戦争にはルールは無くても、マナーはある。
マナーに関してはオンラインゲームであるからこそだ――今回はそれを逆手にとって、メリハリのある兵の運用をすれば、おおむね大丈夫だろう。
なにせ相手は、私よりも優れた軍師として認められたいだけだからね。
「ところで近況は?」
「不満たらたらのヤツが何人かいるし、俺様もその一人だ!」
「兄貴の料理、美味いからな……」
不味いご飯作戦はおおむね成功中、というところだろうね。
会戦までにいぶりだせればいいんだけれども……さて、相手の忍耐力が勝る可能性も考慮しておかないと。
……ベテランプレイヤーが嫌がることって、他に何かあったかな?
「あとでそのプレイヤーたちと面談したいから、そういったプレイヤーたちに声をかけておいて欲しい」
「おっけー、わかった」
「っつーか、それだけ?」
そんなわけがないじゃないか、と言わんばかりに私はにっこりと微笑んでみせる。
「ちょっとした特別任務を行ってもらいたい。要するに、隊長に任命したいんだよね」
「「おおー?」」
「現場監督とも言うがのー」
「「えー!?」」
――絡んでくるなぁ、閣下。
今度は三倍ブラックスープにしてやろうかな? ああ、今度はパンも水もなしがいいかもしれない。
いや、パンは味をよく吸う。だから味気ないものを出せばかえって効果的かもしれないな……悩ましい選択肢だね。
「それはさておき」
話題を戻すように、一言呟く。
「人数や人選は二人に任せるから、一時間程度で……」
私は、戦略図を指でなぞりながらおおまかな位置を指定する。
「このあたりにちょっとした細工をして来て欲しいんだ」
「さいく~?」
「そう、細工」
本来ならば、あまり好ましくない方法だろう――でも勝つためには仕方がないんだ。
「閣下、アレを」
「……あまり褒められたことではないのだがのー?」
閣下は、しぶしぶ、と言った様子でソレの設計図をテーブルの上に広げた。
「なんだ、これ?」
「この世で最も安上がりで、それでいて最も醜い兵器――地雷、その設計図さ」
地雷。
俗に「作るのに百円、探すのに百万円」とまで言われたことがあったらしい。それほどまでに恐ろしく安上がりな兵器だ。
「まぁ、より正確に言うなら埋め火なんだけれどもね」
地雷という兵器の歴史というのは非常に古いし、実は種類が豊富だ。なので語りだしたら終わりが見えないので割愛するけれども……とにかく日本にもこういった発想があったんだ。
埋め火、と言われる忍者の兵器。構造はとても簡単だ。
黒色火薬を詰めた箱の上に、線香のように長く燃え続ける火種を、竹を半分に切ったものや何かで作った燃えづらいものの上に乗せておく――これだけ。
あとは踏むと火種と火薬とを分けていたモノが壊れ、着火し爆発するという代物だ。当然の話だけれども、リアルでも作ろうと思えば容易く作れる。なにせ、構造が非常に単純だからね。
どれくらい簡単かと言えば、そうだね……設計図に「箱は嗜好品などの空き箱で良し」と書いてしまうくらいかな? そして使う火薬自体も、黒色火薬を作ったことのある世代もいれば、ゲームや漫画、私のように本から知識を得た人も多いだろう。
欠点といえば、火種が燃え尽きてしまっては数時間と経たずにただの黒色火薬が詰まった箱に成り下がる点と、雨や湿気に弱いところ。
雨や湿気に関しては工夫次第だし、着火方法を変えたならほぼ永続して存在するちゃんとした地雷になる――このあたりが「作るのに百円、探すのに百万円」とまで言われている理由だね。
