05_その後の話
後日談です。
佳澄が夢で見たのは父親が主に向かっていったところまで
そこでジーンの記憶は途切れています。
父親はジーンをより強固な結界に閉じ込めると主の興味を引きながら森の奥に入っていった。
母親はジーンの傍で主の狂気に当てられたモンスター達と戦っていた。
気の遠くなるような時間はどれほどだったのだろうか?
森で上がった救命信号を見てシル・ストアのメンバーが野営地に辿り着いた時、
ジーンの傍には瀕死の母親と無数のモンスター達の死体に囲まれていた。
シル・ストアの面々はジーンの両親の知り合いだったらしい。
ガイは母親から話を聞き、ジーンを引き取った。
もっとも母親の傷は深くまともに会話できる状態では無かった。
念話で母親から頼まれたガイが頷くをみて安心したのかそのまま意識を失い、少しして息を引き取った。
森に入った父親はシル・ストアのメンバーが亡骸を見つけた。
激しい戦いの痕跡はあるものの主の死体はなく、亡骸に対する損傷は殆ど無かったことから主の正気は戻ったのだろう。
亡骸の近くに花や薬草の類が置かれていたという話だった。
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「佳澄、大丈夫かい?」
「私は平気。」
「そう・・・無理しちゃ駄目よ。」
母の言葉に佳澄はノートを見せた。
「これがあるから私は大丈夫。」
彼らは佳澄の夢が普通じゃないことを知っている。
向うで起こったことで佳澄がショックを受けない訳がない。
それでも平気と言えるのは自分の言葉を聞き、寄り添う家族と思いのたけを書くノートがあるからだ。
向こうでは両親の死でジーンは相当落ち込んでいた。
幸い両親の亡骸は彼の暮らすシル・ヤーレの一角に葬られ、墓が作られた。
ジーンを引き取ったガイは家族として接している。
その息子のムードとレノンは弟が出来たと素直に喜んでいる。
ジーンは覚えていないが物心つく前に二人にあったことがあるらしい。
ガイが仕事で不在の時は祖父であるゼンがジーンの面倒を見ていた。
何でも屋の見習いとして小遣い稼ぎを始めているムードは何かと色々なものを買ってくる。
旅暮らしで最低限の物しか持たなかったジーンは戸惑うことばかりだ。
それでも何とか馴染んて生活をしているのはきっと佳澄としての暮らしを知っているからなのだろう・・・
閲覧、有難うございます。
ジーンの両親が死んだ出来事は第3部星祭の唄で関わる予定
その頃にはジーンも両親のことは整理がついています。
というか第1部が始まる頃には時々墓参りに行くくらいで普段は意識していません・・・
この主はモドラと同じくヤーレの申し子候補です。
この主ではなくモドラが申し子となったのはヤーレのみぞ知る。




