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シル・ストア~第0部 風の生まれるところ  作者:


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04_凶報、佳澄・ジーン7歳

目が覚めると机に向かってノートを開く。

そして夢で見た内容を覚えている限り書き連ねていく。

これが私が5歳の時からの習慣だ。


兄から貰ったノートから始まったこの習慣

書き溜めたノートは既に10冊を超えた。

最初の頃のノートを読むと何を書きたかったのか分からないものも多い。

そうやって書かれたノートを夕方には別のノートに補足しながら書いている。


夕方リビングで宿題をしていると兄が帰ってきた。

一緒に宿題を終え、私がノートの見直しを始めると兄は朝書いたノートを読んでいた。

今朝見た内容を読んで兄は眉を顰めた。

「ジーンの両親、無事なの・・・」

「・・・うん・・・そこまでは分からない・・・」


事の起こりはジーン一家が街道の端で野営中に森からモンスターに追われた何でも屋が姿を見せたことだった。

その男が手に持っているものをみて父親は舌打ちする。


レナ・カサル製の道具


一時期ハーレンではこれを使ってモンスターをおびき寄せることが流行っていた。

が・・・おびき寄せたいもの以外に手当たり次第に凶暴化したモンスターを引き寄せる為、倒しきれずに何でも屋が死亡する事態が続発。

さらに巻き込まれて一般人や村や街に被害が出るようになったので10年程前にギルドから使用禁止とされた。

現在では所持が見つかると許可を得たもの以外没収されることが決まっている。

状況次第では罰則や処分の対象となる。

所持の許可は一部の研究者や上位のギルド関係者に与えられている。

が・・・目の前にいる何でも屋は許可を得ているようには見えない。


「おい、手に持っているものを捨てろ!」


声を掛けたがパニック状態の男は首を横に振り、

「助けてくれ!」

と叫んだ。

男はジーン一家の方に近付いて・・・張られた結界に弾かれる。

その後ろには凶暴化した鹿が迫っていた。

その角は血まみれで既にこと切れている男の死体がぶら下がっている。

「主に手を出したか・・・」

弾かれた男はそのまま主の前に転がり蹴り上げられた。

特に腕に装着されたレナ・カサルの道具を念入りに破壊している。

ジーンは母親にしがみ付いて目を閉じた。

命の終わる音が響く。

逃げてきた男の悲鳴はやがて聞こえなくなった。


「これで鎮まってはくれないか・・・」

主の怒りがこちらに向いたのを見て父親は覚悟を決める。

ハーレン大陸一の美食の都として知られていたトライ・オッド

この街を産み育てたのはアナ・ハルナからきた者達であり、街では殆どレナ・カサル製のものは使われていなかった。

その街が滅びる切っ掛けとなったのはモンスター達のトレインを引き連れたマーデ出身の避難者。

彼はトライ・オッドの街を逃げこみ、さらに街の生命である冷蔵庫の建物に入り込んだ。

結果、その男はモンスター達との戦いで冷蔵庫を無茶苦茶にして死ぬ。

この事件を切っ掛けにして今まで城塞の無かったアナ・ハルナ由来の都市は城塞化し、モンスターを引き連れた者達を街では受け入れないことになった。

また街の滅亡の原因となったマーデ出身者の家族の態度が悪く賠償等で問題を引き起こす。

その結果、ハーレン大陸では50年近くマーデ出身者の入国を拒否する事態となった。

ハーレン大陸の街や村では未だにマーデ出身者を受け入れないところが多い。


トレインを引き起こしたものは自身でそれを鎮めなければならない。

逃げて街に逃げ込むのはもっての外、それを理由に殺されても遺族は文句を言うことはできない。

これがハーレン大陸の掟だった。

それはトレインに巻き込まれたものも同様

ジーン達一家は巻き込まれたものとして主を鎮めなくてならない。

閲覧、有難うございます。


佳澄にとっては良いところで次週お楽しみに!

なってしまいました。

この後も結構この後どうなる!というところで目が覚めそわそわした状態でその日を過ごす羽目になっています。

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