まぁ、今回はあえて湿気や雨に弱くしてある。なにせ撤去費用は≪スコール≫一発分だ、これほど楽なものはない。
「ご飯の片手間で設計したものだし、それほど構造は複雑じゃないからすごく簡単に量産できると思うよ」
「……ねーちゃん、なんて危険なもん作るんだよ」
「地雷つくれるとか、やっぱ軍師って言われてるだけあるんだなー……警察に逮捕されて、俺様が取材されたときさ、『いつかはやると思ってた』って答えていいか?」
「レンちゃんの悪魔ー!」
……みんなの反応が酷いな。
「戦争で、寡兵で、四の五の言っていられない状態で、それでも勝たなきゃいけないと考えたとき……こうやって私と同じ立場に立ったら同じようなことをやってるだろうね。方法は違うだろうけれどもさ」
それは暗殺であったり、奇襲であったり、爆弾を抱えての特攻であったり……戦争という二文字は人をどこかおかしくする。
それを戒めるための街なのだから、本来こういった悪辣な方法をとって「いかに戦争というものは愚かであるか」と知らしめる必要があると思うんだけれども……まぁ、それを言ったらダメか。
このゲーム、ほとんどのプレイヤーが「俺たち脳筋族」と言い出しそうなおかげで、戦争がスポーツみたいになっちゃっているんだしね。
「俺様だったらかっこよく『たった一人で迎え撃つ!』ぐらいはやってやるぜ?」
「すぐに死んでおしまいだね、それは」
人類の生み出した原始的だけど効果の高い必殺戦法「集団で囲んで袋叩き」というものが通じないような人間でなければの話になってしまうというか、そういう人間はまず遊ばせておかないね、私なら。
たぶん時代劇の殺陣みたいなカッコいいシーンでも想像しているんだろうけれど……集団でまとめて襲い掛かると主人公が見えなくなって見栄えが悪くなるということで、殺陣では襲い掛かる人数に制限とかがあるって分かってるのかな?
「ああ、定期的に火種を取り替える必要があるから、場所はちゃんと把握しておくこと。あと、さっき教えた場所以外には絶対に設置しちゃいけないから」
「埋めて終わりじゃねーのかよ!」
「ひとつの地雷を撤去するのに、一体どれほどのお金がかかると思うんだい? それに、これなら忘れてしまっていてもいずれ無力化してしまうからこそなんだ」
なんで後で使う人が使いづらくなってしまうようなものをばら撒いて、知らぬ存ぜぬを貫き通すような、いろんな方面の人を敵に回すようなことをしなければならないんだろう?
「よく言うじゃないか。立つ鳥、跡を濁さず、ってね」
「……不法投棄みたいなもんじゃないのかのー?」
「閣下、今晩は四倍ブラックスープ」
「なぜじゃ!?」
私が微妙に引っかかっていることを言ったからだよ。もちろん、ただの忠告なら真摯に受け止めていたところなんだけれども、
「イヤミったらしかったからね」
たった一つのシンプルな理由だけを言ってやった。
[to be next scene Side ???...]
遅まきながら昼食より戻ってくると、小五郎がガランティーヌさんと神妙な顔つきをして、戦略図を見ていました。
「――何か進展でも?」
「おお、軍師どの。ちょうどいいときに」
「話が平行線でな」
他の方は――部屋の隅で椅子にもたれかかったままログアウト中ですね。アリスさんはいないようですが……ふらふらと散歩でもしているのでしょうか?
