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シル・ストア~第0部 風の生まれるところ  作者:
第1章 始まり

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19/23

19_記憶を読み取る装置

ジーンの眼の前に水晶玉みたいなものが埋め込まれた装置があった。

「この部分に手を置けばいいんですか?」

「ああ。」

水晶のコアには無数の神代文字が刻まれている。

手を置こうしたジーンをゼンが一旦止めた。

「まずこの装置の説明をもう一度しよう。」


眼の前にあるのは記憶を読みとる装置。

事件の捜査によく使われるものだ。

事件の被告と言うよりは目撃者、証言者に使われる。

何でも屋の場合、事故現場やモンスターの目撃時の情報提供で使われるのでこの装置に忌避感を持つ者は比較的少ない。

「読み取れるのは表層意識のみだ。深層意識は読み取れない。」

ゼンの言葉にジーンは頷いた。

この表層意識のみと言う部分が忌避感が少ないポイントである。

また、カメラやビデオ等が高価でランクの低い何でも屋では手が出ないと言うのもある。

あちこちの現場で見たものを言葉で報告するよりもこの装置を使った方が面倒が少ないと思うものが多いのだ。

ついでに異能の訓練でもこの装置が使われるので馴染みがあるという部分も大きい。

水晶に見せる情報と隠す情報を平行思考や並列思考の訓練の一環で覚えるのだ。

勿論この機械を使わない訓練方法もある。

しかし、何かの報告の際、見せたくない情報を見せてしまう可能性を恐れてDランク以上の何でも屋は大抵この訓練を受けている。


この訓練を受けるのはもう少し年齢がいってからなのだが、ジーンの場合、辺境民、アナ・ハルナに近い出身である。

アナ・ハルナでは親から子へ額に手を当てて知識のやり取りをする。

ジーンもまたそうやって両親から色々なことを教わっていた。

そして何よりムードやレノンがジーンが夢で見たものを知りたがった。

ジーンの語るアニメや漫画、映画がトライオッドの守護神達から伝えられた話と似ているので観たいと五月蠅いのだ。

幸いシル・ストアにはゼン達が自作した記憶を読み取る装置がある。

これがギルドの施設なら躊躇するがクランの中なら不必要な情報は外に漏らさないだろう。

佳澄が夢で見た内容をノートに書いて家族で情報を共有しているのは知っている。

そのノートのお陰で向こうの家族はジーンの存在を肯定的に受け入れて貰っていることも。

ジーンもまたムードやレノンと向こうで見たものを共有し、話したいのだ。

いくら夢で情報を共有していると言ってもジーンは佳澄やその家族と直接会話することは出来ない。

ここに来る前に両親とは夢の内容を話してはいた。

が・・・年齢が違い過ぎるのと能力不足でジーン側から両親に見たものを伝えることが出来ず、拙い言葉ではなかなか共感は得られなかった。

ここならば年の近いムードやレノンが居る。

自分が見たものを直接読み取る機械がある。

これでやっと佳澄の様に自分の感動を、感想を語り合うことが出来る!

ジーンの側に断る理由は無かった。


この後、ヤーレのTV番組のバリエーションが滅茶苦茶増えたのは余談である。

閲覧、有難うございます。

ジーンが見たものを無修正の状態で見ることの出来るのはシル・ストアの面々だけです。

ヤーレのTVではこれらを元に日本昔話やジブリの映画などアニメ、歌番組等をこちら向けにアレンジして放映されてます。

なかでも怪獣映画は守護神から話を伝え聞いていたトライオッド出身者に喜ばれました。



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