「アリスさんは?」
「頭が煮えるとか言って、逃げた」
「マスターは頭脳労働に向かぬタチゆえに」
「まぁ第一種特例ですし、学校にほとんど通っていない中学生ですからね。そこは仕方がないところです」
別にバカにしているつもりはまったくありません。ああいう年代の方もそれなりの数が存在しますし、長いことゲームをやっていればそれくらいの理解はできます。
そもそも、中卒のたたき上げ、と考えてしまえば学がなくとも問題などどこにもありません。ただし、高度な作戦会議にはついてこれないだろう、とは思いますが。
「さて――話が平行線、ということは、状況が動いているということでしょうか?」
攻めてきたのでしょうか? いえ、それは無謀でしょうね。
ここは守りに入った、というのが適切でしょう。
攻城兵器や魔法さえなければ、守られれば攻め込むのに十倍の兵力を要する、と言われていますからね。
「斥候の情報によれば、街の周辺に何かを埋め始めた、とのことでござる」
「十中八九、地雷でしょう」
「拙者もそう思うでござる」
いやらしい手を使う女ですね。
「ですが、無意味ではないでしょうか?」
「当然ながら、無意味でござろう」
「ただの地雷だったらな」
地雷を乱暴に言ってしまえば、体の一部を欠損させて戦線を離脱させる非殺傷兵器のようなものです。そして離脱する際に人手が必要だからこそ有効に働きます。
回復魔法がある状態で、手足を吹き飛ばした程度では進軍を止めることなどできはしません。そもそも、完全魔導書型のプレイヤーが、部位損傷を回復する≪エクセルヒール≫の存在を知らないわけがありません。
そして地雷で確実に殺すためには当然ながら大量の火薬が必要になります。そんなものを作る暇があるなら、銃を大量に用意するほうが得策です。
――銃に限った話ではありませんが、遠距離武器の利点は射程距離が魔法より長くなることもある、というところなのですから。
「こちらは典型的な、回復役を交えた安定性の高い小隊をいくつも編纂できる準備が整ってござる。というか……既に準備は終えてござるのは、周知の事実」
「至極当然の話ですね」
早めに部隊を編集しておかないと、連携を取るさいに非常に面倒ですからね。特に今回は、陣形をかなり意識させた戦いをさせますので。
「訓練は?」
「ぼちぼち、といったところでござろう。堅苦しいと文句こそ出てござるが……そこは相手軍師のネームバリューを大いに活用させてもらっているところでござる」
「癪な話ですね」
効果的なのは分かりますが、それはつまり、相手がいかに恐ろしく強大であるかを語っているようなものです。
――勝てばそれだけ、相手を打ち負かした名軍師として名前が売れるわけですから、今回は癪な話程度にとどめておくのですが。
「さて……なぜ話が平行線であるかの意味が理解できないのですが?」
そう、地雷程度は何の障害にもなりません。
極論するならば、罠もほぼ無意味です。スキルで防御力や生命力を上げて、わざと罠を踏み抜き耐えて解除する――などといったことがまかり通ってしまう世界ですので。
まぁ、盗賊プレイをやっているプレイヤーはそういうのを嫌い、自分の腕で罠の回避や解除を行おうとする、といったスタイルがあるのも事実ではありますが。
今回のような戦争の場合は、前者が主流ですね。
「全体にまんべんなく、という設置方法でないことが論争のタネでござるな」
「なるほど、あえて薄い――というよりも、設置していない箇所があると」
「完全に穴熊を決め込むつもりだろうよ」
レンは良くも悪くも本のことに忠実だ――と、尊敬するガランティーヌさんは仰います。
「簡単に言ってしまえば、ゴーレムで強襲し、この地雷原を残らず駆逐するのが最良であると思うところでござる」
「レンはそれが狙いかもしれない、って言ってたんだ。軍師はどう見る?」
――尊敬できる方には、できれば私の事も、名前で呼んで欲しいのですが。
「そうですね」
引き抜きを考えてもいいかもしれません。私自身はギルドに所属していませんので、たった二人だけのギルドとなるでしょうが……まぁ、それは終わってからの話になるでしょう。
彼は、あの軍師にご執心のようですから。
「この駒が、地雷が埋まっている場所でしょうか?」
「大雑把な位置取りでござる。斥候も、実際にどのような配置になっていたかまでは覚えきれなかったとのこと故に」
「仕方がありません」
絵画スキルで情景を写し取るのが一番かと思いますが、しかし迅速な隠密行動を行うための斥候に、余分なスキルスロットを使わせられません。
うっかりバレてしまえば元も子もありませんからね。
「……しかし、これは……」
八卦の結界、奇門遁甲、もしくは八門遁甲。さらにもっと言うならば、それに近いなにか。
呪術の域を出ない、というか、呪術として作用すると信じられてきた陣の敷き方であり、ファンタジーな要素のある世界では御用達のものですね。
詳しく説明するとこれほど複雑なものはなく、それでいて日本と中国では様式が違い、さらに言うならば三国志の諸葛亮が用いたとされるもの……よって大雑把に説明すると開門、休門、生門、傷門、杜門、景門、死門、驚門の八つの門のうち、吉凶にて通れる場所や通れば死ぬ場所がつくられるというものです。
今回はその門に見立てるがごとく、入り口らしき箇所が八つ。そのうち安全に攻め入ることのできるのは大吉とされる開門、休門、生門と思われる三つ。
「非合理的で、それでいて非常に腹立たしい」
まさか私が三国志オタクだろうとでも言いたいがために、このような埋設をしたのでしょうか?
確かに私のキャラネームは三国志で有名な軍師の一人からとったものですし、相手の事を知らないままでいるなどとは思いもしませんが……。
「いわゆる、挑発行為である可能性が高いですね」
「その他、敵軍はかなりラフな格好でくつろいでいる、とのこと」
「……空城の計、に近いなにかでしょうか」
断言します。
軍師レンは性悪女である、と。
「あえて守りの薄い箇所を作ることによって、電撃作戦を打ち破ったという近代戦術があります。古風ながら、これはその発想に近しいと考えられます。そして地雷は我々にとってまったくの脅威ではありませんが、心理的に攻め込みづらいだろうと思っての埋設かと思います」
「罠は踏み抜くもの、ってか?」
ガランティーヌさんは皮肉めいたことを言って、肩をすくめました。
「私個人としましては、誠に遺憾ながら」
「つまり拙者の意見が通ったことになり申すな」
はっきり言うと、攻城兵器、というものは使えません。街に対しての魔法攻撃もできれば避けたいところです。
理由は非常に簡単なところで、勝者が街を復旧させるから、です。より正確に言うならば、報奨金から復旧費用を捻出する、といったところでしょうか。
要するにこの戦争、負けた相手から取れるお金は事前に決まっている、というルール……と言うよりは、暗黙の了解ですね。
ヘタに数が多くなれば多くなるほど、私たちを縛るものが多くなる……数の多さは勝利への近道となりますが、その分だけ使える手段が「全軍突撃!」しかなくなっていくのも、この戦争の問題点ではないでしょうか?
(あのとき、アレがきちんと連れてくれば……!)
こんなことに頭を悩ませる必要なんてなかったのです。
「――前向きに考えたほうがいいぞ?」
尊敬するガランティーヌさんが、私の顔色を伺ったのか、そんな助言をしてくださいました。
「確かに、そうですね」
相手のほうは人材的な問題を抱えているのです。それでも勝つために最も効果的な手を打ったに過ぎない話です。
ですがこちらも戦術の幅という縛りを受けている状態です。その状態で「全軍突撃!」以外を使わずに勝てば、名声はより高まるでしょう。
そう考えることにします。
「やはり罠を踏み抜くのは保留です。観察を続けて、出方を見ましょう」
「時間が経つほどに、相手は守りを強固にすると考えられるのでござるが?」
「会戦の協定は守らなければなりません。それに、守りを強化すると言っても限度というものがありますしね」
そう、それは物資である場合もありますが、問題は殺傷能力です。
最悪の場合はゴーレムで撤去してしまえばいい話です。そうすれば罠からの人的被害など皆無なのですから。その上で、強制的にこちらと同じ土俵で戦ってもらいましょう。
――ああ、ゴーレムで罠を撤去している間に、目の前で城を作り上げるのもいいかもしれません。
そう、墨俣の一夜城のように。
「こうなると作戦を根本から練り直しとなりますね」
私は、ゲリラ戦や電撃作戦でこちらをどうにかしようと考えていた、と考えていましたが実際にしてみれば、相手は篭城を選んだようなものです。
ならばそれにふさわしい策を、陣を、新たに考えなければなりませんね。
――実に楽しみですね。あの性悪女を料理する方法を考えるのは。
誤字脱字、ご意見ご感想お待ちしております。




